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香原志勢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
香原 志勢
人物情報
生誕 (1928年06月04日) 1928年 6月4日
日本の旗 日本 東京都
死没 2014年 11月16日 (2014年11月16日)(86歳没)
日本の旗 日本 東京都
出身校 東京大学
子供 香原知志(作家)
学問
研究分野 人類学
研究機関 信州大学立教大学帝塚山学院大学
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香原 志勢(こうはら ゆきなり、1928年 6月4日 - 2014年 11月16日)は、日本人類学者。立教大学 名誉教授。専攻は人類学、比較行動学

経歴・人物

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1928年、東京生まれ。旧制麻布中学校を経て、1945年に旧制都立高等学校理科乙類に入学。戦時下の空襲で自宅や母と妹を失った。1948年に東京大学理学部人類学科に入学。人類学教室では、木村邦彦、寺田和夫、埴原和郎らがいた。1951年に卒業し、同大学大学院に進んだ。

1954年、信州大学 医学部第二解剖教室助手に採用された。1956年に講師、1960年に助教授昇格。鈴木誠の下で解剖学実習などにあたるとともに、信州大学在職中には長野県 南佐久郡 北相木村栃原岩陰遺跡の発掘に参加した[1] 。1970年、立教大学一般教育部助教授に転じた。自然人類学を担当し、1973年に教授昇格。1994年に立教大学を定年退職し、名誉教授となった。1998年より帝塚山学院大学人間文化学部教授を務めた。

学界では日本顔学会初代会長を務め、のち顧問となった。2014年11月16日、肺炎で死去[2] 。墓所は多磨霊園にある。

受賞・栄典

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家族・親族

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著作

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著書
  • 『人類生物学入門』中公新書 1975
  • 『人間という名の動物』小峰書店 1977
  • 『手のうごきと脳のはたらき』築地書館 1980
  • 『人体に秘められた動物』日本放送出版協会(NHKブックス)1981
  • 老いを考える』ほるぷ出版(科学者からの手紙) 1983
  • 『顔の本』講談社 1985
    • 中公文庫
  • 『動作 都市空間の行動学』講談社現代新書 1986
  • 『身体の履歴書』日本放送出版協会(NHK市民大学) 1986
  • 『石となった死』(叢書死の文化) 弘文堂 1989
    • 改題『死と生をめぐる思索』清流出版 2006
  • 『2本足と4本足』福音館書店(たくさんのふしぎ傑作集) 1990
  • 『木のぼりの人類学』知の行動エッセイ リヨン社 1994
  • 『 顔と表情の人間学』平凡社 1995
    • 再版 平凡社ライブラリー
  • 二本足で立つってどういうこと?』偕成社 2008
共編
  • 『人類学の読みかた』渡辺直経・山口敏 雄山閣出版 2001
翻訳
  • 『人種』C.S.クーン・S.M.ガーン・J.B・バードセル著、須田昭義共訳 みすず書房(現代科学叢書) 1957
  • 『人間を考える 人類学的考察』ピエール・A.ラドワンスキー著、祖父江孝男共訳 南雲堂 1970
  • 攻撃性自然史』J.D.カーシ・F.J.エブリング編、ぺりかん社 1971
  • 『人類の進化 人類と文化の起源』(現代文化人類学 4) C.L.ブレース著、寺田和夫共訳 鹿島研究所出版会 1972
  • 『人類学との出会い』ロビン・フォックス著、佐藤信行共訳 思索社 1977.5
  • 『シャニダール洞窟の謎』ラルフ S.ソレッキ著、松井倫子共訳 蒼樹書房 1977.1
  • 『堕ちたサル』ブランコ・ボークン著、佐々木藤雄共訳 思索社 1981.6
  • 『埋もれた過去をもとめて 考古学の大先覚者たち』B.M.フェイガン著、サイエンス社 1983.7
  • 『モンキー・パズル 分子人類学からみた進化論』ジョン・グリビン、ジェレミ・チャーファス著、監訳、ホルト・サウンダース・ジャパン 1984.5
論文

外部リンク

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脚注

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  1. ^ 香原志勢 et al. 2011
  2. ^ "香原志勢さん死去 日本顔学会の初代会長". 朝日新聞デジタル (2014年11月25日). 2014年11月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年11月25日閲覧。

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