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北斗の拳

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北斗の拳』(ほくとのけん)は、原作・武論尊、作画・原哲夫による少年漫画。およびそれを原作・題材としたテレビアニメ(1984年)・ゲームを指す。

概要

北斗七星に象徴される伝説の暗殺拳"北斗神拳 "の伝承者、ケンシロウの生き様を描くハードボイルドアクション。舞台は199X年の最終戦争後の地球。核戦争によって文明と人々の秩序が失われ、残された資源(主に水と食料)をめぐって争いが繰り返されるという、暴力が支配する弱肉強食の世界である。

1980年代の「週刊少年ジャンプ」を代表する作品の一つであり、漫画家原哲夫漫画原作者武論尊の最大のヒット作にして代表作である。単行本は1984年から1989年にかけてジャンプコミックス全27巻が発売されたほか、愛蔵版、文庫版(それぞれ全15巻)が刊行され、2006年には小学館より完全版全14巻が刊行された。2002年よりフルカラー化したマスターエディションがコアミックスより発売されたが、刊行は4巻までで頓挫している。2007年現在で単行本の累計発行部数は1億部超と言われる。

主人公の使う北斗神拳により人間の頭や胴体が破裂するショッキングな描写、「ひでぶ」、「あべし」などといった言葉にならないような独特で異様な断末魔の悲鳴(#断末魔の叫び参照)、大時代的ともいえる宿命的な物語、ケンシロウが相手に対して「お前はもう死んでいる」と死を告げる台詞や、ラオウが死に際に己が生涯を「一片の悔いなし」とする旨を叫ぶ場面など、数々の名台詞や名場面から一大ブームを巻き起こし、日本中でまねをする子供が見られた。また、「秘孔を突く」という言葉もよく使われた。ただし上記の名台詞の流行は、アニメの特に初期での多用が強く影響したもので、漫画本編では当の台詞は1・2回程度しか使われていない。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


あらすじ

核戦争が終結して暴力がすべてを支配する世界となった大地で、北斗神拳伝承者ケンシロウが暴徒を相手に拳を振るう。リンバットを引き連れ、北斗神拳と表裏をなす南斗聖拳の使い手で、関東平野を支配するKINGことシン、牙一族、アミバ、カサンドラ獄長ウイグルらを倒していく。その中で、北斗神拳を共に修行した長兄ラオウや次兄トキ、それぞれの宿星を持つ南斗六聖拳の伝承者達が登場し、ケンシロウと激闘を繰り広げていく。

ケンシロウは北斗神拳伝承者の誇りと愛する女性・ユリアをかけて、世紀末覇者拳王を名乗る長兄ラオウと拳を交わす。互いに究極奥義を身につけ、北斗神拳の奥義が全く武器にならない凄絶な闘いとなったが、一片の狂いもないケンシロウの無想の拳に対し、ラオウの闘気に乱れが生じ、その隙をついた必殺の拳がラオウの胸に突き刺さって決着した。

激闘の末、ケンシロウはラオウを破ったが、平安の時代は短く、世は「天帝」による圧政の時代になっていた。ケンシロウは再び立ち上がり、成長したリンやバットとともに、天帝による支配に立ち向かう。

天帝側の人物が使う拳法として、北斗南斗に匹敵する元斗皇拳が登場する。伝承者ファルコは、かつてラオウに互角の力量と認められながらも、村の安全のために自分の足一本を差し出して闘いを回避したほどの漢だった。ケンシロウは、元斗の拳士との闘いを経て、天帝の威光をかさに乱行を繰り広げる悪の元凶、総督ジャコウを倒す。ここからはあえて画風を変えて掲載されている。

リンは、ジャコウの息子らによって修羅の国に連れ去られた。ケンシロウは天帝の血を引くリンを追って単身修羅の国へと渡り、そこで新たな敵、修羅の存在を知る。修羅は手負いとはいえファルコを瀕死に追い込むほどの強さを誇った。

修羅の国とは何か? かの国で流れるラオウ伝説の正体は? ケンシロウと北斗神拳の来歴が明らかとなり、もう一つの北斗である北斗琉拳の伝承者達との死闘が繰り広げられる。ラオウの兄であり北斗琉拳最強の男カイオウを倒したケンシロウは、リンをバットに託して再び旅立っていく。

「ケンシロウは、一体誰を北斗神拳の後継者にするつもりなのか?」その答えとして、彼はラオウの子リュウを後継者に選んだ。ケンシロウとリュウの旅、そしてケンシロウとリンとバットの三角関係を描いたラブストーリーが展開される。

「少年ジャンプ」での連載の経緯

『北斗の拳』の原型となる読み切り版『北斗の拳』が発表されたのは、「フレッシュジャンプ1983年4月号だった。霞拳四郎という主人公が北斗神拳を使用して恋人ユキを殺した悪と闘うというもので、時代設定は現代である。これが、読者アンケート1位と好評を博したため、「週刊少年ジャンプ」での連載が検討されるが、慎重を期して再び「フレッシュジャンプ」1983年6月号に続編の読みきり『北斗の拳II』を掲載。これがまたも人気トップを獲得したため、「週刊少年ジャンプ」での連載が決定した。尚、この作品については、原哲夫のオリジナルで、武論尊は関わっていない。この読み切り版『北斗の拳』は『鉄のドンキホーテ』という原哲夫の単行本巻末に収録されている。

「週刊少年ジャンプ」での連載は、1983年から1988年までに及び、時代設定は核戦争後となり、奪われた恋人を探す設定となった。週刊ペースで連載するには作画に専念したいという原哲夫の意向から、ジャンプでは『ドーベルマン刑事』以来ヒットに恵まれなかった武論尊が原作を担当する分業形式になった。

連載開始間もない頃から大ヒット作品となり、落ち込み傾向にあった「ジャンプ」を救う看板作品となった。ラブコメ路線で30万部差までに追撃していた「週刊少年サンデー」を突き放し、1984年末に「ジャンプ」が400万部を達成。後の600万部体制の足がかりとなった。これについては「さらばわが青春の『少年ジャンプ』」において、元『ジャンプ』編集長の西村繁男は「サンデーのラブコメ路線を北斗の一撃が粉砕した。これにより、他誌の人気ジャンルには正反対のジャンルの作品をぶつけるというパターンができた」と語っている。常に人気もトップクラスで、武論尊と原哲夫ともに、この作品の印税収入で「北斗御殿」を建てたといわれる。

武論尊と原哲夫は後述するケンシロウとラオウとの闘いの決着をもって物語を完結させる意向だったが、当時の「ジャンプ」の方針(編集部の業務命令:ちなみにこの時点の編集長は後藤広喜である)により連載は延長される。それ以降のストーリーは、矛盾が多く辻褄が合わないものと化し、カイオウ、ヒョウ、リュウの設定に至っては、それまでの物語を根本から覆してしまう程だった。

もっとも上記のような状況に陥った原因は、再三続いた編集部の連載延長処置によるものである。武論尊はラオウの死後、新展開の構想のため2ヶ月間は休載出来ると思っていたが、実際には翌週から開始せねばならなかった。極めて短期間の間に物語と設定作りを同時に行うことになって混乱状態に陥ったためか、連載終了後も「ラオウ編以降はあまり覚えていない」と発言している。

なお、本作の担当編集者の堀江信彦は本作の最終回に原哲夫や武論尊と同等の扱いで名前がクレジットされ、原哲夫らとは以後もコアミックスを立ち上げるなど良好な関係を続けている。

終了後の展開

漫画

作品完結後も高い人気を持ち続け、「ジャンプ」連載作品にも様々なパロディが登場している。2001年になってから、週刊コミックバンチにおいて原哲夫により兄弟作『蒼天の拳』(武論尊は監修として参加)が連載された。2007年にはレイが主人公の北斗の拳レイ外伝-餓狼編-が連載された。

パチスロ・パチンコ

2003年にケンシロウをメインキャラクターにしたパチスロ機『北斗の拳』がパチスロメーカーサミーから発売され大人気となった。このパチスロ機は史上最高の60万台を超える出荷台数を記録している。2006年に後継機『北斗の拳SEが発売され、2007年にはラオウをメインキャラクターに据えて『北斗の拳2 乱世覇王伝 天覇の章』を発売となっているなど、パチスロの分野でも人気は衰えていない。2002年・2005年にはパチンコ機『CR北斗の拳』も登場しており、こちらはパチスロ機ほどの人気は得られなかったものの、羽デジタイプである北斗の拳STVは、数ある羽デジ機の中でもかなりの人気を博している。

オンラインゲーム

2005年6月29日ガンホー・オンライン・エンターテイメントが北斗の拳の世界を題材としたオンラインRPGの開発を発表。サービス開始は2006年内としていたが、2007年第2四半期βテスト開始予定となった。また、アイテム課金制を予定している。[1]

断末魔の叫び

作中で敵が断末魔に上げる異様な悲鳴は『北斗の拳』の代名詞とも言える。特にハートが遺した断末魔の叫び「ひでぶ」は「あべし」「たわば」とともに『北斗の拳』の代表的な悲鳴である。これらはアニメでは多用されたが、原作では1回しか使用されていない。ちなみに「ひでぶ」の由来は「ひで=痛て(ハートの「いてぇよお〜!」という台詞)」+体の破裂する音「ぶ」の合成であると作者の原哲夫が文庫版『北斗の拳』最終巻で解説している。それまでは、手書きのネームの段階では「ひでえ」だったものが、原哲夫が悪筆のために写植の段階で「ひでぶ」と誤植されたという説が有力で、武論尊自身も信じていたようだ。

アニメ版においては、千葉繁などの所謂「やられ役」要員の番組レギュラー出演者らにより、アフレコ現場で様々な断末魔演技が開発され続け、声優の言葉遊びの中から生じた叫び声もあるほどである。さらに、物語が進むにつれて、とても断末魔とは思えない所までエスカレートした。以下に例を挙げる。

  • 「うわぁ!かめぇ!」(わかめ)
  • 「ひ、ひ、ひらめ!」(ひらめ)
  • 「にら」「れば」「いため」(ニラレバ炒め)
  • 「金が、無いほ〜っ!」「おおお俺もだぁ〜!」
  • 「こぶちゃ」(昆布茶)
  • 「れ、冷静な人、なんちゃって〜〜!」
  • 「がちょ〜〜〜ん!」
  • 「どすっ!」「けべっ!」(どすけべ)
  • 「てんっ!」「じょう〜〜〜っ!」(天井)
  • あ!だ!も!す!て〜!ぺいっ!!」
  • 「げたっ!」(下駄)
  • 「い、いもっ!」(イモ)
  • (股間を蹴られて)「たまんねーなー!!」
  • 「おてがみかきますぅ〜!」
  • 「俺じゃなかめぐろ!」(中目黒)

また、千葉が「ちぃ〜ぶわぁ〜!」と自らの名前の断末魔を叫ぼうとしたがNGとなった一方で、渡部猛が演じた牙大王の断末魔「うわぁ〜、た〜、べ〜!」は何故かOKが出たという話もある。しかし、渡部が他のキャラで、また自らの名前の断末魔を叫んだ時にはNGになっている。

本作のギャグ性

作品の一部がギャグとして捉えられることがあるが、これについて原哲夫は必然的に表現していると語り、また原作者の武論尊もスプラッタ描写をカラッと表現するように求めたと語っている事から、偶然に笑いの要素を含んでいるのではない。アニメ版の芦田豊雄監督も、ほぼ同様の意図で制作していたと言う。

事実、悪党達のあの手この手の悪事と、それに対するサディスティックなまでのケンシロウの拷問・制裁というパターンは、「絶妙のボケツッコミ」の一種のギャグ漫画とも解釈出来る事が、評論家の夏目房之介岡田斗司夫らによって指摘されている[1]

中でもアミバはその典型的なキャラクターとして一部のファンに熱狂的な支持を得る等、残虐さと情けなさを併せ持つ(2線級以下の)悪役の存在は、見方によっては今なお作品の独自性を際立たせている重要な要素とも言えよう。

諸設定

時代設定

有名な冒頭の「199X年、世界は核の炎に包まれた」というその199X年は1999年を意識して描かれたと、後に原哲夫は語っている。

2000年以後に登場したアーケードゲーム「パンチマニア」やパチスロ機「北斗の拳」では、199X年ではなく200X年とされている。「北斗の拳SE」では199X年に戻されている。

世界設定

『北斗の拳』の世界は、全面核戦争が勃発した199X年から始まる。核戦争後の世界では、地上は荒土と化し、国家機構も崩壊している。また、電気を始め近代文明の所産の大半が失われているが、遺産として拳銃自動小銃火炎放射器バイクヘリコプターなどは残っているほか、は飲料水や農業用水としての需要の高さのために余り無いのに対し、バイクや車の燃料となるガソリン軽油などの石油製品は燃料としての用途しかないためか、大量に存在している。その一方、水や食糧の生産・流通システムは崩壊し、独力での農耕や狩猟、あるいは物々交換や果ては略奪といった形で確保しなければならない。ただし、河川や湖や井戸といった物は存在しており、そこを拠点に水や魚を確保することは出来る。

核戦争を生き延びた人類は、各地で集落を築いて細々と暮らす人々とそういった村々を襲撃する暴徒の両極端に分かれており、暴力がすべてを支配する世の中になっている。北斗神拳伝承者であるケンシロウは、そういった暴徒を必殺の拳で次々と葬っていき、ラオウやトキら他の伝承者、そしてレイやシュウを始めとする「強敵(とも)」と拳を交していく。

核戦争から時間が経過するにつれ、国家や文明崩壊による混乱は収束してゆき、国家や秩序といったものが復活してゆく。しかし、国家や地域間において治安や生活レベルでは大幅に格差が存在する。また、農業などの食糧生産システムも時間をかけて回復してゆく。

地理

物語の開始時点での舞台は日本ということにされており、KINGが「関東一円を支配する暴力組織」であると解説されるほか、冒頭で聖徳太子の描かれた1万円札が登場している。ただし、その後は、地名や著名な建造物など日本を連想させる要素は登場していない。その他、後に登場した修羅の国は中国大陸(アジア大陸で中国が存在した陸地)にあるのではないかと推測されるが、修羅の国に渡航した海を「唯一残された海」と呼んでいるため、仮に修羅の国が中国大陸にあるとすると、日本から中国大陸への海上航路になると考えられる東シナ海黄海日本海(いずれも付属海など太平洋の海域の一部)以外の海が、核戦争による超高温の核爆発で全て干上がってしまったことになる。

そもそも、世界を焼く尽くす核戦争が起こった以上、地球規模で地形そのものが大きく変化しても決して不自然ではない。

その一方、サヴァの国のような新興国や勢力が誕生したり、ブランカのような長い歴史と伝統をもつ国が存続している場合もある。

北斗神拳

北斗神拳は、一子相伝の暗殺拳であり、中国拳法(中国武術)の一派と言われている。中国拳法は「外功」(筋骨の鍛錬)を主とする「外家拳 」と、体内の代謝機能のコントロールなどに重きをおく「内功」が主の「内家拳 」に大別されるといわれる(実際はあまり意味のある区別ではない)。これとは別に長江以北に伝わる拳と以南に伝わる拳で、北派南派に区別する場合もある。一般的には中国北方の北派少林拳は蹴り技が豊富で、南派少林拳は手技が発達して蹴りが少ないといわれるが(「南拳北腿 」と言われる。実際はその逆の特徴の拳も南北には豊富にある)、これは北斗神拳と南斗聖拳の特徴の違いと似ており、参考にされたと思われる。

北斗神拳は、人間の中に眠っている潜在能力を全て活用すること、人間の体に数多く存在するといわれる「経絡秘孔 (単に秘孔と呼ばれる事が多い)」を突くことで、人体を内部から破壊することを基本とする一撃必殺の拳法である。これも中国拳法における、点穴 浸透勁 をアレンジしたものと思われる。

巨漢が体のあちこちの"秘孔"を指で突かれただけで、筋肉の異常な収縮により自分の体をコントロールできなくなったり、体が内部から破壊されて破裂する描写が斬新だった。ただし、人間破裂のシーンは、映画『スキャナーズ』の影響とおもわれ、また『北斗の拳』以前にも、風忍地上最強の男 竜』という先駆作がある。

身長

『北斗の拳』世界の人々は、子供を除き、核戦争後の食糧難という時代にも拘らず老いも若きも男女共に平均身長がかなり高い。

女性では170cm台〜180cm台程と思しき者がしばしば登場しており(例:ユリア、マミヤ、その他一般女性等)、男性では180cm台〜200cm台程と思しき者、さらに3m〜7m程はあると思しき大男(主に悪党)等もザラに登場する。10m以上の者(例:デビル・リバース等)が登場する事もある。

その一方で、130cm台〜140cm台程と思われる小男(主に悪党)が登場したりもする(例:ハブ、コマク、ダルカの部下、ウサ等)。

現実の成人男性ではありえないほど大きな体格や、逆に小さな体格として描写される人物たちに関しては、作画担当の原哲夫は、「体のサイズを誇張して描く事で、人物の勢いや印象がわかるように調節しているだけであり、フィクションとはいえ身長5mや10mの人間が作中で生活しているような想定は特にしてない」という趣旨のコメントをしている[2]

なお、作中に登場する巨大な馬である黒王号も作者はこの類の単なる誇張として大きく描いたと証言しているが、黒王号くらいの体躯の馬であれば、シャイヤーペルシュロンなど重種の系統として現実に存在する。重種馬は、重作業や甲冑を身に着けた騎士のための品種で、非常に体躯が大きく力が強いことで知られる。記録が残っている中で最大の馬であるサンプソンは体高216cmである。

死兆星

死の運命を背負った者には、北斗七星の脇に「死兆星」が見えるようになるという設定がある。 なお、この星は実際にある星(アルコル)であり、アマチュア天文学の方面では二重星の好例としてよく取り上げられる星である(北斗七星の項目を参照)。

人によって見えたり見えなかったりする(視力が悪いと一つの星にしか見えない)ため、「見えると死ぬ」「見えないと死ぬ」といった伝説が各地にあり(古代ギリシャ・ローマでは、徴兵合格基準として死兆星が視力検査に使われていて、死兆星が見える視力の良い者=戦争で大怪我や死に繋がるとされた)、それを基にしたと思われる。

武器

核戦争後の混沌とした世界が舞台であるため、村々を襲撃する野盗や暴徒の類は様々な武器を使用している。拳法を極めた類の人間であっても、こうした武器を使ったり必要とする場面があり、重要度は高い。

核戦争で文明が崩壊している為ミサイルや原子力潜水艦のようなハイテク兵器は残っていないが、銃やダイナマイトなどの爆弾の類は決して多くはないが残っている。また、火薬と使用しない単純構造の飛び道具として弓やボウガン、ニードルガンが活用されている。

登場する武器で多数を占めるのは、剣や槍、斧や棍棒のような接近戦用の武器である。また、ウイグルの鞭といった何らかの仕掛けを備えた武器も存在する。この他、毒を仕込んだ武器も使われている。

余談だが、本作において火炎放射器はその使用者が「あっついぜ〜!あつくて死ぬぜ〜!」等の名台詞と共に登場しているので、読者に対するインパクトは大きい。

影響を受けた作品

最終戦争後の世界の設定、登場人物のファッション、主人公ケンシロウの性格設定などは、映画『マッドマックス2』(1981年、オーストラリア)とその主人公マックス(メル・ギブソン)の多大な影響を受けていた。また、ケンシロウの容姿面では、初期においては松田優作ブルース・リーの影響が強く、ヌンチャクを操るシーンも何度かある。

特定の作品ではないが、原作者の武論尊が連載前に行なったカンボジア旅行で目撃した虐殺の後の荒廃した街の風景も本作の世界観に影響を与えたという。

人物の隆々とした筋肉の描写や過剰なほどの巨大化にはふくしま政美聖マッスルが下地にあるとされる。

後への影響

『北斗の拳』の大ヒットを受けて、以後のコミックやB級アクション映画等に本作の亜流が雨後の竹の子のように出現した。筋肉隆々の主人公が超人的な格闘能力で悪党をバッタバッタとなぎ倒し、その後ボスを苦戦しつつ倒し大団円になるという基本的筋書きが共通している場合が多い。更に、その『北斗の拳』の大ヒットは掲載していた「週刊少年ジャンプ」の編集方針にも大きく影響し、ポスト『北斗の拳』を目指すべく様々な展開を行っていくこととなる。この流れはいまだ健在であり「ジャンプで連載していたギャグマンガがいつのまにかバトルアクションになっていた」ということが現在でも多々ある。ただその場合、人気が出るのは極少数で大半は打ち切りとなっている。

『北斗の拳』の世界観から転じて、際立って治安が悪い場所(廃墟)に対する比喩的誇張表現として、特定の都市や地域(1990年代後半のソマリア南アフリカ共和国ヨハネスブルグ等)が「リアル北斗の拳」「北斗の拳状態」と呼ばれることがしばしばある[3]

テレビアニメ「世紀末救世主伝説 北斗の拳」は上記のラオウとの決着までを全4部に構成したものであり、同「世紀末救世主伝説 北斗の拳2」は天帝、修羅の国編が主な内容となっている。

登場人物

主な技

テレビアニメ

1984年には、フジテレビ東映動画の製作により、テレビアニメ化も行われた。

いずれも毎週木曜19:00〜19:30(キー局のフジテレビおよび同時ネット局の場合)より放送された。

このアニメ化にあたっては、原作の矛盾点などを修正したり、一部オリジナルストーリーも加わるなどの改変が行われている。アニメ化決定後から読者の中からも「原作の暴力・流血表現をどのように処理するか?」と不安に思う者も少なくなかったが、人体破裂や切断などの過激な暴力・流血描写に関してはシルエット演出で残虐性を抑え、悪党の放送上の台詞やケンシロウの悪党に対して攻撃的すぎる台詞回しも一部カットされたり別なものに変えられたりと、ゴールデンタイム帯でのテレビ放映への配慮も払われ、当時の編集長の西村繁男によると、残酷描写に関するクレームは編集部にはなく、アニメの方へも特になかったはずと証言している。担当編集者の堀江信彦もほぼ同様に証言している。ただし、直接のクレームこそなかったものの、日本PTA全国協議会が1986年にまとめた第1回「好ましくない番組ワースト10」の7位には選ばれている[4]

制作したフジテレビでは再放送が行われていないが、東海地区では東海テレビ中京テレビで、関西地区では関西テレビテレビ大阪で何度も再放送されている。そのため、ケンシロウ役の声優・神谷明は、関西地区でのイベントや講演で「北斗の拳」に関する話をする場合は、必ずと言ってよいほど「関西では何度も再放送されているんですよね」と発言している。

最初のシリーズは、最高視聴率23.4パーセント、平均視聴率16.1パーセントを記録している。当時裏番組で放送していた、テレビ朝日の「クイズタイムショック」を終了に追い込んだ。

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この節の加筆が望まれています。

ただ、ローカルセールス枠だったこともあり、フジテレビとの同時ネット局は北海道文化放送仙台放送福島テレビ・関西テレビ・岡山放送テレビ西日本サガテレビテレビ熊本の8局のみで、その他の局は遅れネットまたは未放送だった。

遅れネット局の放送時間

フジテレビ系列・1985年12月頃

他系列(FNS非加盟)・1985年12月頃

1986年以降に放送開始(フジテレビ系)

特記以外の遅れネットされた系列局の多くは、関西テレビ制作の「さんまのまんま」やローカル番組を放送していた。
また、テレビ長崎は本放送終了後の再放送枠での放送となった。なお、テレビ長崎の場合は、放送当時NNSにも加盟という編成上の事情もあったことが理由。蛇足ながら、本番組とのタイアップ商品としてソーセージを発売していた大洋漁業(現・マルハ)は、同一放送域内の他系列局(長崎放送=TBS系)の筆頭株主だった。

サブタイトル

北斗の拳

放送日 話数 サブタイトル
1984年 10月11日 1 神か悪魔か?! 地獄にあらわれた最強の男
1984年10月18日 2 必殺残悔拳!! 不毛の荒野に明日をみた!!
1984年10月25日 3 光なき街に孤拳が燃えた!! 爆殺五指裂弾
1984年11月1日 4 ブラッディクロスを撃て!! 秘拳・柔破斬
1984年11月8日 5 地獄に咲くか愛の炎・おまえはもう死んでいる!!
1984年11月15日 6 悪魔の手配書 七つの傷の男を狙え!
1984年11月22日 7 悪党ども! 死への秒よみやってみるかい
1984年11月29日 8 経絡秘孔を突け! 悪党どもに鎮魂歌はない
1984年12月6日 9 悪党ども! 死ぬ前に祈りをすませろ!!
1984年12月13日 10 烈火逆流拳! 死すべき奴らが多すぎる!!
1984年12月20日 11 悪党ども!! 地獄のブルースを聞け!!
1985年 1月10日 12 俺は死神!! 地獄の果まで追いつめてやる!!
1985年1月17日 13 羅漢仁王拳! 動き出したらもう止まらない!!
1985年1月24日 14 不幸な時代だ! 善人ほど早死にする!!
1985年1月31日 15 3つ数えてみろ! 死ぬのはお前だ!!
1985年2月7日 16 悪党ども歌ってみるか! 地獄の数え唄!!
1985年2月14日 17 戦えばこそ男! 対決の門は遂に開かれた!!
1985年2月21日 18 生か死か!? 荒野の果ては地獄の一丁目!!
1985年2月28日 19 悪党ども!! 死への片道切符を用意しろ!!
1985年3月7日 20 悪夢の総力戦! 俺の拳は100万ボルト!!
1985年3月14日 21 魔宮炎上! シン! お前まであと一歩だ!!
1985年3月21日 22 第一部完結 ユリア永遠に...そしてシンよ!
1985年3月28日 23 第二部風雲龍虎編 俺を待つのは戦いだけなのか!!
1985年4月4日 24 南斗水鳥拳! 強すぎた男たちの悲劇が始まった!!
1985年4月11日 25 罪深き者ども! その名は牙一族!!
1985年4月18日 26 震えて眠れ! 夜霧の谷の悪党ども!!
1985年4月25日 27 悪党だけが笑っている! こんな時代が気にいらねえ!!
1985年5月2日 28 レイ! お前の涙は俺の拳で受けてやる!!
1985年5月9日 29 命ごいは遅すぎる! 地獄へ落ちろ牙大王!!
1985年5月30日 30 宿命はしのびよる! ジャギお前は何者!!
1985年6月6日 31 地獄の鉄仮面! 北斗を名のる凶悪なる者よ!!
1985年6月13日 32 怒拳四連弾! ジャギ地獄で待っていろ!!
1985年6月27日 33 ここが奇跡の村! 堕天使は舞い降りた!!
1985年7月4日 34 トキよ! お前は天使なのか悪魔なのか!!
1985年7月11日 35 邪悪なる者よ! トキ・お前の心は腐っている!!
1985年7月18日 36 ふりかえる過去はない! ただ悪を憎みトキを撃つ!!
1985年7月25日 37 あえて愛を拒む! 死を呼ぶ凶星を背負うがゆえに...!!
1985年8月1日 38 蘭山紅拳! 時代は悲しい女を生んだ!!
1985年8月8日 39 凶悪の伝説! カサンドラの門がいま開かれる!!
1985年8月15日 40 悪党どもに墓標はいらぬ! ここは地獄のカサンドラ!!
1985年8月22日 41 北斗二千年の悲劇! 拳王の足音が聞こえる!!
1985年9月5日 42 明日なき世紀末! ケンお前を待っていた!!
1985年9月12日 43 カサンドラ崩壊! 北斗の神話はぬりかえられた!!
1985年9月19日 44 死兆星輝く! 拳王お前は死をもつかさどるのか!!
1985年9月26日 45 死神におびえる者よ! リンの熱き心の叫びを聞け!!
1985年10月10日 46 地獄からの呼び声! レイお前は死兆星を見たか!!
1985年10月17日 47 南斗水鳥拳死の舞! 愛のためオレの命くれてやろう!!
1985年10月24日 48 奥義爆裂! 北斗二兄弟の宿命は憎しみをも超えた!!
1985年10月31日 49 史上最強の戦いラオウVSケン! 死ぬのは貴様だ!!
1985年11月7日 50 死の宣告72時間! 死兆星がレイを引きずる!!
1985年11月14日 51 明日なき運命! それでも女は愛を信じる!!
1985年11月21日 52 南斗六聖拳ユダ! 俺は誰よりも美しい!!
1985年11月28日 53 死兆星迫る!! レイ! 天は残酷に時を刻む!
1985年12月5日 54 愛するマミヤ! その瞳の輝きに死兆星がひそむ!!
1985年12月12日 55 死に行くのかレイ! 今・男はここまで美しい!!
1985年12月19日 56 美しき拳士レイVSユダ! 男の花道に涙はいらぬ!!
1985年12月26日 57 第二部完結 さらばレイ! 時代は勇者の伝説を語り継ぐ
1986年 1月9日 58 第3部開始 乱世覇道編 南斗乱るる時北斗現われり!!
1986年1月16日 59 天をおおう暗黒の星! 死闘の果てに時代は動く!!
1986年1月23日 60 南斗白鷺拳シュウ! お前はこの世紀末に何を見るのか!!
1986年1月30日 61 戦場の恋! 時代は愛をも引き裂くのか!!
1986年2月6日 62 俺は聖帝サウザー! 愛も情も許さない!!
1986年2月13日 63 宿命に挑む小さな勇者! その魂の叫びが天を動かす!!
1986年2月20日 64 血戦シュウVSサウザー! 仁星の涙に愛がおぼれる!!
1986年2月27日 65 血の十字陵! シュウ! その涙は俺の心で受けとめよう!!
1986年3月6日 66 走れケンシロウ! また一人友が死んで行く!!
1986年3月13日 67 極星激突ケンVSサウザー! 天を守るは我が星一つ!!
1986年3月20日 68 悲しき聖帝サウザー! お前は愛につかれている!!
1986年3月27日 69 北斗最強の時代! 遂に動きだした宿命の3兄弟!!
1986年4月3日 70 もう一つの北斗神拳! ラオウを闇に葬り去れ!!
1986年4月10日 71 暴かれた出生の秘密! 天はいたずらに悲劇を好む!!
1986年4月17日 72 さらばトキ! 男の涙は一度だけ!!
1986年5月8日 73 天狼星の男リュウガ! 俺は乱世に虹をつかむ!!
1986年5月15日 74 地平線を駆ける狼! そこは愛と憎しみの果て!!
1986年5月29日 75 許せ妹よ! 北斗を襲うは我が星の宿命!!
1986年6月5日 76 吠える狼に鉄拳を今、トキが危ない!!
1986年6月12日 77 第3部完結 目覚めよ新時代! 狼の叫びが天を衝く!!
1986年6月26日 78 南斗聖拳シン! お前は報われぬ愛に命をかけた!!
1986年7月10日 79 南斗水鳥拳レイ! 友のために死んだ男がいた!!
1986年7月17日 80 南斗紅鶴拳ユダ! その美しき微笑が悲劇を呼ぶ!!
1986年7月24日 81 南斗白鷺拳シュウ! 天はあくまで非情な宿命を課す!!
1986年7月31日 82 聖帝サウザー! お前は愛深きゆえに愛におぼれる!!
1986年8月7日 83 第4部最終章 ラオウ死すべし! 伝説が恐怖に変わる!
1986年8月14日 84 南斗の逆襲! 風の旅団よ最後の将を守れ!!
1986年8月21日 85 死闘への序幕! 風の男ヒューイの叫びが天にこだます!!
1986年8月28日 86 燃える真紅の軍団! 炎の涙がシュレンをぬらす!!
1986年9月4日 87 危うし五車星! 遂にラオウが炎をも突き破った!!
1986年9月11日 88 五車星ケンシロウに接近! フドウお前は何者!!
1986年9月25日 89 風雲急を告ぐ! ケン、宿命が南斗の都で待っている!!
1986年10月16日 90 俺は雲のジュウザ! 時の流れに身を任す!!
1986年10月23日 91 雲いぜん動かず! 遂に仮面の将が素顔を見せた!!
1986年10月30日 92 よみがえった雲のジュウザ! 俺はラオウを恐れない!!
1986年11月6日 93 対決ジュウザVSラオウ! 今無敵伝説に終止符を!!
1986年11月13日 94 フドウ絶体絶命! 急げケン、男は友を見すてない!!
1986年11月20日 95 非情の砂地獄! 死するフドウに救いの手は届くのか!!
1986年11月27日 96 ジュウザ倒る! 俺は命を捨てても愛する女を守ろう!!
1986年12月4日 97 さらばユリア! 強き男は死しても愛を語らず!!
1986年12月11日 98 ゆれる南斗の都! 遂に北斗2兄弟がやってきた!!
1986年12月18日 99 悲しき五車星! お前は愛と宿命をひきずる女!!
1986年12月25日 100 究極の奥義無想転生! ラオウ、遂にお前を追いつめた!!
1987年 1月8日 101 ラオウ倒れ野望果てるか? しかし天はまたよろめいた!!
1987年1月15日 102 迷える巨人ラオウ! 俺は愛など信じない!!
1987年1月22日 103 悪魔の挑戦状! フドウ、愛する者のために鬼となれ!!
1987年1月29日 104 やさしき勇者フドウ! その涙は熱き心を呼びさます!!
1987年2月5日 105 南斗慈母星を守れ! たとえ五車の生命果てるとも!!
1987年2月12日 106 悪夢におびえるラオウ! ユリア、もうお前しかいない!!
1987年2月19日 107 決戦場は北斗練気闘座! もう誰も奴らをとめられない!!
1987年2月26日 108 さらば北斗2兄弟! いま二人は愛と哀しみの果てに!!
1987年3月5日 109 最終章・完いま語ろう! 北斗2000年の歴史!!

北斗の拳2

放送日 話数 サブタイトル
1987年 3月12日 110 時は流れまた時代が動いた...!!
1987年3月19日 111 あいつはいつ目覚めるのか...!?
1987年3月26日 112 救世主、北より来たる!!
1987年4月2日 113 謎の賞金稼ぎアイン! 俺がケンシロウの首をとる!!
1987年4月9日 114 また一つ暗殺拳! その名は元斗皇拳!!
1987年4月23日 115 天帝怒る! ファルコ、北斗を地上より根絶やしにせよ!!
1987年5月7日 116 南斗の魂燃ゆ! 壮絶ハーン兄弟!!
1987年5月14日 117 アイン危うし! 愛する女に魔の手が伸びた!!
1987年5月28日 118 元斗の猛将ファルコ! そこにはラオウの影が...
1987年6月4日 119 帝都にこだます天帝の泣き声! ファルコはいずこに...
1987年6月11日 120 ついに天帝の正体が見えた!!
1987年6月25日 121 アインの挽歌! 誇りをすてて生きるより熱き死を!!
1987年7月9日 122 帝都崩壊! ジャコウ、せめて地獄で夢を見よ!!
1987年7月16日 123 果てしなき試練! ケンシロウ海を渡る!!
1987年7月23日 124 何が待つ暗黒大陸! そこは伝説の修羅の国!!
1987年7月30日 125 善か悪か? 謎の北斗琉拳現る!!
1987年8月13日 126 あえて世紀末に愛を説く! その名はレイア!!
1987年8月20日 127 羅将ハン! お前は白き雪も紅に染める男!!
1987年8月27日 128 修羅の国に救世主伝説走る! その名はラオウ!!
1987年9月3日 129 暴かれたケンシロウの秘密! 修羅の国は母の国!!
1987年9月10日 130 非情の予言! ケンシロウ、お前は救世主になれない!!
1987年9月17日 131 馬上の勇士ロック! 俺はケンシロウを信じない!!
1987年9月24日 132 問答無用の男達! 遂に荒野の七人がケンを襲う!!
1987年10月1日 133 ロック死の伝達! ケンシロウ友の命を受け止めよ!!
1987年10月8日 134 新世紀創造主宣言! 俺の名は魔神カイオウ!!
1987年10月15日 135 悪魔の封印! それが北斗宗家二千年の悲劇を語る!!
1987年10月22日 136 弟ケンの危機! やさしきヒョウよ今こそ心を開け!!
1987年10月29日 137 処刑台のケンシロウ! 遂に天は海神を走らせた!!
1987年11月5日 138 カイオウつかの間の勝利宣言! 北斗の幻が彼を襲う!!
1987年11月12日 139 運命の出会いヒョウとケン! いまだ兄は弟を知らず!!
1987年11月19日 140 カイオウ悪魔の選択! 俺の全身には冷血が脈打つ!!
1987年11月26日 141 ケンシロウの挑戦状! オレには2度の敗北はない!!
1987年12月3日 142 暴君ヒョウと悲しき側近! 誰が彼を止めるのか!!
1987年12月10日 143 骨肉の兄弟対決! もうヒョウの瞳に涙は帰らない!!
1987年12月17日 144 北斗存亡の危機! カイオウの魔の手が天帝にのびた!!
1987年12月24日 145 涙の兄弟再会! ケンシロウ、俺はお前を待っていた!!
1988年 1月7日 146 シャチ愛の戦い! カイオウ、それを愚かと笑うのか!!
1988年1月14日 147 愛の戦士シャチ死す! 友よ、愛こそすべてと知れ!!
1988年1月21日 148 悲しき愛の犠牲者! これがカイオウ悪の原点だ!!
1988年1月28日 149 カイオウ屈辱の歴史! 天はリンの運命をもぬりかえる!!
1988年2月4日 150 最終章残り3回! これが北斗宗家2000年の血の歴史!!
1988年2月11日 151 最終話序章! リンの運命を握る第3の男が現れた!!
1988年2月18日 152 さらばケンシロウ! さらば北斗神拳!!

スタッフ

  • 企画:岡正、中尾嘉伸(フジテレビ)
  • 原作:武論尊原哲夫(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
  • 監督:芦田豊雄
  • 音楽:青木望
  • サウンドプロデュース:うじきつよし(北斗の拳2)
  • 製作担当:菅原吉郎
  • キャラクターデザイン:須田正己・香川久(表記なし)
  • 作画監督:須田正己、松本清、斉藤浩信、河合静男、福島喜晴、増田信博、金子寛俊、田辺義憲、青嶋克己、影山楙倫、和田卓也、板野一郎、山口泰弘、桜井美千代、越智一裕、直井正博、青井清年、上村栄司、高鉢誠、敷島博英、山崎展義、山田浩之、羽山淳一、木下ゆうき、工藤柾輝、香川久
  • 美術デザイン:中村光毅(北斗の拳)→坂本信人(北斗の拳2)
  • 美術:鈴木森繁、明石貞一、砂川千里、松本健治、大宮久江、市谷正夫、田中資幸、飯島由樹子、古宮陽子、西倉力、田中直哉、中山恭子、小林勝寿、金川文美、松元大、渡辺佳人
  • シリーズディレクター:芦田豊雄
  • 演出:芦田豊雄、石黒育、佐々木正光、梅澤淳稔、石田昌久、上村修、寒竹清隆、三谷章夫、又野弘道、才谷梅太郎、影山楙倫、政木伸一、板野一郎、勝間田具治、越智一裕、明比正行、山寺昭夫、川端蓮司、渡辺美知子、渡部英雄、松浦錠平、福多潤、西沢信孝、有迫俊彦、大庭寿太郎
  • コンテ:影山楙倫、石黒育、白士武、石田昌久、竹之内和久
  • プロデューサー:高見義雄
  • 脚本:上原正三戸田博史大橋志吉、土屋斗紀雄、花園由宇保、清水東
  • 仕上:カナメプロ、ニュースタープロ、スズキ動画企画、スタジオG7、スタジオディーン
  • 特殊効果:中島正之、大橋清、田中孝夫、柴田睦子、浅田三男、山本公、磯野松子、浅沼清良
  • 編集:花井正明、西山茂、清水慎治
  • 録音:今関種吉
  • 効果:伊藤道広
  • 選曲:田中英行
  • オーディオディレクター:福永莞爾
  • 撮影:佐野禎史、玉川芳行、菅谷英夫、大野正明、佐藤隆郎、渡辺英俊、井上清行、前原勝則、原田和男
  • 演出助手:梅澤淳稔、三谷章夫、服部達也、朝霧曜子、寒竹清隆、西山明樹彦、米谷よしとも、尾形浩二、渡辺美和子、丸尾桐子、中村悟、高野顕、鈴木徹、城田佳和、大庭秀昭、遠藤卓司、今村みどり
  • 製作進行:服部達也、西山明彦、米谷良知、稲荷昭彦、三谷章夫、小野環、鈴木徹、中村悟、高野顕、城田佳和、大庭秀昭、今村みどり、遠藤卓司
  • 美術進行:杉本隆一、森英樹、田村晴夫、三和浩
  • 仕上進行:渡辺寿、さやまさとる、大河原良江、西川晋、小堺浩、星野秀一、朝霧曜子、見野誠児、伊津間亜倫、大谷友右衛門、西桐共昭、杉田清美、豊永真一、高橋直樹、青木知幸、鈴木義剛、新井ますみ、山元勝利、原田弘、栗飯原由子、相川真樹、山本善之、高橋栄子、野田守、松坂一光、菅野雅恵、浦川雄子、今村みどり、日向康志
  • 現像:東映化学
  • ナレーション:銀河万丈千葉繁
  • 制作:フジテレビ東映(東映動画、現東映アニメーション)

主題歌

世紀末救世主伝説 北斗の拳
オープニング
『愛をとりもどせ!!』(1話〜82話)
作詞:中村公晴、作曲:山下三智夫、編曲:山下三智夫、飛沢宏元、歌:クリスタルキング
『SILENT SURVIVOR』(83話〜109話)
作詞・作曲・編曲:うじきつよし、歌:KODOMO BAND
エンディング
『ユリア...永遠に』(1話〜82話)
作詞:野元英俊、田中昌之、作曲:今給黎博美、編曲:今給黎博美、飛沢宏元、歌:クリスタルキング
『DRY YOUR TEARS』(83話〜109話)
作詞:KATZ&JICK、田中昌之、作曲・編曲:うじきつよし、歌:KODOMO BAND
世紀末救世主伝説 北斗の拳2
オープニング
『TOUGH BOY』
作詞・作曲TOM、編曲:うじきつよし、歌:TOM★CAT
シングルバージョンでは冒頭に放送禁止用語を思わせる歌詞があるが、テレビ放送では別の言葉に修正されている。
テレビバージョンではシングルバージョンの1番と2番とが混ざり合った歌詞となっている。
エンディング
『LOVE SONG』
作詞:TOM、作曲:高垣薫、編曲:Light House Project、歌:TOM★CAT

映画版、OVA版

東映版

『世紀末救世主伝説 北斗の拳』

1986年(昭和61年)作品。テレビシリーズの大ヒット中に制作された初の劇場版で、監督はテレビシリーズの芦田豊雄。原作におけるケンシロウとラオウの最初の対決までを劇場用に再構成し、全編新作で制作された劇場用オリジナル長編。概ね原作の流れを追っているもののトキは登場せず、北斗の兄弟はケン、ラオウ、ジャギのみで南斗聖拳ではシン、レイのみである。その他一部のキャラクターは立場が変更されて登場している。クライマックスのケン対ラオウ戦は、両者が闘気弾を撃ち合い、街全体を爆撃で破壊してしまうなど、『ドラゴンボール』を彷彿とさせる激しい描写となっている(ちなみに放映当時『ドラゴンボール』はギャグ要素が強い作品だった)。配給収入は約9億円で、興行収入に換算すると約18億円といわれる。映画ファンドについての記事より

本作最大の特徴は、映画ならではの過激なスプラッタ描写である。テレビ版ではシルエットや透過光によって緩和されていた人体破裂の描写などが露骨に近い形で描かれており、血みどろ感覚が強い。このバイオレンス描写の極度な強調を原作者である武論尊は決して快く思っていなかったようで、公開当時に史村翔名義で携わっていた仕事(無論週刊少年ジャンプ以外の雑誌である)の作者コメントで、「残念だ」との意を表明している。また、公開当時のジャンプ巻末にある目次での作者コメント欄でも「漫画と映画は別物と思って見て」との意を表明している(ミリオン出版 コミックGON!97年創刊号に記述あり)。

リンについては、公開時に雑誌で展開していた天帝編に呼応するような設定(実は天帝の双子の妹だった)が暗に示されており、クライマックスではケンシロウはラオウに敗れ、まさにラオウがとどめを刺そうとする瞬間にリンが戦いを制止し、ラオウがリンの忠告を受け入れ、去るという展開で終了するなど、その存在の大きさを伺える演出がなされていた(「拳王は地に膝など着かぬ」と叫んだラオウが、リンの前に跪づくシーンは印象的だった)。

なお、1988年のビデオソフト化に際して、ケンシロウが敗れる結末が改訂されることになり、ケンシロウとラオウは両者互角のまま、互いに今まさに最後の一撃を放たんという瞬間にリンが制止、ラオウがこれを聞き入れて去るという展開で新たに新作カットが制作され、差し替えが行われた。従ってオリジナル劇場公開版は日本国内では未だソフトメディア化されていないが北米でソフト化されているものは改訂前のバージョンで収録され発売されている。

続編を予感させる終わり方だったが、この劇場版の続編は製作されなかった。

一方改訂されたバージョンも、88年のビデオソフト、1995年にLDが発売された以降、2007年現在まで地上波TV放送はされておらず、またDVDも日本国内では未発売であるなど視聴が難しく、半ば幻の作品になりつつある。SKY PerfecTV!では数度放送された。

韓国で無許可で製作された韓国版北斗の拳は、この映画のストーリーを基にしている。主題歌もこの映画の主題歌「ハート・オブ・マッドネス」を韓国語に訳したものである。

スタッフ

キャスト

  • ケンシロウ/神谷明
  • ユリア/山本百合子
  • ラオウ/内海賢二
  • ジャギ/大塚周夫
  • シン/古川登志夫
  • レイ/塩沢兼人
  • リン/鈴木富子
  • バット/鈴木みえ
  • ハート/滝口順平

主題歌

オープニング
『Heart of Madness』
作詞・作曲・編曲:うじきつよし、歌:KODOMO-BAND
エンディング
『Purple Eyes』
作詞・作曲・編曲:うじきつよし、歌:KODOMO-BAND

『Fist of the North Star 北斗の拳』

1995年 4月22日公開。ハリウッドで実現した実写版。ただし日本の東映ビデオ東北新社の共同製作であり、いわゆる「ハリウッド映画」ではなく東映Vシネマのアメリカ版である「Vアメリカ」として作られた。
主演はゲイリー・ダニエルズ。原作初期におけるケンシロウ対シンの物語を描いているが、南斗六聖拳や拳王の設定は一切登場しないため、シンは純粋な悪党に終始している。基本的に北斗神拳の描写は少なく、マッドマックス風の世紀末描写に通常の格闘アクションを加えた印象の作品になった。人体破裂描写は特撮で再現されている。鷲尾いさ子がユリア役、マルコム・マクダウェル(時計じかけのオレンジの主人公)がリュウケン役で出演している他、ジャギ風の敵役でショーン・ペンの弟のクリス・ペンが出演している。
なお日本で発売された吹替版ビデオでは、テレビアニメ版と同一のキャストによって吹替が行われている。

『新・北斗の拳』

  • 「第壱話 呪縛の街」(2003年7月)
  • 「第弐話 禁じられた拳」(2003年10月)
  • 「第参話 男が哀しみを背負うとき」(2004年5月)

各巻60分。製作は東映ビデオなどによる「新・北斗の拳」製作委員会。アニメーションの制作はこれまでの東映動画から、A.C.G.Tに変更された。脚本には堀江信彦が参加。監督は渡部高志キャラクターデザインと総作画監督は外崎春雄。スプラッター描写はより激しくなっている。 音楽は高梨康治、演奏は刃-yaiba-が担当。 内容は、小説「北斗の拳-呪縛の街-」をアニメ化したもの。TV アニメではなくOVAとしての発売である。新たなケンシロウの声優として子安武人を起用。またオープニング曲とエンディング曲、そして新キャラクターのセイジの役をGacktが担当している。ラストランドでのケンシロウの戦いを描いており、キャラクターもケンシロウ以外は全て一新されている。お馴染みのキャラクターでは、トキとアニメ未登場のリュウが少しだけ登場している。なお、ストーリーの流れは原作の最終回のその後の世界が舞台となっており、ケンシロウの活躍する話の時系列的に最も新しい物である(『蒼天の拳』は北斗の拳より前・2006からの新作はラオウ編を再構築したリメイク作)。

東宝版

『真救世主伝説 北斗の拳』

North Stars Picturesトムス・エンタテインメント株式会社が製作し、2006年から2008年までの3年間で全5部作を予定。ラオウから見た視点で物語を再構成し、劇場版映画とOVAで東宝が公開する予定となっている。原作・武論尊、作画・原哲夫が新たに構想するストーリーとなっている。

SMBCフレンド証券が一般から製作費の一部、5億円の投資を募り、初の映画ファンドで資金調達したことでも新聞や雑誌の記事になるなど話題になった。

新声優は声優経験のほとんどない俳優を起用し、ケンシロウに阿部寛、ラオウに宇梶剛士、新キャラクターのレイナ(キャラクターデザインは北条司)に柴咲コウが起用される。他にもユリアに石田ゆり子、ジャギにデビット伊東、赤鯱に角田信朗を起用。

第一部『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章』

2006年3月11日 映画劇場公開(全国東宝系)。監督・今村隆寛

原作における「聖帝十字陵編」を映画化した作品で、サブタイトル通り新たに起こされたラオウの背景が織り込まれている。ラオウに思いを寄せるレイナが新登場。クライマックスはサウザーとの決戦がほぼ原作通りに描かれた。初代映画版が、サウザー編の直前であるラオウ対ケンシロウの初戦を描いた時点までを描いていることから、初代映画版の続編というニュアンスも含まれているのではないかと一部ファン間で言われている。

『ラオウ伝 殉愛の章』(映画上映の場合)はTVアニメやOVAとは違い残虐な描写も含まれているためPG-12指定となっており、保護者同伴でないと観ることはできない。

DVD版では新たに500カット以上の映像を追加、さらにラオウ役の宇梶剛士は再アフレコしたとのことで、実際、セリフが違うところもある。

興行的には期待値を大きく下回る結果となり、監督の交代、次作以降の上映計画の見直しを余儀なくされた。

主題歌はクリスタルキング「愛をとりもどせ!〜Movie ver〜」

第二部『真救世主伝説 北斗の拳 ユリア伝』

2007年2月23日 OVA発売。(発売元・アミューズソフトエンタテインメント/販売元:東宝)監督:うえだひでひと

ケンシロウやラオウがユリアに初めて出会った時から第一部までをユリア視点で描いた作品。シンやレイ、五車星(ジュウザ以外)も登場している。ユリアの声に石田ゆり子を起用している。なお、初期の予告編と後期の予告編ではユリアのドレスの色が白から赤へと変更された。あくまでユリア中心であるためか、戦闘シーンが非常に少ない。 主題歌はクリスタルキング「ユリア永遠に... 〜Movie ver〜」

第三部『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章』

2007年4月28日 全国"追悼"ロードショーとして劇場公開(ただし配給はデスペラード)。監督・平野俊貴

原作のケンシロウとラオウの最終決戦を描く「ラオウ編」をアレンジした作品。赤鯱の声優に角田信朗が起用されている。また、冒頭のシーンで一瞬だけレイザーラモンHGと思わしきキャラクターが確認できる。

公開10日前の4月18日、高野山東京別院(東京高輪)にてラオウ昇魂式が行われた(葬儀委員長:谷村新司、弔辞:宇梶剛士)。一般参列者(ファン)は約3000人。この模様はTVなどでも報じられた他、パソコンテレビgyaoでもその一部始終が動画で配信された。

主題歌はB'zロンリースターズ

第四部『真救世主伝説 北斗の拳 トキ伝』

2008年3月下旬 OVA発売決定。

第五部『真救世主伝説 北斗の拳 ケンシロウ伝』

2008年春 映画劇場公開予定。

ゲーム

関連項目

関連作品

蒼天の拳
作/原哲夫 監修/武論尊 週刊コミックバンチ
『北斗の拳』の前日談。1935年の上海を舞台に、ケンシロウの二代前の伝承者、霞拳志郎の活躍を描く。
『小説 北斗の拳 -呪縛の街-』
『北斗の拳』では今のところ、最も新しい話。ラストランドでのケンシロウの活躍を描く。
天の覇王 北斗の拳ラオウ外伝
原案/武論尊・原哲夫 作画/長田悠幸 週刊コミックバンチ
世紀末覇王として乱世を平定しようとする北斗の長兄ラオウの激闘を描く。その生きざまは世紀末救世主として語られるケンシロウと対極する。オリジナルキャラクターの登場の他、既知の登場人物とラオウとの『 北斗の拳 』の原作にはない戦い(VSユダ、VSサウザー)や関わり合い(トキ、アミバ、リュウガなど)が物語には含まれている。又、原作では後付設定だった箇所の補足や矛盾点の整合も読める。
『北斗の拳ユリア外伝 慈母の星』
原案/武論尊・原哲夫 作画/笠井晶水 ビッグコミックスペリオール
180度違う絵柄が話題に。女性登場人物の画力は高い。物語には、「北斗の拳」特有のアクションや暴力的な場面はユリアが主人公だけにない。ユリアに人の運命を予知できる能力があることが描かれている。
『北斗の拳レイ外伝 華麗なる復讐者』
原案/武論尊・原哲夫 作画/猫井ヤスユキ 週刊コミックバンチ増刊 読み切り
原作では描かれていない、知られざる南斗水鳥拳レイの闘いを読むことができる。
『北斗の拳リュウケン外伝 -JUDGEMENT DAY-』
原案/武論尊・原哲夫 作画/ヒロモト森一 週刊コミックバンチ増刊 読み切り
ワイルドな画風で、原作の絵のギャグ的な部分も含めている。設定は、世界が全面核戦争に突入するさなかの日本。北斗神拳伝承者の決定を巡って、リュウケンとラオウとの間に交わされた密約を描いている。

その他

  • ケンシロウの役を担当していた神谷明は、ラジオ関西の『ピクチャーランドCLUB』という番組にゲスト出演した際にリスナーからの質問で「『北斗百烈拳』の声をどのようにして出しているのか」と問われた。その回答として「自分の大切なものが無くなって見つからず、ずーっと探していたが見つからず、それがある時机の裏から見つかった時に『あったぁ!』という声を何度も繰り返している」と答えている。
  • 格闘家にもファンが多いこの作品だが、ラオウの人気は他を圧しており、プロレスラー橋本真也佐々木健介ジョシュ・バーネット、空手家の佐竹雅昭がリスペクトを表明している。角田信朗は、自分の息子と娘にケンシロウ、ユリアと名づけている。
  • ラジオ番組『mamiのRADIかるコミュニケーション』のOPでは、「俺は北斗の拳のケンシロウだ。708ある経絡秘孔の内、mamiを突いた。お前はこの放送をずーっと聴く事になる。お前はもう、聴いている。」(2004年10月10日より現在のパターンに変更)という神谷明の声の後に、 小森まなみの「mamiのRADIかる」という声が入り、BGMによって「コミュニケーション」と続く。 神谷明のナレーションは、同時期(1984年10月11日)に始まった北斗の拳のアニメを元にした物で、ケンシロウの声で行われている。
  • うる星やつらでは、ケンシロウがコタツ猫に「あ〜終わった〜」と言いながら一撃でやられるシーンがある。パロディの一部なのだが、ケンシロウの声は神谷明がそのまま演じた。神谷明が面堂終太郎役としてレギュラー出演していたからこそできたパロディといえる。ちなみに「うる星〜」の主人公・諸星あたるの声はシンを演じている古川登志夫である。
  • ジャンプで同時期に連載されていた 『ハイスクール!奇面組』には、北殿軒戻樹(ほくとのけんもどき)というケンシロウのパロディキャラが登場した。自分に危害が及びそうになった時のセリフは「私は既に死んでいる」だった。ちなみにこの作品の主人公・一堂零の声をアニメで当てていたのは本作では次回予告ナレーション及び雑魚役などを担当していた千葉繁である。
  • ほぼ同時期に連載していた『燃える!お兄さん』には、アインをモデルとしたロッキー羽田という人物が登場していた。アインと違いロッキーはてんで弱く、ボコボコにやられても「やるじゃな〜い」といきがるのが常だった。
  • 2004年放送のトリビアの泉で、アニメでケンシロウが「あたたたた...」の後に「終わった〜(ほわたぁ〜と聞こえる)」と言っているというトリビアが紹介された。神谷明によれば、甲高い声を出すのが大変だったので、「(今回も)終わった」という意味を込めたアドリブで、当時は仕事が忙しく、そうした遊びを入れないとやってられないほどだったという。事実、神谷は本作以外のジャンプ作品だけでも『キン肉マン』、『シティーハンター』と主役を張っていた。
  • 日清の即席ラーメン「ラ王」は、ラーメンの王様という意味である(公式ホームページ参照)。北斗の拳とは無関係だったが、パチスロ北斗の拳の大ヒットとそれに伴う北斗のリバイバルヒットの波に乗り、タイアップ商品「ラオウのラ王」が発売された。
  • サッカー選手大黒将志堂本剛は作品のファンで、それぞれ愛犬にラオウ(チワワ)、ケンシロウ(ミニチュア・ダックスフンド)と名付けている。
  • アニメ版の次回予告のナレーションを千葉繁が担当していたが、ナレーションの読み上げるテンションが回が進むにつれて段々と上がっていたことを2006年放送の『トリビアの泉』で紹介された。特に強敵(とも)が死ぬ回や区切りの回などのナレーションのテンションは特筆物である。また「北斗の拳2」では一時期拍子木の音が次回予告で流れていたが、歌舞伎調で読み上げていた。
  • テレビ番組『いただきマッスル!』で原哲夫がこの作品風の出演者のイラストを提供している。なお、この番組のナレーションはケンシロウ役の神谷明が担当している。
  • 中国版『北斗神拳』では、冒頭で秘孔を突かれた男が断末魔に言った「ほ、ほくと」(つまり「北斗」)が誤って「我、我和...」になっている。「ほくと」が「ぼくと」と誤認された可能性がある。「ケンシロウ(拳四郎)」は中国版で「健次郎」になっている。

参考資料

  • 西村繁男『さらばわが青春の『少年ジャンプ』』 1994年飛鳥新社
  • 大下英治 『日本ヒーローは世界を制す』(1995年角川書店)
  • 西村繁男『まんが編集術』 1999年白夜書房
  • 『マンガ夜話 vol.6 井上雄彦「SLAM DUNK」冨樫義博「幽★遊★白書」武論尊/原哲夫「北斗の拳」』(1999年キネマ旬報社)
  • 宇都宮滋一『「ダメ!」と言われてメガヒット 名作マンガの知られざる制作現場』 2004年、東邦出版
  • 『こんなマンガがあったのか! 名作マンガの知られざる続編・外伝』1999年、メディアファクトリー - 堀江信彦インタビュー。
  • 大塚英志『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』(2005年、角川書店)
  • 『オトナファミ 2006.Autumn』 2006年、エンターブレイン - 武論尊インタビュー。

外部リンク

脚注

  1. ^ 『マンガ夜話VOL.6』キネマ旬報社、1999年、p237
  2. ^ 雑誌R25のインタビュー
  3. ^ 『産経新聞』 2006年4月20日 大阪夕刊8面
  4. ^ 日本PTA50年の歩み 第4章 社会的活動を実践するPTA 日本PTA全国協議会公式サイト (InternetArchiveのキャッシュ)
フジテレビ 木曜19時台前半
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世紀末救世主伝説 北斗の拳
世紀末救世主伝説 北斗の拳2
登場人物
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