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太田海也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
太田 海也
Kaiya Ōta
基本情報
本名 太田 海也
おおた かいや
愛称 カイヤ
生年月日 (1999年07月27日) 1999年 7月27日(25歳)
国籍 日本の旗 日本
身長 174.0cm
体重 78.0kg
選手情報
所属 日本競輪選手会岡山支部
ホーム 玉野
期別 121期
脚質
登録地変遷
2022- 岡山
業績
特別競輪勝利
自転車競技情報
所属 チーム楽天Kドリームス
分野 トラックレース
所属歴
2023- チーム楽天Kドリームス
獲得メダル
日本の旗 日本
トラックレース
UCIトラック・ネーションズカップ
2023 第1戦(ジャカルタ) 男子スプリント
2023 第2戦(カイロ) 男子ケイリン
2023 第2戦(カイロ) 男子スプリント
しかく最終更新日:2023年12月29日  しかくテンプレートを表示

太田 海也(おおた かいや、1999年 7月27日 - )は、岡山県出身の競輪選手自転車競技選手。日本競輪選手会 岡山支部所属。日本競輪選手養成所(以下、養成所)第121期生。師匠は藤田昌宏(82期)。ホームバンクは玉野競輪場

来歴

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岡山県立備前緑陽高等学校に入学後、ボート(漕艇)を始める。高校3年生であった2017年全国高等学校総合体育大会ダブルスカルで優勝したほか、全国高等学校選抜ボート大会シングルスカルと国民体育大会 ボート競技クオドルプルでは準優勝の実績を残す。

高校卒業後は日本大学に進学[1] 。ボート競技を継続するも、小柄のため成績が伸び悩んだこと[2] 腰痛が原因で競技を断念、大学も1年で中退した[3] 。その後実家の岡山へ戻り、自転車を買いにいったことがきっかけでサイクルショップに就職した[4] が、そのサイクルショップの社長から店舗の宣伝を兼ねて自転車レースへの参加を勧められ、その大会で優勝したことで競輪選手を目指すことになった[5] 。友人の父親が元選手の田中栄次(66期)であったこともあり、のち師匠となる藤田昌宏を紹介された[3]

2021年1月、養成所第121回選手候補生入所試験に合格[6] 5月27日に養成所で入所式を迎え、6月に行われた第1回記録会 [7] ゴールデンキャップを獲得。この結果を受け、養成所から早期卒業候補者として認定された。9月に行われた第2回記録会[8] でもゴールデンキャップを獲得。また在所中の競走訓練においても早期卒業要件をクリアする[9] 優秀な成績を残したことと、本人が早期卒業の意思表示をしたことで12月の競輪選手資格検定受験を許可され、それにも合格したことで12月17日、同期の中野慎詞とともに寺崎浩平菊池岳仁(ともに117期)以来となる養成所早期卒業者として認定された[10] 22日に早期卒業証書授与式が行われ、他の同期に先駆け年内で養成所を卒業した[11]

養成所在所中の12月10日から13日にかけて行われた第90回全日本自転車競技選手権大会(伊豆ベロドローム)で出走した際に転倒し右鎖骨を骨折した[12] ため当初はデビューが未定となっていたが、怪我も癒えたこともあり2022年 1月20日小倉FII(ミッドナイト)でデビュー、デビュー戦で初勝利を挙げた。その後も同開催、別府FII(モーニング)、久留米FII(ナイター)と3場所連続で完全優勝を果たしたことで、2月18日付でA級2班へ特別昇班を果たした[13] 。ただ、A級2班昇班後最初の開催であった玉野FII(ミッドナイト)では初日は1着も2日目以降が開催打ち切りとなり[14] 、18連勝でS級昇格することは絶たれた。

養成所を早期卒業した実力を評価され、2022年1月に日本自転車競技連盟よりトラックレース短距離強化指定選手「B」指定(アカデミー)を受けた[15] [12] ことで、以後は自転車競技にも注力することになった。

2023年2月26日、2023UCIトラックネーションズカップ第1戦(ジャカルタ)・4日目の男子スプリントにおいて、自身初の銀メダルを獲得[16] 。 その後、3月17日、第2戦(カイロ)・3日目の男子ケイリンにおいて、銅メダルを獲得。続く3月18日、4日目の男子スプリントにおいても、銅メダルを獲得[17] 。8月のオールスターでGI初出場。10月の寬仁親王牌、11月の競輪祭と連続選出され、GI3回目にして決勝進出を果たす。12月28日に立川競輪場で行われたヤンググランプリで優勝し、初の特別競輪タイトルを獲得した[18]

2024年パリオリンピックの自転車競技では、男子チームスプリントに長迫吉拓小原佑太とともに出場し、フランスに敗れて5位決定戦に回った後、5位決定戦で日本記録を更新する42秒078のタイムでドイツに勝利し5位となった[19] 。また、男子スプリントでは準々決勝でイギリスの選手に敗れ、順位決定戦に回り最終的に7位だった[20] 。男子ケイリンでは準決勝に進出したものの、他の選手の走路を阻んだとして降着の判定を受け、スプリント種目で警告を受けていたため失格となった[21]

脚注

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  1. ^ 第40回全日本軽量級選手権大会 1日目 組み合わせ/結果(日本大学ボート部)
  2. ^ 太田は身長174cmあり一般の成人男性としては小柄ではないが、ボート競技では大柄な選手が有利であり(参考に、リオデジャネイロオリンピック ボート競技での男子メダリストの平均身長は195cmであった)、太田のような身長174cmでは軽量級であっても世界では勝ち抜くことは厳しい。
  3. ^ a b 太田海也 トップレーサーに求められる全てを備えて早期卒業 2班特昇は通過点 2022年2月23日9時21分 日刊スポーツ
  4. ^ 太田海也のネクストステージfinish 投稿日:2021年02月02日
  5. ^ "太田海也選手・中野慎詞選手が早期卒業!!". けいりんマルシェ(JKA) (2021年12月24日). 2022年4月17日閲覧。
  6. ^ "日本競輪選手養成所第121回(男子)選手候補生入所試験合格者名簿" (PDF). KEIRIN.JP (2021年1月14日). 2021年1月19日閲覧。
  7. ^ 200mFD 10秒70 400mFD 22秒08 1,000mTT 1分05秒37 3,000mTT 3分47秒37
  8. ^ 200mFD 10秒51 400mFD 22秒27 1,000mTT 1分06秒17 3,000mTT 3分41秒03
  9. ^ 初の養成所早期卒業者となった寺崎浩平菊池岳仁(ともに117期)の在所中の成績を基に、新たに早期卒業要件が改訂されており、太田はそれをクリアした。
  10. ^ 121期生の太田海也と中野慎詞が早期卒業...来年1月初陣/競輪選手養成所 2021年12月17日15時18分 日刊スポーツ
  11. ^ "第121回生中野慎詞候補生・太田海也候補生2名の早期卒業証書授与式について". KEIRIN.JP (2021年12月22日). 2021年12月22日閲覧。
  12. ^ a b "自転車転向2年余りの太田海也がデビューから6戦全勝の快挙。ナショナルチーム入りに「大きく羽ばたける舞台に立てた」". Sportiva (2022年2月12日). 2022年4月18日閲覧。
  13. ^ "太田海也選手A級2班特別昇班!". KEIRIN.JP (2022年2月18日). 2022年4月17日閲覧。
  14. ^ "【お知らせ】玉野競輪(FII)ミッドナイト2日目以降開催中止となりました". KEIRIN.JP (2022年2月28日). 2022年2月28日閲覧。
  15. ^ TRACK RACE 強化指定選手 - 日本自転車競技連盟ホームページ
  16. ^ "2023UCIトラックネーションズカップ第1戦 ジャカルタ大会4日目レポート". KEIRIN.JP(JKA) (2023年2月27日). 2023年2月27日閲覧。
  17. ^ "2023UCIトラックネーションズカップ第2戦 カイロ大会4日目レポート". KEIRIN.JP(JKA) (2023年3月18日). 2023年3月18日閲覧。
  18. ^ "【立川競輪】ヤンググランプリは太田海也が優勝「競技にも弾みがついた」". スポーツ報知 (2023年12月28日). 2024年1月21日閲覧。
  19. ^ "自転車 男子チームスプリント 日本 ドイツ破り5位 パリ五輪". NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240807/k10014539711000.html 2024年8月7日閲覧。 
  20. ^ "自転車男子スプリント 太田 小原 ともに準々決勝敗退 パリ五輪". NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240809/k10014543381000.html 2024年8月9日閲覧。 
  21. ^ "自転車男子ケイリン 中野慎詞 4位 他選手と接触 転倒 パリ五輪". NHK. https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240811/k10014546681000.html 2024年8月11日閲覧。 

参考資料

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外部リンク

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ヤンググランプリ優勝者(競輪祭新鋭王座戦・新人王戦優勝者も含む)
新鋭王座
1960年代
新人王
1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
ヤンググランプリ
2000年代
2010年代
2020年代

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