社会をつくった経済学者たち : スウェーデン・モデルの構想から展開へ

書誌事項

社会をつくった経済学者たち : スウェーデン・モデルの構想から展開へ

藤田菜々子著

名古屋大学出版会, 2022.9

タイトル別名

社会をつくった経済学者たち : スウェーデンモデルの構想から展開へ

タイトル読み

シャカイ オ ツクッタ ケイザイ ガクシャ タチ : スウェーデン モデル ノ コウソウ カラ テンカイ エ

大学図書館所蔵 件 / 169

この図書・雑誌をさがす

注記

JSPS科研費JP17K03643(基盤研究(C)「スウェーデンの経済学説を中心とした北欧的社会科学理論の研究」)の助成を受けた研究

JP22HP5120(令和4[2022]年度研究成果公開促進費「学術図書」)を受けて刊行されたもの

参考文献: p389-412

内容説明・目次

内容説明

不況・戦争など直面する危機を乗り越え、福祉先進国の礎を築いた経済学者たち。ケンブリッジ学派と双璧をなしたスウェーデン経済学の全体像を、彼らの政治・世論との深いかかわりとともに初めて解明、福祉国家への合意を導いた決定的役割と、現代におけるその変容までを鮮やかに描き出す。福祉国家への信頼はいかに生まれたのか。

目次

  • スウェーデン社会をつくった経済学者たち
  • 第1部 黎明から「第1世代」の経済学者へ(「大国の時代」・「自由の時代」と重商主義—スウェーデン経済学の黎明;ダヴィッドソンとスウェーデン経済学界の形成—自由主義の勃興;新マルサス主義者としてのヴィクセル—「奇矯過激の人」の改革思想;ヴィクセルの貨幣理論—累積過程への視座;カッセルとヘクシャーの保守主義・自由主義—「第1世代」の知的遺産)
  • 第2部 「第2世代」とストックホルム学派の成立(「経済学クラブ」における世代間対立—「中間世代」から若手の台頭へ;リンダールとミュルダールの動学的方法—ストックホルム学派の初期形成過程;オリーンの経済学—貿易理論から貨幣的経済理論へ;失業委員会での協働—ストックホルム学派の群像;大恐慌期の金融政策と「新しい財政政策」—リクスバンク・社民党・経済学者)
  • 第3部 ケインズ革命とストックホルム学派(ケインズ『一般理論』の形成とストックホルム学派—国際的人物交流;「先行性論争」とストックホルム学派—オリーンの「エコノミック・ジャーナル」論文;ストックホルム学派の衰退—集団の解散と学術的要因)
  • 第4部 スウェーデン・モデルと「第2世代」の経済学者(スウェーデン・モデルの政策論争—「社民党対自由党」の福祉国家路線;国際社会の平和と「福祉世界」—冷戦下での中立国の役割;「ノーベル経済学賞」—リクスバンクの反撃)
  • スウェーデンにみる経済学者の社会的影響力

「BOOKデータベース」 より

詳細情報

ページトップへ

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /