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あの娘におせっかい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
「あの娘におせっかい」
ウイングス シングル
初出アルバム『ヴィーナス・アンド・マース
B面 歌に愛をこめて
リリース
規格 7インチシングル
録音 1975年1月〜3月
ジャンル ロック、ポップ・ロック
時間
レーベル イギリスの旗 パーロフォン
アメリカ合衆国の旗 キャピトル
日本の旗 東芝EMI
作詞・作曲 ポール・マッカートニー
リンダ・マッカートニー
プロデュース ポール・マッカートニー
チャート最高順位
ウイングス シングル 年表
ジュニアズ・ファーム
(1974年) あの娘におせっかい
(1975年) ワインカラーの少女
(1975年)
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あの娘におせっかい」(原題:Listen to What the Man Said)は、1975年ウイングスが発表した楽曲、および同曲を収録したシングルである。ウイングスの4枚目のアルバム『ヴィーナス・アンド・マース』に収録。またコンピレーション・アルバム『オール・ザ・ベスト』『夢の翼〜ヒッツ&ヒストリー〜』『ピュア・マッカートニー』に収録されている。

解説

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「あの娘におせっかい」1975年1月から始まったニューオリンズでのレコーディングセッション中に録音した曲である[1] [2] [3] 。だが録音の最中、突然ドラマーのジェフ・ブリトンが脱退してしまった。急遽新聞広告で募集をかけ、応募してきたジョー・イングリッシュを加入させ、セッションを続けた。この曲は1月31日と2月20日にレコーディングをしたが、イメージ通りの仕上がりではないと思ったポールは、3月になってロサンジェルスでデイヴ・メイソンのギターをオーバーダブするなど、試行錯誤を重ねた。しかしそれでも満足できなかったポールはサックスを入れることを思いつき、すぐにスタジオに来ることができる有名ミュージシャンということでトム・スコットが呼ばれた。試奏の後、数テイク録音したが、なかなか満足いくものができなかった。しかし、たまたま録音していた試奏のテイクが一番良いということになり、採用された[4]

新生ウイングスのニューアルバム『ヴィーナス・アンド・マース』の先行シングルとして同年5月16日にリリースされると[5] アメリカビルボード誌では、1975年7月19日に週間ランキング第1位を獲得。ビルボード誌1975年年間ランキングは第36位。キャッシュボックス誌では、6月12日付けで第1位を獲得し、年間ランキングでは第45位を記録した。日本でも1位。イギリスでは6位にとどまった[6]

アルバム・ヴァージョンでは冒頭にポールによる、アメリカのファンクバンド、ミーターズのギタリスト、レオ・ノセンテッリの語りの物真似があるが、このシングル・ヴァージョンではカットされている。また次の曲「トリート・ハー・ジェントリー〜ロンリー・オールド・ピープル」とのメドレーになっているが、ここではフェイドアウトされている[7] 。また、この曲はライブアルバム「ウイングスU.S.A.ライヴ!!」およびライブ映画『Rock Show』にも若干アップテンポになって収録されている。

B面収録の「歌に愛をこめて」は、1974年11月にロンドンのEMIレコーディング・スタジオで行われた『ヴィーナス・アンド・マース』のための初めてのレコーディング・セッションで収録された。

収録曲

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7インチシングル
#タイトル作詞・作曲時間
1.「あの娘におせっかい」(Listen to What the Man Said)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
2.「歌に愛をこめて」(Love in Song)
  • ポール・マッカートニー
  • リンダ・マッカートニー
合計時間:

演奏者

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ウイングス

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ゲスト

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脚注

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  1. ^ Mason, S.. "Listen to What the Man Said". Allmusic. 2011年10月13日閲覧。
  2. ^ Madiger, C. & Easter, M. (2000). Eight Arms to Hold You. 44.1 Productions. p. 205. ISBN 0-615-11724-4  
  3. ^ Blaney, J. (2007). Lennon and McCartney: Together Alone: A Critical Discography of Their Solo Work. Jawbone Press. pp. 107–108. ISBN 978-1-906002-02-2  
  4. ^ "40 Years Ago: Paul McCartney and Wings Release Uneven but Ultimately Charming 'Venus and Mars'". Ultimate Classic Rock (2015年5月27日). 2021年3月14日閲覧。
  5. ^ 45cat - Wings - Listen To What The Man Said / Love In Song - Capitol - UK - R 6006
  6. ^ チャートはイギリスが『ミュージック・ウィーク』、日本が「TBS今週のポップスベスト10」での最高位を示す。
  7. ^ コンピレーション・アルバム『オール・ザ・ベスト』『夢の翼〜ヒッツ&ヒストリー〜』にはシングル・ヴァージョンが収録されている。『ピュア・マッカートニー』では冒頭の台詞が挿入されているがメドレーにならずに曲末でフェイドアウトする。ただしフェイドアウトのタイミングと速さはシングル・ヴァージョンと異なっている。

書籍

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  • 『Paul McCartney: Recording Sessions (1969-2013)』 Luca Perasi著 出版社:L.I.L.Y. Publishing 2013年10月 ISBN 978-88-909122-1-4

関連項目

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アルバム
スタジオ
ライブ
コンピレーション
シングル
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1980年
ツアー
フィルモグラフィ
関連項目

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