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* [[西日本新聞]] - 福岡県が本社の新聞社
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曖昧さ回避 雙葉学園」とは異なります。
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双葉学園
児童養護施設「双葉学園」の外観
児童養護施設「双葉学園」の外観
創立者 西田 好之助
団体種類 社会福祉法人
設立 1945年
所在地 福岡県 北九州市 小倉南区長行東三丁目13-17
北緯33度49分0.52秒 東経130度51分24.87秒 / 北緯33.8168111度 東経130.8569083度 / 33.8168111; 130.8569083 座標: 北緯33度49分0.52秒 東経130度51分24.87秒 / 北緯33.8168111度 東経130.8569083度 / 33.8168111; 130.8569083
法人番号 1290805000512
起源 戦災孤児収容所
主要人物

施設長 下田 俊
(双葉会の理事)

指導員 小野三七子
(元双葉会の理事)
活動地域 福岡県 北九州市
活動内容 児童養護施設の運営
従業員数 30名(2019年2月現在)
親団体 双葉会
子団体 双葉学園みのり
ウェブサイト http://www.futaba-kai.or.jp/
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双葉学園(ふたばがくえん)とは、福岡県 北九州市にある児童養護施設である。2017年以降だけでも 児童虐待や補助金の不正受給により、市役所・弁護士会などから「勧告」や「提言」を少なくとも5回は受けた経緯がある。

概要

施設の概要

双葉学園は「大舎制[1] 」を採用した70年以上の歴史がある児童養護施設で、3階建てのコンクリート造の施設には計21部屋の児童用の居室がある[2] 。入所できる児童定員は2004年には110名になったこともあるが、2018年に施設を分割して以降は45名となっている[3]

入所資格

双葉学園は 児童福祉法に定める児童福祉施設の一つであることから、入所できる児童は福岡県北九州市内に住む2歳〜概ね18歳の児童(延長措置あり)で、保護者のいない児童又は虐待されている児童、もしくはその他環境上養護を要する児童に限られる(児童福祉法41条)。

設備等

建物の1階には、調理室・食堂、幼児室・保育士室・医務室・事務室・小規模グループ室・施設長室・職員用トイレなどがある[4] 。2階には浴室・学習室・大型テレビのある多目的室・宿直室・児童用の倉庫・児童用トイレなどがあり、3階にも大型テレビのある多目的室や宿直室・児童用トイレがあるほか、シャワー室・実習生用控え室などある。主な設備としては、ポンプ室・洗濯機・乾燥機・食器洗浄機・食器乾燥機などが完備されている[4]

児童数・職員数

入所する児童数は男子児童19名、女子児童13名の合計32名である(2019年2月現在)[3] 。職員の人数及び構成は、施設長が1名、児童指導員4名、保育士10名、看護師1名、心理士2名、栄養士1名、調理師4名、事務員2名、非常勤職員5名の合計30名である(2019年2月現在)[3] 。しかし、虐待事件(北九州児童養護施設虐待事件)が発覚した翌年以降、処遇の厳しい入所児童が増加する一方で、直接処遇(保育士児童指導員)の職員の離職者があとを絶たないことから2021年ころより直接処遇職員が不足している(2021年2月現在)[2]

理念

理念として「児童の基本的人権の尊重を大前提とし、児童が社会生活を豊かに送れる様に生活習慣や社会規範習得の指導、援助を行う」、基本方針として「家庭的雰囲気での生活を通じ情緒の安定を図る」「自主性、善悪判断力、他者への配慮といった社会生活で必要な精神を育む」といった内容を定めている[2] [4]

施設長

双葉学園

双葉学園の歴代施設長は、次のとおりである[5] [6]

  • 初代施設長: 西田好之助(1945年就任)
  • 2代目施設長: 西田サン(1947年就任)
  • 3代目施設長: 西田稔夫(1957年就任)
  • 4代目施設長: 鈴木貴美子(2017年就任)
  • 5代目理事長: 下田俊(2020年就任)

(注記)西田好之助の実子の西田稔夫は[7] 、60年にわたり双葉会の理事長及び双葉学園の施設長の職にあったほか、1996年には藍綬褒章を受章している[8] 。なお、西田稔夫理事長は2017年8月に死去した[9]

(注記)西田稔夫の長女の鈴木貴美子施設長(旧姓:西田)は、2020年に解任され[3] 、その後、指導員として双葉学園みのりに入職した。

児童養護施設「双葉学園みのり」の全景

双葉学園みのり

2018年に4月に双葉学園から分離した「双葉学園みのり」の歴代施設長は、次のとおりである[5]

  • 初代施設長: 西田孝子(2018年就任)
  • 2代目施設長: 奥村長作(2020年就任)
  • 3代目施設長: 三舩󠄁里佳(2020年就任)

(注記)西田稔夫の妻の西田孝子は2020年に解任されたほか[3] 、後任の奥村長作は、おおよそ半年で退任した[5]

(注記)福岡県 北九州市 小倉南区にある双葉学園から、2018年4月に分割し同市八幡西区に設立された児童養護施設である。初代の施設長は、それまで双葉会の理事長を務めていた西田孝子が就任した。ちなみに、当該施設が福岡県北九州市において最初にユニットケア方式を採用した施設である[5]

運営法人

双葉会が本部を置く双葉学園の全景

双葉会

双葉学園の運営法人である双葉会は、福岡県 北九州市 小倉南区 長行東に本部を置き、およそ70年の歴史がある社会福祉法人である。主な事業としては双葉学園みのりなど計5ヶ所での「児童福祉事業」及び双葉苑や第二双葉苑(施設長は、いずれも西田二郎[10] [11] )など計10ヶ所での「高齢者福祉事業」などがある(2019年2月現在)[3]

理事長

双葉学園を運営する双葉会の創立者及び歴代理事長は、次のとおりである[5] [6]

  • 創立者: 西田好之助(1945年創立)
  • 初代理事長: 西田サン(1954年就任)
  • 2代目理事長: 西田稔夫(1957年就任)
  • 3代目理事長: 西田孝子(2017年就任)
  • 4代目理事長: 真名子放弦(2018年就任)
  • 5代目理事長: 高原堅次(2019年就任)
  • 6代目理事長: 柏木修(2020年就任)

理事

  • 2017年に発覚した市役所の補助金等約6000万円の不正受給及び使途不明金約600万円が発覚したのを受けて、2018年に市役所のOBが業務執行理事に就任した[12]
  • 2019年に発覚した北九州児童養護施設虐待事件を受けて、2020年に弁護士が理事に就任した[3] [13]

歴史

  • 1945年9月 - 西田好之助施設長が戦災孤児収容所を、福岡県北九州市小倉南区で創立した[5]
  • 1947年 - 西田好之助施設長が退任し、その後任に西田サンが就任した[5]
  • 1948年 - 児童福祉法により養護施設として認定され、児童入所定員は30名であった[5]
  • 1951年 - 施設の増築工事により入所定員は50名となった[5]
  • 1953年 - 前年の増築工事により入所定員は75名となった[5]
  • 1954年 - 運営法人の双葉会が社会福祉法人となった[5]
  • 1955年 - 増築工事により入所定員は100名となった[5]
  • 1957年 - 西田サン施設長が退任し、その後任に西田稔夫が就任した[5]
  • 1965年 - 前施設の新築工事が完了[5]
  • 1992年 - 分園型自活訓練事業開始[5]
  • 1995年 - 現施設の新築工事が完了した(現在地に移転)[5] [14]
  • 1996年 - 双葉会の西田稔夫施設長が藍綬褒章を受章した[8]
  • 1996年 - 男子野球部が福岡県児童福祉施設球技大会で優勝した[15]
  • 1998年 - 女子バレー部が九州地区児童福祉施設球技大会優勝した[16]
  • 1999年 - 女子バレー部が福岡県児童福祉施設球技大会で優勝した[17]
  • 2000年 - 女子バレー部が福岡県児童福祉施設球技大会で優勝した[18]
  • 2000年 - 20歳代の男性職員が男子児童1名に対し身体的虐待をし、その男子児童は1週間の入院を要したことが発覚した[19] [20]
  • 2000年 - 女子バレー部が九州地区児童福祉施設球技大会で2年ぶり2度目の優勝をした[21]
  • 2001年 - 男子野球部及びバレーボール部が福岡県児童福祉施設球技大会で共に優勝した[22]
  • 2004年 - 入所定員は110名となった。小規模グループケアを実施した[5]
  • 2014年 - 男子野球部が九州地区児童福祉施設球技大会で優勝し、北橋健治北九州市長を表敬訪問した[23]
  • 2017年 - 児童指導員の男性による女子児童への性的虐待が発覚した[3] [24] [25]
  • 2017年 - この施設を運営する双葉会において、児童養護施設への市の補助金など約6000万円の不正受給、約600万円の使途不明金が発生するなど、計25件の不適切な業務運営が発覚した[26] [27]
  • 2017年 9月 - 西田稔夫は施設長を退任し、その後任に鈴木貴美子(旧姓:西田)が就任した[3] 。この際、鈴木貴美子施設長の給与が給与規定に基づかずに昇級されていた[28]
  • 2018年4月 - 新規開設した「双葉学園みのり」に、およそ半数の入所児童を異動させたため、入所定員は45名となった[3] [5]
  • 2018年9月 - 西田孝子が、月額44万円であった自身の給料を段階的に74万円まで引き上げたことが原因で、市役所から「改善勧告」を受けた[29]
  • 2018年〜2019年 - 西田孝子は、双葉学園みのりの施設長となった以降も、度々、定められた勤務時間に双葉学園みのりには就業しないで双葉学園に赴き、双葉学園の給食を「検食」と称して勝手に自宅に持ち帰っていた[30]
  • 2019年6月 - 補助金など約6000万円の不正受給、約600万円の使途不明金が発生させたことで退任していた理事が、再び理事に再任した[13]
  • 2019年11月 - 前述の不祥事により退任した者について、市役所は「理事に復職するのは、健全化を目指す組織の対応として考えられない」と指摘。親族関係を重視した理事会体制を改め、理事の資質を確保することなどを求める「改善勧告」を発出した[3] [30] [31]
  • 2019年11月 - 複数の男性職員による男子児童4名に対する性的虐待、及び男子児童3名に対する身体的虐待について、社会福祉審議会の「提言」[32] [33] 、及び市役所の「改善勧告[30] 」を受けた[3] [31] [34] [35] [36]
  • 2019年12月 - 鈴木貴美子施設長のアメリカの高校に在学中の長男は、児童養護施設で使用する携帯電話を2016年からアメリカで使用し、約49万円もの海外パケット料金を発生させていたことが、市役所の2019年10月の監査で発覚した[37]
  • 2020年1月 - 鈴木貴美子は施設長を解任され[3] 、その後任に下田俊(社会福祉法人双葉会の理事)が就任した[6]
  • 2021年2月 ー 双葉学園の施設長だった鈴木貴美子は、アメリカの高校に在学していた長男に双葉会の携帯電話を使用させ約49万円を双葉会に支払わせていた[37] 。この不正使用の返金に応じないため双葉会は鈴木貴美子を提訴した[38]
  • 2021年12月 - 福岡県弁護士会が入所児童に対する人権侵害があるとして、施設と運営法人に対し「人権救済勧告」を執行した[3] [39] [40]

第三者機関の評価

第三者機関の評価とは

社会的養護施設の支援の質について、公正・中立な第三者機関が専門的・客観的な立場から評価を行う仕組みで、児童養護施設においては、2012年より毎年の「自己評価」、3年に1回の「第三者評価」を受審・公表することが義務付けられている(全国社会福祉協議会の公式webサイト参照)[2]

施設の特徴的な取組

  • 職員の積極的な研修参加[2]
  • 各専門職員の増員(例:家庭支援専門相談員、里親支援専門相談員など)[2]
  • 大規模集団から「小規模集団」への移行[2]

特に評価の高い点

第三者評価機関からは主に次の指摘があった[2]

  • 意見箱や児童自治会を設置し、入所児童の要望(釣りに行きたい、食事作りがしたいなど)を募ることで、入所児童の満足の向上を図っているや活動に参加することで、子ども達の社会性が育まれている。
  • 中・長期計画、規定類など運営に関する書類の整備が進んでいる。
  • 野球大会・ドッジボール大会・バレーボール大会・幼児レク・芸術祭・高校生交流会などの行事を通じて協調性や礼儀、努力、思いやりの心を育んでいる。
  • 「バイキング形式」や「選択制」を取り入れたりして食を楽しめるよう工夫している。また、「食事ノート」を設置して献立に反映している。
  • 入所児童の将来の目的に合わせて学習塾に通ったり、学習ボランティアの支援を受けている。

改善が求められる点

第三者評価機関からは主に次の指摘があった[2]

  • 障がいや疾病のある入所児童に対応するための研修を充実していく必要がある。
  • 保育士・児童指導員を担当する職員が不足しているためフォロー体制などを強化し、職員が辞めない体制作りに期待したい。
  • 処遇の厳しい入所児童が増加するなか、人員不足に加え、事務作業に追われて入所児童に向き合う時間が減少していることから、施設の体制改善が望まれる。
  • 施設を退所した後の相談窓口の設置、退所後の支援の仕組みの確立などを期待したい。
  • 保育士・児童指導員が不足しているので、施設の体制改善が必要である。

上記に対する施設のコメント

上記から、職員評価と第三者による評価での相違点が明確になったことから、改善すべき点は早急に改善を行う。また、職員の専門性を高め、地域に根差した施設経営に努めるとした[2]

特別指導監査

2018年度

児童養護施設への市の補助金など約6000万円の不正受給、約600万円の使途不明金が発生するなど、計25件の不適切な業務運営が2017年に発覚した[26] [27] 。この事件について北九州市役所は2018年6月から同年8月の2ヶ月間にわたり特別指導監査を行い、2018年8月に双葉学園及び双葉会に対して次のとおり改善勧告をした[28]

  • 鈴木貴美子(旧姓:西田)が、2017年9月に双葉学園の施設長に就任した際、給与規定に基づかない昇給が行われた。
  • 双葉学園が1992年から取り組んでいる児童養護施設に係る「分園型自活訓練事業」などにおいて、児童指導の業務に従事していない事務員を児童指導員保育士として位置づけ、市役所からの補助金など不正に受給していた。
  • 領収書などの無い使途不明金が少なくとも293万5288円あった。
  • デパートの商品券230万円分及びホテルの商品券100万円が換価されているが使用用途が不明であった。

2019年度

北九州市役所子ども家庭局は、2019年6月から同年11月の5ヶ月間にわたり特別指導監査を行い次の(1)から(3)の虐待事件を把握した。(1)児童指導員の男性44歳が少なくとも3年にわたり、入所している男子小学生2名及び男子中学生2名に対し、強制性交や児童買春などをしていたことが、2019年8月までに発覚した。(2)児童間の性的虐待事件及び(3)別の男性児童員による3件の身体的虐待事件も同年11月までに発覚した。これらの事件(北九州児童養護施設虐待事件)について、北九州市役所子ども家庭局は2019年11月に双葉学園に対して次のとおり改善勧告をした[30] [31] [34] [35] [36] [41]

  • 施設長として適格性の要件を満たす人材を配置し、施設の管理運営体制の再構築を図ること。
  • 施設の管理運営や再発防止が適正に実施されるよう、内部統制に係る体制・システムを構築すること。
  • 虐待やケアの質を高める研修等を定期的、計画的に行い、職員の処遇スキルと倫理意識の向上を図っていくこと。
  • 職員から児童への暴力、児童間の暴力、児童から職員への暴力の3種の暴力に包括的に対応する具体策を検証すること。

施設の対応策

双葉学園は、2019年11月、北九州市役所子ども家庭局より改善勧告を受け、主に次の再発防止策を実施した[3]

  • 鈴木貴美子(旧姓:西田)施設長を解任して、その後任に下田俊(双葉会理事)を就任させた。
  • 入所児童に対して性教育を実施した。
  • 「権利ノート」を活用した人権教育を実施した。
  • 意見箱を設置した。
  • 児童相談所作成の「24時間子ども相談ホットライン」カードを配付した。
  • 職員を対象とした性暴力防止研修を実施した。
  • 職員へ「報連相」を周知した。
  • 施設の安全点検を実施した。
  • 児童自治会活動の活性化に取り組んだ。
  • 加害児童、被害児童について、新たに「自立支援計画」の策定を実施した。

一般指導監査

2016年度

北九州市役所が指摘した事項は次のとおりであった[42]

  • 保存食として保存の義務がある原材料及び調理済み食品が一部採取れていなかった。

2017年度

北九州市役所が指摘した事項は次のとおりであった[43]

  • 職員の扶養手当が給与規定の定めより少なく支給されていた。
  • 2017年に採用された職員のうち、少なくとも2名については採用時の健康診断が未実施であった。
  • 入所児童に食事が提供された後に検食されている日が多数見受けられた。
  • 保存食が適正な方法で採取されていなかった。
  • 冷蔵庫内において生食用の野菜が、生の食肉と並べて冷蔵されていた。

2018年度

北九州市役所が指摘した事項はなかった[44]

2019年度

北九州市役所が指摘した事項は次のとおりであった[45] [46]

  • 毎月最低1回は避難訓練及び消火訓練を実施しなければならないが、実施していない月が複数あった。
  • 苦情解決体制において、未だに第三者委員等の設置がされていなかった。
  • 保存食として保存の義務がある原材料及び調理済み食品が一部採取れていなかった。
  • 双葉学園みのりの西田孝子施設長が、双葉学園の給食を検食と称して自宅に持ち帰っていた。
  • 双葉会の監査において、双葉学園の鈴木貴美子施設長の長男(当時高校生)が、児童養護施設で使用する携帯電話を2016年からアメリカのニューヨーク州で使用し、約49万円もの海外パケット料金を発生させていたことが発覚した[47]

2020年度

北九州市役所が指摘した事項は次のとおりであった[48] [49]

  • 前年に続き双葉会の監査においては、双葉学園の鈴木貴美子施設長の長男(当時高校生)が、児童養護施設で使用する携帯電話を2016年からアメリカのニューヨーク州で使用し、約49万円もの海外パケット料金を発生させていたことの指摘があった[47] 。しかし、鈴木貴美子は支払いに応じなかったことから、双葉会は民事訴訟を提起した[38]

2021年度

北九州市役所が指摘した事項はなかった[50]

脚注

出典

  1. ^ ユニットケア・グループホーム、大舎制など児童養護施設の種別は、児童養護施設#分類を参照のこと。
  2. ^ a b c d e f g h i j "社会的養護施設第三者評価結果 双葉学園". 社会福祉法人 全国社会福祉協議会. 2022年9月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 勧告書. 福岡県弁護士会(人権擁護委員会). (2021年12月2日). pp. 1-2、7-8 
  4. ^ a b c "社会的養護施設第三者評価結果". 社会福祉法人 全国社会福祉協議会. 2022年8月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r "双葉学園みのりホームページ(「法人概要」欄を参照)". 社会福祉法人双葉会. 2022年8月15日閲覧。
  6. ^ a b c "社会福祉法人双葉会のホームページ". 社会福祉法人双葉会. 2022年8月15日閲覧。
  7. ^ 『福岡地裁昭和44年(行ウ)31号判決』福岡地方裁判所、昭和44。 
  8. ^ a b 「春の褒章、藍授褒章・西田稔夫さん 北九州」『西日本新聞』1996年4月28日。
  9. ^ 「【死去】西田 稔夫氏」『西日本新聞』2017年8月14日。
  10. ^ "介護老人福祉施設 双葉苑". 福岡県. 2022年12月4日閲覧。
  11. ^ "地域密着型介護老人福祉施設 第二双葉苑". 福岡県. 2022年12月4日閲覧。
  12. ^ 『平成30年度決算特別委員会 第2分科会不議事件 9月20日第1委員会室議事録』北九州市議会事務局、2019年9月 2019。 
  13. ^ a b "令和2年度 現況報告書". 独立行政法人福祉医療機構. 2023年1月3日閲覧。
  14. ^ 「「双葉学園」の新園舎が完成・小倉南区」『西日本新聞』1995年05月20日 。
  15. ^ 「県児童施設球技大会、野球は双葉学園がV」『西日本新聞』1996年7月26日。
  16. ^ 「軟式野球は藤崎台童園、バレーボールは双葉学園が優勝」『西日本新聞』1998年8月22日。
  17. ^ 「バレーは双葉学園 野球は白梅学園がV 県児童福祉施設球技大会」『西日本新聞』1999年7月29日。
  18. ^ 「バレーは双葉学園野球は白梅学園V 県児童福祉施設球技大会」『西日本新聞』2000-07ー28。
  19. ^ "養護施設指導員が平手打ち、園児が入院ー北九州市、施設に行政指導". 毎日新聞. (2000年8月31日) 
  20. ^ 「児童体罰で北九州市 双葉学園を行政指導」『西日本新聞』2000年8月31日。
  21. ^ 「双葉学園女子バレー部 2年ぶり2度目のV 九州児童福祉施設球技大会 昨年の雪辱果たす」『西日本新聞』2000年9月6日。
  22. ^ 「双葉学園が2種目制す 県児童施設球技大会」『西日本新聞』2001年7月27日。
  23. ^ 「小倉南 野球の部で優勝 双葉学園が報告 児童福祉施設球技大会」『西日本新聞』2014年9月17日。
  24. ^ "養護施設 別の職員も不祥事 北九州わいせつ 2年前 生徒と交際". 西日本新聞. (2019年6月19日) 
  25. ^ 『平成30年度決算特別委員会 第2分科会不議事件 9月20日第1委員会室議事録』北九州市議会事務局、2019年9月。 
  26. ^ a b "北九州市議、個人口座に法人収入 13年で1600万円 資産報告不記載". 西日本新聞me. 2022年11月28日閲覧。
  27. ^ a b "補助金3千万円を不正受給 市議が元理事の社会福祉法人". 朝日新聞. 2022年11月28日閲覧。
  28. ^ a b 『児童養護施設特別死蔵監査指摘事項』北九州市役所、2018年8月24日。 
  29. ^ "施設長給与増に勧告 北九州市の監査 市議登庁の車使用にも". 朝日新聞. (2018年9月12日) 
  30. ^ a b c d 令和元年度 児童福祉施設に係る社会福祉法人に対する特別監査の結果(改善勧告). 北九州市子ども家庭局. (2019年11月27日). pp. 1-6 
  31. ^ a b c "児童虐待など判明の双葉会 親族重視の理事会 北九州市が改善勧告". 朝日新聞. (2019年11月28日) 
  32. ^ 「提言書」(被措置児童虐待に関する調査審議). 北九州市社会福祉審議会 児童福祉専門分科会審査部会. (2019年11月26日) 
  33. ^ "北九州市、児童養護施設運営の双葉会に改善勧告 理事会正常化など /福岡". 毎日新聞. 2022年8月26日閲覧。
  34. ^ a b "北九州市 双葉会に改善勧告 児童養護施設運営 理事会正常化など". 毎日新聞. (2019年11月28日) 
  35. ^ a b "養護施設わいせつ 他職員の虐待も確認 北九州市 管理体制の改善勧告". 西日本新聞. (2019年11月28日) 
  36. ^ a b "北九州市、児童養護施設運営の双葉会に改善勧告 理事会正常化など /福岡". 毎日新聞. 2022年9月4日閲覧。
  37. ^ a b 「福祉法人双葉会が親族に「利益供与」 北九州市が指摘」『西日本新聞』2019年12月3日。
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  43. ^ 『平成29年度児童養護施設一般指導監査指摘事項』北九州市役所、2017年10月4日。 
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  47. ^ a b 『福祉法人双葉会が親族に「利益供与」 北九州市が指摘』西日本新聞、2019年12月3日 2019年12月3日。 
  48. ^ "児童養護施設等監査結果(令和2年度)". 北九州市役所. 2022年12月24日閲覧。
  49. ^ 『令和2年度社会福祉法人一般指導監査指摘事項』北九州市役所子ども家庭局、2020年10月14日。 
  50. ^ "児童養護施設等監査結果(令和3年度)". 北九州市役所. 2022年12月24日閲覧。

関連項目

外部リンク

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