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2010年01月19日
しかく ここ数日の雑感

16日土曜日に開催された民主党大会の録画映像を見ていて、
非常に気になったことがある。

野党時代に批判されていた国旗の未掲揚については、
さすがに政権党になったからか改善され、会場左側に日の丸が掲げられた。

しかし、未だに国歌斉唱がない。
今の日本を、我が国の政府を引っ張っているはずの民主党は、
政権党になった今となっても国家を斉唱しない集団であることがはっきりした。

また、普通の感覚では、掲げられた国旗・党旗に対して登壇・降壇する際に
一礼することが礼儀であるが、今回壇上に上がった人間のうち、
来賓を含めた何人かの不心得者がいる。

岡崎トミ子(参議院議員、大会議長団)
樽床伸二(衆議院議員、大会議長団)
奥村展三(衆議院議員、大会実行委員長)
福島瑞穂(社民党党首・国務大臣、来賓)
輿石東(参議院議員、代理として幹事長報告)

名前を並べると一部を除き「さもありなん」という感じだが、
この人たちが今、政権の中枢に座り、
教育の在り方や国の未来を語っているかと思うとゾッとする想いだ。
輿石東氏に至っては、国旗は無視し、議長団には挨拶していた。
国旗に敬意すら払えないこの人達が中心を担う民主党に
国家を語る資格はあるのだろうか?

さて、本日(18日)は通常国会の開会日だ。
国会は小沢氏の疑惑で大揺れであろう。
朝のある番組で、東京地検特捜部の対応が話題となっていた。
出演者のT越氏が
「特捜が意図的なリークによってマスコミを利用し、世論を形成することは危険だ」
と特捜バッシングめいた発言を行ったところ、
地検OBのO澤氏が
「不正があれば時の権力者ですら意のままにならない存在として、特捜は必要だ」
と極めて当然の主張を返す。
一部権力の暴走というような意味の反発をT越氏が見せるも、
不正に対する対応として極めて当たり前の論理的な主張で特捜の正当性を説くO澤氏に
T越氏はしばし沈黙。反発の最後として
「(特捜の)指揮権発動ではないか」とT越氏が発言。
すかさずO澤氏が
「指揮権、というのは政府側が発動するものでしょう?そもそも・・・(以下略)」
というこれまた至極当然の指摘に、言い返せずに押し黙って下を向くばかりのT越氏。
さようなら、反骨のジャーナリスト。その魂からは、骨が既に抜かれていたようです。

昼には議会の控え室で調べ物をしていたが、鳩山内閣初の通常国会ということで
TV中継があるだろうと新聞の番組表を見てみたが、「国会中継」の文字が無い。
そこでNHKに電話をしてみた。

-もしもし?
「こちらNHKお問い合わせセンターでございます。」
-すみません、番組のことでちょっとお伺いしたいんですが?
「はい、どうぞ。」
-今日は通常国会初日なんですがTV中継は無いんですか?
「はい、社内において検討をしたのですが、総合的な判断で
本日の中継は行わないことと致しました。」
("総合的"って一体どんな判断なんだ?そもそも原稿でもあるかのような説明だなぁ)
-あのぉ、これまでも通常国会初日で中継しなかったことはあるんでしょうか?
「本日は財政演説のみ、ということで、これまでも財政演説のみの場合は
中継は行わないのが通例となっておりまして、今回もそのようにしたところです。」
(注目度は高いが慣例に則る、これが"総合的"な判断ってわけね)
-では、首相の施政方針演説の際は中継は行うんですね?
「その通りでございます」
-わかりました〜。あの、伺っているとずいぶんスラスラとお答えいただいてるんですが、
やっぱりあれですか、同じような問い合わせが多いんですか?
「はい、左様です。だいぶ多く頂いております。」
-わかりました〜。大変でしょうががんばってください〜(?)。
「はい、お電話ありがとうございました〜!」

最後に、現在選考中の参院選公認候補選定だが、17日(日)に大きな山場を迎えた。
県内三箇所で候補者選考討論会を実施したところだ。
一次合格者である7人の弁士も、選考委員会のメンバーも、
そして会場に足を運んでくれた皆様にも、
長時間にわたりお付き合いいただき、大変感謝しているところである。
弁士の中には関東から来ている人もいるが、それぞれ朝一の新幹線だったり、
深夜バスで来られたり、すべて自費で来て頂いている。
それだけ真剣だ、ということであり、その各々の真剣さを思うと、
ここから1名に絞っていくことはかなり辛く、また重いものを痛切に感じるが、
より多くの有権者に理解を頂ける人物が選任されるように、と願う。

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2010年01月15日
しかく ついに来たか、と

昨日(13日)走った強い衝撃。
現在自民党宮城県連では参院選候補者の選考を行っているが、
そのことに係る記者会見の間際に事務局から

「陸山会事務所に特捜が強制捜査」

の報。
一瞬耳を疑ったが、このことはいったん脇に置き、
選考における経過等について報道陣に説明を行い、
その後に当方からこのニュースを伝えると皆が一様に驚いた様子だった。

「信じたくない」
「やはりそうだったか」
「何かの間違いだ」
「何を今更」

人によって感想はまちまちだろう。

自らが党首として統べる政党である民主党NO.2に関する疑いであるにも関わらず、
党首であるところの首相ご自身は相変わらず他人事のようなコメントだ。
昨日(13日)夕刻のぶら下がり会見で、鳩山首相は今回の件について
小沢幹事長に直接事情を聞くのか、という質問に対し、

「そのような考えは持っていない(=直接聴取はしない)。
情報を知りうる検察が正しい判断をすることを期待する。」

と述べている。
そして今日(14日)のぶら下がりでは、政権と参院選への影響に関し、

「内閣が一致結束し、全党も一丸となってこういう事態を乗り越えるために
頑張るしかない。」
「(参院選は)まだ先の話だ。それまでにこの問題も解決して臨むしかない」

と発言している。
矛盾だらけの全くおかしな話だ。
本人への事情確認すらせずに、どうやって政府・民主党はこの問題を解決できると言うのか?
他人事、というより公党トップとしての当事者意識のかけらも感じられない。
指導力も統率力も非常に疑わしいのがこの件でも露呈している。

自民をはじめ野党側はこの件での小沢幹事長の証人喚問を要求するだろう。
政治資金絡みの証人喚問で近い過去では"なんとか還元水"発言で非難を浴びた
故松岡元農相の事例がある。
当時の民主党は世論の批判を背に受けて喚問実施にこぎつけた。
今回の小沢幹事長の件は故松岡元農相の件と比した場合、
どこをどう見ても重大性と疑惑度は今回のほうが極めて高い。
にもかかわらず現在のところ政府与党は喚問に否定的な見解だ。
他者にやたらと厳しく、身内に極度に甘い、彼らの本質である。
もう一つ言えば、近年の自民政権においてすら、疑惑が惹起するたびに時の首相は
「国民が納得する説明を本人は為すべきだ」
くらいのことは言ってきた。
それすら言えないリーダーを我が国は頭に頂いているのである。

そもそも、民主党内からこの件について全容を解明すべき、との声がほとんど上がらない。
自民政権時は若手をはじめ厳しい声を上げ突き上げる人間が必ずいた。
今、民主党では実質の民主党トップである小沢幹事長を誰も批判できない。
言論の府にいるはずの集団とそこに所属する人間が何も言うことが出来ない。
民主主義とは異なる意見の存在と発言の自由、それを許容することが大前提である。
党内の権力者に対する異論を唱えることが許されない、
これのどこが「民主」党なのか?
これではグーグルが撤退を決めた彼の国の政治体質と同じではないか!?
自由民主党にはいくら腐ったとしてもその名の通り「自由」がある。
民主党は「自由」の無い「民主」党なのだ。
民主党の体質が現在のままである限り、日本の未来を彼らに委ねておいてはいけない。


今回の一件が現政権に与える衝撃は非常に大きいであろう。
一方で、民主党そのものに対する支持率等の行方は現段階で未知数だ。
それほど下がらないことも当然ながらありうる。
いずれにしても彼らのカウンターパートとしての役割を
野党自民党として十分に発揮していくことが大切なのだが、自民党自体はどうなのか?
去る総選挙で突きつけられた国民の審判に対する答えを党全体で出しているとは
まだまだ言えないであろう。
だからこそ、権力中枢から引き離された今だからこそ、
宮城県連では参院候補者選定に当たって現職がいるにもかかわらず
様々な意見があるなかで「全国を対象とした候補者公募」を選択した。
党内民意を汲みつつ、最終的な公認候補者がその中立公正な決定プロセスの中で
今まで以上に有権者の理解と得る形で選挙戦に臨むべきと判断したからだ。
また野党である現在ならばなおさら、特定人物の意思や力関係で
候補者が選ばれるようなことになってはならないと考えるからであり、
一部の都合でそんな状況が存在し続けたことが自民凋落の一因でもあるだろう。
今回の手法が正解であるかどうかはわからないし、
参院選でその候補が勝利しなければ正解と言えないのかもしれない。
しかし今までの姿勢から脱皮し、我々自身が変わっていこうとする姿を示しえずして
どうやって県民の共感と理解を得ることができようか。
その覚悟を以って責任者の一人として現在選考作業に携わっている。

来週には最終的な公認予定者が決定する。
現在のところ私として誰が選ばれるかは全く予見出来ない。
なぜならば、選考過程における特定の役員や議員の恣意性を排除して選考しているからだ。
今日は公募応募者の面接が行われた。
応募を頂きながら面接まで進めなかった方が何人もいた。
この中には私自身としては内心是非面接で直接話を聞かせて欲しいと思った人もいたが、
選考委員による書面審査で残念ながら脱落した。
如何に県連幹事長の意向があったとしても、
選考結果には入り込めない、ルールに従い排除される、
それが今回の進め方である。
恐らく誰が選ばれたとしても程度の差はあれ混乱は生じるだろうが、
どんな選定結果であれそこに一丸となって取り組む努力が必要だし、
私は立場としてその責任を負う。
是非とも県民に問うべき力強いメッセージと日本の在るべき将来の姿、
そしてそれを実現する行動力と固い意思、そして熱い情熱を兼ね備えた方が
多くの中から選ばれることを願う。


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2010年01月09日
しかく 胎動の寅年か?

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます!
皆様良い年をお迎えになられたでしょうか?
政治的に大きな転換を迎えた昨年2009年ですが、
依然その流れの中にありつつ、本年は更なる変転も見込まれます。

自公政権に対する不満の裏返しで期待を担ってスタートしたはずの小鳩政権も、
献金問題や優柔不断で揺らぎっぱなしの外交姿勢、
加えて二重権力下の強権的政治により、
大いなる危機感と共に深刻な政治不信を迎えかねない状況にあります。

マニフェスト実行のために約束もしていない自治体負担も求められています。
「それぐらい別にいいんじゃね?」
「少しぐらい県が出してもいいんじゃね?」
という意見もあると思いますが、公立高校の授業料無料化を例にとりますと、
都道府県に対して求められている負担分は、
家庭の経済的事由等による県独自の授業料減免分の金額です。
当然各都道府県や年度でまちまちですが、
宮城県の場合約3〜5億円程度。
金額や予算規模についてはまあ良いとします。
すると不思議なことが起こります。
大多数の減免しなくてもよい生徒たちの授業料を国が持ち、
減免されるべき生徒の分を引き続き都道府県が持つわけです。
本来国が一番持つ(負担する)べきところを依然として県に負担させ続けることになります。
これって制度としておかしくないですか?
同様の理屈が子ども手当他にも言えるのですが、
制度を形作る基礎的概念がしっかりしていないため、
マニフェストの辻褄あわせ・帳尻あわせのようなことが平気で起こっています。
理念無きバラマキ、と言えます。

そもそも、彼らは子ども手当・農家戸別所得補償などの要政策について、

山ほどある予算の無駄を省くことで7兆円をひねり出す
それを使って主要マニフェストを実行する

と声高に主張し、約束してきました。
しかし、事業仕分け等で事業ベースの予算を実際に削減できた分(≒予算の無駄)は
1兆円にまるで満たず、マニフェスト実行のための財源は

事業仕分け分+各種団体の基金の国庫返納(2兆)+国債+地方負担+マニフェスト圧縮

で組成されました。
今回のことはすなわち、彼らの見通し(予算の無駄排除で7兆円)は
選挙時の有権者への詭弁であり、
悪人(自民+官僚)退治の面をして有権者をだましてきたことを如実に物語っています。
なぜならこの"無駄7兆円"の部分は国税の減収分とは全く別なものであり、
事業の見直しで生まれてくる財源だと彼らは言ってきたからです。
実質的に初めて政権を担う方々が多いから財政実態の詳細を知らなかったとしても
ある部分では許されて仕方の無いものだとは思います。
また、確かに一部の無駄も存在していたのも事実です。
しかし、"無駄7兆円"をはじめ、旧政府と省庁のやってきたことを
利権の塊と悪の巣窟のように国民に印象付けた挙句、
実際に蓋を開けたら主張に遠く及ばない実態だったことを彼ら自身が証明したのだから、
少なくとも彼らは真摯に謝罪すべきです。
と同時に、総選挙の際彼らが喧伝したことは
「あれは選挙を勝つための方便でした」
と素直に認めるべきです。なぜなら、

虚偽事項を喧伝することで相手を打倒し、かつ自己正当化を図る

という反社会的な行為を政治自らが犯すことになるからです。
正直さを国民は求めているはずです。
まして正直さを失ったことで、国民の信頼を失い自民党は下野したのですから。
残念ですが鳩山首相をはじめ彼らはその姿勢を一切示していません。

"本質に対して決断が下される年"であった2009年、
明けての2010年はその余波の中にあり、更なる変化と
そのことによる新たな枠組みへの胎動の年になると考えます。
歴史的にも大きな枠組みの転換の後には混乱や混迷或いは迷走が生じ、
そこから新たな息吹が芽生えてくるのが常です。
"血の流れない戦争"である選挙を経ての変革が行われ、
現状と諸外国を含む周辺環境とのミスマッチによって
迷走の感禁じえない国政の状況は、
形作るべき未来の日本や地域の姿という理念や理想に基づく、
次なるステップへの序章となるでしょう。
そこにおいて地域政治に携わるものの一人として、
私自身のなすべきことを見失わずに歩んでいく所存です。

県政においては、国の予算の細部が現段階に至っても不透明なため、
事業の箇所付けをはじめ次年度予算がどうなるか
輪郭がはっきりしません。
その中でも、自分の主張や提案は真っ直ぐに提示していきたいと思います。
まず、公約関係では、共済など漁業経営の安定化へ向けた独自施策を唱えてきましたが、
民主政権の公約であり本年検討される漁業者所得補償制度の内容により
制度全体が抜本的に変更される可能性もあるため、
水産県みやぎと生産者サイドを中心としたオール水産の視点で
発信すべき施策方向性を探っていきます。
既存インフラの活用では、これまでも何度か提案してきましたが、
より具体の成果が出せるよう努力していきます。
最近力を入れている太陽光を中心とした新エネ施策やこれと連動する産業興しと
関連する企業誘致などの体制整備にも力を入れていきます。
福祉についても特別支援学校や障害者就労の場の確保など、
地域と連携して取り組んでいきます。
他にも念願であるフィッシャリーナの具体化や環境施策などいろいろありますが、
実質的な今任期最終年である本年、一つでも多くの成果を出せるよう、
皆さんの知恵を借りながら努力していきます。

一方で、地域の政治家として、私たちの普遍的な価値観や社会観を
皆さんと共に考え、行動していける1年にもしていけたらと考えています。
現政権下で行われようとしているものの中には、
我が国や地域社会の伝統的価値観を崩壊せしめるようなものが散見されます。
時代の変化に対応していくことは当然必要ですが、
失ったり、売り渡したりしてはいけない価値観や理念、伝統も存在するのです。
偏執的なナショナリズム、ということではなく、
私達の中に共通して内在するはずの普遍的な社会的価値観を、
皆さんと共に追い求めていきたいと思います。
同時に、党人政治家として、また幹事長職を担っているものとして、
その考えをどのように政治の場に反映させていくのか探っていきたいと思います。
なぜなら政治家も政党も、具体の政策もまちろん大切ですが、
理念に基づいた目指すべき社会の姿を実現するために存在するはずだからです。

色々と書き連ねましたが、自身の信条である"公正であること"を貫きながら、
正直さと誠実さを心がけながら本年も努力を重ねていきます。

2010年も変わらぬお付き合いをよろしくお願いします!


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