「サイレントヒル」の版間の差分
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2008年7月2日 (水) 10:18時点における版
サイレントヒル(SILENT HILL)は、コナミから発売されたホラーゲーム。直訳すると「静かな丘」となることから、ファンの間では「静岡 」などと略される事がある。その他には『サイヒル』『SH』など。ジャンルはホラー アドベンチャー。
シリーズ自体はあくまで日本製であるが(『ZERO』と『V』を除く)、任天堂の『メトロイドシリーズ』やテクモの『忍者龍剣伝シリーズ』同様、本山である日本国内よりも欧米での方が圧倒的に人気が高い[1] 。
シリーズの概要と舞台について
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
アメリカの北東部にある田舎町サイレントヒルが舞台である。閑静な美しい観光地であったが、今では人気のないゴーストタウンと化している。白く霧に閉ざされた町は不可思議な力を持っており、そこかしこを得体の知れない異形の生物が徘徊する異世界へと人を引き込む事がある。
サイレントヒルは、時に血や錆にまみれた「裏世界」へと変貌することがあり、主人公たちは「表世界」と「裏世界」を行き来しながら目的を達成することになる。「表世界」も本来のサイレントヒルであるとは限らず、大抵は町の一部,あるいは町の全体が異世界と化し、異形が徘徊している。しかし町に入った人間が全て異世界に引き込まれるわけではなく、『2』では一部の人間以外にはごく普通の寂れた街に見えている。
本シリーズは、舞台こそアメリカであるものの、バイオハザードシリーズのような西洋ホラーというより、懐中電灯を使用した限られた視界、陰鬱とした空気などジャパニーズホラー風な演出が多く使用されている。また、本作品の「裏世界」は、ホラーゲームファンの中では、サイレントヒルシリーズ中どころか、ホラーゲーム屈指の恐怖世界と評価する人もいるほど、グロテスクでおぞましいと言われている。 なおアメリカのホラーゲームランキングでは1位を獲得している。
SILENT HILL
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
---|---|
対応機種 | プレイステーション |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | CD-ROM 1枚 |
発売日 |
1999年 3月4日 ・KONAMI The BEST 2000年 4月27日 ・PSone Books 2002年 1月24日 |
対象年齢 | CERO C区分(15歳以上対象) |
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ストーリー
ハリー・メイソンは、休暇で娘のシェリルと共に自動車でサイレントヒルに向かっていた。しかし真夜中の道路で、横切る少女に驚き運転を誤ってしまう。気がつくとシェリルは行方不明になっていた。ハリーはシェリルを捜すため、サイレントヒル中を探し回ることになる。
主な登場人物
- ハリー・メイソン
- 本作の主人公。職業はライター。妻に先立たれ、唯一の家族である養女のシェリルを溺愛している。消えたシェリルの姿を求めて、町中を探し回ることになる。「ハリー」という名はペンネームで、本名は「ハロルド」。
- シェリル・メイソン
- ハリーの養女。赤子の頃、ハイウェイ脇に捨てられていたところを、メイソン夫妻に拾われた。サイレントヒルへの旅行は彼女が提案した。
- シビル・ベネット
- サイレントヒルの隣町から来た警察官。途中、クリーチャーに寄生されハリーを襲う。ストーリーの分岐次第では町から生還するものの、『1』の続編である『3』では彼女のことに一切触れられておらず、その後の生死は不明[2] 。映画にも登場する。
- ダリア・ギレスピー
- 教会で出会う中年の女性。が、老婆のようにやつれきっている。アレッサ・ギレスピーの母親。シビル同様、映画にも登場するが、設定が異なる。
- マイケル・カウフマン
- サイレントヒルにあるアルケミラ病院の院長。
- 裏では教団と癒着し、『PTV』と呼ばれる麻薬を密売していた。
- リサ・ガーランド
- アルケミラ病院に勤める看護婦。大火傷を負ったアレッサを看護する。
- アレッサ・ギレスピー
- ハリーの前に何度も現れる少女。容姿はシェリルと似ている。
登場するクリーチャー
『1』のクリーチャーは、アレッサの憎しみの対象がサイレントヒルの力により具現化したものである。
- グローナー 【唸るもの】
- サイレントヒルの街を徘徊している犬型クリーチャー。アレッサが苦手だった大型犬のイメージが元となっている。ハリーを見つけると飛び掛って噛み付いてくる。
- エア・スクリーマー 【空中で叫ぶ者】
- 翼竜型クリーチャー。アレッサが読んでいた本の挿絵が具現化したもの。空中からハリー目掛けて蹴りや嘴で襲い掛かってくる。空を飛んでいるためか移動速度が速く、普通に走って逃げても追いつかれてしまう。また、難易度によってはエア・スクリーマーを召還する大型のエア・スクリーマーが登場する。
- マンブラー 【もごもごと話す者】
- サイレントヒルの学校に生息している小柄な人型クリーチャー。おとぎ話の小悪魔や小動物のイメージが混ぜ合わされたもの。ハリーが最初に遭遇するクリーチャーで、鋭い爪と牙を持ち襲い掛かる。目が弱いためかライトを使わなければある程度近づいても気づかれない。下水道にも登場するが、こちらはショットガンの一撃にも耐えるほど耐久力が高い。また、再生能力があり、倒さない限り体力が徐々に回復し続ける。なお海外版では「グレイチャイルド」というデザインの違うクリーチャーで登場する(もともとはこちらが採用されるはずだったが、日本版では倫理会の審査時に没にされたので差し替えられた)。
- ラーバル・ストーカー 【忍び寄る者の妖精】
- サイレントヒルの学校に生息している影。校舎内をうろついている。攻撃をしてこず、ハリーの攻撃も当たらない。近くにいると子供の声が聞こえてくる。アレッサが学校で受けたいじめを想起させるもの。
- クリーパー 【這いまわるもの】
- 虫型クリーチャー。アレッサが苦手だった昆虫のイメージが具現化したもの。ハリーを見つけると近寄ってきて足に噛み付く。1度ひっくり返るとなかなか起き上がらない。
- パペット・ナース 【看護婦人形】
- ヒルの様なクリーチャーに寄生された看護婦。人間としての意識はもう無く、ハリーを見つけると手にしたメスで襲い掛かってくる。マンブラーと同じく目が弱く、ライトを消していると直ぐに気づかれることはない。制服は青と緑の2つがある。ちなみに、この寄生体はシビルに寄生したものと同じもの。
- パペット・ドクター 【医師人形】
- パペットナースと同じくクリーチャーに寄生された医師。ハリーを見つけると手にしたメスで襲い掛かってくる。マンブラー・パペットナースと同じく目が弱く、ライトを消していると直ぐに気づかれることはない。ナースと比べると攻撃力、耐久力は高いが、登場数は少ない。
- ブラッドサッカー 【吸血者】
- 触手型クリーチャー。ミミズや蛇などへの苦手意識の表れ。病院でのみ出現する。あるイベントにおいてアイテムの回収の邪魔をしてくる。倒すことはできない。近づくとハリーの血を吸ってくる。
- ロンパー 【はね回るもの】
- 猿型クリーチャー。アレッサの大人への恐怖心が具現化したもの。ハリーを見つけると飛び掛って押し倒し、そのまま噛み付いて攻撃してくる。
- ワーム・ヘッド 【虫頭】
- グローナーの強化版。頭部が触手の塊のようになっている。
- ナイト・フラッター 【闇にはばたく者】
- エア・スクリーマーの強化版。頭部が触手の塊のようになっている。エア・スクリーマー同様、難易度によってはナイト・フラッターを召喚する大型のナイト・フラッターが登場する。
- ハングド・スクラッチャー 【ぶらさがり引っ掻く者】
- マンブラーの亜種。昆虫などの複合的なイメージが具現化。トカゲの様な姿をしており、下水道に出現する。普段は天井におり、下を通りかかるハリーを目掛けて襲い掛かってくる。
- ストーカー 【忍び寄るもの】
- 学校に登場したラーバル・ストーカーの影が大きくなったタイプ。ラーバル・ストーカーとは違ってこちらに攻撃をしてくるが、こちらからの攻撃も当たる。姿が見えにくいため注意が必要。
- スプリット・ヘッド 【分裂する頭】
- 学校の地下にいるトカゲ型巨大クリーチャー。童話「大とかげ」が具現化したもの。頭部に顔は無く、左右に開く巨大な口だけがある。ハリーを飲み込もうとしてくる。飲み込まれれば即死。
- ツイン・フィーラー 【2本の触覚】
- 繁華街の裏世界で遭遇するイモムシ型巨大クリーチャー。アレッサの昆虫標本のイメージが具現化したもの。砂地の地面を潜ってハリーの足元から飛び出して攻撃してくる。金網の上だと潜ることも地面から出ることもできない。
- フロート・スティンガー 【漂う針】
- 繁華街のビルの屋上で戦う蛾型巨大クリーチャー。同じく昆虫標本から。ツイン・フィーラーが成長したもの。空を飛びながら毒液を撒き散らして攻撃してくる。
- インキュベーター 【保育器】
- 神を体内に秘め、魔力を宿したアレッサ。アレッサ自身のイメージが投影されている。白い衣を身に纏っている。周囲にバリアを張っているため近づくことはできない。青色の雷をハリー目掛けて落としてくる。
- インキュバス 【夢魔】
- アレッサの体内から覚醒した神。しかしその名前は悪魔を意味する。誕生の直前でカウフマンが赤い液体(アグラオフォティス)をぶちまけた影響により、ダリアがイメージした妄想に近い神が投影された姿。飛行しているため鈍器系の武器でダメージを与えることはできない。赤色の雷をハリー目掛けて落としてくる。余談だが『4』で登場するジャスパー・ゲインは何故かインキュバスのイラストがプリントされたシャツを着ている。
登場する武器
- ハンドガン
- 速射性はあるが、威力は弱い。構えながらの攻撃も可能。
- ショットガン
- 速射性は劣っているが、至近距離では絶大な威力を発揮。逆に対象物から離れるほど威力が減少する。構えながらの攻撃も可能。
- 狩猟用ライフル
- 速射性はまるでない。そのかわり対象との距離に関わりなく、威力は絶大。構えながらの移動はできない。
- ハイパーブラスター
- 隠しアイテム「チャネリングストーン」を特定の場所で使用することによって発生するUFOエンディングの後、次回のプレイから出現する隠し武器。元ネタはコナミが発売の周辺機器。敵を捕捉するレーザーポインターが付いており、弾数制限も無い。また、レーザーポインターの色によって威力が変化する。クリアするごとに難易度が勝手に上がってしまう本作では非常に便利だが、使うとクリア後の評価が下がってしまうのが難点。
- 調理用ナイフ
- ハリーが最初に入手する打撃武器。非常にリーチが短く、威力も低めだが攻撃しながら移動が可能。しかし鉄パイプがすぐに入手できるので、使用頻度は至って低い。
- 鉄パイプ
- 路地裏に落ちていた鉄パイプ。威力は低いがリーチが長く、序盤では使い勝手が良い。攻撃はややスキが大きいので、動作の速い相手には対応が難しい。
- ハンマー
- 非常時に使用されるハンマー。威力は通常プレイで入手できる打撃武器の中では最大。しかし構えたままの移動はできず、相手との間合いを計らなければ攻撃は困難。
- 斧
- 片手で扱える手斧。威力はハンマーより劣るが、攻撃しながらの移動が可能。リーチもそこそこあるため、使い勝手は非常に良い。
- チェーンソー
- どのエンディングでもいいので、クリアを1回すると出現する隠し武器。構えるとスイッチが入り、しばらく作動状態になる。この間は攻撃が発生しており、相手にぶつかっていけばダメージを与える事ができる。攻撃しながらの移動も可。ただし入手するにはガソリンが必要。
- 小型削岩機
- グッドエンディング以上でクリアすると出現する隠し武器。こちらも構え状態でスイッチが入るが、移動はできない。威力もリーチもチェーンソーより劣る。やはり入手にはガソリンが必要。
- 日本刀
- バッド、グッドの両方のエンディングを発生させた後に出現。威力は全武器の中で最大。しかし構えたままの移動は不可。前に滑り込んで攻撃するので、相手との間合いをしっかり計りたい。
- ガソリン
- グッド+でクリアすると出現。チェーンソー、小型削岩機を起動させる燃料。これを所持していなければ、前述の武器は入手できない。しかも1つしかないので、どちらを使用するか考慮する必要がある。
- チャネリングストーン
- グッド+でクリアすると出現。青い宝石。特定の場所で使用するとUFOが出現するイベントが発生。最終的にはUFOエンディングでクリアになってしまう。UFOエンディングは本筋とはかけ離れた異色であり、なかなかの見物だ。
プレイノベル サイレントヒル
ジャンル | プレイノベル |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイアドバンス |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | GBA専用ROMカートリッジ |
発売日 | 2001年 3月21日 |
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ゲーム概要
PlayStationで発売されたシリーズ1作目(以下、当項目に限り本編と表記)のストーリーがノベルゲーム化されたのが本作である。 しかし、ノベルゲームとしての出来は今一つであり、サイレントヒル公式ポータルサイトにも本作の情報は一切掲載されていない。また、ゲームの進め方によっては本編と全く異なる展開となる為、本編との整合性はあまり気にするべきではない。
本作のテキストは盛り上がりに欠け、非常に淡白な印象を受けるとの声もある。物語の主軸たる「ハリー編」においては『サイレントヒル』本編のストーリーの概要をなぞることは出来るが、独特の世界観を表現しきれているとは言い難い。それ故に、本作は『サイレントヒル』本編を既にクリアしたプレイヤーを対象にしているとも言える。
ゲーム中の要所にミニゲームが設置されており、サウンドノベルながら本編の謎解きの要素を楽しめる作りとなっている。また、本作の為に幾つかのCG,ムービーが用意されており一定の評価を得ている。
本作品に用意された各シナリオをクリアすることで「デジタルトレーディングカード(全32種)」を入手する事ができる。ただし、後述の理由によりプレイすることが不可能な「少年編」においてのみ入手可能なカードが存在する為、これを全てそろえる事はいまのところ不可能である。
主な登場人物
- アンディ
- 「少年編」の主人公。本編では登場しないキャラクターで、本作におけるオリジナルキャラクターとなる。本編の主人公であるハリー・メイソン宅の隣家に住んでおり、シェリルと同じ学校に通う同級生。7歳。彼のささやかな願いは、シェリルと友達になる事。しかし、彼もサイレントヒルの悲劇に巻き込まれていく運命にあった。
※(注記)その他の登場人物は本編に準ずる。
「少年編」について
本作で用意されているメインシナリオは、「ハリー編」「シビル編」の2つだが、モバイルアダプタGBを使用しデータをダウンロードする事で、第3のメインシナリオである「少年編」を楽しむ事ができた。 しかし、モバイルアダプタGBが普及しなかった事や、さらにはモバイルアダプタGBに関するサービスの全てが2002年 12月14日に終了している事などから、この「少年編」の詳細を知る人は少ない。また、「少年編」は春・夏・秋・冬の4部構成で、各季節ごとに季刊配信されていた。 「少年編」では、「ハリー編」「シビル編」での伏線が明らかにされたり、語り尽くせなかったエピソードなどが収録されていた為、「少年編」がプレイできない現在において本作はあまりにも中途半端な内容と化してしまった。
雑記
コナミが本作のジャンル名として「ビジュアルノベル」という名称を商標登録しようとした事が物議を醸す一因となった。
SILENT HILL(iアプリ版)
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
---|---|
対応機種 | FOMA |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | 配信 |
発売日 | 2006年 |
テンプレートを表示 |
ゲーム概要
映画公開を記念してGBA版を元に製作された携帯電話用アプリ。GBA版に比べるとPlayStation版に近い内容となっている。そのため、登場人物・ストーリー展開・謎解きなどに変化はない。
ゲームは3つのチャプターから成り、各チャプターをクリアすると表示されるパスワードを使用してゲームを進めていく。各チャプターはそれぞれ小学校・病院・異世界を主な探索場所としており、途中の移動はほとんどがハリーの語りとなっている。
エンディングもPlayStation版と同じく5種類に分岐し、分岐条件も同じである。ただし、2周目を遊ぶためには最高のエンディングであるGOOD+を見る必要ある。なお、2周目で見ることのできる「UFOエンディング」の鍵であるアイテムは2周目開始時に持っている状態となっている。
戦闘はエンカウント制で、1対1でのターン制バトルとなっており、RPGに近いものとなっている。
SILENT HILL 2
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
---|---|
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 |
1人 現すように |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 | 2001年 9月27日 |
対象年齢 | CERO C区分(15歳以上対象) |
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ストーリー
ジェイムス・サンダーランドの元に、3年前に死んだはずの妻メアリーからの手紙が届く。「思い出のあの場所であなたを待っている」。ジェイムスがサイレントヒルで見る真実とは何なのか。
- シリーズの中では外伝的な内容である。
主な登場人物
- ジェイムス・サンダーランド
- 本作の主人公。三年前に病死した妻メアリーからの「サイレントヒルで待っている」という手紙を受け取り、思い出の地サイレントヒルを訪れる。
- 妻の病状の悪化に耐えられなくなったジェイムスは、メアリーを愛するがために彼女を殺害してしまい、その恐ろしさに耐えられなかったのか『妻は三年前に病死した』と記憶を改竄してしまう。
- サイレントヒルを訪れたのは妻との思い出の地での自殺を図るためで、妻からの手紙自体がジェイムスの妄想の産物である。
- メアリー・シェパード・サンダーランド
- ジェイムスの妻。病を得て、3年前に亡くなったとされているが......。
- おそらくはほんの数日前、看護に耐えられなくなったジェイムスに殺害されたものと推測される。
- マリア
- サイレントヒルの公園で出会うメアリーに瓜二つの顔立ちをした謎の女性。明るく奔放な性格。
- 実際はジェイムスのメアリーへの思いがサイレントヒルの力でマリアに投影されているだけである。『3』のサイレントヒルには、彼女のモデルとなったマリアという名の彼女とは似ても似つかない歌姫のチラシが発見できる。
- アンジェラ・オラスコ
- 母親を探してサイレントヒルにやってきたと語る女性。
- 新聞記事などから察するに、父親からの性的虐待に耐えかねて父親を殺害、その後サイレントヒルに引き寄せられたものと思われる。
- エディー・ドンブラウスキー
- 肥満であることにコンプレックスを抱く青年。サイレントヒルのアパート内でジェイムスと出会う。
- ストレスに耐えかね、住んでいた家の近所で飼われていた犬を発作的に射殺、飼い主にも発砲し逃走、サイレントヒルに流れ着いたらしい。
- 彼には怪物は見えていない。その代わり自分を馬鹿にする人たちが見えており、徐々に精神がサイレントヒルの闇に呑まれていく。やがて、その狂気の矛先はジェイムスに向かうようになり......
- ローラ
- ジェイムスの行く先々に現れる8歳の少女。かつてメアリーに可愛がられており、メアリーの姿を求めてエディーとともにサイレントヒルに訪れる。
- サイレントヒルには罪悪感などの暗い心をもつ者を引きよせ、想いを現実にする力があり(力そのものはずっと昔からあり、アレッサの影響でその力が膨れ上がった)ジェイムスたちに異世界や化け物の幻を見せる。しかしローラにだけはそういったものがなかったため、化け物の姿は見えなかった。
登場するクリーチャー
今回のクリーチャーは主に罪悪感に苦しむジェイムスの妄想が現実化したもの。
- ライイングフィギュア 【横たわる者】
- ジェイムスが最初に遭遇するクリーチャー。「拘束」を意味する。ジェイムスの苦悩の表れ。全身をゴムの様な物で覆われており、肉塊の様な物に足だけ生えた形態をしている。体の裂け目から毒霧を噴霧して攻撃してくる。倒れた状態だと高速で移動する。
- クリーパー 【這う者】
- 小さい昆虫のようなクリーチャー。『1』から引き続き登場。ジェイムスたちの深層心理との関連も薄いので、おそらくはサイレントヒルの町自体に由来しているクリーチャーだと思われる。
- マネキン 【性的衝動】
- マネキンの下半身を2つ合わせた様な形態のクリーチャー。「性的衝動」を意味する。普段は本物のマネキンの様に動かないが、ジェイムスが近づくと襲い掛かってくる。動きは遅い。ジェイムスの性的衝動や性に対する偏見が具現化したものであるため、自罰意識の象徴である三角頭からも攻撃を受けている。
- バブルヘッドナース 【風船頭の看護婦】
- 病院で登場するクリーチャー。メアリーを取り巻く環境から生まれた。顔が異様に膨れていて、常に顔を震わせている。手にした鉄パイプでジェイムスに襲い掛かってくる。
- マンダリン 【官吏】
- 足下の金網にぶら下がっているクリーチャー。手の先に口がついておりその口で金網にぶら下がっている。誰からも理解されない苦悩に打ちひしがれた想いの象徴。倒すと下に落ちていく。こちらも映画版に登場。『3』で登場するクローサーは、地上に上がった姿である。
- フレッシュリップ 【肉欲的な唇】
- 病院で出会うクリーチャー。意味は「肉欲的な唇」。格子に組み込まれたような姿をしている。ベッドに横たわるメアリーのイメージが具現化されたもの。天井にぶら下がり、首掴みや蹴りで攻撃してくる。
- アブストラクトダディ 【理想的な父】
- 「抽象的な父親」という名を持つ、迷宮通廊でアンジェラに襲い掛かろうとしていたクリーチャー。アンジェラの過去のイメージ。四角い板の上に人のような肉塊が張り付いている不気味な形態をしている。
- プリズナー 【囚人】
- 刑務所の独房に閉じ込められている謎のクリーチャー。姿は見えないがノイズとジェイムスの顔の向きでいることはわかる。独房の中にいるため襲われることはないが、こちらからは銃で倒すことができる。倒すと人間のような断末魔を叫ぶ。回りの状況や場所から判断するに4に出てくるウォルターではないかと思われる。
- エディー
- ジェイムスがサイレントヒル内で出会う人物。自身が太っている事を気にしている。クリーチャーではないが、次第に狂気が露になっていきジェイムスに襲い掛かる。
- レッドピラミッドシング 【三角頭】
- 通称「三角頭」。人間の体に三角形の兜のようなものを被った形態。ジェイムスの自罰意識が具現化されたもの。そのためかつての死刑執行人と同じ姿をしている。動きは遅いがパワーがあり、大鉈や槍を使って攻撃をしてくる。ジェイムス自身だけではなく、マリアをも執拗に攻撃する。その理由はメアリーがすでに死んでいるということを認め、妄想から目を覚ますため。
- 人気の高いクリーチャーで、映画版やアーケード版にも登場する(ただし頭部のデザインがそれぞれ異なる)。
- メアリー
- ホテルの屋上で待っていたメアリー、そしてマリア。フレッシュリップと同様に格子に組み込まれた形状をしている。実質は格子状のベットであり、そこに逆さまに磔にされている。攻撃は主に突き刺し、虫による攻撃など。
雑記
取得したアイテムや行動によって、異なるエンディングに導かれる。それらにより、プレイヤーが作品全体の意味が違って捉えられるように工夫されている。どれがクリエイターの意図した「本当の」エンディングであるかは公開されていなかったが、2006年に発売されたノベル版では「In Waterエンド」が公式とされている(『4』でもそれらを示唆する内容がある)。
SILENT HILL 2 最期の詩
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
---|---|
対応機種 |
Xbox プレイステーション2 Microsoft Windows(海外) |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 |
XBOX 2002年 2月22日 プレイステーション2 2002年 7月4日 ・KONAMI The BEST 2003年 8月7日 ・コナミ殿堂セレクション 2004年 7月15日 |
対象年齢 | CERO C区分(15歳以上対象) |
その他 | 海外ではWindowsにもリリースされた。 |
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ゲーム概要
『2』に、マリアの謎についてのシナリオを追加したもの。それ以外は、ほぼ『2』と同様となっているが、おまけエンディング1つ(俗に言うUFOエンディング)が追加されている。
本作の海外版タイトルは『SILENT HILL 2 Restless Dreams』となっている。
登場人物
- アーネスト・ボールドウィン
- マリアが迷い込んだ家に住んでいる住人。死んだ娘の手紙をマリアが見つけたのをきっかけに、マリアにある物を探してくれるよう依頼する。マリアやジェイムスについての秘密を知っているような発言をしている。
- エミリー・ボールドウィン
- アーネストの娘。故人。
SILENT HILL 3
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
---|---|
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 |
2003年 7月3日 ・KONAMI The BEST 2004年 7月1日 ・コナミ殿堂セレクション 2005年 6月9日 |
対象年齢 | CERO C区分(15歳以上対象) |
その他 |
初回生産分に、8cmシングルCD「SILENT HILL 3 Special Mini Sound Track」が同梱された。ベスト版には同梱されていない。 海外ではWindowsにもリリースされた。 |
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ストーリー
ヘザーはショッピングモールにあるハンバーガーショップで居眠りをしていた。悪夢から目を覚ました彼女は探偵ダグラスに声をかけられるが、相手にせず立ち去る。一人になったヘザーがショッピングモールに戻ると、そこは醜悪な世界へと変わっていた。変貌した世界でヘザーはつぶやく。
「私に何を思い出せというの?」
主な登場人物
- ヘザー
- 主人公。ショッピングモールで"悪夢"に巻き込まれてしまう少女。
- その正体は17年前の『1』の事件でアレッサとシェリルが再び1つの存在となったアレッサ=シェリルの生まれ変わり。それゆえに教団から狙われることとなる。なお、ヘザーと言う名は教団の追ってから逃れるための偽名で、本名はシェリル。
- ヘザー自身の実年齢は17歳だが、ハリーはシェリルとして育てたため、戸籍上は24歳となっている。ちなみに、アレッサとして生きてきた14年間を足すと38歳となり、病院のヘザーあての誕生日カードでそのことが示唆されている。
- クローディア・ウルフ
- ヘザーの行く先々で謎の発言をする「教団」の女性司祭。「神」をこの世に生み出し、楽園を築こうとしている。
- 幼いころから父レナードの虐待に遇っており、歳も近く同じような境遇だったアレッサを慕うようになる。しかし、アレッサが(表向きは)死亡したことにより、心のよりどころを失ったためか異常なまでに神にすがりつくようになり、その狂信ぶりは教団関係者からも異常と言われる。「皆が救われるためには神により築かれる楽園ほかに手はない」と思い立ち今回の事件を引き起こす。
- 歪んではいるものの、自分のような不幸な人間を救いたい、という思いから、最期は自身を生贄とし「神」を生み出してしまう。
- ダグラス・カートランド
- クローディアにヘザー捜索を依頼された私立探偵。探偵としての腕は悪くない。
- 銀行強盗を働き射殺された息子の面影をヘザーに重ねる。
- ヴィンセント・スミス
- ヘザーに様々なアドバイスをする男性。現実主義者で、保身に長けた人物。
- 彼もまた教団の司祭だが、信仰心は薄く金のために司祭となった男。十数年前から(おそらくは『1』の事件の混乱を利用したものと思われる)教団を土着の信仰だった教団を現在の宗教体制に整え、独自の教会(『1』の時点ではキリスト教の教会を使用していた)を持てる規模にまで拡大させる。しかし、信者から強引に寄付金を集めたりと金儲けに尽くしていたため、クローディアをはじめとする信仰熱心な関係者達からはあまりよい目で見られていなかった模様。
- クローディアの生み出す神は利用できそうにないと踏み、それを妨害するためにヘザーに協力する。しかし、メタトロンの印章の用途を勘違いしていたため最後の最後で失敗、クローディアに殺害される。
- レナード・ウルフ
- クローディアの父親。歪んだ正義感と極度の選民思考の持ち主であり、宗教的思想の相違からクローディアに激しい敵愾心を抱く。宗教思想の違いから喧嘩になり、相手を刺してしまい、軽度の精神分裂病と診断され病院に収容されていた。
- クローディアが幼い時から、ほぼ日常的に過度の暴力をふるっており、そのためクローディアに歪んだ信仰心を植え付けてしまう。結果、詳細は不明だがクローディアの手で病院のどこかに監禁される。
- クローディアへの復讐というお互いの利害が一致したためヘザーと手を組むが、お互いの最終的な目的がまるで噛み合わなかったため決裂する。
- 何故かヴィンセント同様メタトロンの印章の効用を間違えており、誇りを持って印章を守っていた。
登場するクリーチャー
『3』のクリーチャーは、ヘザーの心理、アレッサのイメージだけでなくクローディアの力も加わっているため、心の闇がそのまま具現化された存在ではないものも多い。 アレッサの記憶が戻り始めてからは、クリーチャー、異世界はアレッサの影響を強く受けていくようになる。
- クローサー 【立ちふさがる者】
- ヘザーが最初に遭遇する、腕が異様に長い人型クリーチャー。腕を使って突き攻撃をしてくる。腕には刃物が仕込まれている。『2』で登場したマンダリンが地上に上がった姿でもある。
- ダブルヘッド 【割れた頭】
- 頭が左右に割れている、全身に包帯を巻いた犬型クリーチャー。どちらかというと大火傷を負ったアレッサのイメージが大きな影響を与えている。噛み付きや飛びつきの攻撃の他に、市街地で登場する物は、遠吠えで辺りにいる仲間を呼ぶことがある。ビーフジャーキーが好物で見つけるとヘザーを無視して食べ始めるため、多少の陽動が可能。
- ペンデュラム 【振り子】
- 鋭い爪状の足と剣を生やした頭が特徴的なクリーチャー。何をイメージしたものかははっきりしない。常に金切り音を鳴らし、ヘザーが近づくと体を回転させながら近づいてくる。翼があるわけではないのに常に空中に浮いている。
- ナムボディ 【麻痺した体】
- 胴体と足だけのクリーチャー。死肉のような皮膚をしている。小型から大型のものまで存在する。ヘザーの攻撃に対してバックステップで避ける。頭突きで攻撃してくる。
- スラーパー 【啜る者】
- 床を這いずり回る人型のクリーチャー。腕は肥大化し、革の袋で覆われている。肉などに対して強い執着を持つ。死んだフリをすることもある。裏世界にしか現れない。
- インセインキャンサー 【暴走した癌】
- 肥満体型の人型クリーチャー。普段は地面に転がって寝ているが、ヘザーがぶつかったり攻撃すると起き上がって襲ってくる。見かけのわりに動きは早い。
- ナース 【看護婦】
- 病院で登場するクリーチャー。ヘザー、アレッサの病院に対するイメージか、あるいは病院に勤めていた看護婦が怪物化したものと思われる。今作では銃を持ったタイプも登場。何故かヴァルティエルに攻撃されているところを、最後のステージで見ることができる。
- スプリットワーム 【裂けたミミズ】
- 硬い皮膚に覆われた巨大なミミズのようなクリーチャー。頭部が縦に裂け、中に、人のような口が覗く。『1』に登場したスプリットヘッドに似た存在である。
- ミショナリー 【宣教師】
- 血まみれの人型クリーチャー。クローディアの力によって変貌したカルト信者。すその長い袖なしのシャツと、ボロボロのスラックスをはき、薄い手袋をつけていて、頭にはぼろ布が巻かれている。ハリーを直接手に掛けた張本人。両手に持った伸縮自在の刃付きトンファーで斬りつけてくる。身体能力はショットガンの弾を武器で防御するなど、人のそれを凌駕している。視力が弱いのか、音とヘザーの携帯する懐中電灯の光に頼って獲物を攻撃する傾向がある。
- レナード
- 病院に隔離されたクローディアの父親。クローディアの憎悪、もしくはヘザーの恐怖の具現化によって変貌した姿。全身に瘤と鱗があり、手先は刃物のようになっている。
- スクレイパー 【こする者】
- 教会に登場するミショナリーに酷似したクリーチャー。ミショナリーに比べると貧弱だが、集団で登場する事が多い。両手に持った刃物をこすり合わせて音を出す。
- グラトン 【暴食家】
- 雑居ビル(裏)で登場するクリーチャーで、絵本に登場する怪物が裏世界の力を受けて現れた者。出口をふさいでいる。絵本では人を食べると書かれているが、ヘザーを襲ったりはしない。どんな武器も通用せず、倒すにはある呪文を唱えなくてはならない。
- メモリーオブアレッサ 【アレッサの妄執】
- 場所にこびりついた「アレッサの妄執」から生まれたクリーチャー(そのためか、ヘザーとよく似た姿をしている)。すべてを終わらせるために何度もヘザーに襲いかかる。打撃と銃撃を繰り出してくるため、かなりの強敵となる。しかし、執拗なまでにヘザーに襲いかかるのは、ヘザーに自分と同じ苦しみを与えたくないという優しさゆえである。
- 「神」
- クローディアによって無理やり生み出された「神」。巨体だが非常に痩せこけた姿をしており、クローディアの神のイメージであるアレッサに似た顔立ちをしている。ヘザーが拒絶し、クローディアによって生み出されたためか下半身は未熟なままである。腕でなぎ払ったり、炎を操り攻撃してくる。「神」が炎を操れるのは、儀式によってアレッサが焼かれたことが関連している。
- ヴァルティエル 【神の従者】
- 裏世界にだけ現れるクリーチャー。頭部が常に不気味に動いており、到る所でハンドルを回している。「神」が宿っている「聖母」を監視する役目を持っている。ゲーム中ヘザーと対峙することはないが、ヘザーが力尽きるとその死体を回収しにくる。
- サイレントヒルの信仰における天使に相当する存在であり、輪廻転生を司っている。『1』で登場する教団の司祭服はヴァルティエルの姿を模しているほか、町の死刑執行人であった「三角頭」の扮装もヴァルティエルがモデルとなっている。
ちなみに、ヴァルティエルがハンドルを回しているのは、輪廻転生を意味しているため。これに限らず、シリーズを通して、回転する物体や教団の紋章など、輪廻転生のモチーフは数多く存在する。
SILENT HILL 4 THE ROOM
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
---|---|
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
発売日 |
2004年 6月17日 ・KONAMI The BEST 2005年 6月9日 |
対象年齢 | CERO C区分(15歳以上対象) |
その他 |
初回限定特典として、8cmシングルCD「響談 ぬけられぬ雨の吉原・特別篇」が同梱された。ベスト版には同梱されていない。 海外ではXboxとWindowsにもリリースされた。 |
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ゲーム概要
前3作目まで大きな変化の無かった本シリーズだが、本作で大幅なモデルチェンジを図かれた(詳細は後述)。
長期化しているゲームのシリーズでよくある事として、システムを大幅に変更すると旧来のファンからの大きな反発を受ける事が挙げられるが、本作も例に漏れずそれまでのファンからの否定意見がかなり多い。その一方でマンネリを危惧していた別のファンや新規のユーザーからは評価されており、元々賛否両論の分かれやすい本シリーズの中でも最も賛否の分かれる作品となった。
ストーリー
サウスアッシュフィールドハイツ302号室の住人、ヘンリー・タウンゼントに異変が起きる。毎晩悪夢を見るようになり、そして部屋から出られなくなってしまった。ドアが開かないのはもちろん、窓や壁さえも壊すことが出来ず、電話も通じない。部屋から出られなくなって5日目、浴室の壁に巨大な穴が開いた。ヘンリーは、この穴を通じて部屋からの脱出を試みる。
他作品との相違点
前述のとおり本作はシリーズの他の作品との違いが非常に多い。主なものを以下に列挙する。
- 携帯できるアイテムの個数に制限がある、それ以外は部屋に保管しなければいけない
- 絶対に倒せない敵「ゴースト」が登場する
- 「裏世界」が他作品と全く違った形で登場する
- 回避のための動作が存在する
- ライトが登場しない(しかし画面はあまり暗くない)
- ラジオの用途が違う。(敵の察知ではなく、部屋の異常の有無を表す)
- サイレントヒルの街が直接登場する事がない(それを元にした異世界は登場する)
- ある一つのマップが最後まで基点になり続ける(具体的には部屋と異世界を何度も行き来するというもの)
主な登場人物
- ヘンリー・タウンゼント
- 本作の主人公。平凡に暮らす青年であり、2年ほど前からサウスアッシュフィールドハイツ302号室に住んでいた。5日前に突然、自宅部屋に閉じ込められ、浴室から開いた異世界へ通じる穴に身を投じる。
- アイリーン・ガルビン
- サウスアッシュフィールドハイツ303号室の住人。物語中盤にて、異世界での儀式に巻き込まれてしまい、ヘンリーと共に行動する。
- ウォルター・サリバン
- 連続殺人犯。望まれぬ生を受け、実の両親を知らぬまま、教団の運営する孤児院「希望の家」で育てられた。逮捕後、刑務所内で自殺したはずだが...
- 少年
- 異世界に登場する謎の少年。母親を求めて異界を彷徨う。
- フランク・サンダーランド
- サウスアッシュフィールドハイツの管理人。『2』の主人公ジェイムス・サンダーランドの父親である。
- シンシア・ベラスケス
- 初めて訪れる異世界「地下鉄の世界」で出会う女性。異世界での出来事を頑なに夢だと思い込んでいる。
- ジャスパー・ゲイン
- オカルトマニアの青年。「森の世界」でヘンリーに出会う。たどたどしい口調をしており、独り言が多い。
- アンドリュー・デサルヴォ
- 教団の運営する孤児院「希望の家」で、監視員を務めていた男性。「水牢の世界」に登場する。酒癖が悪く、孤児院の子供達を虐待していた。謎の少年に異常なまでの恐怖心を抱く。
- リチャード・ブレインツリー
- サウスアッシュフィールドハイツ207号室住人。一見すれば紳士風だが、短気で攻撃的な性格をしている中年の男性。「建物乱立の世界」でヘンリーと出会う。
- ジョセフ・シュライバー
- ヘンリーが越してくる以前の302号室住人。職業はフリージャーナリスト。ウォルター・サリバン事件や教団について独自に調査していたらしく、彼の手によるメモを数多く入手することができる。『3』に名前だけ登場しており、彼が掲載した教団への批判記事を見ることができる。
登場するクリーチャー・ゴースト
今回の異世界は、ウォルターが構築した世界であり、クリーチャーもウォルターの深層心理が作り出したものが具現化された存在であり、ゴーストはウォルターに殺された人たちが世界に取り込まれ徘徊している存在。ゴーストから見れば、ウォルターの世界はまだよくわからない曖昧なものであり、そのため壁を突き抜けたりと物理を無視した動きを見せる。
- スニファードッグ
- ヘンリーが最初に遭遇するクリーチャー。異常に発達した聴覚と嗅覚で、ヘンリーの存在を敏感に感じ取る。血溜まりがあると血をすすりにいく習性がある。オスとメスが存在し、メスは噛み付いてくる。
- グリーディーワーム
- 巨大な虫型のクリーチャー。しかしヘンリーには攻撃を行ってこず、通路を塞いでいる。
- ウォールマン
- 壁と同化したクリーチャー。そばを通ると突然姿を現し、長い腕を振り払ってくる。ニュータイプという別種がおり、こちらは天井から吊り下げられて壁に沿ってすべり落ちてくる。
- ハマー
- 蝙蝠型のクリーチャー。くちばしで血液を吸ってダメージを与えてくる。集団で襲うことが多い。
- ヴィクティム07+08
- 「21の秘跡」の犠牲者、ロケイン兄妹の変わり果てた姿。他の犠牲者とは違い、ゴーストではなくクリーチャーであるため倒すことが可能。頭が二つあり、異様に長い腕で移動や攻撃を行ってくる。
- レッドトリーマー&ブルートリーマー
- 壁や天井に生息するヒルのようなクリーチャー。赤色と青色が存在。自ら攻撃は行ってこないが、踏むと飛び散る体液でダメージを受ける。
- トードストゥール&ホワイトストゥール
- 血溜まりや湿地に群生するキノコのようなクリーチャー。自ら攻撃はしないが、触れただけでダメージを受ける。
- ガムヘッド
- 人型のクリーチャー。移動が素早いだけでなく、武器を使って攻撃してきたり集団で襲ってきたりと知能が高い。オールドタイプとニュータイプが存在し、ニュータイプはアイテムをかすめ取ってきたりもする。スタンガンが有効。
- ホイールチェア
- 霊が取り憑いた車椅子。近寄っただけでダメージを受け、攻撃しても動きを止められるだけである。セントメダリオンを装備することでダメージを回避可能。
- ペイシェント
- ウォルターによって異世界の住人となった交通事故の被害者。動きは鈍いが、非常に長身。点滴スタンドを振り回して攻撃してくる。
- ボトムズ
- ウォルターの歪んだ家族への想いが作り上げたクリーチャー。ヴィクティム07+08と同様に長い腕で攻撃してくるが、戦闘力はこちらのほうが高い。
- ダミー
- ウォールマンのニュータイプが12体で構成された特殊なクリーチャーの総称。本体は1体のみで、残りは攻撃してもダメージを与えられない。見分け方として、本体はダメージを受けると他のダミーものけぞることが目印。
- ゴースト
- 『4』には、従来のクリーチャーの他に「ゴースト」と呼ばれる敵が存在する。ウォルター・サリバンの異世界に取り込まれ、「21の秘跡」の儀式のために殺害された人間の成れの果てである。既に死者であるため、いくらダメージを与えても、一時的に動きは止められるが倒すことは出来ない。また、セントメダリオンを装備していなければ近づくだけでダメージを受け、他の特徴として壁をすり抜けて移動してきたりもする。ゴーストは数種類存在するが若干能力が違う。「帰服の剣」があれば動きを完全に封じることが出来るが、ゲーム中には5本しか存在しない。その為、次に述べるボスゴーストにこの剣を使うのが望ましい。
- ボスゴースト(ヴィクティム16〜ヴィクティム19)
- 物語後半に登場する非常に耐久値の高いゴースト。ボスゴーストというのは飽くまでも便宜上の通称であり公式の物ではない。耐久値以外の大きな特徴としては、マップ間でも追ってくる・専用の特殊能力を持っている・行動パターンが独特の物...等である。
- ウォルター
- 怪物の姿と、人間の姿で現れる。ダメージを与えるにはあるアイテムが必要になってくる。
登場するゴースト
21の秘跡の犠牲となった人たち。欠けている数字はゴーストになっていない人たちで、07、08がビリー、ミリアム兄妹(【十の心臓】)20はアイリーン・ガルビン(【母体】)、そして最後となる21番目がヘンリー・タウンゼント(【知恵】)である。
- ヴィクティム01:ジミー・ストーン 【十の心臓】
- 最初の犠牲者で、教団のヴァルティエル派司祭。赤い悪魔と呼ばれていたらしいが詳細は不明。
- ヴィクティム02:ボビー・ランドルフ 【十の心臓】
- オカルトマニアの少年で、セイン、ジャスパーの友人。彼らと三人でいたところでウォルターと出会う。
- ヴィクティム03:セイン・マーティン 【十の心臓】
- ボビー、ジャスパーの友人で、やはりオカルト好きの少年。ボビーと同時に殺害されたのか、別日に殺害されたのかは不明。
- ヴィクティム04:スティーブ・ガーランド 【十の心臓】
- ペットショッのオーナー。「建物乱立の世界」で彼の店らしきものに立ち寄ることができる。
- ヴィクティム05:リック・アルバート 【十の心臓】
- 「建物乱立の世界」に登場するスポーツ用具店「アルバートスポーツ」の店主。
- ヴィクティム06:ジョージ・ロステン 【十の心臓】
- 教団のヴァルティエル派司祭。聖母を監視するヴァルティエルを崇めることから殺害された可能性もある。
- ヴィクティム09:ウィリアム・グレゴリー 【十の心臓】
- 時計屋の店主。二度目の建物乱立の世界で入手する日記の書き手とおぼしき人物。
- ヴィクティム10:エリック・ウォルシュ 【十の心臓】
- サウスアッシュフィールド通りにあるバーのバーテン。「建物乱立の世界」でそれらしき店に入ることができる。同じ世界で攻略のヒントとなる彼が書いたメモを発見できる。何故か帰服の剣に突き刺されていた。
- ヴィクティム11:ウォルター・サリバン 【解放】
- 21の秘法の術者であり、事件の黒幕。
第一の啓示に従い上記の10人を殺害したが、ロケイン兄妹殺害が発覚、逮捕された(のちの調べで合計10人を殺していたことが判明する)。逮捕の四日後、自殺したと見せかけてアパートの302号室の一部を隠し部屋に改造、そこで儀式を行う。自らの血を捧げることにより肉体から解き放たれ、異世界を作り上げた。
- ヴィクティム12:ピーター・ウォールズ 【虚無】
- ジャンキーの高校生。ウォルターの死後2年半がたってから発見された。
- ヴィクティム13:シャロン・ブレイク 【暗黒】
- 教団信者の母親。珍しい老婆のゴースト。遺体はウォルターの死から3年後に発見された。
- ヴィクティム14:トビー・アーチボルト 【憂鬱】
- ウォルターの死から7年後に殺された男性。教団、聖母派の司祭。詳細は不明。
- ヴィクティム15:ジョセフ・シュライバー 【絶望】
- 302号室に住んでいた記者。ウォルター事件の真相に近づいたものの、ウォルターに殺害され異世界に捕らわれた。ヘンリーにメッセージを送り続けたのは彼。
- ヴィクティム16:シンシア・ベラスケス 【誘惑】
- 地下鉄の世界でヘンリーと出会い、殺害された女性。のちにゴーストと化した。長い紙でヘンリーをとらえる攻撃などを行う。
- ヴィクティム17:ジャスパー・ゲイン 【起源】
- 森の世界で焼死した、オカルトマニアの青年。ゴーストとなった後も火だるま状態のままである。
- ヴィクティム18:アンドリュー・デサルヴォ 【監視】
- サイレントヒルの教団が運営する孤児院「希望の家」の関連施設とおぼしき水牢の監視員。他のゴーストと違い歌を歌いだしたり体当たりを仕掛けたりする。
- ヴィクティム19:リチャード・ブレインツリー 【混沌】
- 207号室に住む男性で、ウォルターに電気椅子に掛けられ感電死する。他のゴーストと違い壁を通り抜けられないが、瞬間移動で間合いを詰めバールを振り回す。ちなみに、彼が生前に愛用していたリボルバー拳銃はリチャードの死後ヘンリーが入手、使用することになる。
SILENT HILL V
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
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対応機種 | プレイステーション3 |
開発元 | コナミ(Team Collective) |
発売元 | コナミ |
メディア | PS3: BD-ROM |
発売日 | PS3:2008年 |
対象年齢 | CERO: 審査予定 |
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本作は海外チームが製作を担当する模様。日本国内ではプレイステーション3にて2008年に発売予定。(海外ではプレイステーション3及びXbox360でのマルチプラットフォーム)
カメラは自由に動かせる仕様になっている。
SILENT HILL ZERO
ジャンル | ホラーアドベンチャー |
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対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
開発元 | コナミ |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | UMD |
発売日 | 2007年 12月6日 |
対象年齢 | CERO C区分(15歳以上対象) |
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ゲーム概要
サイレントヒルが何故悪夢の町と化してしまったのかを描く。従って時間軸上は『1』の事件より前であり、作中にはその事を示唆するアイテムや『1』の登場人物も複数登場する。イギリスのチームにより製作されており、日本のチームは関わっていない(ただし音楽は山岡晃が担当)。
初出の頃は『バイオハザード4』のようなシステムや視点であったが、後に視点などが従来に戻される。ただし一部のシステムは継承されている。また従来の作品と違い、近距離武器の使用回数が基本的に有限である(その分多くの武器が入手出来る)。
海外版の名称は『SILENT HILL ORIGINS』。海外ではPS2版も発売されており、キャラクターのモデリングが若干変更されている。
ストーリー
トラック運転手のトラヴィス・グレイディは、運転するトラックをサイレントヒルへと走らせていた。突然何かが視界を横切り、トラックを止めると一人の少女が立っていた。少女は無言で立ち去るが、不審に思ったトラヴィスはその後を追う。町外れまでたどり着き、燃えさかる一軒家と辺りを窺う不審な女性に気づいた直後、少女の叫び声が響く。意を決したトラヴィスは炎の中に飛び込み、全身に火傷を負った少女を助けるが、そこで意識を失う。トラヴィスが意識を取り戻したとき、彼はサイレントヒルにいた...。
主な登場人物
- トラヴィス・グレイディ
- 本作の主人公。トラックドライバー。悲しい過去を背負っており、サイレントヒルの力によって徐々に記憶を取り戻していく。また、映画でもアレッサを助けているシーンがあるためそれがトラヴィスではないかと考えられる。
- アレッサ・ギレスピー
- トラヴィスによって火事から救い出されたものの、救いもむなしく息絶えてしまった少女。しかし、その後もトラヴィスの前に現れ続ける。
- ダリア・ギレスピー
- アレッサの母親であり、新興宗教の狂信的な信者。アレッサを宗教に捧げるために育ててきた。
- リサ・ガーランド
- アルケミラ病院に勤める看護婦。明るい性格だが、情緒不安定な面がある。
- マイケル・カウフマン
- アルケミラ病院で働く医者。冷静沈着で合理的だが、どこか嫌みな印象を受ける。密かに麻薬を取り扱っており、その為新興宗教と関わりを持っている。
登場するクリーチャー
- ナース
- トラヴィスが最初に遭遇するクリーチャー。メスや巨大な注射器で襲ってくる。
- ストレイトジャケット
- 両腕を拘束されたような姿をしたクリーチャー。体液を吐きかけて攻撃してくる。
- キャリオン
- 獣の皮を剥いだような容姿のクリーチャー。普段はゆっくり這いずるように移動しているが、近づくと俊敏な動きを見せる。
- レムナント
- 影のようなクリーチャー。本体が透けており、薄暗い場所では見つけにくい。唯一、とどめを刺す必要のないクリーチャーである。
- アリエル
- 操り人形の容姿をしたクリーチャー。天井にぶら下がっていることが多いが、床に落下して逆立ちの格好で移動することもある。
- カリバン
- ブリッジをしているような格好のクリーチャー。巨大な体躯を持ち、体力も攻撃力も高い。
- キャリオンマザー
- キャリオンが巨大化したクリーチャー。行動はキャリオンとほぼ変わらない。
- ツーバック
- 人間が二人折り重なりくっついているような外見をしたクリーチャー。針による突き攻撃をしてくる。
- ブッチャー
- 「肉屋」の名前をもつ、人型のクリーチャー。大ぶりの肉切り包丁を手にしており、ゲーム中では他のクリーチャーを惨殺している行動を何度も見ることになる。移動は遅い。
- ママ
- 死んだトラヴィスの母親が異形と化した姿。体は人型だが、周りに覆われたコルセット状の物には、何本もの鋭い針が隠されている。
- サッドダディ
- 自ら命を絶ったトラヴィスの父親が異形と化した姿。天井から吊り下がった箱に体を押し込めた姿をしている。頭部が伸縮し、噛みつきや口から吐く液体で攻撃してくる。
- アレッサズドリーム
- 倒れたトラヴィスの意識に出てくる、悪魔とも神ともつかぬ姿をしたクリーチャー。鋭い爪や光線のほかに、火の玉を降らせて攻撃してくる。
SILENT HILL THE ARCADE
ジャンル | ホラー ガンシューティング |
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対応機種 | アーケードゲーム |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
人数 | 1 - 2人 |
稼働時期 | 2007年7月25日 |
その他 | 5.1ch対応 |
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ゲーム概要
シリーズの世界観で描かれる、シリーズ初のアーケード ホラーガンシューティングゲーム。
e-AMUSEMENT PASSに対応しており、ゲームデータを記録したり、何度もプレイすることで新しいルートが出現したりといった工夫がなされている。
ホラーゲームということで筐体には外部から視界を遮るカーテンが用意されている。また、5.1chに対応している。2人同時プレイ可能。
ステージ構成は過去のシリーズのマップを幾つか使っている。また音楽や一部の敵も過去シリーズのものを使用している。
武器にショットガンなどがあるが、使い捨てである。筐体のコントローラーに赤いオプションボタンが付いているが、現時点での使用用途は不明。
因みに倒したクリーチャーの亡骸、死んでいるクリーチャー、クリーチャーの持っている武器、レッド・ピラミッド・シングの頭には撃ち込み点が存在し、撃っていくごとにコンボとスコアが上がっていく。
12月中旬に仕様が一部変更され、弾切れ時のリロードが自動になったり一部の敵の弱体化が図られた。
ストーリー
1918年11月。サイレントヒルの中央に位置し、町の主要な観光資源ともなっているトルーカ湖。その湖を移動する船「リトル・バロネス号」は二度と戻ってこなかった。乗組員、乗客合わせて14名もまた、生存者どころか、その死体すら発見されていない。そして75年後。エリック、ティナら大学のオカルトサークルの面々は、 静かな観光地に伝わる数々の伝承、とくに数多くの死者が眠ると言われるトルーカ湖にまつわる噂に強い興味を持ち、週末の連休を利用してサイレントヒルにやってきた。
主な登場人物
- エリック
- 主人公の一人。ポートランド在住の大学生。左利き。幼少の頃はサイレントヒルに住んでいたが、両親に先立たれたため現在は伯父伯母の下で暮らしている。曽祖父は失踪したリトル・バロネス号の船長だった。そのためトルーカ湖にまつわる伝承に強い興味を持っている。
- ティナ
- 主人公の一人。エリックと同じくポートランド在住の大学生。教師を目指して教育学部で勉強中。エミリーとはメールフレンドであり、今回サイレントヒルに来た彼女の目的は、エミリーに会うためだった。
- エミリー
- サイレントヒルのミドウィッチ小学校に通う9歳の少女。歴史資料館館長・フランクの一人娘。学校でコンピューターの授業でメールをはじめ、ティナと友達になる。
- ハンナ
- 失踪したリトル・バロネス号に乗り合わせた少女。ゲーム中、随所でラジオから彼女の記憶が流れる。
登場するクリーチャー
- ガムヘッド
- 『4』に登場したクリーチャー。ゲーム中では最初に遭遇する。武器などを持っていない一般的なクリーチャーで、人間の大人の男に短く細い尻尾が生えたような形で灰色で両生類のような模様をしているが、白い色で模様の異なる者も居る。
- ダブルヘッド
- 『3』に登場した頭部が左右に分かれた犬型クリーチャー。素早い動きで噛み付いてくる。
- ハマー
- 『4』に登場した蝙蝠の体に鳥の頭の様な姿をしたクリーチャー。空中を飛び回り、鋭い嘴で攻撃してくる。小さいクリーチャーだが意外に耐久力があり、弱点である頭部を狙って行きたい所だが、弱点自体も小さくて狙いにくく、囲まれるとかなり厳しい。
- ナース
- シリーズの殆どに登場している看護婦タイプのクリーチャー。鉄パイプで殴りかかってくるタイプ、拳銃を撃って遠距離から攻撃してくるタイプ、素早い動きで這いずり回るタイプ、無装備でビンタ攻撃をする4タイプがいる。
- スクレイパー
- 『3』に登場したクリーチャー。素早い動きで接近し、両手に持った刃の付いたトンファーのような武器で斬り付けて来る。蹴りをして来る事も有り、集団で登場する事も有る厄介な相手。また武器で防御する事もある。
- インセインキャンサー
- 『3』に登場した巨漢の人型クリーチャー。でっぷり太ったのっぺらぼうのような姿をしており、ぱっと見あまり恐ろしく見えないが、かなりの弾数を撃ち込まないと攻撃を止める事ができない耐久力は脅威である。大きな腕で殴ってくるが、弱点である頭のような部分を撃てばほぼ一撃で葬れる。
- トゥードストゥール
- 『4』に登場した植物のようなクリーチャー。のっぺらぼうの頭のような姿をしており、地面や死んでいるクリーチャーから無数に生えている。自由に動ける訳ではないが、いきなり生えてくる事もあり、頭突きで攻撃してくる。一匹を倒せば周りに居る幾つかの個体も死ぬようである。
- ナムボディ
- 『3』に登場した人間の下半身のようなクリーチャー。家庭用ゲーム機版では伝統の体当たり攻撃が健全だが、『THE ARCADE』では下半身の切断されたような部分の小さな穴からは酸液を飛ばして攻撃してくるという新しい攻撃もする。酸液は撃つことにより相殺が可能。
- グリーディーワーム
- 『4』で登場した大型蚯蚓のようなクリーチャー。家庭用ゲーム版では無害であったが、アーケード版では攻撃してくる。主に噛み付き攻撃をするが、口の中を数発撃てば攻撃を阻止できる。
- ロビー
- 『3』に着ぐるみとして登場した、ピンクの兎の着ぐるみのような姿をしたクリーチャー。クリーチャーとして登場するのは今作が初である。斧を持っているタイプ、チェーンソーで切りかかってくるタイプ、ライフルを撃って遠距離から攻撃してくるタイプの3タイプがおり、特に斧を持っているものは切りかかってくるだけでなく遠距離から投げてもくるので油断がならない。
- レッドピラミッドシング
- 『2』や映画版にも登場したクリーチャー。動きは遅いがパワーがあり、主に持っている大鉈を使って攻撃してくる。弱点は胴体で、これには背中も含まれるが、肩や脇腹等を撃ってもクリティカルにはならず、よく狙って当てないとクリティカルにはならない。ただし、コツをつかめば連続でヒットさせることもできるようになる。他のボスと比べると小さいが非常に攻撃力が高く、一撃で致命傷に至る事もある。映画版と同じくクリーパーも引連れており、追跡されている間も油断はできない。
- アックスハンド
- シリーズ初登場クリーチャー。巨大な翼竜の様な姿をしており、右手がその名のとおり斧の様になっている。自由自在に空を飛び、噛み付き、左手と両足の爪、そして右手のこれまた巨大な刃で攻撃してくる。弱点は胸にある紫色の剥き出しの心臓。
- スプリットワーム
- 『3』に登場した硬い皮膚に覆われた巨大なヒルのようなクリーチャー。頭部が縦に裂け、中に人のような口が覗く。この口が弱点でもある。気味の悪い液体で満たされたプールを自由自在に泳ぎ回り、噛み付いて攻撃してくる。プールからレッドトリーマーやブルートリーマーが襲い掛かってくることもある。
- エミリードール
- シリーズ初登場の巨大な女性の人形の様な姿をしたクリーチャー。心なしか顔がエミリーに似ている。普段は人形的な動きだが、蜘蛛の様に素早く動く事もあり、長い腕を利用した鋭い爪での攻撃をしてくる他、口からクリーパー吐き出してくることもある。弱点は頭全体。これには後頭部も含まれるので、常に頭を狙えば良い。
- ハンナ
- シリーズ初登場。今作に登場するクリーチャーの中ではもっとも巨大であり、醜い少女の顔の様な姿をしている。口の中から出てくる巨大な腕、無数の髪、口からの酸液連吐で攻撃してくる。弱点は無いが、どこを撃っても当たる。髪攻撃は一本に付き一発撃ち込めば止められる。酸液は撃ち落とせる。
- UFO
- それっぽい大きな効果音と共にいきなり現れる小さな謎の未確認飛行物体。攻撃は一切せず無害で、一発撃ち込むと爆発する。如何も二週目以降現れる様である。全部壊すと隠しエンディングが観られる。
ノベル版
著:山下定 イラスト:伊藤暢達 コナミデジタルエンタテインメント
ゲームの正統ストーリーを完全ノベライズした、ノベル版。ゲーム中では語れなかった詳細が追加されている。
- 『サイレントヒル』
- 『サイレントヒル2』
- 『サイレントヒル3』
デジタルコミック版
漫画:伊藤暢達 原作:大和久宏之 監修:山岡晃
KONAMIの携帯電話サイト「週刊コナミ(旧・デジタルコミックス)」で、デジタルコミック版が配信中。
SILENT HILL Cage of Cradle
『1』が始まる直前の物語を描いている。『1』に登場した看護婦リサと、その恋人マシューを中心とした物語である。
SILENT HILL Double under Dusk
最愛の息子ロニーを失い、無感情、無気力な日々を送っていたブライアン。ある日、悪夢の中に出てきた女にそっくりな女性リンジーと出会い、共にサイレントヒルを訪れることになるが...。
余談だが、『THE ARCADE』のキャラクターも登場する。
映画版
SILENT HILL
ゲーム版『1』のストーリーをベースに映画化もされ、日本では2006年7月8日に公開された。プロデューサー/サウンドは、特にBEMANIシリーズに楽曲を提供している事で知られる山岡晃(AKIRA YAMAOKA)で、映画化の際にも製作に深く関わった。
SILENT HILL 2(仮)
本作映画のサイレントヒルシリーズの第2作で、現在作成中の映画。キアヌ・リーブス主演「コンスタンティン」やウィル・スミス主演「アイ・アム・レジェンド」の監督を務めたフランシス・ローレンスが監督として予定。ゲーム版『3』をベースに作成を予定されている。
「教団」について
シリーズを通して度々目にする「教団」とは、サイレントヒルに古くから存在する、とある宗教集団のことを指す。特定の呼称はなく、単に「教団」と呼ばれる。元々は先住民族による土着の宗教がベースになっていたが、教団内に入植者が増え、主体が彼らの手に移ると、キリスト教の影響が色濃くなっていったといわれる。原始混沌の世界に楽園を創造して力尽きた「神」の復活と、それによる救済といった趣旨の信仰を柱とする。一神教である。 PTVと呼ばれる麻薬の栽培・密売や、下部組織サイレントヒルスマイルサポート協会(通称:4S)の運営する孤児院「希望の家」内部での、子供たちに対する日常的な虐待や洗脳など、黒い噂の絶えない教団でもある。
教団内の勢力は、以下の三つの派閥に分かれている。
- 聖女派
- 儀式を行い特殊な資質を備えた女性の胎内に「神」を宿し、これを出産させることにより「神」の復活を目指す。
- 聖母派
- 「術者」と呼ばれる人間を育成し、「21の秘跡」の儀式を完成させることによって「神」の復活を目指す。
- ヴァルティエル派
- 聖女派と聖母派の仲介をはかる。天使ヴァルティエルを崇拝する。
主な教団関係者は以下。
- ダリア・ギレスピー
- 聖女派司祭。同派閥の筆頭的存在であった。
- クローディア・ウルフ
- 聖女派司祭。特殊な能力と過激ともいえる信仰心のために、一部信者に恐れられていた。
- ヴィンセント・スミス
- 教団司祭。派閥は不明。教団の財政強化と体制の整備をはかり、教団の勢力拡大に貢献した。
- トビー・アーチボルト
- 聖母派司祭。閉鎖されていた「希望の家」を再開する。
- ジミー・ストーン
- ヴァルティエル派司祭。同派閥を立ち上げた人物。通称「赤い悪魔」。
- ジョージ・ロステン
- ヴァルティエル派司祭。ジミー・ストーンの右腕。ウォルターを「術者」として育て上げた。
- アレッサ・ギレスピー
- ダリアの娘。神の母胎(聖母)に選ばれた少女。
- ウォルター・サリバン
- 「希望の家」出身者。「術者」に選ばれた青年。
バイオハザードシリーズとの違い
操作系統の類似などからよく似たような作品に思われがちであるが、設定や雰囲気などが異なる。以下は具体例。
- 『バイオハザードシリーズ』がゾンビ物とSFホラー(エイリアン)のミックスであるのに対して、サイレントヒルはスティーブン・キングやピーター・ストラウブの諸作に類するモダン・ホラーとジャパニーズ・ホラーのミックスである。
- 『バイオハザードシリーズ』は銃を多用するが、サイレントヒルは打撃系武器を多用する。バイオハザードと違い、本作の主人公は一貫して銃器の扱いに関してプロフェッショナルではない、と設定されており、一作目ではロックオンボタンをしばらくホールドしないと著しく命中度が下がるようになっていた。銃器は種類も入手できる弾薬の数も少なく、グレネードランチャーやロケットランチャーなどの派手で高威力な装備は存在しない。反面鈍器のラインナップは充実しており、打撃の強弱を打ち分けられたり振りかぶりながら移動できたりとシステム面でも充実している。
シリーズ頻出の武器・アイテム
ここでは2作品以上登場しているものについて紹介している。また紹介文は全作を通して共通すると思われる部分を述べる。
武器
- 鉄パイプ
- 威力は高くないものの、リーチが比較的長めで動作も軽いので意外と重宝する。
- ハンドガン
- 威力は高くないが遠距離から歩きながら攻撃できる扱いやすい銃。
- ショットガン
- 弾丸がバラまかれるので中距離から近距離戦で活躍する銃。
- 狩猟用ライフル
- 一発の威力は高いが取り回しが悪いので主にボスや体力の高い敵で活躍する銃。
- チェーンソー
- 隠し武器として登場する。威力がかなり高く弱い敵なら一撃で倒せるほどの威力を持つ。
- サブマシンガン
- 一発の威力は低いが連射が利くので敵が多い時に役立つ銃。
- 日本刀
- 「1」では隠し武器として登場する。リーチ、威力ともに主力なれる近接武器。また主人公が外国人なためか振り方が適当である。
アイテム
- 栄養ドリンク
- シリーズ全作に登場。体力を小回復する(『ZERO』ではスタミナ回復)。
- 携帯用救急 キット
- シリーズ全作に登場。体力を中回復する。
- アンプル
- 『THE ARCADE』以外に登場。体力を全回復させ、使用後一定時間体力が回復し続ける。
- ポケット ラジオ
- 『4』以外に登場。放送を受信することはできないが、クリーチャーが近付くとノイズが鳴りだす為、敵探知機として利用できる。が、その不快なノイズはプレイヤーの恐怖心や焦燥感を煽る効果もある。
- ライト
- 『4』と『THE ARCADE』以外に登場。サイレントヒルはほとんど暗闇に覆われている為、探索には必須。ただしクリーチャーを引きつけてしまう。時には消灯して『闇討ち』を行うことも重要。
その他
- 「サイレントヒル」というタイトルは、サンプルを海外へ監修に出す際に急遽つけられたものである。ゲーム中に登場する架空の街はリゾート地という設定から、静岡を直訳したものを仮タイトルとして付けたが、海外チームから「怖そうでよい」という返事をもらったため、そのまま正式タイトルとなった。
- シリーズを通して難解な謎解きが特徴であるが、これはプロデューサーの意向による。関係者からはMYSTを意識してのものだとの発言もある。『2』より、リドルレベル(謎難易度)をアクションレベルと別に選べるようになった。ただし、『4』のみアクションレベルと比例して謎解きも難しくなる。
- 『2』の「いぬ」エンディングでは、BGMに山岡 晃氏がbeatmania IIDXシリーズに提供した「in my eyes」という曲が使用されている。これとは逆に、家庭用のDance Dance Revolutionシリーズに本作シリーズで使用された曲が2曲提供され、専用のムービーも用意された。また、後に2曲ともアーケード版のDance Dance Revolution にも収録された。
- GBA版の作成にあたり「ビジュアルノベル」の商標登録を試みた。しかし、一般的なジャンルの一つとして定着した言葉に商標を主張する事でゲーム愛好家の反発を受け、さらにはLeafが先有権を持つことが明らかとなったために申請を撤回することとなる。この経緯を経て、GBA版はジャンルを「プレイノベル」として発売に踏み切った。これはビジュアルノベルと本質的に同義であり、以降の作品では使用されていない。
- 世界観の構築にあたりスティーブン・キングの中篇小説『霧』の影響を強く受けている。
- 『4』以外には隠しエンディング、通称「UFOエンディング」が存在する。内容は毎回異なるが、基本的にはアメリカ人に馴染み深い宇宙人であるグレイ(しかも乗っているUFOもアダムスキー型の古典的なもの)が登場し、登場人物たちに何らかの干渉を行うというものである。他の大きな特徴としては、シリーズ特有の世界観をぶちこわしにする極めて破天荒な展開や、『1』〜『3』のUFOエンディングでは本来の脚本とは関係無しにこのエンディング独自の物語がずっと続いている事である(『3』では死んでいるはずのハリー・メイソンもUFOエンドでは生きている。いわゆるパラレルワールド)。このエンディングはあくまでも"おまけのお笑いエンディング"であるが、ファンからの人気は非常に高く、UFOエンドがない為に『4』に低い評価を付けるプレイヤーも居るほどである。
- 『2』でジェイムスが便器の中に手を入れて、中に落ちている財布を取るイベントがあるが、それ以降の作品の『3』、『4』、『THE ARCADE』でこれと同様のイベントがあり、こちらはお笑いイベントとしてファンの間で定着している。
脚注
関連項目
- セントラリアの坑内火災 - 映画版サイレントヒルはこの事故をモデルに取り入れている。
- e-AMUSEMENT - サイレントヒル・アーケードで使われている。
外部リンク
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