かっとばせ!キヨハラくん
かっとばせ!キヨハラくん | |
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ジャンル | 野球漫画・ギャグ漫画 |
漫画 | |
作者 | 河合じゅんじ |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 月刊コロコロコミック コロコロアニキ |
レーベル | てんとう虫コミックス →てんとう虫コロコロコミックス |
発表期間 | 月刊:1987年6月号 - 1994年4月号 アニキ:第1号 - 第4号 |
巻数 | 全15巻 |
テンプレート - ノート |
『かっとばせ!キヨハラくん』は、河合じゅんじによる日本のプロ野球 ギャグ 漫画作品。1987年の『別冊コロコロコミック』(小学館)、『コロコロコミック増刊号』での読み切り掲載の後、『月刊コロコロコミック』同年6月号から1994年4月号にかけて連載された。その後『コロコロアニキ』にてリバイバル連載されたが、第5号にて主人公のモデルである清原和博が逮捕されたため打ち切りとなり、代作として『いつかのホームラン』が掲載された。 コミックスは全15巻。愛称は「キヨハラくん」。
作品解説
[編集 ]西部ライアンズの「キヨハラ」を始め、様々なプロ野球選手・関係者が繰り広げるギャグ漫画である。
登場人物は実際のプロ野球選手がカタカナで登場している。ただし、外国人選手は主にその名前をひねった名前(主に濁点・半濁点を取ったり付けたり、やや似ている文字で代用したり)で登場している、次作の『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん 』については連載途中から外国人選手はひらがな表記となっている。
球団名も実際のものを少しひねった名前だが、広島東洋カープは「東洋」の部分が省略され、「広島カーブ」と呼ばれ、読売ジャイアンツは、地名から「東京カイアンツ」と呼ばれる(当時の正式な球団名は東京読売ジャイアンツである)。さらに、他球団の略称は現実同様、企業名または地域名だがカイアンツの略称は「東京」ではなく、そのまま「カイアンツ」と呼ばれる。たとえば、西部ライアンズ対東京カイアンツは西部対東京ではなく、「西部対カイアンツ」と表記される。ただし、第1話に関しては1987年発売の『月刊コロコロコミック春休み増刊号』掲載時は、球団は実名のまま表記されていた(「西武」「巨人」など)。なお、PL学園は当時からLP学園表記であったが、他の話では雑誌掲載時に選手名が実名で登場した例が見られた(「阪神のユフネ(湯舟敏郎)」など)、これらの実名表記は、全てコミックスでは修正されている。
当初は、1987年のオールスター戦ではパシフィック・リーグがホーム用、セントラル・リーグがビジター用ユニフォームを着用していたなど、ビジター用ユニフォームも描かれていたが、その後ビジターのチームでもユニフォームがホームのものとなっている。
月刊連載であるが、最盛期はキヨハラ主役の『かっとばせ!キヨハラくん』とクワタ主役の『がんばれ!クワタくん』(のち『やったぜ!クワタくん』)の二本立てで、『別冊』にもしばしば掲載された。1度、夏休み増刊号で『がんばれ!クワタくん』だけが掲載され、キヨハラが脇役でクワタが主役として扱われたことがある。ただし「クワタくん」シリーズは、単行本では全て『かっとばせ!キヨハラくん』の一エピソードの扱いになっている。
1989年開催のゲームイベント『第5回ハドソン全国キャラバン』の中で使用された特別ソフト『ハイテク王国』に収録されたミニゲームのひとつとしてゲーム化もされている。タイトルは『かっとばせ!キヨハラくんのホームラン競争』で、クワタを相手とした10球勝負でキヨハラが何本のホームランを打てるかを競うという内容。同社から発売されていた『パワーリーグ』を原型としているため、メイン画面のキャラクターは漫画とは異なるリアルタッチの頭身をしていた。
2014年から発売されたコロコロアニキでは続編が製作された。しかし、同誌第5号(2016年3月15日発売)にて掲載を予定していた同作品は、同時期にモデルとなった清原が起こした覚醒剤取締法違反事件の影響により休載、後に1話限りのオリジナル読み切り「いつかのホームラン」を挟んで『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』の連載開始により正式に連載が打ち切りとなった[1] [2] 。
球団名(モデルとなったリーグおよび球団)
[編集 ]パッパ・リーグ(パシフィック・リーグ)
[編集 ]- 西部ライアンズ(西武ライオンズ)
- 板急ブルーブス(阪急ブレーブス)→オリッグスブルーブス(オリックスブレーブス)→オリッグス・ブルーウェープ(オリックス・ブルーウェーブ)
- 近鉄バッパローズ(近鉄バファローズ)
- 南海ハークス(南海ホークス)→福岡タイエーハークス(福岡ダイエーホークス)
- 日ハムファイタンズ(日本ハムファイターズ)
- ロッデオニオンズ(ロッテオリオンズ)→千葉ロッデモリーンズ(千葉ロッテマリーンズ)
なお、年代設定上の理由により、『コロコロコミック』にて本作が連載されていた当時は東北楽天ゴールデンイーグルスがモデルとなった球団は登場していなかったが(本作は1994年3月に完結しており、対して楽天イーグルスは連載終了から10年後の2004年11月に創設されている。)、『コロコロアニキ』にて復活した際に楽ちんイークルスとして登場した(厳密に言えば、同球団は次々作の『モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん』にて既に登場している)。
セント・リーグ(セントラル・リーグ)
[編集 ]- 東京カイアンツ(読売ジャイアンツ)
- 中日ドラポンズ(中日ドラゴンズ)
- 広島カーブ(広島東洋カープ)
- ヤグルトスパローズ(ヤクルトスワローズ)
- 横はば太洋ホイールズ(横浜大洋ホエールズ)→横浜ペイスターズ(横浜ベイスターズ)
- 板神タイガンス(阪神タイガース)
球場名(モデルとなった球場)
[編集 ]パ・リーグ
[編集 ]- 所池ライアンズ球場→西部球場(西武球場)
- 東の宮球場(阪急西宮球場)
- クリーンスタジアム神戸(グリーンスタジアム神戸)
- フジイ球場→フジイ寺球場(藤井寺球場)
- オーサカ球場(大阪球場)
- 福岡ヘーワ台球場(平和台球場)
- 後楽園球場→エアードーム(東京ドーム・ビッグエッグが未完成時の名称)→東京ドーム・ピッグエッグ(東京ドーム・ビッグエッグ)
- 河崎球場(川崎球場)
- 千葉マリンスタジアム
- 福岡ドーム
セ・リーグ
[編集 ]登場人物(モデルとなった選手・人物)
[編集 ]作中の描写と類似した実際の出来事
[編集 ]河合が本作で描いたストーリーと類似した出来事(選手の移籍、監督の就任等)が、後日実際に発生したケースがある。
脚注
[編集 ]- ^ なお、コロコロアニキ版は単行本未収録である。コロコロアニキ読者の皆様へ - 小学館
- ^ "「番長」逮捕でギャグ漫画「かっとばせ!キヨハラくん」が休載決定 クワタは"悪役"キャラで登場". 産経新聞 . (2016年2月9日). https://www.sankei.com/article/20160209-Z45VIJ23LFO63GBWR5AFLTLDYA/ 2016年2月11日閲覧。
- ^ 1995年5月9日 デストラーデ選手が投手として登板 Archived 2016年3月12日, at the Wayback Machine. - 埼玉西武ライオンズ(「ライオンズ・クラシック 2014」特設サイト(ビジターユニフォーム エピソード))、2016年2月11日閲覧
関連項目
[編集 ]- ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん - 作品の流れなどはそのまま引き継がれているが、その設定は本作と異なるものが多い。
- モリモリッ!ばんちょー!!キヨハラくん