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ファイナルファンタジーIII

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ファイナルファンタジーIII(Final Fantasy III、FFIII)は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)より発売されたコンシューマーゲーム機ソフト。ゲームのジャンルはロールプレイングゲームで、ファイナルファンタジーシリーズの3作目。1990年 4月27日に発売されたファミリーコンピュータ版は約140万本販売され、ファイナルファンタジーシリーズ初のミリオンヒット作品となった。 『ファイナルファンタジーI(以下FFI)』、『ファイナルファンタジーII(以下FFII)』は実験的な部分が多く、操作性などでも問題点が多かったが、本作はそれら解決し完成度が高かったと評価されている。。本作は『FFI』、『FFII』とシナリオを手がけていた寺田憲史が担当した最後の作品。タイトルロゴは「光の戦士」。

ストーリー

物語は4人のみなしごである主人公達が、ちょっとした度胸試しがきっかけで迷い込んでしまったある洞窟を脱出するところから始まる。その洞窟の奥で4人はクリスタルを発見して近づくと、突然クリスタルは「おまえたちは選ばれた」と話しかけ4人は光に包まれる。クリスタルから力を受け取った4人は生まれ育った村や育ての親たちに別れを告げ、闇の力を封じるために旅立つ。

ストーリーは前作とは全く関連性がないが、その世界観は『FFI』をベースにしており、クリスタルと世界が密接した関係を作っている。前半は明るい面もあるが、後半になるにつれ物語は重たくなってゆく。「死」が前面に出ており、多くの場面で死について語られている。『FFIII』以降の作品では仲間の死が多く描かれるようになるが、その理由として、開発中に制作総指揮を務める坂口博信の家が火災に合い、母親が亡くなってしまう事故が起きた事が挙げられている。「人の死を悲しむだけで終わるのではなく、それを乗り越える強さを持つ事が大事」という事を学び、メッセージとしてユーザーに伝えるためと坂口は後日語っている。

システム

『FFI』で好評だったジョブ(職業)システムを進化させ、物語の途中でもジョブを変更することができるようになった。ジョブの選択によって有利に進めることができたり、特定のジョブでなければ敵に全く歯が立たない場所があるなど、ジョブシステムは『FFIII』の特徴と言える。また、魔法などによって主人公達を小人化したり、カエル化しないと先に進めない仕掛けもある。他には、後のシリーズの定番となる召還魔法が初めて登場した。

世界は『FFI』、『FFII』よりも非常に広く、ストーリー中盤からは、2つのフィールドマップを行き来することができるようになる。『FFIII』以降はフィールドマップが複数あるシリーズが続く。

非常に難易度の高いラストダンジョンでも有名である(ダンジョン内はデータをセーブすることができない上、ラストボスまでたどり着くまで非常に長く、ラストボスよりも強いボスが登場する等)。

世界背景

光の戦士
山奥の村ウルで長老トパパに育てられたみなしごの4人組。いたずら好きでふとした事からクリスタルの称号を得てしまう。

同行キャラクター

戦闘には参加しないが、行動を共にして主人公たちをサポートしてくれるキーパーソン的な存在。

サラ・アルテニー
サスーン国王ダウの娘。王女ながら武術に長けている行動派のお嬢さん。21歳。
シド・ヘイズ
カナーンに妻と2人で暮らす貿易商。飛空挺製造の第一人者であり、アーガス王との親交も深い。64歳。
デッシュ
記憶喪失の風来坊。主人公と冒険を共にする事によって、記憶を取り戻していく。軽い性格。
エリア・ベネット
水の神殿に仕える巫女。水のクリスタルを解放する力を持っている。15歳。
アルス・レストー
サロニア王国の王子。幼いながらも、王としての自覚を持った誇り高き少年。10歳。
ドーガ
偉大なる大魔道師。ウネ、ザンデと共に師ノアの下に学び、強大な魔力を授かった。モーグリと暮らしている。
ウネ
夢の世界の番人。ノアから夢の世界の力を授かり、1000年にも及ぶ長い眠りについている。ドーガと共にこの世界の混乱の原因を知る唯一の人物である。

世界の町

浮遊大陸

  • ウル 山奥の村。長老のトパパやホマクによって統治されている。主人公たちが育った村である。
  • カズス サスーンの近くにあるミスリル鉱山の発掘で有名な村。
  • サスーン王国 国王ダウによって統治されている軍事国家。近頃、魔人ジンの呪いに悩まされている。
  • カナーン サスーン南方にある貿易の盛んな町。シドの住居がある。
  • トーザス 小人の村。魔法ミニマムをかけなければ入られない。シェルコはこの村唯一の医者。
  • トックル 農業の盛んな村であったが、謎の兵士たちによる略奪が耐えないため貧しい村になっている。
  • 古代人の村 遙か昔に栄えた種族の村。今は大陸の果てでひっそりと暮らしている。
  • アーガス王国 大陸史上最古の国家。飛空挺製造に力を入れている。
  • ドワーフの洞窟 アーガスから北西にある島にある洞窟。ドワーフという友好的な種族が暮らしている。
  • ギサール 大陸の果てにある辺境の村。農産業が主な仕事で、野菜が名産物である。

世界大陸

  • アムル 水産業の盛んな町で、地下には下水道が造られている近代的な都市。通称"水の都"。
  • サロニア王国 国王ゴーンが治める世界最大の巨大都市。今は内紛が起こっている。
  • ダスター 孤島にある吟遊詩人と風水師の町。レプリトと姉妹都市の関係にある。
  • レプリト 北方に位置する幻術師の村。昔は多かった幻術師も、今はめっきりその数を減らしている。
  • ファルガバード サロニア山中にある魔剣士の隠れ里。魔剣士の後継者を探している。
  • ドーガの村 陸の孤島に存在する大魔道師ドーガが作った村。ドーガの弟子たちが魔法を売っている。

余談

  • 本来の続編となる予定だったファミコン版『ファイナルファンタジーIV』(スーパーファミコン版『ファイナルファンタジーIV』とは全く異なる)は、開発途上でリリースが取りやめられた。その為、この『FFIII』がリードプログラマーのナーシャ・ジベリが関わった最後のFF作品となった。
  • 素人が見ても分かるほど、技法としては限界と思われる高度なプログラムがなされているが、ある状況においてアイテムが増殖したり、別のアイテムに変わってしまうなどのバグがある。ただし、このバグを故意に誘発することによって通常では非常に入手困難なアイテムを入手することができるので、当時は単なる裏技として認知されていた。
  • ラストダンジョンの長さ(一説に3時間)が強調されるが、きちんとキャラクターを育てつつ丁寧に攻略すれば、実際は1〜2時間程度で、攻略手法を確立していれば30分程度で終わる。
  • ジョブの一つであるたまねぎ剣士は、特技を持たず全てのジョブの中で最弱だが、ある条件を満たすと戦士として最強のジョブに変貌する。

リメイク作品

2000年頃、『FFI』,『FFII』と同時期にワンダースワンへの移植が予定されていたがワンダースワンの売上が良くない為に無期限延期のまま事実上中止となりゲームボーイアドバンスに移植すると発表して以降動きが無く、ファミリーコンピュータ版以降一切リメイクが行われずにいたが、2004年ニンテンドーDSでのリメイクが発表され、2005年 10月5日に行われた「ニンテンドーDS カンファレンス! 2005秋」の中での発表では、ワンダースワンでの開発画面を利用せず3Dを利用したゲームになることになった。(第2開発事業部が担当、発売は2006年)。

ナンバリングタイトル
本編
続編
スピンオフ
FINAL FANTASY XI
世界観
メディア展開
COMPILATION of FFVII
ゲーム
アニメ
FABULA NOVA
CRYSTALLIS
ライトニングサーガ
新作
アニメ
タクティクスシリーズ
イヴァリースシリーズ
CRYSTAL CHRONICLES
その他派生作品
漫画
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ゲーム
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レースゲーム
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その他作品
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