コンテンツにスキップ
Wikipedia

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Negotiation (会話 | 投稿記録) による 2007年1月6日 (土) 13:00 (個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎日本の主な渓谷 )であり、現在の版 とは大きく異なる場合があります。

Negotiation (会話 | 投稿記録)による2007年1月6日 (土) 13:00時点の版 (→‎日本の主な渓谷 )
ヨセミテ国立公園のヨセミテバレー
大歩危
東沢渓谷

(たに、谿とも表記)とは、尾根山脈に挟まれた、周囲より標高の低い箇所が細長く溝状に伸びた地形のことである。

また、この地形から転訛した「」「谷戸」「谷津」「谷地」と表し「や、やと、やつ、やち」などと読む地形および地名については後段で詳説する。

地形

地図上では、尾根とは逆に等高線が凹状になって表れる。

成因により、河川氷河の浸食によってできた浸食谷と、断層褶曲によってできた構造谷とに分けられる。よく見られる谷は、河川の浸食による浸食谷である。

山脈に沿って流れる谷を縦谷(じゅうこく)、山脈を横切る谷を横谷(おうこく)という。横谷のうち、元々川が流れていた平地の一部が隆起して川を横切るように山脈が形成されるときに、隆起の速度よりも谷の下刻が速い場合に形成されたものを先行谷(せんこうこく)という。吉野川四国山地を横切る箇所にある大歩危小歩危が代表的である。隆起の速度の方が速いと谷は切断される。

また、谷の断面の形状によりV字谷U字谷・鋸挽谷・峡谷・階層谷(キャニオン)・谷床・箱状谷などに分類される。

日本の主な渓谷

国内の渓谷、渓流で特に著名なものを挙げる。峡谷については峡谷を参照。

など

その他の渓谷については 日本の峡谷・渓谷一覧を参照

関連項目

地名

谷戸谷津谷地などと表し「や」「やと」「やつ」「やち」などと読む地名が、主に日本の関東地方および東北地方丘陵地で多く見られる。これは、谷あいの地形を表す言葉、または地形から転じた地名であり、地形としては「谷戸地形」「谷戸田」などとして使われる。 一方で、西日本ではを「たに」と読むことが多い。

地名として使われる場合は、当該土地が山に囲まれた谷あいである(または過去そうであった)ことを表しており、このような地形のうち水はけが良く開けた場所は水田として使われており、森林が多い場所は里山的環境であり、水はけが悪い場所は湿地帯になっていることが多い。

丘陵地の中の森林に囲まれた谷あいの土地で、水が集まるため古くからの集落があり が営まれている場合が多い(写真は、今も里山の風景を色濃く残しており現在は農業公園としての整備・保全が検討されている川崎市 麻生区 黒川 七ッ谷(ななつやと)付近、2006年 5月05日撮影。)

また上記の表記および読みは地域により分布に差が見られ、同様の地形を表す際にも、千葉県などでは「谷津」(やつ)を、神奈川県および東京都多摩地方では「谷戸」(やと)を、東北地方では「谷地」(やち)使っている場合が多い。これらの経緯については史料が少なく詳細は分かっていないが、いずれの場合も意味は同じで、浅い侵食谷の周囲に斜面樹林が接する集水域であり、丘陵地の中で一段低くなった谷あいの土地であることを表している。

地名例

関連項目

参考文献

状態を表す呼称

日本語では、地形以外についても、何らかの値が周囲よりも低い状態を表す呼称・名称として「谷」が用いられる。

例:「気圧の谷」、「波の谷」、「景気の谷」など。

人名

(たに)は、日本人のの一つ。谷亮子など。

地球上の地形
山岳・平原地形
河川・河成地形
氷河・雪氷地形
海岸地形
海底地形
火山地形
風成地形
植生地形
人工地形
関連項目
単位
地殻 > 基盤岩
岩石 > 砕屑物 > ()
(シルト粘土)
カテゴリ Category:地形

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /