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車のバッテリーの寿命は何年?バッテリーの交換時期や費用を解説

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車のバッテリーの寿命は何年?バッテリーの交換時期や費用を解説

車のバッテリーは消耗品のため、寿命が尽きる前に交換が必要です。劣化に気づかず使い続けると、突然バッテリーが上がって立ち往生してしまうなどのトラブルにつながります。適切なタイミングで交換を行いましょう。

本記事では、バッテリー交換が必要かどうかの判断基準や交換費用、長く使うためのポイントを解説するとともに、バッテリーが上がってしまった時の対処法も紹介します。

目次
  1. バッテリーの寿命は何年?
  2. バッテリーの寿命・交換時期を判断するポイント
    1. バッテリーの電圧が低くなっている
    2. エンジンがかかりにくい
    3. ヘッドライトが暗い
    4. パワーウィンドウの開閉が遅い
    5. バッテリー本体の異常
    6. アイドリングストップしなくなった
  3. バッテリーの寿命を延ばすポイント
    1. 定期的に長距離を走行する
    2. 電装品の見直し
    3. バッテリーの定期点検をする
  4. バッテリー上がりの原因と対処
  5. バッテリー交換にかかる費用
  6. まとめ

バッテリーの寿命は何年?

一般的に、バッテリーの寿命は2〜3年とされています。3年以上使用できているケースも見られますが、内部の劣化が進んでいて、いつバッテリーが上がるか分からない状態になっている可能性が高いでしょう。2〜3年を交換目安として、寿命が尽きる前に早めの交換をおすすめします。

また寿命は、車を使用している環境や走行距離、使用頻度といった状況によって前後するものです。最近は、寿命の直前まで大きな問題がなく使えるバッテリーも多いため、劣化のサインを見落とすと、突然バッテリーが上がって驚くということになりかねません。使用年数に関わらず、違和感を感じたら交換を検討しましょう。

バッテリーの寿命・交換時期を判断するポイント

バッテリーの寿命は一般的に2〜3年ですが、前述のとおり使用する環境や状況によって、寿命が短くなるケースもあります。点検時や使用中に違和感を感じたら、交換が必要なサインかもしれません。バッテリーの寿命や交換時期を判断するポイントを紹介します。

バッテリーの電圧が低くなっている

車のバッテリーの電圧は、エンジン停止時に12.5〜13V、走行中に13.5〜14.5V程度が正常値です。電圧が正常値を下回ってきたら、バッテリーの寿命が近いサインかもしれません。

電圧とは、電気が流れる勢いのことです。車は、キーを回したりスタートボタンを押すことで、バッテリーからセルモーターに電気が流れてエンジンがかかり動きます。電圧が低いと、セルモーターが十分に回転せず、エンジンがかかりにくくなるのです。

電圧が低くなっているかどうかを測定できる電圧計には、バッテリーに直接つないで測るものと、シガーソケットから測れるものがあります。シガーソケットから測れるものは、手軽に電圧を計測できるため日常使いに便利です。しかし、交換時期の判断のために正確な数値を出したいという場合は、バッテリーに直接つなぐタイプのほうが正確な値を計測できます。

エンジンがかかりにくい

バッテリーから流れる電気が少ないと、セルモーターが十分に回転できないため、エンジンがかかりにくくなります。そのため、エンジンを動かし始めた時、セルモーターの回転音が遅くなってきた、あるいは弱く感じるなどの兆候が見られたら、バッテリーが劣化している可能性があります。1回でかからないといった場合も寿命が近いサインです。

ただしエンジンのかかり具合は、気候などからも影響を受けます。特に冬場は、バッテリーの放電力が弱くなることが多く、交換時期ではなくてもエンジンがかかりにくい場合があります。バッテリーの寿命を迎えるには早いのなら、季節による一時的なものかもしれません。他の症状の有無も見て判断しましょう。

ヘッドライトが暗い

灯火類の明るさも、バッテリーの状態をチェックするポイントの1つです。ヘッドライトが暗くなってきたと感じたら、バッテリーの寿命が近いのかもしれません。バッテリーの劣化で十分な電力が供給されなくなると、ライトを明るく照らせなくなるからです。

しかし最近は、少ない消費電力で点灯するLEDライトが使われている車が主流になっているため、バッテリーの寿命が近づいても明るさがあまり変わらない場合もあります。ハロゲンランプやHIDランプの場合はライトの明るさで判断可能ですが、LEDライトが使用されている車は、ライトが暗くなくても寿命が近い場合があることを留意しておきましょう。

パワーウィンドウの開閉が遅い

パワーウィンドウも、バッテリーから流れる電気を使っている部位です。動きが悪くなってきた時は、バッテリーの寿命が近い可能性があります。ただし、車内で電装品を多く使用すると、パワーウィンドウの開閉が遅くなる場合もあるため、他の要因が無いか確認して判断しましょう。

バッテリー本体の異常

バッテリー本体に異常が見られる場合も、寿命である可能性が高いため、交換したほうがよいでしょう。下記がよくある異常の例です。

  • バッテリー本体が膨らんでいる
  • 端子のまわりに粉がふいている
  • バッテリー液が極端に減っている
  • バッテリー液に汚れや変色が見られる

一般的にバッテリーはエンジンルーム内に設置されており、車に詳しくない場合は確認しにくいかもしれません。自分で確認できない場合は、ディーラーなどプロの業者に整備や点検を依頼しましょう。

アイドリングストップしなくなった

停車時にエンジンが停止するアイドリングストップ機能を搭載した車の場合、アイドリングストップをしなくなるという現象も、バッテリーの寿命を知らせる兆候です。まれに一時的な不具合でアイドリングストップしないこともありますが、慢性的に続くようであればバッテリーの劣化を疑いましょう。

バッテリーの寿命を延ばすポイント

2〜3年での交換が必要なバッテリーですが、使い方によっては寿命が短くなってしまいます。できる限り長持ちさせたいと思う場合、気を付けたいポイントは下記の3点です。

定期的に長距離を走行する

車の走行時は、エンジンが回転してバッテリーが充電されます。そのため、短距離しか運転しない、乗車の頻度が少ないといった場合は、充電不足がおこりやすく、バッテリーの消耗が早まります。特に、十分な充電ができていないまま、エンジンスタートとストップを何度も行うと、充電が切れてバッテリーが上がってしまう場合もあるため、注意が必要です。

バッテリーの消耗を防ぐためには、定期的に長距離の走行をするのがおすすめです。週に1回程度、10km以上の走行をすれば、しっかりとバッテリーを充電できます。休日にドライブをしたり、遠くまで買い物に出かけたりなどの工夫を試してみてください。

電装品の見直し

安全のための灯火類は、適切なタイミングでの点灯が必要です。しかし、その他の電装品については、長時間の使用はバッテリーの消耗につながるため控えましょう。特に、電装品のスイッチを入れたままエンジンをかけると、双方に電気を送らなければならず、バッテリーに大きな負担がかかります。

電装品には、ナビやエアコン、イルミネーションのような室内演出用のライト、カーステレオなど、さまざまなものがあります。スマートフォンやタブレットをUSB接続したシガーソケットなどからの充電も、同様にバッテリーの電気を使います。どうしても必要なものであるのか、電装品の見直しを行ってみてください。

また、エンジンを止めた状態で電装品を使い続けると、バッテリーが上がってしまう恐れがあります。エンジンをかけない状態での利用は、できる限り避けましょう。

バッテリーの定期点検をする

バッテリーを定期的に点検し、整備することも寿命を延ばすポイントです。点検の頻度は、3〜6ヶ月に1回程度がおすすめです。自分でできる定期点検としては、バッテリー液の確認と電圧の測定があります。

バッテリー液の点検では、バッテリー液が、本体に書かれている上限(UPPER LEVEL)と下限(LOWER LEVEL)の線の間にあるかを確認します。液の量が下回っている場合は、専用のバッテリー液か精製水を追加し整備しましょう。極端に減っている時は液漏れしている可能性があり、バッテリー交換が必要です。

電圧の点検は、バッテリーテスターで測定すれば正常値であるかを確認できます。低い数値が出た場合、バッテリーの充電ができていない可能性もあるため、走行や充電器での充電を行い、回復を試してみてください。2〜3年使用したバッテリーで、点検の度に電圧が低い、充電してもすぐに電圧が下がるといった場合には、交換を検討しましょう。

バッテリー上がりの原因と対処

バッテリー上がりは下記のような原因が考えられます。

  • 長期間車を利用しなかったことで自然放電した
  • ライトや電装品を長時間使用して充電がきれた
  • バッテリーが寿命を迎えた

バッテリーが上がってしまった場合の対処法は、大きく下記の3つです。

まず1つ目は、ジャンプスターターを使う対処法です。ジャンプスターターは車のバッテリーを充電できるモバイルバッテリーで、活用すれば充電ができます。

2つ目は他の車に救援してもらう、ジャンピングスタートという方法です。ブースターケーブルで故障車のバッテリーと救援車のバッテリーをつなぎ、救援車のエンジンを入れて5分程度充電します。充電後、救援車のアクセルを踏んで高い回転数を保ち、故障車のエンジンを始動して無事にかかれば完了です。

3つ目はロードサービスに依頼する方法です。ジャンプスターターがない時やブースターケーブルが難しい場合、無理せずロードサービスを手配しましょう。加入している任意保険によっては、ロードサービスが含まれている場合もあるため確認してみるとよいでしょう。

バッテリー交換にかかる費用

バッテリー交換には、バッテリー本体の購入費用に加えて、工賃や廃棄料がかかります。

バッテリー本体の費用は、例えばメーカー純正品のバッテリーなら2万円程度のものが多いようです。ただし種類や車種によって異なり、比較的安い5千円程度のものから4万円以上の高価なものまで幅があります。

バッテリー交換にかかる工賃は、数千円で済む場合がほとんどです。電気自動車やハイブリッド車はガソリン車よりも高くなる傾向があります。

古いバッテリーの廃棄料は、数百円から3千円程度が一般的です。サービスの一環として無料で引き取ってもらえる場合もあります。

まとめ

バッテリーの劣化に気付かず使い続けていると、バッテリー上がりなどのトラブルにつながります。2〜3年が寿命とされていますが、違和感を感じたら早めの交換を検討しましょう。また、少しの工夫でバッテリーの寿命を延ばせます。突然のバッテリー上がりで困惑することのないように、車の使い方の見直しや定期的な点検を行ってみてください。

執筆年月日:2024年9月

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