レイリー数
流体力学の分野でレイリー数は流体中での伝熱に関係する無次元量である。熱は、レイリー数がある限界値(臨界レイリー数)以下では主に熱伝導によって伝達され、限界値以上では主に対流によって伝達される。レイリー数はグラスホフ数とプラントル数の積である。
{\displaystyle Ra_{x,c}=Gr_{x,c}\cdot Pr={\frac {g\beta }{\nu \alpha }}(T_{s}-T_{\infty })x^{3}}
ここで、
- Ra = レイリー数
- Gr = グラスホフ数
- Pr = プラントル数
- g = 重力加速度
- Ts = 物体表面温度
- T∞ = 流体の温度
- ν = 動粘性係数
- α = 熱拡散率
- β = 体膨張係数
- x = 代表長さ
である。
垂直平板における自然対流の場合、気体や水では実験的にRa = 5×108 で層流からの変動が起こり、Ra >1010 で完全に乱流となることが知られている。
参考文献
[編集 ]- 望月貞成、村田章『伝熱工学の基礎』日新出版、1994年。ISBN 4-8173-0166-X。
アーセル数 - 圧力係数 - アトウッド数 - アルキメデス数 - イリバレン数 - ウェーバー数 - ウェーバーの火炎速度数 - ウォーリスパラメータ - ウオマスリー数 - エクマン数 - エッカート数 - エトベス数 - エリクセン数 - オイラー数 - オーネゾルゲ数 - 拡散数 - ガリレイ数 - カルロビッツ数 - 管摩擦係数 - キャビテーション数 - キャピラリ数 - クーラン数 - クーリガン・カーペンター数 - クタテラッゼ数 - クヌーセン数 - グラスホフ数 - グレーツ数 - 形状係数 - ゲルトラー数 - コルバーンのJ因子 - シャーウッド数 - シュミット数 - スタントン数 - スチュアート数 - ストークス数 - ストローハル数 - ゼルドビッチ数 - ダンケラー数 - チャンドラセカール数 - ディーン数 - テイラー数 - デボラ数 - ヌセルト数 - ハーゲン数 - ハルトマン数 - ビオ数 - ビンガム数 - フーリエ数 - ブラウネル・カッツ数 - プラントル数 - ブリンクマン数 - フルード数 - ブレーク数 - ペクレ数 - ベジャン数 - マークシュタイン数 - マッハ数 - マランゴニ数 - モートン数 - ラプラス数 - ランキスト数 - リチャードソン数 - ルイス数 - レイノルズ数 - レイリー数 - ロスビー数 - ロックハート・マルティネリパラメータ - ロッシュコ数 - ワイゼンベルグ数 | |
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