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総鰭類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
総鰭類
地質時代
デボン紀 ‐ 現生
分類
階級なし : 総鰭類 Crossopterygii
下位分類(多系統群)

総鰭類(そうきるい、Crossopterygii)は、脊椎動物亜門 硬骨魚綱 肉鰭亜綱の下位分類群。

シーラカンス目(管椎類)の上位分類として肺魚亜綱(Dipnoi)またはハイギョ下綱(Dipnomorpha)と対となる分類群とされてきたが[1] 、近年の分類体系でのシーラカンス目の所属は肉鰭綱シーラカンス亜綱(Coelacantiomorpha)[2] や肉鰭亜綱輻鰭下綱(Actinistia)[3] とされており、総鰭類は多系統群として認められていない[4]

解説

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四肢の原型を持つ[5] シーラカンス [6] [7] [8] [9] を含み、ハイギョ [10] [1] 両生類 [11] を含まない。下位分類群には扇鰭類がおり[12] 、扇鰭類にはエウステノプテロンなどが含まれる[13]

籔本美孝が記すところによれば、かつて総鰭類にはリゾドゥス類 (英語版)シーラカンス類ポロレピス類 (英語版)を含むオステオレピス類が含まれていた。しかし、これらの分類群の類縁関係には諸説あるものの、シーラカンス類は最も基盤的な肉鰭類、ポロレピス類はハイギョの姉妹群、オステオレピス類は四肢動物の姉妹群と考えられているため、総鰭類は人為分類群であるという[4]

出典

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ウィクショナリーに関連の辞書項目があります。
  1. ^ a b 田隅本生「脊椎動物における鼻器の進化と多様性」『耳鼻咽喉科展望』第14巻第1号、1971年、9-16頁、doi:10.11453/orltokyo1958.14.9 閲覧は自由
  2. ^ 矢野衛「肉鰭綱」、松井正文 編『バイオディバーシティ・シリーズ 7 脊椎動物の多様性と系統』岩槻邦男・馬渡峻輔 監修、裳華房、2006年、219-221頁。
  3. ^ 甲斐嘉晃「脊椎動物(魚類)――水中で多様に進化した分類群」、日本動物学会 編『動物学の百科事典』丸善出版、2018年、92-95頁。
  4. ^ a b "総鰭類とは - コトバンク". コトバンク . 2022年11月3日閲覧。
  5. ^ 高橋利幸「筋骨格系と姿勢 ―ヒトの姿勢とその変遷―」『理学療法科学』第10巻第3号、1995年、149-160頁、doi:10.1589/rika.10.149 閲覧は自由
  6. ^ 穂下剛彦「動物の進化と胆汁酸」第8巻第4号、1994年、doi:10.11210/tando1987.8.4_311 閲覧は自由
  7. ^ 高橋良「鼻中隔の進化とその弯曲の成立について」『耳鼻咽喉科展望』第31巻第4号、1988年、499-510頁、doi:10.11453/orltokyo1958.31.499 閲覧は自由
  8. ^ 玉井洋一「シーラカンスの脳の化学組成とその系統発生的意義」第23巻第8号、1987年、doi:10.14894/faruawpsj.23.8_821_1 閲覧は自由
  9. ^ 本間義治「魚類の系統と内分泌腺の進化」第30巻、1963年、doi:10.19004/jsszc.30.0_5 閲覧は自由
  10. ^ 後藤仁敏「歯からみた脊椎動物の進化 : 人体地質学入門(講座)」第16巻、1987年、doi:10.15080/chitoka.16.0_87 閲覧は自由
  11. ^ 小原昭作、菅原美子「電気受容: その系統的分布と受容器の応答極性」第3巻第3号、1986年、doi:10.3330/hikakuseiriseika1984.3.95 閲覧は自由
  12. ^ 船坂宗太郎「耳小骨の系統発生」第21巻第5号、1978年、doi:10.11453/orltokyo1958.21.613 閲覧は自由
  13. ^ 本間義治「肺魚の系統的位置と内分泌腺」『動物分類学会誌』第4巻、1968年、10-15頁、doi:10.19004/pjssz.4.0_10 閲覧は自由

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