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硫化銀(I)

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(硫化銀から転送)
硫化銀(I)

silver(I) sulfide

識別情報
CAS登録番号 21548-73-2
特性
化学式 Ag2S
モル質量 247.8 g/mol
外観 黒色の固体
密度 7.33g/cm3
融点

1098 K(825 °C)

への溶解度 8.5-15g (水1 L)
熱化学
標準生成熱 ΔfH(削除) o (削除ここまで) -32.6 kJ/mol
標準モルエントロピー S(削除) o (削除ここまで) 144.0 J/mol·K
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

硫化銀(I)(りゅうかぎん いち、: silver(I) sulfide)は、化学式が Ag2S と表される硫化物である。黒色の固体で、天然では輝銀鉱として産出する。俗に言う銀の錆とはこの物質である。

合成

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を放置すると黒変するのは、空気中の硫化水素と反応し、硫化銀(I)が生じるからである。

H 2 S   + 2 Ag Ag 2 S   + H 2 {\displaystyle {\ce {H2S\ + 2Ag -> Ag2S\ + H2}}} {\displaystyle {\ce {H2S\ + 2Ag -> Ag2S\ + H2}}}

また、硫黄の蒸気に銀を接触させると硫化銀(I)が生じる。

2 Ag   + S Ag 2 S {\displaystyle {\ce {2Ag\ + S -> Ag2S}}} {\displaystyle {\ce {2Ag\ + S -> Ag2S}}}

利用

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陶器の着色などに用いる。

外部リンク

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