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日曜日、仙台市議会議員選挙と県内四町長選挙の投票が行われ、
震災による期日延期からのプチ統一選となった。
来週にも多賀城や塩釜など、各地で選挙が行われる。
「こんな時に選挙をやってる場合か?」という声も多く聞かれた。
我が地元をはじめ、被災の大きかった地域にとっては尚更だろう。
その自分自身にもそのような気持ちがあるのが事実だが
一方で、本来任期が四年と決まっている以上、
いたずらに期日を延ばしていいものではないとも思う。
そんな気持ちのまま役目柄、ということも含め
各地で自民公認・推薦候補の応援に入った。
実際には選ぶ方も選ばれる方もやりにくい、難しい選挙だったと思うし、
投票率が軒並み下がったのはそのような影響もあるだろう。
仙台市議選の結果を見ると、民主が大苦戦、国政のあおりをそのまま受け
"みんな"がその受け皿になった形に見えるが、
その中で我が党が大きく伸ばしていることも事実。
NHKは"2減"と報じたが(何かの間違い?)、実際は"2増"、
推薦も合わせれば13人が当選し、無所属保守系の党籍所有者を合わせると
20人を超える当選者の数である。
また、全5選挙区中4つで自民公認がトップ当選をしたことも
これまでにはなかったことである。
当日夜中の三時近くまで、回れる範囲で祝意を申し上げてきた。
当選者の皆さんには、今後のご活躍をお祈り申し上げます!
その翌日29日、民主党代表選が行われた。
どう取り繕ってもその底流には"小沢か否か"というものがあったのは
間違いないと言っていいが、一番真っ当な選択に落ち着いたようだ。
野田さん自身は真っ当な方だと思うが、
いずれ彼の党が今後も成立していけるかどうかは、
党の体質が"人治政治"から脱却し、統一した政策や理念、国家間を
全員で共有できるか否かなのだと思う。
「国民の生活が第一」というのは単なるスローガンに過ぎない。
何せ未だに綱領が無いという、どんな社会を目指すのかが
政権党であるにもかかわらず未だに不明であるという、
政党として極めて異常な状態のまま国政を預かっているのが
民主党なのであるからだ。
故に、この根幹部分の問題が解決されないとするならば、
世論のちょっとした動向やほんの僅かのつまずきで
また迷走を繰り返すことになるだろう。
ともかく被災地の立場からは、政党間の緊張感はそれとして、
速やかで実のある政策立案と地方が望む形での補正予算の
早期提示を求めたい。
県政においても復興へ向けての節目があった。
過日26日、県当局における復興計画案が正式に決定された。
水産漁業特区について、一部文言の修正があった。
特区導入については平成25年まで一時棚上げ、漁協等との協議を
継続していくことになった。
結論的には、5月県議会定例会で私が主張要請した通りの結論となった。
河北新報にも記事になっていたが、この一部変更には
私を含めて会派からの意見も反映された結果である。
我々、とりわけ私としてこの問題を考えるとき、
実際の漁業復興にはこの養殖業への企業資本導入の問題は
あくまで全体の一部に過ぎず、災害査定から現実の補助金給付、
更には漁船リース事業や漁場正常化など、
行政も県漁協もやるべきことが山積みであり、
こればかりに囚われて漁業復興が遅滞することは許されないのだ。
特区問題以降、両者間のコミュニケーションが十分とは言えない
状況も見え隠れし、全体として物事を速やかに動かしていける
環境づくりについて私自身腐心してきたところである。
そうでなければ漁業者の早期の復興にはつながっていかない。
状況は一歩動いたとはいえるが、今後が重要である。
臨時議会終了後、節目と言えるあれこれを羅列的に書いてみた。
自分自身にも11月に節目がやってくることになると思うが、
まずは立場を与えてもらっている中で今できることを、という気持ちは
あの日の無情な夜空を見たときから今も変わらない。
それまで復興に向けた節目を多く作っていきたいものだ。
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午後2時36分、質疑中に地震発生、
一時中断するという事態が起きた今日の予算委員会。
私の分は午前中に終了していたので差し障りがなかったが、
緊張感の走る瞬間であった。
さて、前回記したように三点を中心に質疑を行った。
一つ目の医療機関復旧支援については
石巻市立病院の再建を中心に県の対応を質した。
まず、今後の石巻医療圏の在り方と市立病院の位置付けについて
"市と県が共に汗を流す"という表現で、市側の考え方を
十分斟酌しながら進めていく旨の知執行部答弁があった。
また、再建に向けた県からの財政支援の検討も
財源の目処、という前提付きではあるが知事より示された。
なお、移転した場合でも激甚災害復旧の補助率を適用することは
厚生労働省から文書ではないが既に伝えられている。
但し、補助の総枠が現地復旧と移転新設で変わるか否かは
今後しっかり確認する必要がある。当然変わらない方でいくべきだろう。
現在地か、移転かで議論が巻き起こっている当該案件であり、
当然ながら市が自律的に判断する案件であるが、
選択の幅は出たことになるのではないかと考える。
二つ目は応急仮設住宅入居者支援。
今回は二つ提案している。
一つは収納設備の設置である。
"仮設"だから当然だが、非常に狭い。
収納スペースも極めて限定されており、
必然、空きスペースは生活用品で溢れ、更には入居しているうちに
着替えやら何やらが当然増え、居住性は更に低下する。
入居率の低い仮設団地では一世帯で複数の部屋の利用や
空き室を共同の物置として使うなどの活用があるが、
沿岸部を中心に入居率の高いところではそれも出来ない。
そこで、収納設備の提案となる。
×ばつ1m位のサイズの収納ボックスで約10万円前後であり、
地元事業者からの調達にすれば経済対策にもなる。
仮設入居者支援を検討してくれている企業団体も多い。
場所によってはトランクルームの形式でもいいだろう。
と、いうような形で提案したが、前向きな検討が示された。
もう一つは地デジ難視聴地域に建てられた仮設団地への共同アンテナ設置支援。
全18団地で678世帯(8月10日現在)で地デジが観れない。
テレビ経由の地元情報が入らないことになり、改善が必要である。
これもどういう形で解消できるか検討する旨表明された。
三つ目に産業復興支援。
まず、中小企業等グループ復旧補助について。
4分の3補助(国1/2,県1/4)という性格から非常にニーズが高いが、
予算措置額は一次補正と二次補正を合わせても需要額の一割である。
一次での事業採択の問題点を指摘しつつ、来る三次補正でも
しっかり県として財政措置を行うよう要請し、
可能な限りの対応を行う旨の言質を取った。
漁業復興については、激甚対応を含め現場レベルの事務量が膨大で、
これが遅れることは復興の足を引っ張りかねないため、
体制整備とスケジューリングの確立を求めた。
加えて漁船調達での受益者(=漁業者)の負担軽減を図るよう質した。
そして、全産業の復興に共通して言える放射性物質対策。
汚染、風評、補償、様々な問題が横たわり、今後拡大するのは明確であり、
各産業毎の単独交渉でなくチーム戦で戦っていくべきである。
これは問題課題や情報の各産業間での共有化のみならず、
県民、消費者の関心が非常に高いこの問題への
ワンストップでの対応という意味でも必要だ。
この組織化を求めに対し、早急に組織を立ち上げることが
知事より表明された。
質疑時間が30分(実際は8分オーバー。村上議員ゴメンナサイ)と、
十分な時間がなかったが、こちらの要請に対しては
概ね良い方向が示されたと思う。
今後キチンと形になるようフォローしていく。
来週は予算分科会と常任委員会です。
投稿時間 : 22:45 個別ページ表示 | トラックバック (0)
この金曜日19日より臨時議会が開会する。
国の二次補正に伴うものを中心に、一次補正分で未事業家だったものや
県への寄付金等を活用しての事業予算などである。
規模は全体で1200億円。これで今年度の一般会計は
当初のほぼ倍である1兆6765億となった。
いつぞやも書いたが、通常の歳出予算には人件費などの義務的経費や
県債償還のための公債費が含まれ、これだけで6割ほどになるため、
如何に異常な事態かがこれでも解る。
しかも、この程度ではまだまだ足りない、というのが実情だ。
大きくは国の三次補正待ちの部分があるが、議決できるものから早急に議論し、
一刻も早く復旧復興事業に回していかなくてはならない。
今回の新事業には、製造業事業所や店舗再建への補助金が盛り込まれた。
前回の議会で私が実施を提案したものであり、
それぞれ総額で30億と4億5000万、補助割合はともに2分の1で
上限がそれぞれ2000万と200万になる予定だ。
正直、前回の知事答弁は芳しいものではなかったが、
今回このように事業化されたことは率直に評価している。
さて、今回の議会は知事の提案理由説明がなされたのち、
即座に予算総括質疑が行われ、例によってトップバッターで
私が質問に立つ。
ただし、質疑予定者多数のため割り当ては30分。
どこまでできるかな?
質疑内容は以下の通りである。
1医療機関復旧支援
2応急仮設住宅入居者支援
3産業復興支援
4その他(復興基金・寄付金)
1については民間医療機関もそうだが、石巻広域医療圏にとっては
地域民の関心も高い石巻市立病院再建にたいする県のスタンスと
支援の在り方を問うていく。
2は私自身当事者でもあり(仮設の抽選外れっぱなし...)、
幾分かでも居住環境がいい方向に向くように具体的な提案を行う。
3は水産復興と中小企業支援、福島原発の影響などについて質す。
時間があれば議会中継を覗いてみてください!
出番は19日(金)午前11時からです。
県議会HP
http://www.pref.miyagi.jp/kengikai/tyukei/tyukei.htm
それではまた!
投稿時間 : 23:02 個別ページ表示 | トラックバック (0)
今日、友人の別れの旅立ちを見送った。
あの日の15時40分過ぎに奥さんに宛てた
「大丈夫か?俺は大丈夫だ」
というメールが最後の音信だったという。
暮れ近くに子を授かったばかりだった。
父とともに過ごした以上の時間が 既に過ぎ去ってしまったことになる。
何ともやりきれない。
真実、素晴らしい人柄の持ち主だった。
どんな人の輪においても、なくてはならない
パズルの真ん中の大切なピースのような彼だった。
通夜の席で、仏門にある彼の親友は友の死を悼みつつ、
「あまりにも多くの人々が犠牲になった。
津波に呑まれながら助かった人も大勢いるだろう。
彼の死や今回の辛い出来事は何を教えるのか?
私たちの命は如何に儚く、危ういものなのか、
その事を私たちは学ばなければならない。
そして、だからこそ辛くとも今を、明日を
一所懸命に生きなければならないのだ」
と説いた。心を貫く言葉であった。
あれから150日。
現場には未だに癒えない悲しみが無数に漂っている。
大切な友、お世話になった方々、身内、
私自身も多くの悲しみを背負った。
ご家族を失われた方は尚更だろう。
でも、傷は傷として抱えながらも、
私たちは今を懸命に生きていかなくてはならない。
今夜のNEWS23ではとうとう震災絡みのニュースが消えた。
こうやって風化していくのだろう。それが普通なのかもしれない。
だからこそ私たちは悲しみも一緒に抱いて懸命に生きて、
それを未来に伝えていかなくてはならないのだ。
そうでなければ無念に逝った皆が浮かばれないだろう。
我々が伝えずして誰が伝えるのか!?
彼の子が成長したとき
「君の親父は俺達に絆をこんなにも残してくれた
素晴らしい、いいヤツだったんだよ」
と皆で伝えよう。
常に他人の心を考え、いつも全力で生きた彼の姿を伝えよう。
そして、彼がそうであったように前を向いて歩いていこう。
友の安らかなる永眠を祈ります。
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