コンテンツにスキップ
Wikipedia

「魚病学」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
1行目: 1行目:
'''魚病学'''とは、[[魚介類]]の感染症などを研究する学問である<ref>{{Cite web|和書|url=http://fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp/LFD/home.html |title=東京大学 魚病学研究室 |access-date=2023年01月30日 |website=東京大学 fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://repun-app.fish.hokudai.ac.jp/course/view.php?id=1081 |title=コース: 魚病学の基礎 |access-date=2023年01月30日 |website=北海道大学、repun-app.fish.hokudai.ac.jp}}</ref>。
'''魚病学'''とは、[[魚介類]]の感染症などを研究する学問である<ref>{{Cite web|和書|url=http://fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp/LFD/home.html |title=東京大学 魚病学研究室 |access-date=2023年01月30日 |website=東京大学 fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://repun-app.fish.hokudai.ac.jp/course/view.php?id=1081 |title=コース: 魚病学の基礎 |access-date=2023年01月30日 |website=北海道大学、repun-app.fish.hokudai.ac.jp}}</ref>。


日本においては昭和48年以降、[[獣医師]]の学ぶ内容として義務化されており<ref name=jyuu>{{Cite journal |(削除) date (削除ここまで)=1984 |title=わが国における魚病の研究と教育 |(削除) url (削除ここまで)=(削除) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma1951/ (削除ここまで)37(削除) / (削除ここまで)7(削除) /37_7_473/_article/ (削除ここまで)-(削除) char/ (削除ここまで)ja/ |(削除) journal (削除ここまで)=日本獣医師会(削除) 雑誌 (削除ここまで)「獣医学と魚病」に関するシンポジウム記録-1-わが国における魚病の研究と教育(資料)(削除) |volume=37 |issue=7 |pages=473–476 |language=en |doi=10.12935/jvma1951.37.473 |issn=0446-6454 (削除ここまで)}}</ref>、[[獣医師国家試験]]の出題科目となっている<ref>[https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/zyui/shiken/attach/pdf/shiken-122.pdf 獣医師国家試験出題基準(平成26年改正)] サイト:[[農林水産省]]</ref>。
日本においては昭和48年以降、[[獣医師]]の学ぶ内容として義務化されており<ref name=jyuu>{{Cite journal(追記) |和書|author=江草周三 (追記ここまで) |(追記) year (追記ここまで)=1984(追記) |url=https://doi.org/10.12935/jvma1951.37.473 (追記ここまで) |title=わが国における魚病の研究と教育 |(追記) journal=日本獣医師会雑誌 |volume (追記ここまで)=37(追記) |issue= (追記ここまで)7(追記) |pages=473 (追記ここまで)-(追記) 476 |language= (追記ここまで)ja(追記) |doi=10.12935 (追記ここまで)/(追記) jvma1951.37.473 (追記ここまで) |(追記) CRID=1390282679688846208 |ISSN=04466454 |publisher (追記ここまで)=日本獣医師会(追記) |quote= (追記ここまで)「獣医学と魚病」に関するシンポジウム記録-1-わが国における魚病の研究と教育(資料)}}</ref>、[[獣医師国家試験]]の出題科目となっている<ref>[https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/zyui/shiken/attach/pdf/shiken-122.pdf 獣医師国家試験出題基準(平成26年改正)] サイト:[[農林水産省]]</ref>。


自然環境に生息する魚やカニ・エビ・貝の他、養殖魚介類、観賞魚などに蔓延する感染症や[[寄生虫]]などを研究する学問である<ref name=jyuu/>。
自然環境に生息する魚やカニ・エビ・貝の他、養殖魚介類、観賞魚などに蔓延する感染症や[[寄生虫]]などを研究する学問である<ref name=jyuu/>。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
紀元前のエジプト、中国に魚の病気についての記述を見ることができる。19世紀末にヨーロッパで微生物の研究からマス類やウナギの細菌病についての研究を中心に行われ、1950年代からウイルス病の研究が始まった<ref name=kyouto>[https://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/documents/kihou_116.pdf 季報第116号魚介類の病気をしらべる]令和4年3月(削除) (削除ここまで)著:京都府農林水産技術センター海洋センター サイト:京都市</ref>。
紀元前のエジプト、中国に魚の病気についての記述を見ることができる。19世紀末にヨーロッパで微生物の研究からマス類やウナギの細菌病についての研究を中心に行われ、1950年代からウイルス病の研究が始まった<ref name=kyouto>[https://www.pref.kyoto.jp/kaiyo/documents/kihou_116.pdf 季報第116号魚介類の病気をしらべる](追記) (追記ここまで)令和4年3月(追記) (追記ここまで)著:京都府農林水産技術センター海洋センター サイト:京都市</ref>。


=== 日本 ===
=== 日本 ===
17行目: 17行目:
分類としては、原因となる生物のサイズから、ウイルス(10‐300 nm)、細菌(0.5‐5 μm)、真菌(5 μm‐)、寄生虫に分類される<ref name=kyouto/>。
分類としては、原因となる生物のサイズから、ウイルス(10‐300 nm)、細菌(0.5‐5 μm)、真菌(5 μm‐)、寄生虫に分類される<ref name=kyouto/>。


ブリには、[[ブリ連鎖球菌症]]、[[ブリウイルス性腹水症]]、類結節症<ref>[https://www.maff.go.jp/nval/kouhou/dyknews/gaiyou/pdf/no277_10.pdf ぶり属魚類由来類結節症菌(削除) (Photobacterium (削除ここまで) damselae subsp. (削除) piscicida) (削除ここまで)の薬剤耐性及びプラスミド型] サイト:農林水産省</ref>、ビブリオ病、[[ノカルジア症 (魚類)|ノカルジア症]]などが見られる<ref name=jyuu/>。
ブリには、[[ブリ連鎖球菌症]]、[[ブリウイルス性腹水症]]、類結節症<ref>[https://www.maff.go.jp/nval/kouhou/dyknews/gaiyou/pdf/no277_10.pdf ぶり属魚類由来類結節症菌(追記) (''Photobacterium (追記ここまで) damselae(追記) '' (追記ここまで) subsp. (追記) ''piscicida'') (追記ここまで)の薬剤耐性及びプラスミド型] サイト:農林水産省</ref>、ビブリオ病、[[ノカルジア症 (魚類)|ノカルジア症]]などが見られる<ref name=jyuu/>。


ウナギには、[[ウナギ口部乳頭腫症]]、鰭赤病(アエロモナス菌感染症、運動性エロモナス症)、パラコロ病(エドワージエラ菌感染症)、カラムナリス病({{ill2|フレキシバクター|en|Flexibacter}}菌感染症)、赤点病などが見られる<ref name=jyuu/>。
ウナギには、[[ウナギ口部乳頭腫症]]、鰭赤病(アエロモナス菌感染症、運動性エロモナス症)、パラコロ病(エドワージエラ菌感染症)、カラムナリス病({{ill2|フレキシバクター|en|Flexibacter}}菌感染症)、赤点病などが見られる<ref name=jyuu/>。
38行目: 38行目:
== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [https://www.maff.go.jp/aqs/english/animal/pdf/crustaceans_diseases.pdf 対象水産動物別の対象疾病早見表 【甲殻類】] - 農林水産省
* [https://www.maff.go.jp/aqs/english/animal/pdf/crustaceans_diseases.pdf 対象水産動物別の対象疾病早見表 【甲殻類】] - 農林水産省

{{DEFAULTSORT:きよひようかく}}
{{DEFAULTSORT:きよひようかく}}
[[Category:魚病]]
[[Category:魚病]]

2024年3月5日 (火) 06:46時点における最新版

魚病学とは、魚介類の感染症などを研究する学問である[1] [2]

日本においては昭和48年以降、獣医師の学ぶ内容として義務化されており[3] 獣医師国家試験の出題科目となっている[4]

自然環境に生息する魚やカニ・エビ・貝の他、養殖魚介類、観賞魚などに蔓延する感染症や寄生虫などを研究する学問である[3]

歴史

[編集 ]

紀元前のエジプト、中国に魚の病気についての記述を見ることができる。19世紀末にヨーロッパで微生物の研究からマス類やウナギの細菌病についての研究を中心に行われ、1950年代からウイルス病の研究が始まった[5]

日本

[編集 ]

古い物では、1902年に生物学者・農商務省員の松原新之助が著した「魚病の研究」がある[6]

1950年代に細菌病の研究が、1970年代にウイルス病の研究が行われるようになった[5]

魚病について

[編集 ]
詳細は「Category:魚病」および「魚病と寄生虫 (英語版)」を参照

分類としては、原因となる生物のサイズから、ウイルス(10‐300 nm)、細菌(0.5‐5 μm)、真菌(5 μm‐)、寄生虫に分類される[5]

ブリには、ブリ連鎖球菌症ブリウイルス性腹水症、類結節症[7] 、ビブリオ病、ノカルジア症などが見られる[3]

ウナギには、ウナギ口部乳頭腫症、鰭赤病(アエロモナス菌感染症、運動性エロモナス症)、パラコロ病(エドワージエラ菌感染症)、カラムナリス病(フレキシバクター (英語版)菌感染症)、赤点病などが見られる[3]

コイ類には、コイウイルス属コイヘルペスウイルス感染症、コイ春ウイルス病などがある。

また、ヒラメラブドウイルス病はヒラメ、クロダイ、メバルなど。ノカルジア症は、ブリ、カンパチ、ヒラメ、ハマチなど、種を超えて感染するものがある。

出典

[編集 ]
  1. ^ "東京大学 魚病学研究室". 東京大学 fishparasite.fs.a.u-tokyo.ac.jp. 2023年1月30日閲覧。
  2. ^ "コース: 魚病学の基礎". 北海道大学、repun-app.fish.hokudai.ac.jp. 2023年1月30日閲覧。
  3. ^ a b c d 江草周三「わが国における魚病の研究と教育」『日本獣医師会雑誌』第37巻第7号、日本獣医師会、1984年、473-476頁、CRID 1390282679688846208doi:10.12935/jvma1951.37.473ISSN 04466454。「「獣医学と魚病」に関するシンポジウム記録-1-わが国における魚病の研究と教育(資料)」 
  4. ^ 獣医師国家試験出題基準(平成26年改正) サイト:農林水産省
  5. ^ a b c 季報第116号魚介類の病気をしらべる 令和4年3月 著:京都府農林水産技術センター海洋センター サイト:京都市
  6. ^ 大島泰雄(1994):水産増・養殖技術発達史 緑書房
  7. ^ ぶり属魚類由来類結節症菌(Photobacterium damselae subsp. piscicida)の薬剤耐性及びプラスミド型 サイト:農林水産省

関連項目

[編集 ]
ヒトへ影響を与えるもの

外部リンク

[編集 ]

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /