那由多の軌跡
那由多の軌跡 | |
---|---|
ジャンル | ストーリーARPG |
ゲーム | |
対応機種 | PSP |
開発元 | 日本ファルコム |
発売元 | 日本ファルコム |
メディア | UMD |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2012年 7月26日 |
レイティング | CERO:B(12才以上対象) |
キャラクターボイス | 部分ボイス |
テンプレート - ノート |
『那由多の軌跡』(なゆたのきせき)は、日本ファルコムより2012年 7月26日に発売されたプレイステーション・ポータブル専用ゲームソフト。
概要
「軌跡シリーズ」の1つで、シリーズでは初のアクションRPGとなっている。開発メンバーは同じ日本ファルコムの『ツヴァイ!!』シリーズのスタッフを中心に構成されており、同シリーズとのシステム的共通点も多い。ジャンルの変更は軌跡シリーズのユーザーの「戦闘に時間が掛かり過ぎる」という意見を受け、「軌跡シリーズのファンにスピード感や爽快感のあるアクションRPGを提供したい」という意向によるもの[1] 。また過去の「軌跡」作品とは世界観も一新されており[1] 、これは『空の軌跡』・『零の軌跡』・『碧の軌跡』と同じ世界観でやってきているからこその「制約」が出てきており、新しいチャレンジをしにくい部分があったためとしている[1] 。結果として従来の「軌跡」作品との共通要素は一部キャラクターが登場する程度に留まっており、そのためタイトルより「英雄伝説」の部分も外されている。
ストーリー
広大な海に無数の島が連なる多島海「シエンシア海」の中央に浮かぶ平和な小島「残され島」。ここの出身であるナユタ・ハーシェルとその兄貴分シグナ・アルハゼンの2人は島に住む同じ剣の師匠の元で修業に励み、優しい島の人々に囲まれながら育った。物語は別大陸の港町サンセリーぜの学校に通うナユタと同町の自警団に所属するシグナが故郷に帰省する船上の一幕から始まる。ナユタは空から降ってきて残され島によく落着する鉱石《星の欠片》から映し出される幻想的な世界「ロストヘブン(失われし楽園)」の発見を目指し、故郷に居る時と同じように船上でも天体観測を繰り返していた。
2人が帰省してしばらくしたある日、空から巨大な遺跡の塔が突然島の近くの海岸付近に落下してくる。その塔の調査を行ったナユタとシグナの2人が塔の最上階にたどり着いた時、そこには小さな妖精のような少女が倒れていた。そこに突然出現した謎の空間から現れる壮年の男達。そこからナユタ達はロストヘブンの秘密に関わっていくこととなる。
登場人物
プレイヤーキャラクター
- ナユタ・ハーシェル
- 声 - 水橋かおり
- 本作の主人公。15歳。残され島出身で、現在は大陸の港町サンセリーゼの学校で寄宿生活を送る。未知のものへの強い興味と好奇心を持ち、世界に秘められた謎を解き明かすために旅立つ。趣味は天体観測。自宅には天体望遠鏡があるほか、六分儀も携行している。
- 天文学者の父と星片観測士の母は、5年前に「世界の果てに《ロストヘブン》がある」と信じて船で旅に出たが、そのまま帰らず、姉のアーサを親代わりに育った。
- 武器は剣。ゲーム中では片手剣・両手剣(両手剣の中には斧・棍棒・ハンマーといった武器も含まれており、本作では重量級の両手武器の総称として扱われている)の2種が存在する。
- ノイ
- 声 - 茅野愛衣
- 妖精のような姿をした少女。物語の途中でナユタと出会い、それ以降パートナーとして彼の冒険を手助けする。「マスターギア」という不可思議な物体を持っていたりと、その正体には謎の部分が多い。ある理由から「人間」という存在を恐れていたが、ナユタたちと行動を共にするにつれてその認識が変化し始める。
- 「四季魔法(アーツ)」と呼ばれる春夏秋冬の季節名を関する4種の魔法を使用でき、物語が進行するにつれて多数の魔法を使用できるようになる。また物語を進めていくと「ギアクラフト」という特殊能力も使用できるようになり、本作ではナユタの武器攻撃と四季魔法・ギアクラフトを駆使して多数の仕掛けを解除しながらゲームを進めていくことになる。
- 装備品にはアーツの威力を上げる以外に、ナユタの状態異常を回避させたり、逆に魔獣に状態異常を付加するものも存在する。
残され島
- シグナ・アルハゼン
- 声 - 鈴村健一
- ナユタの幼馴染。18歳。現在は港町サンセリーゼの自警団に所属し、かつて島にいた頃はナユタとともにさまざまな依頼を請け負う"便利屋"をしていた。
- 魔獣を1人で倒してしまうほどの、天才的な剣技の持ち主。
- ライラ・バートン
- 声 - 広橋涼
- ナユタの幼馴染で、宿酒場「月見亭」の娘。ナユタに淡い思いを抱いているが、素直になれずツンケンしてしまう。さらにナユタと良い雰囲気になる度に何らかの邪魔が入ってしまい、結果自分の想いを彼に告白出来ずにいる。
- アーサ・ハーシェル
- 声 - 桑島法子
- ナユタの実姉。料理が得意であり、《星の欠片》を解析する《星片観測士》を生業としている。
- オルバス・アルハゼン
- 声 - 東地宏樹
- シエンシア海に名の知れ渡る剣士。《残され島》にやってきて以来、島の用心棒的な役割を担っている。ナユタとシグナの剣の師匠であり、シグナの養父でもある。
- エイダ
- 声 - 照井春佳
- 父のコルンバと武器屋「流星工房」を営む女性。ライラの恋心に気づいており、彼女をからかうのが楽しみらしい。
- サーシャ
- 声 - 森宗春佳
- 雑貨屋「サンセット」を経営する女性。ナユタを弟のように可愛がっている。アンティークドールが趣味で、ナユタは人形用の衣装をノイの装備として利用する。
- ヴォランス博士
- 《残され島》の謎に魅せられ、大陸からやってきた学者。遺跡の研究を進めるために《博物館》を建設した。
- 研究員シーラム
- 声 - 名賀亜美
- ヴォランス博士の助手の1人。コロンの双子の姉であり、博物館の受付も兼務している。可愛いものに目が無い。
- 研究員コロン
- 声 - 名賀亜美
- ヴォランス博士の助手の1人。シーラムの双子の妹。人見知りで研究オタクなため、滅多に表には出てこない。
ロストヘブン
- クレハ・レム・オルディーン
- 声 - 竹達彩奈
- 《星の庭園》にある柩の中で永い眠りについていた、はかなげな雰囲気の少女。記憶が欠落している。
- ゼクスト・ジ・キュリアス・ドミナドール
- 声 - 置鮎龍太郎
- 周囲を威圧する冷徹な空気をまとった謎の人物。ノイが所持していた「マスターギア」を追って、ナユタたちの目の前に姿を現す。
- セラム・イル・オルディーン
- 声 - 鈴村健一
- ゼクストと共に行動をしている謎の剣士。
- 仙翁ギオ
- 声 - 麻生智久
- オルタビアの管理者。子供のような外見であるが、老人口調で話す。管理者たちのまとめ役を務めることが多い。
- 歌巫女エリスレット
- 声 - 沢城みゆき
- リズヴェルトの管理者。名の通りの美しい歌声を持っている。性格は高飛車であるが、容姿はかわいらしく、アネゴ肌で面倒見が良い。
- 護王アルゴール
- 声 - 置鮎龍太郎
- ハインメルの管理者。分厚い鎧で身を固めている。厳格な性格であるが、人嫌いというわけではない。
- 賢者メネアス
- 声 - 相沢舞
- ラ・ヴォルグの管理者。ほかの管理者と比べると体は小さいが、聡明な賢者として知られる。
その他
- みっしぃ
- 「みししっ」という鳴き声が特徴のふしぎな生物で、そこそこ知能は高いらしい。希少生物のため滅多に見かけることが無く、その生態系は謎に包まれている。
- キャラクター自体は『英雄伝説VII』からのスピンオフ出演であるが、本作では「謎の生物」として登場する。
書籍・雑誌
- 『電撃PlayStation』vol.516-521
評価
『週刊ファミ通』のクロスレビューでは8点、8点、8点、8点でゴールド殿堂入り[2] 。
売上本数はメディアクリエイト調べによると発売から一週間でおよそ7万4千本で、週間ランキングは3位となっている[3] 。年間販売本数が10万本を突破[4] 。
脚注
外部リンク
この項目は、コンピュータゲームに関連した書きかけの項目 です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(P:コンピュータゲーム/PJ:コンピュータゲーム)。