コンテンツにスキップ
Wikipedia

ジュール・リシャール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
×ばつ107mm判ヴェラスコープ

ジュール・リシャール(Jules Richard )はフランスにかつて存在したステレオカメラ専業カメラメーカーである。

創業者ジュール・リシャールの信念として「レンズは固定焦点」「シャッターはギロチン」「絞りは孔絞り」であるべきとしており、この例外はピント合わせがヘリコイド式になっているヴェラスコープのみである。

レンズはエ・クラウスからテッサーの供給を受けていた。

日本では大正時代東京神田の佐藤サンエス堂が扱っていた。

製品一覧

[編集 ]
  • オントスコープ(Ontoscope 、1900年頃から製造) - ×ばつ107mm判。レンズはクラウス・テッサー。シャッターはエアポンプ式6速ギロチン。乾板撮り枠、フィルム撮り枠のほかロールフィルムホルダーや12枚用乾板マガジンも用意された。
  • ヴェラスコープ(Verascope 1900年頃から製造) - ×ばつ130mm判がある。ピント合わせはヘリコイド式。レンズはクラウス・テッサー。シャッターはエアポンプ式6速ギロチン。乾板撮り枠、フィルム撮り枠のほかロールフィルムホルダーや12枚用乾板マガジンも用意された。
  • グリフォスコープI(Glyphoscope I 、1905年頃製造) - ×ばつ107mm判。レンズが非常に良いこと、レンズとシャッターを外すだけでステレオスコープになることが特長で高い人気を得、曽根春翠堂のトキオスコープ、ドイツのプラスコープやペコスコープなど類似商品が製造された。
  • グリフォスコープII(Glyptrhoscope II ) - ボディーが練り物製になった。
  • オメオ(Le Homeos 、1913年製造) - 当時の日本では「ホメオス」と呼ばれていた。レンズはクラウス・テッサー28mmF4.5固定焦点。シャッターは1/150〜1/10秒ギロチン。フィルムは35mmを使用する。

参考文献

[編集 ]
  • カメラレビュー別冊『クラシックカメラ専科』P114 昭和53年10月30日発行 朝日ソノラマ

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /