内容説明
21世紀の糖尿病学研究のキーワードを2つあげれば、ヒトゲノム解析とデジタル情報革命ではないでしょうか。生活習慣病としての糖尿病を考えるとき、この2つの事項は大切です。最近、遺伝子を含めて生命現象の要素がかわり始めましたので、この要素の相互作用を考えて、糖尿病を新しく説明することが重要になります。このような激動の時期に糖尿病キーワードを改訂するのには必然性があるようです。平成11年に糖尿病診断基準が改訂されました。また糖尿病療養指導士認定機構がたちあがり、平成12年には受験セミナーが開催されます。一方では医療事故が報ぜられているように、それぞれの医療職が多忙になり、うっかりミスを起こしているようにみえます。その上、日進月歩の医学医療の進歩に追いつくためには学習が不可欠です。医師はもちろん、コメディカルスタッフは目まぐるしく時間を合理的に使わないといけません。このような状況を考えると、このキーワードは忙しい時間の間隙をぬって遺療スタッフの学習に役立つのではないかと思います。できるだけ新しい知識を簡潔にまとめるように努力しました。
目次
- 1型糖尿病発症遺伝子
- HLA(human leucocyte antigen)
- ICA、IAA、IA‐2、ICSA
- Tumour necrosis factor α(TNF‐α):腫瘍壊死因子α
- サイトカイン:インターロイキン(IL‐1)
- GAD抗体
- 接着分子
- Slowly progressive type 1(insulin‐dependent) diabetes mellitus(SPIDDM)、latent antoimmune diabetes in adults(LADA)
- NODマウス(non‐obese diabetic mouse)
- ニコチン酸アミド〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より