「原富太郎」の版間の差分

'''原富太郎'''(はらとみたろう、[[慶応]]4年[[8月23日 (旧暦)|8月23日]]{{Refnest|group="†"|父による「青木久衛日記」(岐阜県歴史資料館所蔵)には8月22日に出産したとある<ref>{{Cite book|和書|editor=ORGAN |title=岐阜に生まれた美の巨人、原三溪 : 実業家・アートプロデューサー、二つの顔に迫る |series=みんなの図書館おとなの夜学 12 |date=2022-03 |publisher=[[みんなの森_ぎふメディアコスモス|みんなの森ぎふメディアコスモス]] |page=15|isbn= |ID={{全国書誌番号|23695052}} }}</ref>。}}

~~(削除) '''原富太郎'''(はらとみたろう、[[慶応]]4年[[8月23日 (旧暦)|8月23日]] (削除ここまで)~~([[1868年]][[10月8日]]) - [[昭和]]14年([[1939年]])[[8月16日]])は、[[日本]]の[[実業家]]、[[美術品]]収集家<ref name="日経20190803">[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO48122520S9A800C1BC8000/ 「原三渓情熱と審美眼/日本美術守り育てたコレクター/私利を超え才能支援」]『[[日本経済新聞]]』朝刊2019年8月3日(文化面)2019年8月19日閲覧</ref>、[[茶道|茶人]]。号は三溪。[[美濃国]][[厚見郡]][[佐波村 (岐阜県)|佐波村]](現・[[岐阜県]][[岐阜市]][[柳津町 (岐阜県)|柳津町]]佐波)出身。

([[1868年]][[10月8日]]) - [[昭和]]14年([[1939年]])[[8月16日]])は、[[日本]]の[[実業家]]、[[美術品]]収集家<ref name="日経20190803">[https://www.nikkei.com/article/DGKKZO48122520S9A800C1BC8000/ 「原三渓情熱と審美眼/日本美術守り育てたコレクター/私利を超え才能支援」]『[[日本経済新聞]]』朝刊2019年8月3日(文化面)2019年8月19日閲覧</ref>、[[茶道|茶人]]。号は三溪。[[美濃国]][[厚見郡]][[佐波村 (岐阜県)|佐波村]](現・[[岐阜県]][[岐阜市]][[柳津町 (岐阜県)|柳津町]]佐波)出身。

== 略歴 ==

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子に[[原善一郎]]のほか、[[原良三郎]]らがいる。[[原範行]]は孫の夫<ref>[[新井恵美子]]『原三渓物語』284頁</ref><ref>[[日外アソシエーツ]]『[[熊本県]]人物・人材情報リスト 2007』</ref>。

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== (追記) 脚注 (追記ここまで) ==

=== 注釈 ===

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=== 出典 ===

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== 参考文献 ==

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* 藤本実也『原三溪翁伝』三溪園保勝会・横浜市芸術文化振興財団編、[[思文閣出版]]、2009年、ISBN 978-4-7842-1476-1

* 永井紗耶子『横濱王』小学館、2015年

===評伝研究===

*図録『原三溪の美術伝説の大コレクション』[[横浜美術館]]企画・監修/[[求龍堂]]、2019年

34行目: 43行目:

*齋藤清『原三溪偉大な茶人の知られざる真相』[[淡交社]]、2014年

*三上美和『原三溪と日本近代美術』[[国書刊行会]]、2017年

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== ~~(削除) 出典 (削除ここまで)~~ ==

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== 関連項目 ==

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原富太郎

原富太郎(はらとみたろう、慶応4年8月23日 ^{[† 1]} (1868年 10月8日) - 昭和14年(1939年)8月16日)は、日本の実業家、美術品収集家^[2]、茶人。号は三溪。美濃国厚見郡佐波村(現・岐阜県岐阜市柳津町佐波)出身。

略歴

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原富太郎旧蔵の国宝の孔雀明王像(東京国立博物館)。原が井上馨から購入したもの。

青木久衛の長男として生まれる。小学校卒業後、儒学者の野村藤陰や草場船山に学ぶ。その後上京し、東京専門学校(現・早稲田大学)で政治学・経済学を学び、跡見女学校の教師を務める。1892年、横浜の豪商・原善三郎の孫であり、跡見女学校での教え子であった原屋寿(はらやす)と結婚して原家に入り、家業を発展させた^[3]。神奈川懸久良岐郡六浦荘村を本拠地とし、絹の貿易により富を築いた。

また富岡製糸場を中心とした製糸工場を各地に持ち、製糸家としても知られていた。

1915年に帝国蚕糸の社長、1920年に横浜興信銀行(現在の横浜銀行)の頭取となる。

美術品の収集家や茶人として知られた。25歳頃から集め始めたコレクションは5000点を超え、没後に美術館や他の個人収集家に分散した^[3]。日本や中国の古美術品(書画や茶道具)を集めるとともに、同時代の画家(小林古径、前田青邨、横山大観、下村観山、今村紫紅、速水御舟、安田靫彦ら)の作品を購入したり、生活費を支給したりして援助したパトロンでもあった^[2]。没後、収集品は各地の美術館や個人に分散したが、2019年に開催された「横浜美術館開館30周年記念生誕150年・没後80年記念原三溪の美術伝説の大コレクション」で展示された^[4]。

美術愛好家の実業家として、三井財閥の益田孝(鈍翁)ら政財界の要人と交流があった。仏画『孔雀明王像』(国宝)は明治末期、所有者の井上馨に懇望し、「1万円で譲る」と言われて、コレクションの一部を手放して購入した(当時の1万円は現在の3000万〜5000万円に相当)^[3]。

横浜本牧に三溪園を作り、京都や鎌倉の古建築の建物を移築した^[3]。三渓園には1906年(明治39年)の開園時に「遊覧御随意」という直筆の門札を掲げ、援助した画家たちを招いて美術について語り合った。彼らの師である岡倉天心やインドの詩人ラビンドラナート・タゴール、子息の原善一郎と親交があった和辻哲郎や和辻に連れられた夏目漱石も来訪した^[2]。