コンテンツにスキップ
Wikipedia

ジョニー・サンダース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
曖昧さ回避 1963年に「輪になって踊ろう」(Loop de Loop)をヒットさせた「ジョニー・サンダー」とは別人です。
ジョニー・サンダース
Johnny Thunders
ジョニー・サンダース(1980年)
基本情報
出生名 John Anthony Genzale Jr.
生誕 1952年 7月15日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニューヨーク州 ニューヨーク
死没 (1991年04月23日) 1991年 4月23日(38歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ルイジアナ州
ジャンル ロック
パンク・ロック
グラム・ロック
職業 ミュージシャン
シンガーソングライター
担当楽器 ギターボーカル
活動期間 1971年 - 1991年
共同作業者 ニューヨーク・ドールズ
ハートブレイカーズ
著名使用楽器
ギブソン・レスポール・ジュニア

ジョニー・サンダース(Johnny Thunders1952年 7月15日 - 1991年 4月23日)は、アメリカ合衆国出身のミュージシャンシンガーソングライターロックンローラー

パンク・ロックに多大なる影響を与えたニューヨーク・アンダーグラウンド・ロック・アーティストの一人。「ニューヨーク・ドールズ」を経て、自ら率いる「ハートブレイカーズ」などで活動した。

略歴

[編集 ]
ソロ時代初期 (1979年)

ニューヨーク・ドールズ

[編集 ]

1971年 [1] 、アーサー・ケイン(ベース)等と共にニューヨーク・ドールズを結成。ジョニーはリード・ギターを務めた。1972年には、激しいライヴや中性的なファッションが注目を集め、ルー・リードミック・ジャガーデヴィッド・ボウイからも絶賛される。

1973年、デビュー・アルバム『ニューヨーク・ドールズ』発表。プロデューサーはトッド・ラングレン1974年、2作目の『悪徳のジャングル』発表。後期ニューヨーク・ドールズのマネージャーは、後にセックス・ピストルズをデビューさせたマルコム・マクラーレンであった。

1975年夏の日本公演直前にジョニーとジェリー・ノーラン(ドラム)はニューヨーク・ドールズを脱退。このときピストルズ結成を準備していたマクラーレンからロンドンに来るよう誘われたが、断っている。

ハートブレイカーズ

[編集 ]

ジョニーとジェリーは、元テレヴィジョンリチャード・ヘル(ベース)やウォルター・ルー(ギター)と共にジョニー・サンダース&ザ・ハートブレイカーズ(ハートブレイカーズ)を結成。ここでジョニーはリード・ボーカルも兼任する。間もなくリチャードが脱退し、ビリー・ラス(ベース)を後任に迎える。バンドはイギリスに渡り、1976年秋にセックス・ピストルズザ・クラッシュダムドと共に「アナーキー・ツアー」に参加[2] 。そして、1977年に唯一のスタジオ・アルバム『L.A.M.F.』 (Like A Mother Fucker)を発表。

ソロ活動

[編集 ]
1980年代

ハートブレイカーズ解散後、ジョニーはロンドンに留まり、1978年にソロ・デビュー作『ソー・アローン』を発表。元セックス・ピストルズスティーヴ・ジョーンズポール・クックシン・リジィフィル・ライノット、元スモール・フェイセスハンブル・パイスティーヴ・マリオットプリテンダーズクリッシー・ハインドオンリー・ワンズピーター・ペレット等、豪華ゲストが大挙参加した。

1985年に初来日公演を行う。

1986年に再来日公演を行う。

1988年に3回目の日本公演を行う。

1991年4月の来日公演後、4月23日ニューオーリンズのホテルで死亡、死因はオーバー・ドーズとも言われてるが、真相は謎に包まれている。38歳。

2015年、生涯を追ったドキュメンタリー映画『Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡』が日本公開[3]

名前の由来

[編集 ]

ザ・キンクスのコンセプトアルバムである、『ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ』に出てくるバイク乗りが由来といわれる。

使用ギター

[編集 ]

ニューヨーク・ドールズ時代から主にギブソン・レスポール・ジュニア・ダブルカッタウェイ(TVモデル)を使用。オベーションモーリスエレアコギブソン・レスポール・スペシャルなども使用していた。

ジョニー・サンダース信奉者

[編集 ]

ジョニーを崇拝するロック・ミュージシャンは実に多い。元ザ・スミスモリッシーは、無名時代に『The New York Dolls』という小冊子を自費出版したほどのマニアである。『ソー・アローン』収録のバラード「ユー・キャント・プット・ユア・アームズ・アラウンド・ア・メモリー」は、マイケル・モンローガンズ・アンド・ローゼズにカヴァーされた。

日本でも人気が高く、ZIGGYの『HOT LIPS』やRCサクセションの『COVERS』、えびの『にくまれっこ世にはばかる』で、ゲスト・プレイヤーとして招かれた。

ディスコグラフィ

[編集 ]

スタジオ・アルバム

[編集 ]
  • ソー・アローン』 - So Alone (1978年)
  • 『イン・コールド・ブラッド』 - In Cold Blood (1983年)
  • Diary of a Lover (1983年)
  • 『ハート・ミー』 - Hurt Me (1983年) (注記)アコースティック・ギター弾き語り作品
  • 『ケ・セラ・セラ』 - Que Sera Sera (1985年)
  • 『コピー・キャッツ』 - Copy Cats (1988年) (注記)with パティ・パラディン

ライブ&コンピレーション・アルバム

[編集 ]
  • 『トゥ・マッチ・ジャンキー・ビジネス』 - The New Too Much Junkie Business (1983年)
  • Stations of the Cross (1987年)
  • 『ブートレッギング・ザ・ブートレッガーズ』 - Bootlegging the Bootleggers (1990年)
  • 『ギャング・ウォー』 - Gang War (1990年) (注記)ギャング・ウォー名義。with ウェイン・クレイマー
  • 『ライヴ・イン・ジャパン 1991』 - Live in Japan (1991年)
  • 『ハヴ・フェイス』 - Have Faith (1992年)
  • 『ハート・ミー・モア』 - Hurt Me More (1993年) (注記)1991年、死の直前に行われた大阪でのライブ
  • 『サッディスト・ヴァケイション〜ラスト・ライヴ・イン・ジャパン1』 - Saddest Vacation Act. 1 (1993年)
  • 『サッディスト・ヴァケイション〜ラスト・ライヴ・イン・ジャパン2』 - Saddest Vacation Act. 2 (1993年)
  • Chinese Rocks: The Ultimate Thunders Live Collection (1993年)
  • 『ストリート・ファイティング』 - Street Fighting (1993年) (注記)ギャング・ウォー名義。with ウェイン・クレイマー
  • Add Water & Stir (1994年)
  • 『ステイションズ・オブ・ザ・クロス』 - Stations of the Cross (Revisited) (1994年)
  • 『外伝』 - The Best Of Johnny Thunders (1994年)
  • The Studio Bootlegs (1996年)
  • Belfast Rocks (1997年)
  • 『ライヴ・イン・スウェーデン』 - Live In Sweden 1984 (1998年) (注記)with シルヴェイン・シルヴェイン
  • Born Too Loose: The Best of Johnny Thunders (1999年)
  • Live at Leeds (1999年)
  • Play with Fire (2000年)
  • Endless Party (2000年)
  • Panic on the Sunset Strip (2000年) (注記)日本盤は『ハリウッド・バビロン』 - Hollywood Babylonとしてリリース
  • Live & Wasted: Unplugged 1990 (2001年)
  • 『サンダーストーム・イン・デトロイト』 - Thunderstorm In Detroit (2001年)
  • Eve of Destruction (2005年)
  • 『スティックス&ストーンズ ザ・ロスト・アルバム』 - Sticks & Stones: The Lost Album (2009年)
  • 『スパニッシュ・メモリー』 - Madrid Memory (2019年)

シングル&EP

[編集 ]
  • "Dead or Alive" 7" (1978年)
  • "You Can't Put Your Arms Around a Memory" (1978年)
  • "Twist And Shout/Boys" ( live at Max's with Jimi LaLumia & The Psychotic Frogs; 1981年)
  • "In Cold Blood" (1983年)
  • "Hurt Me" (1984年)
  • 「クローフィッシュ」 - "Crawfish (1985年) (注記)with パティ・パラディン
  • "Que Sera Sera (1988年)

ニューヨーク・ドールズ

[編集 ]

ハートブレイカーズ

[編集 ]
  • L.A.M.F.』 - L.A.M.F. (1977年)
  • 『ライヴ・アット・マクシズ・カンザス・シティ』 - Live at Max's Kansas City (1979年、ライブ)
  • 『L.A.M.F.リヴィジテッド』 - L.A.M.F.Revisited (1984年) (注記)バンド解散後の1984年に、サンダースが上記作品を自らリミックス・再編集、ジャケット・デザイン等も一新して発売した。

脚注

[編集 ]

関連項目

[編集 ]

外部リンク

[編集 ]
スタジオ・アルバム

DANGER (どくとる梅津バンド & 清志郎) - DANGER II (DANGER) - RAZOR SHARP - THE TIMERS (THE TIMERS) - 日本の人 (HIS) - Memphis - GO GO 2・3's (忌野清志郎 & 2・3'S) - Music From POWER HOUSE (忌野清志郎 & 2・3'S) - Hospital (Kiyoshiro meets de-ga-show) - Groovin' Time (忌野清志郎 Little Screaming Revue) - Rainbow Cafe (忌野清志郎 Little Screaming Revue) - RUFFY TUFFY - 冬の十字架(忌野清志郎 Little Screaming Revue) - 夏の十字架 (ラフィータフィー) - 秋の十字架(ラフィータフィー) - ちんぐろ (LOVE JETS) - KING - GOD - 夢助 - Baby #1

ライブ・アルバム

HAPPY HEADS (忌野清志郎 & The Razor Sharp) - HAVE MERCY! (忌野清志郎 + Booker T. & THE MG's) - GLAD ALL OVER (忌野清志郎 & 仲井戸麗市) - 復活!! The Timers (THE TIMERS) - 不死身のタイマーズ (THE TIMERS) - 忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 - WANTED TOUR 2003-2004 KIYOSHIRO IMAWANO

コンピレーション・アルバム
シングル

い・け・な・いルージュマジック (忌野清志郎+坂本龍一) - S.F. (忌野清志郎 , JOHNNY, LOUIS & CHAR) - AROUND THE CORNER 曲がり角のところで - E-JAN - デイドリーム・ビリーバー (THE TIMERS) - ロックン仁義 (THE TIMERS) - パパの歌 - 夜空の誓い (HIS) - パパのカラオケ (トーサンズ) - 日本の人 (HIS) - 世間知らず - パパの手の歌 (忌野清志郎 & 2・3'S) - いつか観た映画みたいに (忌野清志郎 & 2・3'S) - お兄さんの歌 (忌野清志郎 & 2・3'S) - プライベート (忌野清志郎 & 2・3'S) - サラリーマン - サヨナラはしない (THE TIMERS) - 君にだけわかる言葉 - Good Lovin' - 世界中の人に自慢したいよ - パーティーをぬけだそう! (忌野清志郎と篠原涼子) - メロメロ (忌野清志郎 Little Screaming Revue) - サンシャイン・ラブ (忌野清志郎 Little Screaming Revue) - QTU - 水の泡 (ラフィータフィー) - ブーアの森へ - ガンバレ日本 (木梨憲武+忌野清志郎) - 青い星 (LOVE JETS) - 強烈ロマンス (ミツキヨ) - 宇宙大シャッフル (LOVE JETS) - UFO神社 (LOVE JETS) - ONABE (サルサガムテープ with 忌野清志郎) - JUMP - 雨上がりの夜空に35 (忌野清志郎 feat.RHYMESTER) - 愛を謳おう (忌野清志郎 with 井上陽水) - 仕草 - 走れ何処までも - RUN寛平RUN - Oh! RADIO

映像作品

HAPPY HEADS LIVE IN JAPAN (忌野清志郎 & The Razor Sharp) - HAVE MERCY! (忌野清志郎 + Booker T. & THE MG's) - Screaming Revue - GLAD ALL OVER (忌野清志郎 & 仲井戸麗市) - 不死身のタイマーズ (THE TIMERS) - RESPECT! - ドラムレス ラフィータフィー (ビリ井バンバン) - 不確かなメロディー - WANTED - ONE MAN SHOW - LOVE JETS 生 (LOVE JETS) - 2005★GOD Presents ROMANCE GRAY35 - 忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館 - ブルーノートブルース 忌野清志郎 LIVE at Blue Note TOKYO - 忌野清志郎 LIVE at SPACE SHOWER TV〜THE KING OF ROCK SHOW〜

関連人物・グループ
関連項目
カテゴリ カテゴリ

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /