「フルアニメ」の版間の差分

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'''フルアニメ'''(フルアニメーション)は、[[アニメーション]]の表現形式の一つであり、全身の滑らかな演技を自然主義的に描写したものを指す<ref>{{Cite web|url=https://artscape.jp/artword/index.php/%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3|title=リミテッド・アニメーション|author=土居伸彰|work=Artwords|publisher=大日本印刷|accessdate=2021年1月25日}}</ref><ref name="Ariyoshi2013"/>。止め絵や部分的な演技を多用した[[リミテッド・アニメーション|リミテッド・アニメ]]と対立的に扱われることが多いが、その定義やリミテッド・アニメとの境界線は明確ではない<ref>{{Cite web|url=http://www.style.fm/as/05_column/katabuchi/katabuchi_027.shtml|title=β運動の岸辺で: 第27回 死語である"フルアニメーション"|author=片渕須直|work=WEBアニメスタイル|publisher=スタジオ雄|date=2010年4月5日|accessdate=2021年1月25日}}</ref>。

'''フルアニメ'''(フルアニメーション)は、[[アニメーション]]の表現形式の一つであり、全身の滑らかな演技を自然主義的に描写したものを指す<ref>{{Cite web(追記) |和書 (追記ここまで)|url=https://artscape.jp/artword/index.php/%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3|title=リミテッド・アニメーション|author=土居伸彰|work=Artwords|publisher=大日本印刷|accessdate=2021年1月25日}}</ref><ref name="Ariyoshi2013"/>。止め絵や部分的な演技を多用した[[リミテッド・アニメーション|リミテッド・アニメ]]と対立的に扱われることが多いが、その定義やリミテッド・アニメとの境界線は明確ではない<ref>{{Cite web(追記) |和書 (追記ここまで)|url=http://www.style.fm/as/05_column/katabuchi/katabuchi_027.shtml|title=β運動の岸辺で: 第27回 死語である"フルアニメーション"|author=片渕須直|work=WEBアニメスタイル|publisher=スタジオ雄|date=2010年4月5日|accessdate=2021年1月25日}}</ref>。

アニメーション映像は秒間24[[コマ (映画・漫画)|コマ]]の記録形式が一般的であり{{Efn|1930年代以前のアニメーション([[サイレント映画|サイレント]]、[[レコード・トーキー]])映画では、秒間16コマないし18コマの[[映画用フィルム]]に撮影されたものも存在する<ref>{{Cite journal|和書|title=実写映画とアニメーションの動きの違い:「不気味の谷」を枠組みに|author=吉村浩一|journal=法政大学文学部紀要|volume=77|pages=63-75|publisher=法政大学文学部|date=2018|doi=10.15002/00021358}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://kac-cinema.jp/theater/pdf/timemachine_vol2.pdf|title=【映画タイムマシンvol.2】アニメーションのむかし、むかし|publisher=川崎市アートセンター|date=2014|accessdate=2021年1月25日}}</ref>。}}、伝統的なフルアニメーションでは1コマ毎に絵が変化する「1コマ打ち」(秒間24枚)または2コマ毎に絵が変化する「2コマ打ち」(秒間12枚)が多用され、日本のリミテッド・アニメでは3コマ毎に絵が変化する「3コマ打ち」(秒間8枚)が多用される<ref>{{Cite web|url=http://www.kaminotane.com/2019/03/05/4984/|title=『アニメ制作者たちの方法 21世紀のアニメ表現論入門』のための補足資料: 第2回 アニメの「コマ打ち」とは何か 井上俊之が語る「コマ打ち」の特性|work=かみのたね|publisher=フィルムアート|date=2019年3月5日|accessdate=2021年1月25日}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://animation-nerima.jp/enjoy/kyojin/vol21/|title=練馬にいた! アニメの巨人たち: 第21回 手塚治虫さん(マンガ家・アニメーション制作者)その1|work=練馬アニメーションサイト|publisher=練馬区|accessdate=2021年1月25日}}</ref>。ただし3コマ打ちであれば必ずしもリミテッド・アニメである訳ではなく、相応な演技が実現されていればフルアニメーションに位置付けられる場合もある<ref>{{Cite web|url=http://www.style.fm/as/01_talk/inoue04.shtml|title=アニメの作画を語ろう: animator interview 井上俊之(4)|work=WEBアニメスタイル|publisher=スタジオ雄|date=2001年2月5日|accessdate=2021年1月25日}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://newreel.jp/feature/5043|title=オープニングで考えるアニメーション 「映像研には手を出すな!」の巻(2)|author=細馬宏通|work=NEWREEL|publisher=ボストーク|date=2020年2月27日|accessdate=2021年1月25日}}</ref>。

アニメーション映像は秒間24[[コマ (映画・漫画)|コマ]]の記録形式が一般的であり{{Efn|1930年代以前のアニメーション([[サイレント映画|サイレント]]、[[レコード・トーキー]])映画では、秒間16コマないし18コマの[[映画用フィルム]]に撮影されたものも存在する<ref>{{Cite journal|和書|title=実写映画とアニメーションの動きの違い:「不気味の谷」を枠組みに|author=吉村浩一|journal=法政大学文学部紀要|volume=77|pages=63-75|publisher=法政大学文学部|date=2018|doi=10.15002/00021358}}</ref><ref>{{Cite web(追記) |和書 (追記ここまで)|url=https://kac-cinema.jp/theater/pdf/timemachine_vol2.pdf|title=【映画タイムマシンvol.2】アニメーションのむかし、むかし|publisher=川崎市アートセンター|date=2014|accessdate=2021年1月25日}}</ref>。}}、伝統的なフルアニメーションでは1コマ毎に絵が変化する「1コマ打ち」(秒間24枚)または2コマ毎に絵が変化する「2コマ打ち」(秒間12枚)が多用され、日本のリミテッド・アニメでは3コマ毎に絵が変化する「3コマ打ち」(秒間8枚)が多用される<ref>{{Cite web(追記) |和書 (追記ここまで)|url=http://www.kaminotane.com/2019/03/05/4984/|title=『アニメ制作者たちの方法 21世紀のアニメ表現論入門』のための補足資料: 第2回 アニメの「コマ打ち」とは何か 井上俊之が語る「コマ打ち」の特性|work=かみのたね|publisher=フィルムアート|date=2019年3月5日|accessdate=2021年1月25日}}</ref><ref>{{Cite web(追記) |和書 (追記ここまで)|url=https://animation-nerima.jp/enjoy/kyojin/vol21/|title=練馬にいた! アニメの巨人たち: 第21回 手塚治虫さん(マンガ家・アニメーション制作者)その1|work=練馬アニメーションサイト|publisher=練馬区|accessdate=2021年1月25日}}</ref>。ただし3コマ打ちであれば必ずしもリミテッド・アニメである訳ではなく、相応な演技が実現されていればフルアニメーションに位置付けられる場合もある<ref>{{Cite web(追記) |和書 (追記ここまで)|url=http://www.style.fm/as/01_talk/inoue04.shtml|title=アニメの作画を語ろう: animator interview 井上俊之(4)|work=WEBアニメスタイル|publisher=スタジオ雄|date=2001年2月5日|accessdate=2021年1月25日}}</ref><ref>{{Cite web(追記) |和書 (追記ここまで)|url=https://newreel.jp/feature/5043|title=オープニングで考えるアニメーション 「映像研には手を出すな!」の巻(2)|author=細馬宏通|work=NEWREEL|publisher=ボストーク|date=2020年2月27日|accessdate=2021年1月25日}}</ref>。

代表的なフルアニメーションの作品としては[[ウォルト・ディズニー]]製作の『[[白雪姫 (1937年の映画)|白雪姫]]』(1937年)がある<ref name="Ariyoshi2013">{{Cite journal|和書|title=アニメ・リテラシーの必要性|author=有吉末充|journal=人間文化研究 京都学園大学人間文化学会紀要|volume=30|pages=29-49|publisher=京都学園大学人間文化学会|date=2013|NAID=110009560350}}</ref>。

代表的なフルアニメーションの作品としては[[ウォルト・ディズニー]]製作の『[[白雪姫 (1937年の映画)|白雪姫]]』(1937年)がある<ref name="Ariyoshi2013">{{Cite journal|和書|title=アニメ・リテラシーの必要性|author=有吉末充|journal=人間文化研究 京都学園大学人間文化学会紀要|volume=30|pages=29-49|publisher=京都学園大学人間文化学会|date=2013|NAID=110009560350}}</ref>。