内容説明
本書は初版、第2版と版を重ねてこられたが、今般、従来版の貴重な部分を残して全面的に見直し、分析化学への取り組み易さを狙って編集した。あくまでも「演習を中心とした薬学生の分析化学」の内容に徹するために、一般の教科書的な記述は避け、各章または各節の冒頭に要点を集約するに止め、多くの演習問題を解法することによって、内容の理解を深めるように努めた。分析・物理化学系科目への取り組みに苦痛を感じておられる薬学生諸君も多いと思う。本書は主として標準的な学力を有する薬学生を対象とし、中程度の問題を60%、平易と思われる問題と、やや難問と思われる問題をそれぞれ20%の割合で採り入れた。定性分析、定量分析、主要機器分析、日本薬局方一般試験法などを中心とし、国試ガイドライン(出題範囲)並びに薬学教育コアカリキュラムをも考慮に入れて、関連する薬剤師国家試験問題も多く採用した。
目次
- 第1章 基本事項(単位;誤差、有効数字、データの取扱い ほか)
- 第2章 化学分析(酸塩基反応(平衡);沈殿反応 ほか)
- 第3章 機器分析(赤外吸収分析;紫外可視吸光度測定法 ほか)
- 第4章 臨床化学分析(臨床化学;臨床化学分析法 ほか)
「BOOKデータベース」 より