ルノー・ラビレニ
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獲得メダル | ||
---|---|---|
2009年世界選手権にて | ||
陸上競技 | ||
フランスの旗 フランス | ||
オリンピック | ||
金 | 2012 ロンドン | 棒高跳 |
世界陸上競技選手権大会 | ||
銅 | 2009 ベルリン | 棒高跳 |
銅 | 2011 大邱 | 棒高跳 |
銀 | 2013 モスクワ | 棒高跳 |
世界室内陸上競技選手権大会 | ||
金 | 2012 イスタンブール | 棒高跳 |
IAAFコンチネンタルカップ | ||
銀 | 2010 スプリト | 棒高跳 |
ヨーロッパ陸上競技選手権大会 | ||
金 | 2010 バルセロナ | 棒高跳 |
金 | 2012 ヘルシンキ | 棒高跳 |
ヨーロッパ室内陸上競技選手権大会 | ||
金 | 2009 トリノ | 棒高跳 |
金 | 2011 パリ | 棒高跳 |
金 | 2013 ヨーテボリ | 棒高跳 |
ルノー・ラビレニ(Renaud Lavillenie、1986年 9月18日 - )はフランスの男子陸上競技選手、専門は棒高跳。シャラント県 バルブジュー=サン=ティレール出身。身長177cm、体重69kg。 弟のヴァレンティン・ラビレニ (Valentin Lavillenie) も棒高跳の選手である[1] 。
経歴
2008年まで
2007年のヨーロッパU23選手権がラビレニにとって初めての国際大会への出場であり、この時は5m30で10位に終わっている[2] 。 2008年バレンシアで開催された世界室内選手権では予選敗退となっている[3] 。2008年6月ヴィルヌーヴ=ダスクの競技会にて残した5m65がラビレニの自己ベストであった。
2009年
2008年12月セーヌ=サン=ドニ県 オルネー=スー=ボワで開催された室内競技会では5m81の記録を残した。
3月にトリノで開催されたヨーロッパ室内選手権に初出場し、5m81のシーズンベストタイ記録で優勝した[4] 。これがラビレニの国際大会における初めての優勝であった。
5月モゼル県 フォルバックで開催された競技会では屋外自己ベストを更新する5m80の跳躍を見せ、ロマン・メニルを破った[5] 。直後の6月ピュイ=ド=ドーム県 オービエールで開催された競技会で5m96を記録し、自己ベストを大きく更新した[6] 。
その1週間後の6月21日にレイリアで開催されたヨーロッパチーム選手権では6m01を記録し自己ベストを更新、優勝した。この記録は2009年世界最高記録となった。
8月の世界選手権では5m80の記録を残し、スティーブン・フッカー、メニルに次ぐ3位となった[7] 。
2010年
3月の世界室内選手権では2008年大会と同じく予選落ちとなっている[8] 。
9月のIAAFコンチネンタルカップでは5m90の記録を残し、フッカーに次ぐ2位となった[9] 。
2011年
3月のヨーロッパ室内陸上競技選手権大会で6m03の大会新記録及びフランス室内新記録で優勝し、2連覇を果たした[10] 。6m03を1回目で成功させた後、成功すれば世界新記録となる6m16に挑戦したがこれは3回とも失敗した。この大会には屋外・室内の世界記録保持者でもあるセルゲイ・ブブカも観戦に訪れていた。
同年8月の世界陸上選手権大会では5m85の記録を残し、パヴェル・ヴォイチェホフスキ (英語版)、ラザロ・ホルヘス (英語版)に次ぐ2大会連続の3位となった[11] 。
2012年
3月の世界室内選手権では3度目の出場でビョルン・オットー (英語版)、ブラッド・ウォーカーを抑え5m95の記録で初優勝した[12] 。
7月のヨーロッパ選手権ではビョルン・オットーとの優勝争いが6m02まで縺れたがこれを制し、5m97の記録で2連覇を果たした[13] 。
8月のロンドン五輪では5m65、5m75、5m85を全て1回で成功させ5m85終了時点では暫定1位だったが、オットー、ラファエル・ホルツデッペのドイツ ×ばつ400mリレーが行われており会場は大歓声に包まれていた。ホルツデッペは5m97を3回失敗し3位が確定、オットーは5m97の3回目をパスし6m02に挑戦したが失敗、これによりラビレニの優勝が決まった。その後6m02に1回、6m07に2回挑戦したがこれは成功させることができなかった。 優勝記録の5m97は五輪新記録であり、ラビレニの屋外セカンドベストタイの記録である。 ちなみに1位から3位の顔ぶれは7月に行われたヨーロッパ選手権と全く同じであり、優勝記録も同じであった。また決勝で記録の残った12人は全員ヨーロッパの人間だった[14] 。 フランス人が陸上競技で金メダルを獲得するのは16年前にジャン・ガルフィオンが同じく男子棒高跳で金メダルを獲って以来のこととなった[15] 。
2010年より新設されたIAAFダイヤモンドリーグのダイヤモンドレース男子棒高跳種目において、ラビレニは2010年から2012年にかけて3年連続で年間優勝を果たしている[16] [17] [18] 。2012年の年間優勝者になったことにより2013年モスクワ世界陸上のワイルドカードを獲得した。またこれによりラビレニは、2012年の主要タイトルを全て獲得したことになった。
シーズン終了後、ラビレニはコーチをダミアン・イノセンシオからフィリップ・ダンコースに変更した[19] [20] 。
2013年
3月のヨーロッパ室内選手権では、5m61、5m76、5m86、5m91、5m96、6m01を全て1回で成功させ、男子棒高跳では初となる大会3連覇を果たした[21] 。優勝が決まったあと、成功すれば選手別パフォーマンス歴代2位となる6m07に挑戦したが2回失敗、3回目の跳躍ではバーは落ちなかったがバーが留まったのがバー止めの上ではなくバー止めを支える器具の上だったため、IAAFのルール[22] により成功とは見なされなかった。 2位となったオットーは2012年から全ての主要大会(世界室内、欧州選手権、ロンドン五輪、そしてこの欧州室内)でラビレニに次ぐ2位となっている[12] [13] [14] 。
7月27日、IAAFダイヤモンドリーグ ロンドン大会において自身の持つフランス屋外記録を1cm上回る6m02を成功させた。
8月の世界陸上では弟のヴァレンティン・ラビレニ (フランス語版)と共にフランス代表に選ばれ、共に決勝に進出した。 3大会連続の出場となったラビレニは初優勝を目指したが、決勝では5m65と5m82をそれぞれ1回失敗し、5m89にバーの高さが上がった時点では暫定で4位だった。その5m89は3回目で成功、暫定2位と追い上げた。しかし次の高さである5m96は成功させることができず、銀メダルに終わった。 優勝したのはドイツのラファエル・ホルツデッペで、記録はラビレニと同じ5m89だったが、ホルツデッペはこれを1回目で成功させたために金メダルを獲得した。 3位にはドイツのビョルン・オットーが記録5m82で入った。 メダリストの顔ぶれは一年前のロンドン五輪と同じであった。
主な成績
西暦 | 年齢 | 大会 | 場所 | 種目 | 結果 | 記録 |
---|---|---|---|---|---|---|
2007 | 20 | ヨーロッパU23選手権 | デブレツェン(ハンガリー) | 棒高跳 | 10位 | 5m30 |
2008 | 21 | 世界室内選手権 | バレンシア(スペイン) | 棒高跳 | 予選落ち | 5m55 |
2009 | 22 | ヨーロッパ室内選手権 | トリノ(イタリア) | 棒高跳 | 1位 | 5m81 |
ヨーロッパチーム選手権 | レイリア(ポルトガル) | 棒高跳 | 1位 | 6m01 | ||
世界選手権 | ベルリン(ドイツ) | 棒高跳 | 3位 | 5m80 | ||
2010 | 23 | 世界室内選手権 | ドーハ(カタール) | 棒高跳 | 予選落ち | 5m45 |
ヨーロッパチーム選手権 | ベルゲン(ノルウェー) | 棒高跳 | 1位 | 5m70 | ||
ヨーロッパ選手権 | バルセロナ(スペイン) | 棒高跳 | 1位 | 5m85 | ||
IAAFコンチネンタルカップ | スプリト(クロアチア) | 棒高跳 | 2位 | 5m90 | ||
ダイヤモンドリーグ | 棒高跳 | 年間優勝 | 20pt | |||
2011 | 24 | ヨーロッパ室内選手権 | パリ(フランス) | 棒高跳 | 1位 | 6m03 |
ヨーロッパチーム選手権 | ストックホルム(スウェーデン) | 棒高跳 | 5位 | 5m50 | ||
世界選手権 | テグ(韓国) | 棒高跳 | 3位 | 5m85 | ||
ダイヤモンドリーグ | 棒高跳 | 年間優勝 | 20pt | |||
2012 | 25 | 世界室内選手権 | イスタンブール(トルコ) | 棒高跳 | 1位 | 5m95 |
ヨーロッパ選手権 | ヘルシンキ(フィンランド) | 棒高跳 | 1位 | 5m97 | ||
ロンドン五輪 | ロンドン(イギリス) | 棒高跳 | 1位 | 5m97 | ||
ダイヤモンドリーグ | 棒高跳 | 年間優勝 | 24pt | |||
2013 | 26 | ヨーロッパ室内選手権 | ヨーテボリ(スウェーデン) | 棒高跳 | 1位 | 6m01 |
ヨーロッパチーム選手権 | ゲーツヘッド(イギリス) | 棒高跳 | 1位 | 5m77 | ||
世界選手権 | モスクワ(ロシア) | 棒高跳 | 2位 | 5m89 |
記録
- 棒高跳
- 屋外 - 6m02(2013年) フランス記録 (世界歴代7位)
- 室内 - 6m03(2011年) フランス記録 (世界歴代3位)
脚注
- ^ Lavillenie, les frères de l’air
- ^ 6th European Athletics U23 Championships Result
- ^ 12th IAAF World Indoor Championships Men's Pole Vault Qualification Result
- ^ 30th European Athletics Indoor Championships Result
- ^ Vazel, P.J.(09-06-01).Lavillenie increases his outdoor ceiling to 5.80m IAAF 2010年4月18日閲覧。
- ^ Pole Vault 2009 IAAF(09-06-16).2010年4月18日閲覧。
- ^ 12th IAAF World Championships Men's Pole Vault Final Result
- ^ 13th IAAF World Indoor Championships Men's Pole Vault Qualification Result
- ^ IAAF/VTB Bank Continental Cup 2010 Men's Pole Vault Result
- ^ 31th European Athletic Indoor Championships Result
- ^ 13th IAAF World Championships Men's Pole Vault Final Result
- ^ a b IAAF World Indoor Championships 2012 Men's Pole Vault Final Result
- ^ a b 21st European Athletics Championships Result
- ^ a b London Olympic Men's Pole Vault Result
- ^ 仏、4大会ぶり陸上金はまたも男子棒高跳び
- ^ IAAF Diamond League 2010 men's Standing
- ^ IAAF Diamond League 2011 men's Standing
- ^ IAAF Diamond League 2012 men's Standing
- ^ Inocencio: "Le bec dans l'eau"
- ^ Lavillenie change de coach !
- ^ 32nd European Athletics Indoor Championships Result
- ^ [http://www.iaaf.net/mm/Document/06/28/26/62826_PDF_English.pdf COMPETITION RULES 2012-2013]
外部リンク
- ルノー・ラビレニ - ワールドアスレティックスのプロフィール(英語)
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