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パート1 第5回 『道路などの除染で出た排水の処理』

第5回

「道路などの除染で出た排水の処理」について なすびの解説

道路等の除染で出た排水の処理について、川内村の排水処理施設を訪れ、排水処理作業管理をされている菅波孝雄さんにお話を伺いました。

排水処理施設では、除染作業で出た排水を回収し、セシウムの付着した土の粒子を凝集剤を使って効果的に水と分離させているそうです。その凝集剤の効果は、実際に凝集剤を使用した実験を見せていただき確かめることができました。

この除染現場では、分離させた後の上澄みの水については、放射線量を測定し、飲料水の基準値より低い値をクリアし、安全が確認されたうえで放流される事もわかりました。

今回、除染作業員の方達との交流が出来たりもしました。短い時間でしたが、直接お話を聞いたり、私に会えた事で、「除染作業をしていて良かった。」と喜んでくださる作業員の方もいらっしゃいました。私が皆さんの励みになれるかも知れない事を感慨深く思い、今後も福島の今やこれからについて、みなさんに理解してもらえる様に努めていきたいと、決意を新たにいたしました。

ふくしまへの想い出演者紹介

  • 郡山市
    原子力災害総合対策課
    伊藤聖隆さん

    [画像:伊藤聖隆さんの写真]

    除染の現場管理業務を担当。
    2児の父親でもあり、子供が安心して暮らせるように日々奮闘。

「ふくしまへの想い」を見る

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ)から
今回の放送内容についての補足情報

除染関係ガイドライン(第二版)では、除染作業での排水中のセシウム濃度の測定は必須の事項としていません。しかし、今回の放送で紹介したように、道路の除染で回収型高圧水洗浄を使用した場合の水の処理など、確認のため放射線量を測定している場合があります。

また、側溝を用いた排水処理を行う場合は、土のう等による堰き止めにより集水し、放射性セシウムが付着した粒子分の沈殿を行います。沈殿後に、上澄みの水のみを放流し、沈殿物は回収して適切に処理します。

なすびのギモン第4回放送にてご説明したように、放射性セシウムは排水中の土や粘土など粒子分に付着しているため、上澄みの水には放射性物質はほとんど含まれません。

(参照)
除染に関する排水の処理に関する詳細について
除染関係ガイドライン(第二章 P56〜)
除染関係ガイドラインはこちら

今回番組に登場した用語解説

回収型高圧水洗浄
高圧(例:15MPa)の放水洗浄など水を用いた除染を行う場合、環境への二次汚染を防止するため、適切な排水対策を行います。回収型の高圧水洗浄を用いることも放射性物質の拡散の防止に有効です。
凝集剤
粒子を凝集させるために加える物質。浄水工程などで、水道原水中のにごり等を除去するためなどに用いられる(参考文献:大辞林・三省堂)。
(注記)凝集・・・集まって固まること。

今回のテーマがより分かる
参考資料・動画集

除染や放射線について
参考資料一覧はこちら!!

第5回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

[画像:ギモン]

泥に付着するセシウムの性質を活かした処理方法は理解出来ましたが、他の放射性物質の現状と処理方法については、ほとんど耳にすることがありません。
ヨウ素、ストロンチウム、プルトニウム等の放射性物質の処理方法はどうなっているのでしょうか?

[画像:除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん]

放射性物質の処理方法について
放射性ヨウ素131は半減期が8日と短いので、現状ではほとんどないことが確認されています。

ストロンチウムとプルトニウムについては、現在、福島県内で私たちが居住している空間では、国と県が行った調査の結果、原発事故以前のレベル(過去の大気圏核実験によるもの)と変わらないことが確認されています。 だから、除染では、放射性物質のうち、放射性セシウムのみを対象としてそれが付着した土壌等を除去する作業が実施されているのです。

- 青木さんからの回答補足 -
福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質の状況等

福島第一原子力発電所事故で放出した放射性物質の量は、ヨウ素131が50京ベクレル、セシウム134と137が合計で2京ベクレル((注記)1)、また、ストロンチウム89と90が合計で2140兆ベクレル、プルトニウム238、239、240が合計で83億ベクレルとなっています((注記)2)。これらの数値に基づくと、ストロンチウム89と90の放出量はセシウム134と137の合計の10分の1程度、プルトニウム238、239、240の合計は100万分の1程度の水準にとどまっていると考えられます。

また、私たちの生活環境中にどれだけのストロンチウム89、90やプルトニウム238、239、240が存在するかという調査も行われています。プルトニウムは、すべて事故発生前に全国で観測された測定値の範囲(過去の大気圏内核実験における影響の範囲)に入るレベルであり、ストロンチウムについても半減期が50日程度と短いストロンチウム89を除くストロンチウム90は過去の範囲内のレベルでした((注記)3)。

もし仮に最高値が観測された場所に50年間とどまったとしても、50年間の積算被ばく線量は、ストロンチウム89で0.00061ミリシーベルト、ストロンチウム90で0.12ミリシーベルト、プルトニウム238で0.027ミリシーベルト、プルトニウム239、240の合計で0.12ミリシーベルトです。

水道水等についても調査が行われており、水道原水20地点でプルトニウム239と240の合計で最大0.00001ベクレル/リットル、ストロンチム90で最大0.0028ベクレル/リットルが、水道水2地点でストロンチウム90が最大で0.0014ベクレル/リットル、地下水7地点でストロンチウム90が最大0.001ベクレル/リットル検出されましたが、いずれも事故前の過去の測定値の範囲(過去の大気圏内核実験における影響の範囲)に入るレベルでした((注記)4)。

しかく下記公表データを参照して回答しています。

((注記)1)2012年5月24日 東京電力株式会社
「福島第一原子力発電所の事故に伴う大気への放出量推定について」
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/1204619_1834.html

((注記)2)2011年6月6日 原子力安全・保安院
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に係る1号機、2号機及び3号機の炉心の状況に関する評価について」
http://www.meti.go.jp/press/2011/06/20110606008/20110606008.html

((注記)3)2012年3月13日 文部科学省
「東京電力株式会社福島第一原子力発電所の事故に伴い放出された放射性物質分布状況等に関する調査研究結果について」
http://radioactivity.nsr.go.jp/ja/contents/6000/5233/view.html

((注記)4)2013年3月28日 原子力災害現地対策本部・福島県災害対策本部
「水道原水等モニタリング調査(プルトニウム・放射性ストロンチウム)結果」
http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec_file/monitoring/m-4/suidosui.pu.st.2013-0328.pdf

[画像:よくわかりました。青木さんありがとうございました!]

第5回撮影時の様子写真ギャラリー

  • 汗が噴き出すなすび!

  • 作業員の方々からも撮影される

  • 炎天下の撮影

  • 河原にいた若者たちと!

  • 炎天下の実験 現場感、満載です

  • 日陰で一息

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