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今週より県議会が開会する。
報道されている通り、特別会計まで含めれば4400億を超える
かつてない規模の補正予算が組まれ、これについての審議がなされる。
当初議会以降、専決処分がなされた補正予算額は約2900億ほどである。
今回の災害に対し、前回定例会最終日において、次期県議会開会までの
知事の専決処分を県議会は大幅に認めている。
従って合計で7300億の補正予算が組まれることになり、
これは宮城県の一年分の予算額に近い数字である。
人件費や公債費などの義務的経費分を除いた県の予算の2年分とも言える。
もちろん、今回の未曾有の被災に対しての予算額としてはまだまだ足りない。
全体で20兆とも30兆とも言われる被災額である。
だからこそ、例えば1億円があったとして、それが同じ1億円でも
より"生き金"になるような措置が可能な予算であるのが望ましい。
実際はどうか?
ここに至るまで特別委員会等で議論が行われてきたが、
例えば激甚災害法に伴う施設復旧の国からの高率補助。
これらは基本的に"原形復旧"、つまり場所も建物も
元通りと同じように直すことを前提としている。
従って、津波により流出全壊した保育所再建にたいする補助は
流出したところと同じ場所に同じように建てる場合に出されることとなる。
そうでない場合、つまり津波に合わないように別な場所に建てようとした時、
激甚災害法に基づく国から補助は受けれない。
「んな、ばかな?」
と思うが、行政当局のこれに関する見解は
「そのようになります」
というもの。
法がそのように定めている以上、そこから逸脱できないのが行政の宿命。
実情と著しくかけ離れた全くナンセンス極まりない話である。
さすがに、今次災害に対しいずれは柔軟な対応がとられるかとは思うが、
これが少なくとも現時点での現実である。
このようなことは養殖施設復旧などについても同様である。
このこと一つ取ってみても、今回の国の一次補正、またそこからくる
県の補正予算が"生き金"になるかどうか、またそうしていくために
しっかりした議論を行い、当局には制度不備の改善と
意味ある予算執行をしてもらわなくてはならない。
もちろん、国の対応のみならず、まず宮城県自体がどのような形で
復旧復興を行っていくのか、またそのベースとなる考え方がどうなのか、
県政にかかわるものとしてこのことが最重要であるといってもいい。
現状を当然踏まえ、かつ10年20年先を見据えつつ、
あるべき姿を論じていきたい。
今議会の一般質問は6月7日からの予定であり、
全体のトップバッターとして登壇する予定だ。
政治家として、というだけでなく、地域に住まいし、
これからを生きていく者の一人として強く問うていくつもりである。
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母校である小学校内に小さな絵本の館ができた。
以前より企画されるも震災で頓挫していたが、
支援物資や寄付などによって集まった絵本をベースに
このほどオープンした。
(ちなみに自民党経由で提供された絵本2000冊も
ここで使われています)
ここに絵本とは違う本が一冊おいてあった。
"PRAY FOR JAPAN"というタイトルのその本は、
Twitterで送られた数多くのメッセージを集めたもの。
ちょっと読んだだけでも涙が押さえられず、
その場で読むのはやめて、後日本屋さんで改めて購入した。
やっぱり泣けてくる。
何度読んでも泣けてくる。
悲しい、ということではなく、
「生きよう」
「困難を乗り越えよう」
というものであり、
「支えよう」
「誰かの力になろう」
というメッセージの数々。
あの日を境に本当に数多くの祈りが捧げられた。
今の辛さを乗り越えるものであり、
未来に向かう歩みのものであり、
見知らぬ誰かの笑顔と幸せを願う祈り。
なおさら頑張んないとね。
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震災から2ヶ月。
もうそんなに経ったのか、と改めて感じる。
実感は前回の書き込みからあまり変わらない。
むしろ、思っていた通りに様々な現実が
身の回りに、また、眼前に降りかかってくるのを強く感じる。
それは、日頃は見えなかった人の業であったり、欲望であったり...。
我々がおかれている現状と比し違和感を時折抱くこれらの
剥き出しなほどネイキッドな感情を正面から受け止めつつ、
己のそれは押し殺していく。
心が折れそうになる。
表題通り、正直メンタル的に相当辛い。
いや、辛かった、と言った方がいいだろうか。
2ヶ月を迎えた今日午後2時46分、町内で皆と共に黙祷を捧げた。
人生のなかで触れ合わせてもらった多くの方々の顔が瞼に浮かんだ。
ネガティブな表現をしたが、それとて前へ進もうという意思であり、
それがなければ困難な状況は打ち破れない。
更には生きよう、悲しみを乗り越えよう、より良き未来へ向かおうという
強い意志で戦っている仲間が回りには大勢いるではないか。
そう思ったら幾分心が軽くなった。
めげている場合ではない。
ここで折れては彼岸に行ってしまった恩人たちに叱られる。
もっと逞しくならないとね。
今日は偶然何人かの旧友とあった。
なぜかやはりハグしてしまうw
無事だと聞いていても、やはり実際顔を合わせると違う。
何でか知らないが凄い勇気をお互いもらった気になる。
だから頑張れる。
長い長い道程のまだ二ヶ月目。
しっかり歩いていこう。
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