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インド:石炭省、国内石炭輸送改善に向けた38の優先鉄道プロジェクトを特定

掲載日:2024年9月13日

8月29日、石炭省は石炭の安定的かつ信頼性の高い供給を確保するため、石炭輸送インフラの開発を加速させたと発表した。この一環で石炭物流計画の下、鉄道省との緊密な連携により優先的に進める38の鉄道プロジェクトを特定した。

当該プロジェクトは、鉄道の接続性を向上させ、タイムリーな石炭供給確保、物流コストを削減し全国の石炭輸送の全体的な効率を高めるために不可欠となっている。

当該優先プロジェクトのうち、オリッサ州での2件の鉄道プロジェクトのサルデガ-バルムダ(Sardega-Bhalumuda)複線とバルガル道路-ナワパラ道路(Bargarh Road-Nawapara Road)単線の開発を承認した。

全長37.24kmのサルデガ-バルムダ複線は、IB渓谷とMand-Raigarh炭田の様々な石炭鉱区を通過しており、Mahanadi Coalfields Ltd (MCL)と幾つかの民間炭鉱が運営する炭鉱からの石炭の輸送を促進する。これはサルデガ〜インド北部の発電所の輸送距離を短縮し効率を高める点で特に戦略的なものとなっている。

全長138.32kmのバルガル道路-ナワパラ道路単線は、タルチャー(Talcher)炭田からの石炭輸送を大幅に改善し、ナグプールやインド西部へ向かう直行・短縮ルートを提供する。これも物流コストを大幅に削減し、タルチャー地域からの石炭輸送の全体的な効率を改善することが期待されている。

石炭省は、インド石炭部門が現在のエネルギー需要を満たすだけでなく、持続可能で発展した国家の基礎を築けるよう様々な重要なプロジェクトを進めている。石炭省は「この取り組みはPM Gati Shakti(国家インフラ開発計画)における統合計画と同期した期限付き実施のビジョンに合致しており、(2047年までにインドを先進国にするという)「Viksit Bharat 2047」の野心的なビジョンを実現するための極めて重要なアプローチである」と付け加えた。

(石炭開発部 宮崎 渉)

おことわり:本レポートの内容は、必ずしも独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構としての見解を示すものではありません。正確な情報をお届けするよう最大限の努力を行ってはおりますが、本レポートの内容に誤りのある可能性もあります。本レポートに基づきとられた行動の帰結につき、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構及びレポート執筆者は何らの責めを負いかねます。なお、本資料の図表類等を引用等する場合には、独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構資料からの引用である旨を明示してくださいますようお願い申し上げます。

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