河海抄 20巻
源惟良撰
[書写者不明], 文政10 [1827]
文字資料(書写資料)
カカイショウ
巻第1E23:1990005886262,
和漢古書につき記述対象資料毎に書誌レコード作成
写本
奥書(朱書)に「この河海抄二十巻は師のおきな松のやの大人のもたりし古寫本を乞てらうとうなりける重賢におふせて字形くたりなと總て原本とたかへす摸寫といふものにして誤はなほあやまりにして聊もわたくし心を出さしめすつゝしみてうつさせつそをいかにといふにこの原本いつはかりの寫ともさたかにはしりかたけれとすへてのさま二百有餘年にもなりつらむとおもへるところところあるはた書體もをさをさつたなからていともうるはしき古寫本なれはなりけりかくて後あまたゝひかうかへたゝしてふはこにふかくをさめおきぬ時は文政十年といふとしの秋草葉におけるしら露の照そふ月もたかへのやにやうやうおいもくはゝりてなかき夜かこつ燈をかゝけてしるす 水本能都止布(花押)」とあり
1: きりつほ. 2: はゝきゝ, うつせみ, ゆふかほ. 3: 若むらさき, 末摘花. 4: 紅葉賀, 花のゑん. 5: あふひ, さかき, はなちる里. 6: すま, あかし. 7: みをつくし, 蓬生, せきや. 8: 絵あはせ, 松かせ, うす雲. 9: あさかほ, をとめ. 10: 玉かつら, はつね, こてふ, ほたる. 11(至央): とこなつ, 篝火, 野分, 御幸. 11(従央): ふしはかま, まき柱. 12: 梅かえ, 藤のうらは. 13: わかな上, わかな下. 14: かしは木, 横笛, すゝむし. 15: 夕きり, 御法, 幻, 雲隠. 16: 匂兵部卿, 紅梅, 竹川. 17: はし姫, 椎かもと. 18: あけまき, さわらひ, やとり木.19: あつまや, うき舟. 20: かけろふ, てならひ, 夢のうきはし
印記: 「花迺家文庫」,「陽春廬記」,「南葵文庫」
識語(朱書): 「此書は四辻宮大納言善成公の撰なるに名をかくしてあらぬ官位名等をしるさせたり清輔の奥義抄に前和歌得業生柿本躬貫撰とかゝせ定家の未来記にも貫躬とかかせたる類なり 松乃屋与清」
朱筆書き入れあり
付箋あり
虫損あり