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「ダイハツ・ロッキー」の版間の差分

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'''ロッキー'''(''ROCKY'')は、[[ダイハツ工業]]が製造・販売する[[小型自動車|小型]][[スポーツ・ユーティリティ・ビークル|SUV]]タイプの自動車である。
'''ロッキー'''(''ROCKY'')は、[[ダイハツ工業]]が製造・販売する[[小型自動車|小型]][[スポーツ・ユーティリティ・ビークル|SUV]]タイプの自動車である。


== 概要 ==
== 概要 ==
初代(削除) モデルは日本国内においては[[ダイハツ・ラガー|ラガー]]として販売されていたモデルであり、仕向け地によって名称を変えていたもののひとつとして「ロッキー」を名乗って販売されていた。日本において最初にロッキーを名乗った2代目 (削除ここまで)モデルは当時流行の[[オフロード|ライトクロカン]]として1990年6月に発売され、日本国内では1997年4月までの約6年10ヶ月間、海外では2002年までの約12年間発売された。
初代モデルは当時流行の[[オフロード|ライトクロカン]]として1990年6月に発売され、日本国内では1997年4月までの約6年10ヶ月間、海外では2002年までの約12年間発売された。


その後海外での販売終了から約17年間のブランクを経て、2019年11月に[[クロスオーバーSUV]]に転身しての再登場を果たした。日本国内では実に'''22年7ヶ月ぶり'''の復活となる。
その後海外での販売終了から約17年間のブランクを経て、2019年11月に[[クロスオーバーSUV]]に転身しての再登場を果たした。日本国内では実に'''22年7ヶ月ぶり'''の復活となる。


なお公式には、"(削除) 3 (削除ここまで)代目"は名前のイメージがコンセプトに合致したため「ロッキー」と名付けただけ<ref>「[[ダイハツ・テリオス|テリオス]]」の車名は候補に入っていなかったという。</ref>であり、(削除) 過去に販売されていたモデル (削除ここまで)の後継車ではないとしている<ref>{{Cite news|url=https://www.gqjapan.jp/cars/article/20191105-daihatsu-rocky-news |title=ダイハツ ロッキー復活! スタイリッシュなSUVになって帰ってきた!|publisher=GQ Japan|author=|date=2019年11月05日}}</ref>が、本記事では便宜上(削除) 3 (削除ここまで)代目として扱う。
なお公式には、"(追記) 2 (追記ここまで)代目"は名前のイメージがコンセプトに合致したため「ロッキー」と名付けただけ<ref>「[[ダイハツ・テリオス|テリオス]]」の車名は候補に入っていなかったという。</ref>であり、(追記) "初代" (追記ここまで)の後継車ではないとしている<ref>{{Cite news|url=https://www.gqjapan.jp/cars/article/20191105-daihatsu-rocky-news |title=ダイハツ ロッキー復活! スタイリッシュなSUVになって帰ってきた!|publisher=GQ Japan|author=|date=2019年11月05日}}</ref>が、本記事では便宜上(追記) 2 (追記ここまで)代目として扱う。


== 初代 (削除) F7# (削除ここまで)(削除) (1982 (削除ここまで)年 - 2002年)(削除) (削除ここまで)==
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* [[ダイハツ工業]]
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* [[ダイハツ・ビーゴ]]
* [[ダイハツ・ビーゴ]]

2022年8月30日 (火) 09:40時点における版

曖昧さ回避 この項目では、日本国内向けに販売されているロッキーについて説明しています。海外でロッキーとして販売されていた車種については「ダイハツ・ラガー」をご覧ください。
ダイハツ・ロッキー
2代目 2019年11月販売型 Premium
概要
別名 ダイハツ・フェローザ(初代)
トヨタ・ライズ(2代目)
プロドゥア・アティバ(2代目)
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1990年 -
ボディ
ボディタイプ 3ドアSUV(初代)
5ドアクロスオーバーSUV
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
テンプレートを表示

ロッキー(ROCKY)は、ダイハツ工業が製造・販売する小型 SUVタイプの自動車である。

概要

初代モデルは当時流行のライトクロカンとして1990年6月に発売され、日本国内では1997年4月までの約6年10ヶ月間、海外では2002年までの約12年間発売された。

その後海外での販売終了から約17年間のブランクを経て、2019年11月にクロスオーバーSUVに転身しての再登場を果たした。日本国内では実に22年7ヶ月ぶりの復活となる。

なお公式には、"2代目"は名前のイメージがコンセプトに合致したため「ロッキー」と名付けただけ[1] であり、"初代"の後継車ではないとしている[2] が、本記事では便宜上2代目として扱う。

初代 F300S型(1990年 - 2002年)

ダイハツ・ロッキー(初代)
F300S型
日本国内向けロッキー
欧州向けフェローザ
日本向け、欧州向け仕様に対し
全幅が異なる北米向けロッキー
概要
別名 欧州 : ダイハツ・フェローザ
製造国 日本の旗 日本
販売期間 日本:
1990年 6月 - 1997年 6月
日本国外:
1991年 - 2002年
ボディ
乗車定員 4名
ボディタイプ 3ドアSUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動
パワートレイン
エンジン HD-E型 1.6L 直4 SOHC
変速機 5速MT
4速AT
前:ダブルウィッシュボーン+トーションバー
後:リジッドアクスル+半楕円リーフ
前:ダブルウィッシュボーン+トーションバー
後:リジッドアクスル+半楕円リーフ
車両寸法
ホイールベース 2,175 mm
全長 3,800 - 3,845 mm
全幅 1,580 mm(日本・欧州)
1,635 mm(北米)
全高 1,725 mm
車両重量 1,250 kg
その他
販売期間中の国内新車登録台数の累計 1万2638台[3]
系譜
後継 ダイハツ・テリオス
テンプレートを表示

本格的なラダーフレームの上に、排気量1,600 ccのガソリンエンジン、3ドア・レジントップのボディーを載せる。レジントップは取り外しができ、簡単にオープントップとすることも可能である。ガソリンの挿入口は右側となっている。

当時は数少ないコンパクトサイズのクロカンであったが、1988年(昭和63年)発売のスズキ・エスクードに市場で先行されたこと、当初からAT車の設定が無かったこと、ラガー共々最後まで3ドアのみだったこと、クロカンらしさを全面に出した武骨で地味な外見などが災いし、販売面は芳しいものではなかった。更にモデル後期の1994年(平成6年)には、後にダイハツの親会社となるトヨタ自動車から乗用車感覚のクロスオーバーSUVの先駆けとなるトヨタ・RAV4が登場し、国内市場での競争力不足は決定的となった。

エンジンはHD-E型1,600 cc 直列4気筒 SOHCであり、アプローズに搭載されていたものを縦置きした。最高出力は105馬力で、ディーゼルエンジンの設定はない。

トランスミッションは5速フロア MTと4速フロアATの2タイプ。

駆動方式は、トランスファーを用いたパートタイム4WDと、ロック機構付きセンターデフを持つフルタイム4WDとの、2タイプがあった。パートタイムのトランスファーは従来どおりローレンジを備える2速であったが、フルタイムではセンターデフにスペースを割かれた結果として1速となり、高い駆動力が必要だが副変速機を装備できない車種に見られるエクストラロー(ギア比が1速より低い)の設定もなかった。ロッキーのフルタイム4WDは、イージードライブの提供と、リヤアンチスピンブレーキ(ASB)の装備を実現するために採用された面が大きい。

当初日本国内では、下からDX、SE、SXの3グレード構成となっており、全グレードにパートタイム4WDが設定されたが、DXにはフルタイム4WDの設定がなかった。

補給部品の種類を少なくするため、当初、樹脂オーバーフェンダーの色数を絞っていた。そのため、グレーメタリックとブラックメタリックの単色以外の全てのボディーカラーで、下半がグレーメタリックのツートーンとなっていた。

ベルトーネが製造・販売した、フリークライマー2のベースにもなっている。

年表

  • 1990年 6月 発表・発売。CMキャラクターは相原勇
  • 1992年 3月 AT車の追加。フルタイム4WD車の廃止。
  • 1993年 8月 マイナーチェンジ。灯火類やフロントグリルの変更。新グレードの追加など。
  • 1997年 3月 [4] 国内向けの生産完了。在庫対応分のみの販売となる。
  • 1997年 6月 同社の提携先(当時)のトヨタ自動車RAV4との競合もあり、一回り大きいサイズのラガーとロッキーともども国内向けの在庫対応分の新車登録(新車販売)を全て完了した。海外市場では2002年頃まで販売が継続されていた。

2代目 A20#S/210S/25#RS型(2019年 - )

ダイハツ・ロッキー(2代目)
A20#S/210S/25#RS型
2019年11月発売型 Premium フロント
2019年11月発売型 Premium リア
概要
別名 トヨタ・ライズ
プロドゥア・アティバ
製造国 日本の旗 日本(滋賀県 竜王町)
インドネシアの旗 インドネシア(カラワン)
販売期間 2019年 11月5日 -
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアクロスオーバーSUV
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動(日本仕様車)
プラットフォーム DNGA-Aプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1KR-VET型 996cc 直3 DOHC ターボ
WA-VE型 1.2L 直3 DOHC
WA-VEX型 1.2L 直3 DOHC(e-SMART HYBRID)
モーター E1A型 交流同期電動機
(e-SMART HYBRID)
最高出力 1KR-VET
72 kW (98 PS) / 6,000 rpm
WA-VE
64 kW (87 PS) / 6,000 rpm
WA-VEX
60 kW (82 PS) / 5,600 rpm
E1A
78 kW (106 PS) / 4,372 - 6,329 rpm
最大トルク 1KR-VET
140 N・m (14.3 kg・m) / 2,400 - 4,000 rpm
WA-VE
113 N・m (11.5 kg・m) / 4,500 rpm
WA-VEX
105 N・m (10.7 kg・m) / 3,200 - 5,200 rpm
E1A
170 N・m (17.3 kg・m) / 0 - 4,372 rpm
変速機 CVT
5速MT(インドネシア仕様車)
前:マクファーソンストラット+コイル
後:トーションビーム+コイル[5]
前:マクファーソンストラット+コイル
後:トーションビーム+コイル[5]
車両寸法
ホイールベース 2,525 mm
全長 3,995 mm(日本仕様車)
4,030 mm(インドネシア仕様車)
全幅 1,695 mm(日本仕様車)
1,710 mm(インドネシア仕様車)
全高 1,620 mm(日本仕様車)
1,635 mm(インドネシア仕様車)
車両重量 970 - 1,050 kg
系譜
先代 ダイハツ・ビーゴ(間接上)
テンプレートを表示

2代目は5ドアのクロスオーバーSUVとなり、2019年(令和元年)7月にモデルチェンジされた4代目タントに次ぐ「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」採用車種で且つ、Bセグメント以下のクラスのコンパクトカー用プラットフォームである「DNGA-Bプラットフォーム」採用第1号の車種となる。親会社のトヨタ自動車との共同開発であり、同社では初の「DNGA」採用車種として、ライズの車種名で販売される[6]

ボディは全長と全幅を初代モデルから拡大する一方、全高は初代モデルより105mm低くなっており、初代モデルからの5ナンバーサイズおよび全長4,000mm以下を保持している。また、17インチの大径タイヤを採用しながらも最小回転半径を5.0m(16インチタイヤ装着車は4.9m)に抑えて高い小回り性を持たせている。ラゲージスペースはパンク修理キットや工具等の配置見直しによりアンダーラゲージが設けられており、付属の2段可変式デッキボードを活用することで荷室の高さや容量を変えることが可能で、6:4の分割可倒式となっているリアシートを倒すことで長尺物の積載も可能である。

エンジンは初代モデルからダウンサイジングされ、1.0L直列3気筒ターボエンジン1KR-VET型 [7] となり、トランスミッションはスプリットギアを用いた技術を採用し、変速比をワイドレシオ化した「D-CVT」と呼ばれるCVTとなった。2021年11月にはダイハツ自社製としては、2005年8月から2010年6月に販売されたハイゼット カーゴ ハイブリッド以来の設定となるハイブリッドモデルを追加。エンジンに発電専用の1.2L直列3気筒エンジンWA-VEX型を搭載し、エンジンで発電した電気で走行するシリーズ式ハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」を採用。2つのモーターを並列配置し、バッテリーに4.3Ahのリチウムイオン電池を採用することでシンプル構造とコンパクトサイズを実現。トランスアクスルの内製化などにより低価格も実現している。また、アクセルペダルの踏み加減を調整するだけで車速のコントロールが可能な「スマートペダル」も装備される。併せて、ガソリン2WD車はハイブリッド車の追加設定に合わせて、搭載エンジンを既に海外仕様車で採用実績がある1.2L直列3気筒エンジンのWA-VE型へ換装され、それに伴い、ガソリン2WD車の型式が従来の5BA-A200Sから5BA-A201Sに変更された。

環境性能も向上されており、WLTCモード走行による排出ガスと燃料消費率(燃料消費率はJC08モード走行も併記)に対応しており、2WD車はガソリン・ハイブリッドを問わず「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得。併せて、ハイブリッド車は2030年度燃費基準を達成、ガソリン2WD車はエンジン換装による燃料消費率の向上により、同75%達成となった[8]

駆動方式はガソリン車のみ2WDと4WDがあり、4WDは走行状態や路面状況を検知し、ECUで前後輪に細かなトルク配分を行うとともに、滑りやすい路面の時はスリップ抑制と安定性向上のため後輪駆動力を高め、滑らない路面の時は実用燃費向上を図る為後輪駆動力を下げる電子制御式カップリング機構を用いた「ダイナミックトルクコントロール4WD」が採用されているほか、ディファレンシャルギアをボディ側に取り付けられたことでリアサスペンションを2WDと同じくトーションビーム式サスペンションが装着された。なお、4WD用のリアデフはド・ディオンアクスルが用いられる。ハイブリッド車は2WDのみとなる。

安全機能や先進機能も盛り込まれており、予防安全機能「スマートアシスト」や運転サポート機能「スマートアシストプラス」で構成された「次世代スマートアシスト」も採用されており、ロッキーでは、後方確認サポートの機能となるBSM(ブラインドスポットモニター)とRCTA(リアクロストラフィックアラート)が追加された。2021年11月の一部改良では、衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキが夜間の歩行者検知にも対応し、標識認識機能は最高速度と一時停止に対応。さらに、路側逸脱警報機能、ふらつき警報機能も追加された。

また、「つないでサポート」・「見えるドライブ」・「見えるマイカー」・「つないでケア」で構成された「ダイハツコネクトサービス」、車内Wi-Fiサービス「ダイハツWi-Fi」、スマホアプリ連携の3つのサービスで構成された「ダイハツコネクト」に対応する(サービスを利用するには、メーカーオプションの「スマホ連携ディスプレイオーディオ」又は販売店オプションの「ダイハツコネクト」対応ナビゲーションを装着する必要がある)。

年表

グレード体系は「L」・「X」・「G」・「Premium」の4グレードをラインナップする。「L」はUVカット遮音ガラス(フロントウィンドゥ)、UVカットガラス(フロントドア)、自発光式2眼メーター(タコメーター付)、マルチインフォメーションディスプレイ、マニュアル(ダイアル式)エアコン、16インチフルホイールキャップ、AHB(オートハイビーム)などを装備したベーシック仕様。「X」は運転席シートリフター、リアスピーカー、16インチアルミホイールなどが追加され、フロントウィンドゥガラスがUV&IRカット遮音に、フロントドアガラスがスーパーUV&IRカットに、メーターはアクティブ マルチ インフォメーションメーターに、マルチインフォメーションディスプレイは7インチTFTに、エアコンがオート(プッシュ式)にそれぞれグレードアップされ、フロントグリルと大型バックドアガーニッシュをピアノブラック調としたスタンダード仕様。「G」はLEDシーケンシャルターンランプ、助手席シートアンダートレイ、LKC(レーンキープコントロール)、全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)、ツイーター、サイドビューランプなどが追加され、タイヤ&アルミホイールを17インチにサイズアップし、アルミホイールを切削仕様に、ドアハンドルをメッキ仕様に、AHBがADB(アダプティブドライビングビーム)にグレードアップしたハイグレード仕様。「Premi×ばつソフトレザー調(白ステッチ付)に、ステアリングホイールを革巻にグレードアップした最上級仕様となる。
ボディカラーは光にあたると朱色に輝く新規色かつロッキー専用色[10] コンパーノレッド[11] [9] (メーカーオプション)」を含む8色が設定されライズ設定色のうち「ターコイズブルーマイカメタリック」がロッキーでは選択できない。また、「コンパーノレッド」、「シャイニングホワイトパール」、「ブライトシルバーメタリック」の3色にはブラックマイカメタリックのルーフ・ドアミラーとの2トーンが設定されており、「G」はメーカーオプションで設定可能、「Premium」は標準設定(×ばつブライトシルバーメタリック」のみで、他2色に関しては「G」の場合より有償色料金が減額される。モノトーン色は設定不可であった)となる。
アクセサリースタイルとして、ブラック塗装のエアロパーツやメッキ加飾で構成された「エレガンススタイル」、サテンシルバーを基調色にレッド加飾付アンダーガーニッシュで構成された「パワフルスタイル」、ボディカラー同色のエアロパーツで構成された「スポーティスタイル」の3種類が用意されている。
最上級グレードの「Premium」において、発売当初設定不可となっていたモノトーン色が追加設定され、2トーンはメーカーオプション設定に変更された。なお、カラーバリエーションはハイグレードの「G」に準じる。
  • 2021年(令和3年)
    • 3月3日 - マレーシアの現地合弁会社であるプロドゥアが、ロッキーをベースに外観等を変更したアティバ(Ativa)を発売。DNGA採用車種としては初の海外仕様車となった[13]
    • 4月30日 - アストラ・ダイハツ・モーターを通じてインドネシアで発売[14] 。日本と同じくロッキー(Rocky)として発売されるが、ボディサイズは日本仕様よりもサイズアップ(全長で+35mm、全幅と全高でそれぞれ+15mm)されており、トランスミッションはD-CVTに加えて5MTも設定されており、エンジンも日本と同じ直列3気筒・1.0Lターボエンジンに加え、DNGA基準で設計・開発された新開発の直列3気筒・1.2L自然吸気エンジンの追加設定が予定されている。また、日本同様にトヨタ自動車へのOEM供給も行われ、約50か国への輸出も予定されている。
    • 10月1日 - 11月上旬発売予定の新型モデルに関するティザーサイトを公開したことを発表[15]
    • 11月1日 - 一部改良し、ハイブリッドモデルを追加[16] 。キャッチフレーズは「爽快電動SUV」で、CMソングはKroiの「Juden」と、yamaの「天色」。
    前述したハイブリッド車の追加、ガソリン2WD車のエンジン換装、「スマートアシスト」の機能強化に加え、一部グレードではパーキングブレーキが電動化され、旋回時に車両が外側に膨らんでいると検知した場合に、内輪にわずかな制動力を加えることで旋回方向を補正してコーナリングの安定化に寄与するCTA(コーナリングトレースアシスト)も搭載された。同時に、ハイブリッド車のみホイールハブには新たにPCD100.0/5穴が採用されている(ガソリン車は従来通り、PCD=100.0/4穴)。
    グレード体系が変更され、ガソリン車は従来の「G」と「Premium」を統合して「Premium G」となった。ハイブリッド車は「X HEV」と「Premium G HEV」の2グレードが設定される。ハイブリッド車には、搭載車の証として、左右のサイドフェンダーとバックドア左下にハイブリッドエンブレム(e-SMART HYBRID)が装着される[17]
    ボディカラーも一部変更となり、ブライトシルバーメタリックと入れ替えでスムースグレーマイカメタリックを設定。「Premium G」・「Premium G ×ばつスムースグレーマイカメタリックが設定された。

車名の由来

「ROCKY」は、北アメリカ大陸にあるロッキー山脈に由来する。

海外向け仕様としては、北米 市場ではロッキーの名称のままであったが、欧州市場では1クラス格上の同社ラガー がすでにロッキーを名乗っていたためフェローザの名称で販売された。

関連項目

脚注・出典

  1. ^ テリオス」の車名は候補に入っていなかったという。
  2. ^ "ダイハツ ロッキー復活! スタイリッシュなSUVになって帰ってきた!". GQ Japan. (2019年11月5日). https://www.gqjapan.jp/cars/article/20191105-daihatsu-rocky-news  
  3. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第54号17ページより。
  4. ^ "ロッキー(ダイハツ)1990年6月〜1997年3月生産モデルのカタログ". リクルート株式会社 (2020年1月9日). 2020年1月9日閲覧。
  5. ^ 四輪駆動用はトーションビーム+コイル+ド・ディオンアクスル
  6. ^ ただし、ライズでは2代目ロッキーと異なるフロントフェイスが与えられているほか、カラーバリエーションが一部異なる(ライズでは「コンパーノレッド(メーカーオプション)」ではなく「ターコイズブルーマイカメタリック(無償色)」を設定)、グレード体系が異なる(×ばつソフトレザー調(白ステッチ付)のシートを装備した類別が未設定)といった違いがある。
  7. ^ 2019年11月の登場時は、2WD車・4WD車問わず、全車に搭載されていたパワートレインであったが、2021年11月のマイナーチェンジをもって、4WD車専用のパワートレインとなった。
  8. ^ "【公式】ロッキーの燃費と走行性能". ダイハツ工業株式会社. 2021年11月2日閲覧。
  9. ^ a b "DNGA第2弾となる新型コンパクトSUV「ロッキー」を発売" (PDF) (Press release). ダイハツ工業株式会社. 5 November 2019. 2019年11月5日閲覧
  10. ^ 2代目ロッキー発売当初は専用色であったが、2020年6月に登場した2代目タフトや同年8月に一部改良した6代目ムーヴカスタムや同年9月にマイナーチェンジしたトールにもコンパーノレッドが設定されている。
  11. ^ 1963年に発売したダイハツ初の小型乗用車であるコンパーノが由来であり、「ダイハツのモノづくりを象徴する色」「客の暮らしに寄り添う姿勢」という意味が含まれている。
  12. ^ "コンパクトSUV「ロッキー」を一部改良" (PDF) (Press release). ダイハツ工業株式会社. 1 June 2020. 2020年6月1日閲覧
  13. ^ "ダイハツ、DNGA海外展開の第1弾となる商品を市場投入〜マレーシアで新型コンパクトSUV「Ativa」を発売〜" (PDF) (Press release). ダイハツ工業株式会社. 3 March 2021. 2021年3月4日閲覧
  14. ^ "ダイハツ、DNGA海外第2弾となる新商品をインドネシアで投入〜新型コンパクトSUV「Rocky」を発売〜" (PDF) (Press release). ダイハツ工業株式会社. 30 April 2021. 2021年5月6日閲覧
  15. ^ "新「ロッキー」ティザーサイトを公開" (Press release). ダイハツ工業株式会社. 1 October 2021. 2021年10月1日閲覧
  16. ^ "小さなクルマに適した、ハイブリッドシステム 「e-SMART HYBRID」を「ロッキー」に搭載〜新開発の1.2Lエンジンを採用するなど、商品力も向上〜" (Press release). ダイハツ工業株式会社. 1 November 2021. 2021年11月1日閲覧
  17. ^ ライズの場合は、アルティスや他のトヨタ車と同じハイブリッドシンボルマーク(HYBRID SYNERGY DRIVE)となり、バックドアのみの装着となる

外部リンク

(← 1970年代以前) ダイハツ車種年表 1980年以降
(注記)赤背景は日本国外専売車
年代
/車種
1980年代 1990年代 2000年代 2010年代 2020年代
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軽セダン クオーレ クオーレ
ミラセダン
ミラ/モデルノ ミラ/モデルノ ミラ ミラ/アヴィ ミラ/カスタム('06-'13)
オプティ/クラシック オプティ/ビークス/クラシック エッセ ミライース ミライース
ミラクラシック ミラジーノ ミラジーノ ミラココア ミラトコット
MAX ソニカ
ハッチバック ミラジーノ1000 アイラ アイラ
ストーリア ブーン ブーン ブーン
シャレード シャレード シャレード シャレード シャレード シリオン
セダン シャレード
ソシアル
シャレードソシアル
シャルマン シャルマン アプローズ アルティス アルティス アルティス アルティス アルティス
トール
ワゴン
ムーヴ/カスタム ムーヴ/カスタム ムーヴ/カスタム ムーヴ/カスタム ムーヴ/カスタム ムーヴ/カスタム
ムーヴラテ ムーヴコンテ/カスタム
ネイキッド キャスト(スタイル/スポーツ('15-'20))
タントエグゼ/カスタム ムーヴキャンバス ムーヴキャンバス
タント/カスタム('05-'07) タント/カスタム タント/カスタム タント/カスタム/ファンクロス('22-)
ウェイク
YRV クー トール
パイザー
ワゴン メビウス
MPV ハイゼット
アトレー
アトレー アトレー アトレー/
アトレーワゴン
アトレーワゴン アトレー
アトレー7 ブーン
ルミナス
シグラ
デルタ
ワイドワゴン
デルタワイドワゴン デルタワゴン ルクシオ
セニア セニア セニア
クーペ
オープン
リーザ
リーザ
スパイダー
コペン コペン
クロスオーバーSUV/SUV テリオスキッド/テリオスルキア('02-'03) キャスト
アクティバ
タフト
ロッキー テリオス ビーゴ ロッキー
タルーナ テリオス(ロングボディ) テリオス
タフト ラガー
商用車 ミゼットII
ミラクオーレ ミラ ミラ(バン) ミラ(バン) ミラバン ミラバン ミラバン
ミラウォーク
スルーバン
ミラウォーク
スルーバン
ミラウォーク
スルーバン
ハイゼットキャディー
ハイゼットバン ハイゼットバン ハイゼットバン ハイゼットカーゴ ハイゼットカーゴ ハイゼットカーゴ
ハイゼット(トラック) ハイゼット(トラック) ハイゼット
トラック
ハイゼットトラック ハイゼットトラック
シャルマンバン シャレードバン ハイゼット
グランカーゴ
ゼブラ ゼブラ グランマックスカーゴ(日本:'20 - )/バン
デルタ750 グランマックストラック(日本:'20 - )
デルタ
ワイドバン
デルタワイドバン デルタバン
デルタ デルタ デルタ デルタ
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