9月1日は「防災の日」。自然災害はいつ起きるか分かりません。鹿児島県本土は、6月28日から7月4日にかけて記録的な大雨に見舞われました。大切な命を守るためには、災害についての知識を持っておくことが大事です。家族で防災への意識を高め、不測の事態に備えましょう。
※(注記)このページは、2019年9月1日付の南日本新聞の防災特集「水害に備え命を守ろう!」に掲載された内容を再構成したものです。
※(注記)非常時の備蓄品・持ち出し品チェックリスト(PDF)は、ダウンロードしてご利用いただけます
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日頃から周囲を確認して
大雨、どう備える?
KTSウェザーセンター長
新井 雅則氏
6月28日から7月4日にかけて、県本土は記録的大雨に見舞われました。水害を引き起こすような大雨が予報されている場合、どんな行動を心がければよいでしょうか。KTSウェザーセンターの新井雅則センター長に聞きました。
―今年5月29日から大雨・洪水警戒レベルが運用されるようになり、7月上旬の大雨では県内各地でもレベル4が発令されました。
逃げ遅れで多数の犠牲者を出した西日本豪雨を教訓に、警戒レベルはスタートしました。
土砂崩れや冠水などが発生する可能性が高くなった時は、自治体はその危険度に応じて取るべき行動や避難するタイミングを5段階の警戒レベルで示します。また気象庁は、気象情報が5段階のうち、どの警戒レベルに相当するのかを発表します。
5段階のうち、レベル3ではお年寄りや体の不自由な人たちの避難を開始、レベル4になると全員避難を呼びかけています。レベル5は既に災害が発生している状況です。レベルが上がるのを待たずに行動してほしいです。
―7月3日の大雨では、鹿児島市などの自治体で避難指示が発令されました。どこにいるべきか、戸惑った人も多かったようです。
多くの自治体で避難指示を発令しましたが、全員が避難所に行かなければならない、ということではありません。
避難する場所は、身の安全を確保できるところを指します。つまり、マンションなどの高い場所に住んでいる場合は、むやみにどこかへ行く必要はありません。一軒家の場合は、2階などに移動するのもよいでしょう。普段から家族でハザードマップを確認しておくなど、身の回りの情報を共有しておくことも大事です。
―本格的な台風シーズン。心がけるべきことはありますか。
気象庁ホームページにある「危険度分布」のチェックをお勧めしています。1土砂災害2浸水害3洪水4雨の様子が危険度で色分けしてあり、自分のいるエリアの情報がすぐに確認できます。
また、天気予報で「明日の朝までに―」といった表現で予想雨量が出てきた場合には、大雨を警戒してほしいです。台風予報についても、精度が年々高まっています。まさかと思うような災害や浸水が起こるのが台風です。早め早めの対策を心がけましょう。
今は自分で情報を取得でき、準備しておくことができる時代。自分の命を守るために、最新の情報を確認しましょう。西日本豪雨のような災害はどこでも起こる可能性があります。離れた場所に住む家族や地域のお年寄りとも、普段からのコミュニケーションを大事にしましょう。
鹿児島県内の主なラジオ局周波数
《AM局》(kHz)
■しかく MBC鹿児島・阿久根・大口・川内 1107
名 瀬 1449
■しかく NHK第1
鹿児島 576 名 瀬 792
■しかく NHK第2
鹿児島 1386 名 瀬 1602
《FM局》(MHz)
■しかく MBC鹿児島 92.8 阿久根 93.7
鹿 屋 94.2 枕 崎 94.8
姶良霧島 86.7 種子島 82.3
■しかく NHKFM
鹿児島 85.6 鹿 屋 84.1
■しかく FM鹿児島
鹿児島 79.8 阿久根 80.5
鹿 屋 79.0 枕 崎 76.6
姶 良 81.4
《コミュニティーFM局》(MHz)
■しかく FMぎんが(鹿児島78.6)
■しかく FMさつませんだい(薩摩川内 87.1)
■しかく FMきりしま(霧島 76.9)
■しかく あいらびゅーFM(姶良 89.1)
■しかく FM志布志(志布志 78.1)
■しかく FMたるみず(垂水77.7)
■しかく FMかのや(鹿屋 77.2)
■しかく FMきもつき(肝付 80.2)
■しかく SOO good FM(曽於 87.4)
■しかく あまみエフエム(奄美 77.7)
■しかく エフエムせとうち(瀬戸内76.8)
■しかく エフエムたつごう(龍郷78.9)
■しかく エフエムうけん(宇検76.3)