内容説明
東欧の最奥に生まれたSF。ブルガリアは黒海の西岸に面するバルカンの国。ヨーロッパ中央に遠く、多民族が興亡し、東西の文化が衝突・融合、政治的にも揺り動かされた。そんな国に生まれたちょっと違った味わいのSF小説集!表題作は、ソフィアで開かれた世界SF作家会議に出席したブルガリア人、アメリカ人、日本人、「第三世界」人の四人が、ホテルのバーで偶然同じテーブルに座ることになったのを機に、同じテーマで、一晩ごとに創作を発表することになった。テーマに選ばれたのはイースター島のモアイ像、一番手はアメリカ人ということになったのだが...。他に、宇宙船に乗り込んできた不思議な美女をめぐる騒動『麗しのエレナ』、何世紀もかけて地球に帰ってきた宇宙飛行士が、かつての恋人に出会う『二重星』、そしてスヴェトスラフ・ストラチェフの『呼びかけの声』を収録。
「BOOKデータベース」 より