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KBC九州朝日放送

KBCラジオ みんなで防災!

放送内容

台風について考える 〜前編

2024年09月18日

[番組で紹介した情報]

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今日のテーマは「台風について考える〜前編です」

(太田)いまちょうど台風シーズンですよね。
先月8月終わりにも台風10号が九州に上陸し大きな影響がでました。
とってもゆっくりした台風で、長い時間にわたって日本のいろんなところに影響がでました。
その台風について、どう備えなくてはいけないのか考えます。
まず台風って、どういったものが台風だと思いますか。

(百市)雨や風が強いとか、あとヘクトパスカルという単位で決めているとか。

(太田)1000ヘクトパスよりも小さい数字になったらと思っている人意外に多いのですが、ヘクトパスカルは基準ではありません。

熱帯の海洋上で発生する低気圧を熱帯低気圧を呼び、このうち北西太平洋で発達し中心付近の最大風速がおよそ17m/s以上になったものを台風と呼びます。
発生場所と、風の強さが基準になっているということなのですね。

(百市)よく台風で「強い」とか「猛烈な」とか言うじゃないですか?それはどういった基準なのですか?

(太田)明確に基準があります。
強さの階級分けは3つあって、その基準は最大風速です。
最大風速が秒速33mから44mが「強い」台風、
最大風速が秒速44mから54mが「非常に強い」台風、
最大風速、秒速54m以上が「猛烈な」台風ということになっています。

(百市)「猛烈な」って気をつけなくてはと思いますよね。
昔は「弱い」台風という言い方をしていた時もあるように思うのですが。

(太田)1999年の8月に神奈川県の川の中州でキャンプをしていた13人が増水した川に流されてなくなる災害がありました。
その時大雨を降らせたのは台風ではなく熱帯低気圧で「弱い熱帯低気圧」でした。
「弱い」とか「小さい」とかそういった分類がされると「安心感」を与えてしまう可能性があるということで、翌年の2000年に台風の表現の仕方を考えたということです。

(百市)大きさに関しては基準があるのでしょうか。

(太田)風速15m以上のエリアを強風域といいます。その強風域が、500キロ以上800キロ未満が「大型」800キロ以上が「超大型」という表現になります。

(百市)そして台風が通過するときに何に気を付ければいいのでしょうか。

(太田)これが多岐にわたります。
雨、風による災害、あらゆる側面から気を付けなくてはなりません。

そして今回の台風10号を見ればわかるように宮崎市佐土原町では竜巻による被害が発生しました。

それと今回は直接的な被害は確認されていませんが、死者4500人以上とされている1959年の伊勢湾台風では台風による高潮が大きな被害につながりました。

あと今回の台風10号は、台風の中心から少し離れたところでも雨による大きな被害が発生しました。
あと、日本に近づいてから偏西風にのって、台風の動きは早くなるものですが、今回はずっとゆっくりでしたよね。
このあたりは一概には言えないのでしょうが、温暖化により台風の被害の形も少しかわっているのではないかと考えます。

(百市)KBCラジオ「みんなで防災」
今日のテーマは「台風について考える〜前編」でした。太田さん、来週は?

(太田)台風の時に出される特別警報についてお送りします。

過去の放送内容

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