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札幌駅

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JRタワー(JR札幌駅ビル、南口)
北口

札幌駅(さっぽろえき)は、北海道 札幌市 北区北6条にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線である。南口広場を挟んで札幌市営地下鉄さっぽろ駅と隣接している(JR駅は漢字、地下鉄駅はひらがなが正式名称となっている)。

北海道の大都市札幌の中心駅、東京より北では最大の駅である。北海道内各地への特急列車が発着する列車運行系統の主軸である。近年、JRタワーのオープンや周辺地域の再開発に伴い近郊都市からの利用客が増加し、大通すすきの地区を凌ぐ市の中心街へと発展を遂げつつある。 「サツエキ」の通称で呼ばれる事が多く、札幌市内のみならず札幌圏で幅広く浸透している。

利用可能な鉄道路線

駅構造

島式ホーム5面10線に加え、側線を1本持つ高架駅

1階の東西2箇所にコンコースと改札口、みどりの窓口(営業時間5時30分〜24時00分)がある。1階の駅本体以外の部分と地下1階は付属商業施設「パセオ」となっている。南口には大丸札幌店・札幌ステラプレイスなどを擁する駅ビル「JRタワー」がそびえ立ち、南口地下街「アピア」は地下鉄さっぽろ駅に直結しているほか、周辺のデパートやいくつかのビルとも地下道で結ばれている。なお、ホーム全体を覆う屋根の上はJRタワーに付属する駐車場の一部を兼ねている。

のりば

路線・方面別に明確には分けられていないので、利用の際は発車標等で確認のこと。原則として、普通・快速列車は以下の通り発着している。

1番線・2番線・3番線
主に函館本線上り
4番線
主に千歳線・札沼線
5番線・6番線
主に千歳線
新千歳空港行きの快速「エアポート」は終日、5・6番線からの発車に固定されている。
7番線・8番線
主に函館本線下り
9番線・10番線
主に函館本線下り・札沼線

(注記)寝台特急「北斗星」「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」、および夜行急行「はまなす」は、ホーム有効長の関係で3〜6番線のいずれかに発着している。

改札内の店舗・施設

駅弁

  • 特選たらばがに弁当(1400円)
  • ぜいたく寿し(1300円)
  • あったかかに三種味くらべ(1300円)冬期限定
  • SL弁当(1120円)
  • 彩り御膳花だより(1100円)3月〜5月限定
  • 札幌かにめし(1100円)
  • 北の鮭寿し(1000円)
  • ジンギスカンあったか弁当(1000円)
  • あったかかきめし(1000円)12月〜3月に販売
  • かに三種味くらべ(1000円)
  • 桜ます押し寿司(1000円)
  • 北の黒牛弁当(1000円)
  • 北海道日本ハムファイターズホームラン弁当(1000円)4月〜9月に販売
  • 石狩鮭めし(1000円)
  • すし処えぞ賞味(920円)
  • 幕の内いしかり(800円)
  • 鳥めし(710円)
  • やまべ鮭寿し(680円)

駅周辺

夜の南口
夜のJRタワーと南口周辺

南口

西口

北口

東口

駅周辺は北海道最大のオフィス街

かつて周辺にあった施設

  • 旧田中家(石川啄木の下宿)
    • 現・札幌クレストビル付近。
  • 西五丁目陸橋
    • 1932年開通。高架化により撤去。
  • 石狩陸橋(創成川通)
    • 1961年開通。高架化により撤去。
  • JRシアター
    • 高架化後、地上ホーム跡地に設けられた仮設の劇場。駅前再開発により撤去。

バス路線

詳細は「札幌駅前バスターミナル」を参照

札幌エスタ1階のバスターミナルがあり、長距離路線の多くと、市内路線の一部が乗り入れる。さらに北口広場や駅周辺の多数の箇所に分散してバス停が設けられている。

一部の長距離路線は、札幌駅前は降車のみで、乗車は札幌駅前から出来ない(札幌ターミナルあるいは大通バスセンターから乗車する。詳細は各項目を参照)。

利用状況

  • 北海道旅客鉄道によると、2005年度の1日平均乗車人員は86,830人であった。
  • JR北海道で最も利用者の多い駅である。

歴史

1880年(明治13年)、手宮(小樽市)・札幌間に開通した幌内鉄道の終点に、札幌停車場として開業した。当初の建物は仮のもので、1881年(明治14年)12月に木造平屋建て211.3坪の新しい駅舎が完成し、翌1882年(明治15年)1月から使用された。同年6月には札幌から江別まで、12月には幌内(三笠市)まで、冬季を除く運行が始まった。当初は駅ではなく停車場、その長を場長と称した。

1908年の札幌停車場の復元建築

民営化によって、札幌駅は1888年(明治21年)の北有社を経て、1889年(明治22年)に北海道炭礦鉄道の手に渡った。冬季の営業中止は廃され、札幌の発展とともに駅舎が増築された。周囲に関連施設も建ち、札幌駅の規模はしだいに大きくなった。1907年(明治40年)10月に駅舎が火災を被ったため、1908年(明治41年)に建てかえ工事をはじめ、同年12月に完成させた。木造2階建て838坪で、洋風の建築であった(この三代目駅舎は現在野幌森林公園内にある北海道開拓の村に復元され、同施設の正門を兼ねている)。

1910年には札幌石材馬車鉄道が北5条通経由で駅前まで延伸され、やがて駅前通にも軌道が敷かれた。1918年には改軌・電化され、札幌電気軌道停公線(のちの札幌市電西4丁目線)が、1927年には同北5条線が開業した。

四代目の駅舎は、駅以外の店舗と複合する「民衆駅」として計画され、三代目駅舎の南側に1951年(昭和26年)から工事をはじめ、翌年に利用に供された。この駅舎は地下一階・地上四階の鉄筋コンクリート建築で、地下に店舗、一階と二階の一部が駅、二階から四階が業務用に使われた。また、このときから貨物取り扱いをやめ旅客・荷物専用駅となった。1965年(昭和40年)に五階に増築された。1971年(昭和46年)には、札幌市営地下鉄が地下を走るようになり、南北線さっぽろ駅と改札を隔てて連絡するようになった(同時に駅前を通る市電は廃止)。1972年には地下商店街(現在の「アピア」)が、1978年には駅東口に接してエスタという駅ビルが開業した。

五代目となる現駅は旧駅の北側に建設された(1・2番線は旧8・9番線と重なっていたため、建設が遅れた)。旧ホーム跡地には当初北海道新幹線のホームを作る構想があったため、再開発が始まるまでイベント会場や仮設の劇場として活用され、現駅と旧駅舎の間は地上・地下それぞれ東西2本の通路で結ばれていた(地上通路は屋根付で、動く歩道が設置されていた)。

札幌駅は現在に至るまで北海道の交通の中心であり、1970年代まで本州方面からの長距離旅客者も多くこの駅に降り立った。1972年1973年(昭和47年、昭和48年)頃までは、駅の出口に幟をもった旅館の客引きが待ち構え、降りてきた旅人に声をかけたという。しかし1970年代には航空機に押されはじめ、1977年(昭和52年)からは東京・札幌間の旅客利用者数で航空機が鉄道を上回るようになった。

年表

将来構想

北海道新幹線は当駅までが整備計画区間となっている。開通した際には現在の1、2番線ホームを新幹線用ホームに転用する予定であり、現在は側線となっている11番線にもホームが造られる可能性がある(同側線には、1、2番線ホーム高架化工事中は仮設11番線ホームが設けられていた)。

また、札幌市電を再び駅前まで延伸しようという構想があり、実現した場合、南口広場か後述のバスターミナル跡を改装して停留場を設けることが提案されている。

その他、エスタ1階のバスターミナルを東側(現在は駐車場となっている場所)に移転する計画がある。

隣の駅

北海道旅客鉄道
函館本線(札沼線・千歳線)
桑園駅 - 札幌駅 - 苗穂駅

参考文献

  • 札幌市教育委員会編『札幌の駅』(さっぽろ文庫11)、北海道新聞社、1979年 。

関連項目

外部リンク

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