内容説明
とつぜん決まった引っ越しで、母方のおばあちゃんが住むド田舎で暮らすことになった六年生のマサミチ。ダサくって幼稚な同級生ともなじめず、ふてくされているとき、ふと寄り道した古いお宮で、白い着物に白いはかま姿の青年に呼びとめられる。その"きれいなお兄いさん"こそ、ツクヨミの神とあがめられる「夜のお方さま」の仮のお姿。なりゆきで食べてしまったサトリまんじゅうの効きめで、マサミチは、家霊のヨネハラさんや猫のコトラをはじめ、いままで気にもとめなかった木や虫たちとも対話できるようになる。いっぽう、技術者のパパが勤める原子力発電所で、あるおそろしい事態が進行し、ぼくの大好きなスイッチョさんは全身を青い炎にむしばまれる。スイッチョさんの命を救い、秒読みの危機をくい止められるのは、はたして?
「BOOKデータベース」 より