コンテンツにスキップ
Wikipedia

イブキジャコウソウ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
イブキジャコウソウ
福島県磐梯山 2010年7月
分類
: イブキジャコウソウ
T. quinquecostatus
学名
Thymus quinquecostatus Celak.
シノニム
  • Thymus serpyllum L. var. ibukiensis Kudô
  • Thymus quinquecostatus Celak. var. ibukiensis (Kudô) H.Hara
  • Thymus quinquecostatus Celak. var. japonicus H.Hara
  • Thymus serpyllum L. subsp. quinquecostatus (Celak.) Kitam.
  • Thymus japonicus (H.Hara) Kitag.
和名
イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)

イブキジャコウソウ(伊吹麝香草、学名:Thymus quinquecostatus )はシソ科 イブキジャコウソウ属小低木。別名、イワジャコウソウナンマンジャコウソウ

特徴

[編集 ]

は細く、地表を這い、よく分枝する。には短い毛があり、直立して高さは3-15cmになる。は茎に対生する。葉身は卵形から狭卵形で、先端は鈍頭、長さ5-10mm、幅3-6mmになり、縁は全縁になる。全体に芳香がある。

花期は6-8月。枝の先端に短い花穂をつける。花冠は紅紫色の唇形で、上唇はわずかに2裂して直立し、下唇は3裂して開出する。は筒状鐘形の唇形となる。雄蕊は4本ある。果実は分果となり、やや扁平となる。

和名は、伊吹山に多く産し、芳香があることから付けられた。

分布と生育環境

[編集 ]

日本では、北海道、本州、九州に分布し、海岸から高山帯までの日当たりの良い岩地に生育する。アジアでは、朝鮮、中国、ヒマラヤに分布する。

変種、品種

[編集 ]
  • シロバナイブキジャコウソウ Thymus quinquecostatus Celak. f. albiflorus H.Hara
  • ハマジャコウソウ Thymus quinquecostatus Celak. f. maritimus H.Hara
  • ヒメヒャクリコウ Thymus quinquecostatus Celak. var. canescens (C.A.Mey.) H.Hara - 葉にあらい毛があり、日本の北アルプスにまれにみられる。アジアでは、樺太、ウスリーに分布する。

ギャラリー

[編集 ]
イブキジャコウソウ
和名の由来である伊吹山・2011年7月 イブキジャコウソウの群落。
右手前はシコタンソウ
白馬岳・2010年8月 イブキジャコウソウ
南アルプス 聖岳・2002年8月

参考文献

[編集 ]

関連項目

[編集 ]
ウィキメディア・コモンズには、イブキジャコウソウに関連するメディア およびカテゴリ があります。
ウィキスピーシーズにイブキジャコウソウ に関する情報があります。

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /