「天理教」の版間の差分
2005年10月25日 (火) 11:37時点における版
天理教には、日本起源のものと中国(19世紀)のものとがある。
日本の天理教
天保9年(1838年)に「教祖(おやさま)」こと中山みきが、「親神(おやがみ)」天理王命の天啓を受けて創唱したとされている。戦前は、新宗教の教派神道であるとされたが、現在では、教団自身の意志により諸派に分類される。奈良県 天理市にある「ぢば」において人類が創造されたと考え、現在この地に教団本部を置いている。
親神によって実現されるべき救済の理想は、神が人間創造にかけた目的の成就ともいうべき「陽気ぐらし」であり、それはすべての人間が相たずさえて生きることの喜びを享受しうる人生である。
親神の守護と恵みにより、人間は生かされおり、陽気ぐらしを享受することができる。そのことに感謝を捧げ、報恩の行いとして人間は、親神の恵みである天然自然を活かし、親神からの借り物であるそれぞれの身体を、陽気ぐらしのために惜しまず使っていくことが大切とされる。また、すべての人間関係は、親子関係を基本として培う事が理想であるとされる。
「ひのきしん」は一般的に知られた天理教の言葉であるが、これは親神の守護に感謝し、その報恩の行いすべてをいう。信者は、「さづけ」といわれる救済の手段により、病む人をたすけ、さらに「つとめ」という祈りを通して、親神への感謝を捧げ、世の中が陽気世界への建て替わっていくことを願う。
教義の基礎とされる聖典としては、1711首の和歌体で書かれた「おふでさき」、つとめの地歌としての「みかぐらうた」、そして折々の伺いに対して下された「おさしづ」の3種類の啓示書があり、原典とよんでいる。
こどもおぢばがえり
毎年7月下旬‐8月初旬に開かれる行われるイベントで、毎年一般からの公募申し込みで集まった全国の小学生30万人近くが集まって、「仲良く助け合います」「ものを大切にします」「生きる喜びを味わいます」の3つのメインテーマを掲げて、各教会に属する詰所と呼ばれる宿泊施設での合宿生活をしながら、天理市内の各施設のイベントに参加し、人間としてより一層成長していくとともに、友情の輪を広げていくという趣旨がこめられている。
世界の天理教
奈良県天理市を中心とした天理教は世界各国に進出している、例としては「タイ」「オーストラリア」などがあげられる
ただし中国は宗教禁止のため進出不可能の状態である
関連項目
参考文献
- 小滝透他 『天理・比較宗教論への試み』 ISBN 4924787825
- 大谷渡 『天理教の史的研究』 ISBN 4885915007
- 『教派神道と近代日本—天理教の史的考察』 ISBN 488591292X の改題新装版
- 早川和廣 『天理教・その堕落と悲劇—300万信者の悲劇 お供え金地獄、教会長残酷悲話、本部の犯罪、相次ぐ離脱...』 (数少ない批判書) ISBN 4871770419
- 野田俊男 『天理教人の苦悩』 大陸書房、1972。
外部リンク
中国の天理教
19世紀の中国(清代)の秘密宗教結社である。白蓮教の分派の一つであり、八卦教ともいう。白蓮教徒の乱が鎮圧された後に、その残党により結成された。教祖は皓生文。1813年に北京及び河南省で蜂起したが、3ヶ月で鎮圧された。 また奈良県天理市を中心として活動している天理教とはまったくの別物である。
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