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「M.U.G.E.N」の版間の差分

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初めてのリリースは[[1999年]]。Elecbyteは[[MS-DOS|DOS]]・[[Linux]]・[[Windows]]で動作するM.U.G.E.Nのベータ版を公開した。このエンジンはキャラクター・ステージなどのゲームオブジェクトをテキスト・画像・音声ファイルで構成でき、また[[バックグラウンドミュージック|BGM]]として[[MP3]]・ [[CRI ADX|ADX]]・[[Ogg Vorbis|OGG]]・[[MIDI]]といった様々な音声フォーマットを利用できる。しかし、他のゲームから直接データをコピーしない限り、オブジェクトを作成することは難しい。
初めてのリリースは[[1999年]]。Elecbyteは[[MS-DOS|DOS]]・[[Linux]]・[[Windows]]で動作するM.U.G.E.Nのベータ版を公開した。このエンジンはキャラクター・ステージなどのゲームオブジェクトをテキスト・画像・音声ファイルで構成でき、また[[バックグラウンドミュージック|BGM]]として[[MP3]]・ [[CRI ADX|ADX]]・[[Ogg Vorbis|OGG]]・[[MIDI]]といった様々な音声フォーマットを利用できる。しかし、他のゲームから直接データをコピーしない限り、オブジェクトを作成することは難しい。


このエンジンは非常に自由度が高く、商業2D格闘ゲーム(削除) ( (削除ここまで)例えば[[カプコン]]の[[ストリートファイター (ゲーム)|ストリートファイター]]シリーズや[[SNK]]・[[SNKプレイモア]]の[[ザ・キング・オブ・ファイターズ]]シリーズなど(削除) ) (削除ここまで)に見られる機能であればほぼ全て実装することができる。また、作成された様々なキャラを追加することにより、既存の枠組みを超えたドリームマッチも可能となる。(削除) ( (削除ここまで)ストリートファイターVS[[ドラゴンボール]]、ザ・キング・オブ・ファイターズVS[[GUILTY GEAR (シリーズ)|ギルティギア]]、[[ジョジョの奇妙な冒険]]VS[[MELTY BLOOD]]など(削除) )M (削除ここまで).U.G.E.Nでしか見られないオリジナルキャラクターも多数存在する。また、ゲーム以外のキャラクターや、実在の人物をキャラクター化したものもあり、その中には[[奈良騒音傷害事件]]の加害者をキャラクター化したものや[[松本智津夫]][[死刑囚]]などがあった。また[[スプー]]や[[コンバット越前]]のような完全に受け狙いのものや、本ツールを使用した「虹裏格闘ゲーム@ふたばちゃんねる」の[[くそみそテクニック|阿部高和]]のようにキャラクターが一人歩きしてしまい、[[山川純一]]をネット上で一大ブームへと押し上げたような例も存在する。また、ゲーセンでは到底出てこないような凶悪な(削除) AI(とてもAIとは思えないほどの (削除ここまで)動きとコンボを行う(削除) ) (削除ここまで)が搭載されたキャラクターなども存在する。M.U.G.E.N本体にはKung Fu (削除) Man(KFM (削除ここまで)と略される事もある。日本では一般的にそのままカタカナ表記した「カンフーマン」と呼ばれている。(削除) ) (削除ここまで)という[[カンフー]]使いの男性のオリジナルキャラクターが付属している。このKFMを改造したものも多数存在する。さらに、元ネタのキャラクターが使用不可能である技を使えるように改造されたものが存在している。2003年にElecbyteが活動を停止。これに伴いエンジンの開発も終了している。
このエンジンは非常に自由度が高く、商業2D格闘ゲーム(追記) 、 (追記ここまで)例えば[[カプコン]]の[[ストリートファイター (ゲーム)|ストリートファイター]]シリーズや[[SNK]]・[[SNKプレイモア]]の[[ザ・キング・オブ・ファイターズ]]シリーズなどに見られる機能であれば(追記) 、 (追記ここまで)ほぼ全て実装することができる。また、作成された様々なキャラを追加することにより、既存の枠組みを超えたドリームマッチも可能となる。(追記) <ref> (追記ここまで)ストリートファイターVS[[ドラゴンボール]]、ザ・キング・オブ・ファイターズVS[[GUILTY GEAR (シリーズ)|ギルティギア]]、[[ジョジョの奇妙な冒険]]VS[[MELTY BLOOD]]など(追記) </ref> (追記ここまで)
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M.U.G.E.N本体にはKung Fu (追記) Man<ref>KFM (追記ここまで)と略される事もある。日本では一般的にそのままカタカナ表記した「カンフーマン」と呼ばれている。(追記) </ref> (追記ここまで)という[[カンフー]]使いの男性のオリジナルキャラクターが付属している。このKFMを改造したものも多数存在する。さらに、元ネタのキャラクターが使用不可能である技を使えるように改造されたものが存在している。
(追記) [[ (追記ここまで)2003年(追記) ]] (追記ここまで)にElecbyteが活動を停止。これに伴いエンジンの開発も終了している。


==歴史==
==歴史==

2007年9月1日 (土) 16:17時点における版

M.U.G.E.N(一般的に「ムゲン」、「MUGEN」と呼ばれる)はElecbyte(エレクバイト)によって開発された、フリーのパーソナルコンピュータ用2D格闘ゲームエンジンである。

概要

初めてのリリースは1999年。ElecbyteはDOSLinuxWindowsで動作するM.U.G.E.Nのベータ版を公開した。このエンジンはキャラクター・ステージなどのゲームオブジェクトをテキスト・画像・音声ファイルで構成でき、またBGMとしてMP3ADXOGGMIDIといった様々な音声フォーマットを利用できる。しかし、他のゲームから直接データをコピーしない限り、オブジェクトを作成することは難しい。

このエンジンは非常に自由度が高く、商業2D格闘ゲーム、例えばカプコンストリートファイターシリーズやSNKSNKプレイモアザ・キング・オブ・ファイターズシリーズなどに見られる機能であれば、ほぼ全て実装することができる。また、作成された様々なキャラを追加することにより、既存の枠組みを超えたドリームマッチも可能となる。[1]

M.U.G.E.Nでしか見られないオリジナルキャラクターも多数存在する。また、ゲーム以外のキャラクターや、実在の人物をキャラクター化したものもあり、その中には奈良騒音傷害事件の加害者をキャラクター化したものや松本智津夫 死刑囚などがあった。またスプーコンバット越前、果ては人工物であるデススターのような完全に受け狙いのものや、本ツールを使用した「虹裏格闘ゲーム@ふたばちゃんねる」の阿部高和のようにキャラクターが一人歩きしてしまい、山川純一をネット上で一大ブームへと押し上げたような例も存在する。また、ゲームセンターでは到底出てこないような凶悪な動きとコンボを行うAIが搭載されたキャラクターなども存在する。

M.U.G.E.N本体にはKung Fu Man[2] というカンフー使いの男性のオリジナルキャラクターが付属している。このKFMを改造したものも多数存在する。さらに、元ネタのキャラクターが使用不可能である技を使えるように改造されたものが存在している。

2003年にElecbyteが活動を停止。これに伴いエンジンの開発も終了している。

歴史

1999年から2001年にかけて、数回にわたりMS-DOS版エンジンの重要なリリースが行われた。その後、2001年末にElecbyteが開発プラットフォームをLinuxへ変更したのに合わせてDOS版のサポートが終了。公式サイトには、Windows版のM.U.G.E.Nを作成できるコンパイラを購入する目的で、短期間ではあるが寄付を求める告知が掲載されており、実際に50件ほどの申し出があったとされる。新たな環境下でリリースされたLinux版にはより多くの改善が施されており、これらの変更を取り入れたWindows版の登場により一層の期待を集めることとなる。だが、開発グループは2003年にプロジェクトの中止を決定。この件に対する正式な声明は発表されなかったが、寄付を行った者に配布されたWindows用のベータ版が流出したことが原因では無いかと考えられている。このベータ版は登録可能キャラクターが最大2人・利用できるゲームモードが限られる・プレイ中に表示される警告を非表示にできない等の制限が課せられた物であった。
そのため2004年に先の制限を解消したハック版が作成された。非公式リリースとなるこのWindows版は、最終Linux版と同等の機能を持っているため、現在最も利用されているM.U.G.E.Nでもある。また、M.U.G.E.N本体の開発停止・ソースが非公開等の事情を踏まえ、上記の動きと独立した形で、1からM.U.G.E.Nクローンを作成するプロジェクトOpenMugen無限猫が旗揚げされ、活動を行っている。特に、Open MUGENはPSP版が製作されるなど一部では期待を呼んでいる。

DOS版とWindows版の違い

  • Windows版は機能的にDOS版を遥かに上回っている。しかし、機能拡張に伴いエラーチェックが厳密になったことで互換性が失われたデータも多い。また、Windows版はDOS版に比べ若干負荷が高く、快適に動作させるには一定のスペックが必要である。
  • DOS版はキャラクターの色に最大256色しか使えず、BGMに利用できる形式もMP3MIDIMODのみである。これに対しWindows版は、256色以上のカラーへの対応がなされると共に、BGMの対応形式もプラグインにより拡張可能になっている。
  • DOS版ではフルスクリーンでしか使用できないが、Windows版はウィンドウでのプレイが可能となった。しかし、その為にフルスクリーン化はDirectX8.0以上が必須となり、コンフィグファイルでVideo Winモードを高画質対応に設定し、キャラデータのキャッシュ読み込みをオンにするなどの設定をしなければならず、多少手順が多くなっている。

法的見地

ElecbyteによるM.U.G.E.Nの使用に関するライセンスは失効しており、新しいライセンスの交付はなされないとする向きが多い。そのため、現在配布されているM.U.G.E.NはElecbyteによって許可された物ではない。また、この点についてElecbyteはこれまで何らの法的手段も講じていない。左記のライセンスはM.U.G.E.N用のキャラクターやステージといった創作品には公力を持たないが、エンジン本体には適用される。このような状況を踏まえ、現在エンジンその他の利用は個人のモラルに委ねられている。

ほとんどのキャラクターやステージは限りなく黒に近い灰色とされ合法性が疑わしく、スプライト・音声・音楽は著作権で保護されたゲームからのコピーが使われているものがほとんどである。このため、最近のゲームを元に作られたキャラクターへのリンクを控える「タイムリリース」ルールを主張するグループもある。しかし、カプコンのように「二次創作の有用性に一定の評価を与えている」と言われている著作権保持者もいる[要出典]

M.U.G.E.Nエンジンに置ける創作物は2種類に大別でき、1つは画像や音声と言った、上記のような理由から一般的に著作権保護の対象であることの多いデータを流用したものである。そしてもう一方は、CMD(コマンドファイル)・AIR(アニメーションファイル)・CNS(定数とステート定義によるキャラクターのメインファイル)などの、作成者に著作権のあるプログラムソースに類する物である。(ここでの「作者」とは、M.U.G.E.Nで利用できるよう作業を行った者のことである)

外部リンク

  1. ^ ストリートファイターVSドラゴンボール、ザ・キング・オブ・ファイターズVSギルティギアジョジョの奇妙な冒険VSMELTY BLOODなど
  2. ^ KFMと略される事もある。日本では一般的にそのままカタカナ表記した「カンフーマン」と呼ばれている。

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