内容説明
ウィンキーは、はじめはふつうのテディベアだった。ところが母親から子供へと持ち主が変わり、その子供も成長するとウィンキーは忘れられ、ひとりぼっちになってしまった。さびしく退屈な時間を過ごすうちに、願いがかなって自由に動けるようになったウィンキーは、持ち主の家から飛び出した。やがてかわいい子供もできて、ウィンキーは森の中で楽しく暮らしていたが、ある日、大きな不幸に見舞われる。しかも、その悲しみが癒えないうちに、ウィンキーは爆弾魔とまちがえられて、FBIに捕まってしまう。ありとあらゆる罪を着せられて、ウィンキーは裁判にかけられることになった。そのうえ、付けられた弁護人は、これまで一度も勝ったことがないという頼りない男アンウィン。こうして前代未聞の裁判が始まるが、無実を訴えるウィンキーのけなげな姿が思わぬ波紋を呼ぶことに...。人間のようにしゃべって動けるキュートなテディベアが体験する愛と喜び、悲しみと怒り。ユーモアと諷刺をこめて描く不思議な不思議な物語。
「BOOKデータベース」 より