展示 · 2020年06月13日

    ほたる館日誌「ヘビという生き物」

    久しぶりの更新になりました、ほたる館日誌。更新しない間に、コロナでの休館やほたる館公式SNSのスタート、ホームページのリニューアルなど、様々なことがあり、月日の流れのはやさに驚くスタッフです。

    さて今回のテーマは、山や水辺などにいくと出会うことのある「ヘビ」です。

    皆さん、ヘビにはどのようなイメージをお持ちでしょうか?

    「怖い」「気持ち悪い」「みんな毒を持っている」「咬みつく」というマイナスなイメージが一般的ではないでしょうか?

    マイナスなイメージのおかげで、いろいろと誤解されている生き物でもあります。

    ヘビはワニやカメなどと同じ爬虫類の仲間で、下の図のように生物学上ではトカゲと近縁とされています。

    世界に約3600種が確認されており、日本にいるのは36種(外来種を含む、ウミヘビは除く)。北九州にいるのは8種です。

    その8種の中で、毒蛇はどの位の種類がいるのでしょう?多くの人が持っている「みんな毒を持っている」というイメージですが、実は「ニホンマムシ」と「ヤマカガシ」の2種類のみで、残りの6種は全て無毒のヘビなのです。

    ヘビの全てが毒蛇というイメージは人間の間違いですが、この間違った認識によって、無毒である「アオダイショウ」や「シマヘビ」の子どもは有毒の「ニホンマムシ」に模様を似せて(擬態して)身を守っているため、人間にマムシと勘違いされ殺されてしまったりもするのです。

    もう一つのヘビの大きなイメージである「咬みつく」について。

    生き物の中で、初めから「咬んでやるぞ」というものは少なく、ヘビも例外ではありません。ヘビに咬みつかれた人はヘビを無理やり捕まえようとしたり、間違って踏んでしまったりと人間からヘビに触れてしまっているのです。

    ヘビの主な天敵は、空から体を掴んでくるワシやタカなどですので、体を掴まれるのは死を意味する出来事。ヘビにとって「やめて!」という行動が咬みつくという行動なのです。では、野外でヘビに出会ったらどうしたらいいのかというと、人間から触らなければヘビはなにもせずにその場を去りますので、静かにその場を離れるのが一番です。

    ほたる館には6月現在、日本でよく見られる「アオダイショウ」と「シマヘビ」を展示しています。

    今までマイナスなイメージを持たれていた方は、ご来館された際ぜひ観察をしてみてください。

    あなたもヘビの虜になってしまうかも?

    アオダイショウ

    シマヘビ

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