内容説明
カティンカ・オトゥールは、バツイチの31歳。小説家としてモノになるために、孤軍奮闘中の彼女の一日は、郵便配達で始まる。小説の採用通知を、のどから手が出るほどに待って暮らす毎日だが、うれしい知らせは来たためしがない。無情な現実にくじけそうになるカティンカに、さらに追い討ちをかけるのが、「早くいい人見つけなさい」攻撃を繰り広げる母親と、別れて9年たった今でも彼女を我が物あつかいする、嫌味な有名大学教授の元夫。そんなある日、ハンサムなメールマンに一目惚れしてしまったことから、彼女の人生は、ゆっくりと、でも確実に動きはじめた!理想(妄想!?)と現実のあいだで揺れ動き、へこみながらも、少しずつ自分の欲しい人生に近づいてゆくカティンカ。微妙なお年頃の女性の本音と悩みがほとばしる、共感度100%のガールズフィクション。
「BOOKデータベース」 より