さつまいもの原産地は、中南米です。アメリカ大陸を発見したコロンブスが、スペインに 持ち帰ったものが、フィリピン、中国、琉球を経て元禄時代の日本に入って来たようです。 宝永年間になると京都にやきいも屋が現れました。このやきいも屋は、栗「九里」に近い というなぞかけて八里半と言う看板を出していたそうです。江戸には寛政年間に初めて やきいも屋ができ、この店も八里半と書いた行燈を出していましたが、やがて小石川に 十三里と言う看板を掲げた店が現れました。栗「九里」より「四里」うまいと言うしゃれ だたそうです。
大江戸日本橋から川越札の辻まで十三里。だから川越甘藷は昔から江戸庶民の間で栗より うまい十三里(九里と四里で十三里)などと呼ばれ、人気を博してまいりました。
「九里四里(くりより)うまい十三里半」と、江戸時代に江戸と川越との距離をもじって、 味の良さをうたわれたサツマイモは、今でもこの地域の特産品の一つです。 埼玉県で栽培されるようになったのは、今から約250年前、8代将軍徳川吉宗が、サツマイモの 栽培を奨励したのがきっかけです。 そして、川越城主の松平大和守(やまとのかみ)が、10代将軍徳川家治(いえはる)に、 川越でとれたサツマイモを献上したところ、色の美しさと味の良さから"川越イモ"という 名称が起こりました。以後、埼玉県産のサツマイモの代名詞として使われるようになりました。
秋本番の中の「栗より美味い十三里」は 「九里+四里=十三里:それより美味いので「十三里半」ではなかったかと記憶しています。 子供のころ、石焼芋を売りに来ていたおやじさんも、確かそのような売り声だったような。 すみません、重箱の隅を突つきました。多分、土地によって異なるのでしょう。「十三里半」は十三里と八里半を折り込んだ洒落か?
初代 広重描くところのこの看板、有力な証拠 ではないでしょうか! でも、当時としても、諸説あったのでしょうね。 先ずは、お知らせまで -------------------------- 1999年10月22日 Katayama Michio http://www01.u-page.so-net.ne.jp/qa2/miti-ka/ --------------------------
江戸時代、ある焼きいも屋が「栗に近い味」ということで 8里半となずけた。気の強い焼きいも屋が「栗よりうまい」とて 13里といいはじめ、8里半は消えて13里になった。 13里では「栗より」どうなのか判らないが、「13里半」なら 「うまい」ことになり、理屈に合っていると思いますが... -------------------------------- 1999年10月23日 MGこと広瀬瑛一(新潟県見附市) URL: http://www.spnet.ne.jp/~hirose/ ---------------------------------