内容説明
21世紀を迎えて周術期のQuality of Lifeへの関心が一層高まってきた。とくに術後痛はその中で最も重要なトピックである。医療サイドのみならず、患者様においても一層関心を抱いてきている。痛みへの苦しみもさることながら、術後の遷延した痛みやリハビリの問題に対する不安もある。また、医療サイドとしては、在院日数短縮などの病院経済への対策面も大きくのしかかってきている。いずれにしても今世紀の医療問題としての存在感としてはまことに大である。このような背景から本書では、常日頃術後痛に強い関心をもち、その研究成果を発表している先生方が最近の知識を十分に織り込んでいる。
目次
- 1 術後痛の成因
- 2 術後痛に対する硬膜外鎮痛法
- 3 術後鎮痛管理
- 4 術後鎮痛におけるPCA(自己調節鎮痛法)
- 5 特殊な場合における術後鎮痛
- 6 オピオイド鎮痛薬の薬理学的特性:最新の作用機序を中心に
- 7 NSAIDs鎮痛薬の薬理学的特性
- 8 ストレスと疼痛
「BOOKデータベース」 より