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星の民のクリスマス

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星の民のクリスマス
著者 古谷田奈月
発行日 2013年11月22日
発行元 新潮社
ジャンル ファンタジー小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判 上製本
ページ数 248
公式サイト 星の民のクリスマス 新潮社
コード 978-4-10-334911-2
ウィキポータル 文学
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星の民のクリスマス』(ほしのたみのクリスマス)は、日本の小説家古谷田奈月によるファンタジー小説である。

2013年、第25回日本ファンタジーノベル大賞を受賞する(応募時のタイトルは「今年の贈り物」)[1] 。同年、『星の民のクリスマス』に改題し、刊行される[2] 。著者のデビュー作である[3] 。単行本の装幀は、新潮社装幀室による。単行本の装画は、米増由香による[4]

あらすじ

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歴史小説作家である父とその娘は、2人で住んでいる。娘は4歳のときに、自分でも読めるやさしい物語を書いてほしい、と手紙に書いてサンタクロースにお願いした。それを受けて父は、クリスマスをテーマに、サンタクロースやトナカイが登場する物語を執筆して、クリスマスに娘へプレゼントする。娘は、その物語を愛読した。それから6年後のクリスマス・イヴの晩に、娘は、星を見に行くといって家出をし、父が創造した物語の世界に迷い込む。父もまた、娘の後を追って同じ世界に入り込む。

主な登場人物

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歴史小説作家。
母を2歳のときに亡くす。

書評

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ファンタジー評論家の小谷真理は、「配達という問題を軸に、メッセージやコミュニケーションをめぐる思索が華麗にくりひろげられるファンタジー」「可愛(かわい)らしさと不気味さを併せ持つ極上のクリスマス・ストーリー」[5] 「語りたいなにかがあるという手応えは強固なもので、本当に新人らしい際立つような新しさを持つ作品」[1] と評価している。小説家の荒俣宏は、「キツツキの子と称される人物が際立った個性を発揮し、世界の謎を解いていく部分は読ませる」[1] と評価している。書評家の石井千湖は、「設定自体に新味はないはずなのに、今まで読んだことがない本を読んだという印象が残る。すごく不思議な小説だ」[6] と評価している。

脚注

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参考文献

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