昭和42年から毎年開催されている全国不動産会議。第38回目の今年は、1,468名の参加者のもと、みちのくの青森で10月18日に開催された。テーマは「縄文の風に吹かれて今を見る」。縄文の常識を覆した三内丸山遺跡、その遺跡が語りかける「"自然"と"人"との調和」のとれた都市創りのために何をすべきか。業界不況の声を吹き飛ばすべく、活気のある盛大な会議となった。
「この青森へようこそお越し下さいました」と総合司会の井手博信教育研修委員。割れんばかりの拍手が会場を揺るがす。第1部式典は、井手委員と青森県アナウンサーの千葉美佳さんによって進められ、青柳茂治全日・教育研修委員長の開会の挨拶で幕を開けた。
歓迎の挨拶にたった主催県の工藤泰治全日・青森県本部長は「陸奥湾と八甲田の裾野に囲まれた自然と、豊かな資源に恵まれたこの青森市に、多くの来賓の方々、全国各地の会員の方々のご参加を賜り、第38回全国不動産会議青森県大会を開催できましたことを青森県本部会員一同、心より感謝を申し上げたいと思います。青森県には八甲田十和田湖の紅葉、下北半島の恐山、三内丸山遺跡など多くの観光地があります。それらを堪能していただき、心に残る思い出にして頂ければ幸いに存じます。総本部ならびに各地方本部の益々の発展とご臨席の皆様方のご健勝、ご多幸をお祈り申し上げます」と述べた。
続いて挨拶にたった中林増美理事長は「青森県には三内丸山というすばらしい遺跡があり、本当にすばらしいところであると思っております。本日は第38回の全国不動産会議がみちのくの青森で盛大に開かれることに対しまして地元の方々に改めて御礼を申し上げます。私どもの亡くなりました野田卯一は、全日本不動産協会を立派に育ててくれました。そして常々『継続は力なり』という言葉を言っておりました。まさしく第38回という全国不動産会議が開催されることにつきまして、改めてその言葉を認識する次第であります。私ども協会は会員に対し、「視線」でなく「目線」でもって接しよう、目線を対等に合わせていこう、と常日頃から考えております。ありがたいことにこのような経済状況下でも会員数は増えています。今回、このように盛大に会議が開かれたことに対して、心から御礼申し上げると共に、皆様方のそれぞれのお仕事が、大変ではございますがどうかしっかり頑張って、気力を失わないで奮い立っていただきたいと思います」と述べた。
22名の来賓者を代表して、中山啓一国土交通省大臣官房審議官、木村守男青森県知事、佐藤健一青森市助役がそれぞれ祝辞を述べた。
次に川口貢保証・副理事長によって、抜本的な税制改革の断行や不動産流通を促進する政策を政府や関係各方面に要望する決議案が提出され、これを満場一致で採決した。
また大会旗が、次回の開催地である大阪府本部(答島海志本部長)へ引き継がれた。答島本部長は「大阪以外にも近畿圏にすばらしい地域がたくさんあります。近畿圏の役員方のお力をいただきまして、来年は皆様を大阪へお迎えします」と挨拶、また「大阪は食べ物の町。何か大阪のおいしいものをぜひ召し上がっていただく、ということも計画したいと思っております」ともつけ加えた。
そして表彰として前回開催県である静岡県本部へ感謝状が授与されたほか、平成13年度の会員増強に著しい成果を残した宮城県本部、大阪府本部、福島県本部、東京都本部、千葉県本部、三重県本部、滋賀県本部、奈良県本部、長崎県本部が表彰を受けた。
閉会の挨拶を池田哲也教育研修委員が努め、第1部式典の幕が閉じた。
我が国は、未曾有の長期景気低迷のため、失業者の増加や社会秩序と安全の劣化、産業空洞化の進展、国際情勢の懸念等により、将来不安と危機感が国内に蔓延している。経済情勢も、11年連続の地価下落が示すとおり資産デフレがさらに深刻化し、金融機関の不良債権の累増や、資産価値の下落と需要の低迷が相互作用し、景気悪化を加速させている。
とりわけ、不動産の資産デフレを早急に克服することが重要であり、そのためには不動産需要を抑制している現行の不動産税制を抜本的に改正するとともに、不動産流通を促進する一層の規則緩和等が必要である。
わが協会は、不動産業界の先頭に立ち、国民生活の水準向上に貢献できるよう、不動産魂・全日魂を発揮し、一刻も早く活力ある経済の再生のため、下記項目につき政府はじめ関係各方面に強く要望する。
ここに決議する。
第2部では、白鴎大学法学部教授で、多くのメディアに登場している福岡政行氏が「混迷する日本経済とゆれ動く政治情勢」をテーマに講演を行った。
第3部懇親会には、佐々木誠造青森市長が駆けつけ祝辞を述べた。また青森ならではのアトラクションが数多く催され、会場を沸かせた。
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全国不動産会議について
全国不動産会議全日本不動産協会が開催する全国不動産会議のレポート一覧です。
| 回 | 開催本部 | 日付 | 場所 |
|---|---|---|---|
| 第60回 赤い矢印 | 佐賀県本部 | 2024年11月21日 | 佐賀市文化会館 |
| 第59回 赤い矢印 | 栃木県本部 | 2023年10月19日 | ライトキューブ宇都宮 |
| 第58回 赤い矢印 | 山口県本部 | 2022年10月20日 | KDDI維新ホール |
| 第57回 赤い矢印 | 佐賀県本部 | 2021年10月20日 | 【中止】佐賀市文化会館 |
| 第56回 赤い矢印 | 栃木県本部 | 2020年10月22日 | 【中止】ホテル東日本宇都宮 |
| 第55回 赤い矢印 | 高知県本部 | 2019年10月03日 | 高知市文化プラザかるぽーと/ザ・クラウンパレス新阪急高知 |
| 第54回 赤い矢印 | 石川県本部 | 2018年11月08日 | 石川県立音楽堂/ホテル日航金沢 |
| 第53回 赤い矢印 | 島根県本部 | 2017年10月19日 | 島根県民会館/ホテル一畑 |
| 第52回 赤い矢印 | 宮城県本部 | 2016年10月20日 | 宮城県江陽グランド ホテル |
| 第51回 赤い矢印 | 沖縄県本部 | 2015年10月29日 | 沖縄県那覇市ロワジールホテル那覇 |
| 第50回 赤い矢印 | 愛媛県本部 | 2014年10月22日 | 愛媛県県民文化会館(ひめぎんホール) |
| 第49回 赤い矢印 | 鹿児島県本部 | 2013年10月24日 | 鹿児島市 城山観光ホテル |
| 第48回 赤い矢印 | 新潟県本部 | 2012年11月01日 | 新潟市民芸術文化会館 |
| 第47回 赤い矢印 | 岩手県本部 | 2012年02月16日 | ホテルメトロポリタン盛岡NEW WING |
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第46回 |
奈良県本部 | 2010年10月29日 | なら100年会館大ホール |
| 第45回 赤い矢印 | 熊本県本部 | 2009年10月01日 | 崇城大学市民ホール |
| 第44回 赤い矢印 | 北海道本部 | 2008年10月02日 | 札幌コンサートホールKitara |
| 第43回 赤い矢印 | 群馬県本部 | 2007年10月25日 | 群馬県民会館 |
| 第42回 赤い矢印 | 山形県本部 | 2006年10月19日 | 山形県県民会館大ホール |
| 第41回 赤い矢印 | 愛知県本部 | 2005年09月08日 | ウェスティンナゴヤキャッスル |
| 第40回 赤い矢印 | 大分県本部 | 2004年11月18日 | ビーコンプラザ |
| 第39回 赤い矢印 | 大阪府本部 | 2003年11月13日 | NHK大阪ホール |
| 第38回 赤い矢印 | 青森県本部 | 2002年10月18日 | 青森市文化会館 |
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第37回 |
静岡県本部 | 2001年11月02日 | グランシップ |
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第36回 |
富山県本部 | 2000年11月02日 | 富山国際会議場 |
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第35回 |
宮崎県本部 | 1999年10月21日 | 宮崎シーガイヤ ワールドコンベンションセンターサミット |
|
第34回 |
広島県本部 | 1998年10月28日 | リーガロイヤルホテル広島 |
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第33回 |
和歌山県本部 | 1997年10月16日 | 和歌山県民文化会館 |
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第32回 |
福島県本部 | 1996年10月17日 | いわきスパリゾートハワイアンズ |
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第31回 |
福岡県本部 | 1995年10月05日 | リーガロイヤルホテル |
|
第30回 |
滋賀県本部 | 1994年10月06日 | 大津プリンスホテル |
|
第29回 |
長野県本部 | 1993年10月14日 | ホテルブエナビスタ |
|
第28回 |
宮城県本部 | 1992年10月07日 | ホテルメトロポリタン仙台 |
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第27回 |
香川県本部 | 1991年09月19日 | 高松国際ホテル |
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第26回 |
兵庫県本部 | 1990年09月19日 | 神戸・ポートピアホテル |
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第25回 |
埼玉県本部 | 1989年09月21日 | 大宮ソニックシティ |
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第24回 |
北海道本部 | 1988年09月08日 | 札幌パークホテル |
|
第23回 |
奈良県本部 | 1987年09月18日 | 奈良ロイヤルホテル |
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第22回 |
岡山県本部 | 1986年10月15日 | 岡山プラザホテル |
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第21回 |
愛知県本部 | 1985年10月18日 | 名古屋都ホテル |
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第20回 |
千葉県本部 | 1984年10月16日 | 千葉玉姫殿 |
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第19回 |
大分県本部 | 1983年10月24日 | 別府市・杉乃井ホテル |
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第18回 |
秋田県本部 | 1982年09月25日 | 秋田ニューグランドホテル |
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第17回 |
静岡県本部 | 1981年10月09日 | 静岡県・日本平ホテル |
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第16回 |
青森県本部 | 1980年09月26日 | 青森グランドホテル |
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第15回 |
京都府本部 | 1979年09月22日 | 京都・新都ホテル |
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第14回 |
岐阜県本部 | 1978年11月02日 | 岐阜市・長良川ホテル |
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第13回 |
三重県本部 | 1977年09月22日 | 三重県・ホテル・ナガシマ |
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第12回 |
鳥取県本部 | 1976年09月25日 | ホテルニューオータニ鳥取 |
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第11回 |
岩手県本部 | 1975年10月02日 | 盛岡グランドホテル |
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第10回 |
岐阜県本部 | 1974年09月16日 | 岐阜市・長良川・多賀旅館 |
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第9回 |
京都府本部 | 1974年02月16日 | 国立京都国際会館 |
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第8回 |
大阪府本部 | 1972年10月21日 | 大阪マーチャンダイズマートビル |
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第7回 |
福岡県本部 | 1971年12月04日 | 福岡市・西鉄グランドホテル |
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第6回 |
香川県本部 | 1970年11月21日 | 高松市・百十四銀行本店 |
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第5回 |
東京都本部 | 1969年11月15日 | 東京都・砂防会館ホール |
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第4回 |
京都府本部 | 1968年11月20日 | 京都市・国立京都国際会館 |
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第3回 |
愛知県本部 | 1968年03月09日 | 名古屋市・愛知県産業貿易会館 |
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第2回 |
大分県本部 | 1967年09月23日 | 大分県別府市・亀の井ホテル |
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第1回 |
宮城県本部 | 1967年04月01日 | 仙台市・仙台信用金庫本店ホール |