内容説明
移民問題をめぐっては、どの国にも悩ましい問題があり、議論が行われている。国はいま以上に新しい移民を受け入れるべきなのか?受け入れるべきだという人は人道的な理由を挙げ、反対する人は財政負担や文化の変容といった懸念を指摘する。だが、経済学者のブライアン・カプランは、そこに新しい説得力のある論点を追加した。すべての国境を開放すれば、世界経済が好転して貧困が一掃され、最終的にはすべての人に利益がもたらされるというのだ。著者は、移民受け入れに反対するすべての議論を真摯に受け止めたうえで、反対派の疑問と懸念に答え、国境開放に向けた議論と政策の方向を指し示す。細部をおろそかにしない記述と人を惹きつける楽観性、そして人気漫画家ザック・ウェイナースミスによる鮮やかなイラストで、『国境を開こう!』(Open Borders)は、移民受け入れ推進の根拠をわかりやすく、そして説得力豊かに提示している。
目次
- 1 地球規模のアパルトヘイト
- 2 国境開放の驚くべき経済効果
- 3 移民を受け入れたら生活が苦しくなる?
- 4 移民は文化を破壊する?
- 5 移民は社会から自由を奪う?
- 6 キーホール・ソリューション
- 7 哲学・思想・宗教から移民問題を考える
- 8 国境なき世界をめざして
「BOOKデータベース」 より