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2009年01月27日
しかく 我が国の報道って・・・ その2

報道、特にテレビにおけるキャスターやアナウンサーのコメントには

「?????」

と思うことがある。
例えば県立高校共学化に関する仙台市長の言動を取り上げた
県内ニュースでのアナウンサーのコメント

「市行政のトップが(県教委の方針に意見するのは)越権行為との声もある」

同じ論法だと、市町村や県から国の方針に対する意見を表明するのは
越権になるのだろうか。
行政の長は皆政治家である。
自らの意見を言えない首長=政治家が望ましいというのだろうか。
ところで最近のニュース(特に県内)ではアナウンサーが
キャスターやコメンテーターを兼務するものが目立つが、
そもそも原稿を読んだ後にその本人が自分自身の見解や考えを述べるという行為自体、
報道の中立性という点でどうなのか、といつも感じる。
コメントや解説があること自体は問題ではないが、
本来ならその役割の人材をアナウンサーとは別に用意すべきなのでは、と思う。
NくろまるKはさすがにその点は徹底している(事実を伝える人間とそれを解説する人間は常に別々)。
今回は、そのコメント内容も含めて首を傾げざるを得なかった。
「〜との声もある」という言い方自体が
"私の責任ある発言ではありませんよ"
と聞こえてきてならない(だったら言いなさんな・・・)。

何が言いたいのかといえば、つまり「言いっ放し」なのである。
公共の電波を使って発言することの責任とその重みをどう考えているのか、ということ。
昨年あるワイドショーで国会議員会館の新設を巡る都と国会のいざこざが特集された。
都が難色を示していた理由は
「新築予定の場所は都心の緑地として必要で別な場所にして欲しい」、
国会側は
「基礎設計も始まり予算もついているので何とか進めたい」、
この状況で国会との協議に入ると
用地取得等の行政上の手続きを進めなくてはならなくなるので
協議の場自体を持たないようにしていたのだが、
番組では都の"緑地云々"という理由とは全く無関係に
「このご時勢にウン十億かけて議員どもの特権たる会館建設などまかりならん!」
というトーンの伝え方。
更にこのことについて、コメンテーターの某大御所ジャーナリスト氏が

「拒否して売らなきゃいいんだよ」

と発言、さすがに進行役のキャスターも「それはーちょっと・・・」と言うと

「いや、売らなきゃいいんだよ」

と、もう一度発言。
感情的には番組の伝えるトーンや氏の意見に私も頷きたいところだ。
だが適正な手続きを経て適正に申請されたものを行政が恣意的に却下するということの
重大さと危険性をわかった上でこの方は発言されていたのだろうか?
そのような行為を許してしまえば行政としての公正性や信頼性を
著しく阻害することにお気付きだったのであろうか?
このような問題があるから都は対応に苦慮していたはずなのである。
もし判って言っているのなら尚更性質が悪い。
予備知識がないであろう視聴者に対して負の感情を煽るがごとく
誰か(何か)を悪玉のように取り上げる、
そんな報道(報道バラエティ?)が余りに多すぎはしないか。

そういえば、以前原油高騰がピークに差し掛かった頃、
夜の報道番組で、メーンキャスターが

「考えてみれば今日の原油高騰も、
そもそも十数年前の我が国の金融の量的緩和に起因して云々」

とコメント。正直、
「ハア?」
という思いで聞いた。
その因果関係についての自身の解説も一切なしの言いっ放し。
この方、いつでも何でもかんでも政権与党のせいにしたいらしい。

こんな報道もあった。
核燃サイクル施設が立地する六ヶ所村の取材で
苦悩する住民、というようなタイトル。
放射能関係の懸念をかなり誇張して伝える中身で、
出演者のコメントもそれをなぞるという同局の立場ならさもありなん、という内容。
気になったのはその翌日の同じ番組。
唐突に欧州の同様のサイクル施設を取材した映像が始まり、
地域住民と共に十分なリスク評価とリスクコミュニケーション、情報開示が
なされているという内容。
VTR終了後コメントなしですぐCMに入り、CM明けはスポーツ情報。
営業サイドから圧力でもかかったのか、という取り上げ方で
不自然この上ない(考えてみるとこの三つともおんなじ放送局だw)。

当然ながら報道は権力に対する批判勢力・監視勢力でいい。
また、社会の様々な問題や課題を大きく世に問うのがジャーナリズムの使命だ。
しかし、昨今の風潮は権力や体制をいじりさえすれば数字が取れる、
更にはその為の都合のいい事実だけを切り取り伝える、
"為にする"報道があふれかえっている感が否めない。
事実を丹念に追求し、それを多面的に捉えながら伝え、
見る者に考える材料を提供していくのが本来の姿だと思う。
そうでない姿が膨張していくのであるとするならば、
良質の報道など望むべくもない。
世界の中のある国では捏造写真を掲げてまで非道な国があった、と喧伝する。
そのような姿と五十歩百歩である。

一方で、政治、特に権力を持つ側は常に批判に晒される覚悟が必要だ。
悪い例では野党だと巨額の違法献金でたたかれなくとも、
権力の側にいれば真っ先にたたかれる。
なぜマスコミは一切騒がないのか不思議でしょうがないが、
それはともかく、様々な批判を浴びるのはそれ相応の原因と理由があるからだ。
真っ当な評価がなされたくば、政治に対する信頼感を勝ち得なければならない。
政党の看板を掲げている以上、一地方議員の非力な我が身であっても
自身の活動を通じてそこに繋がる努力をしていかなければ、と思う。

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2009年01月22日
しかく 我が国の報道って・・・ その1

以下は自発的ボランティアで年越し派遣村に行ったある知人の話。

早朝に現場に到着し、あるセクションに参加。
最初にスケジュール表が渡され、そこには

6:00 集合
8:00 炊き出し支援
9:30〜 デモ

というとっても?????な日程が記されていた。
デモの掛け声も派遣労働問題そっちのけで
「憲法改正反対!!」などと叫んでいる人も多かった。
会場には労組を中心とした各団体ののぼり旗がずらり並ぶ(ある意味当然)。
同じセクションのスタッフには中国出身の方が多く、
どこから来たのか聞いてみると、
「自分たちは中国のとある宗教団体で、ある組織から動員をかけられた」という話。
それはそれで貴重なスタッフだからいいのかな、と思いきや
一所懸命宗教ビラを配り布教活動に勤しむ姿が・・・。
会場にはハローワーク等の斡旋所があり、
生活の糧と住む家を失った方々がすぐ就労できるように住み込みの仕事が
1000件ほど用意されていたが、相談者の数はその日で100〜150人程度。
会場で色々と話を聞いてみると、
団体から(それこそ)派遣された、言い方は悪いがサクラも相当数投入されており、
実際に派遣切りで生活を奪われ派遣村を頼ってきた、という方々は
全体の2割前後かな、という実感。

以上は、その知人の感想。
当然ながら主観であり、全体からすれば断片に過ぎないのかもしれないが、
現場に存在した紛れもない一つひとつの事実でもある。
本当に困った入た方々や、そのような方々のサポートをしたい、という
純粋な思いで活動していた人もそこには大勢いたのだろうとは思う。
また派遣労働問題や雇用制度の見直しについては
このこととは別に真剣に議論・検討がされなければならない。
が、少なくともマスコミ報道からは上記のような話が伝えられることはなかった。

派遣切り絡みで言えば、以前に麻生首相が渋谷のハローワークを視察した際、
仕事を探しに来ていた若い男性に
「なんかありませんかね、っていうんじゃ、なかなか仕事は見つからない。
だから何がやりたいかという目的意識をはっきり出すようにしないと、
就職っていうのは難しい」
と発言したことに
「KYだ」「現状に対する認識が乏しい」
と各方面からバッシングが行われた(一部に「むしろ当然だ」と評価する意見もあった)。
実は、この前段として、

麻生「どんな仕事を探しているんですか?」
男性「何でもいいから六本木での働き口を探している」

という問答があり、その上での件の首相発言が出てきたそうである。
この前段があるのとないのとでは発言を受け取る側の印象が全く異ってくる。
しかし、この前段の問答をテレビで見たことは一度もなかった。

今現在、消費税について政府と与党サイドで大きく揺れているが、
政府側(というより麻生首相)の言っているのは

1経済動向を見極めたうえで≒経済成長率や消費の回復を待って
2無駄遣いの排除などを徹底的に行い
3「早ければ」
2011年に消費税率の引き上げを行う

というものである。
つまり1と2が前提である。
最速での引き上げ時期が3で後ろにずれる可能性も十分ある。
まあ、附則に年次を書き込むと財務省あたりが
それを都合よく利用しそうな懸念がないわけではない。
そのあたりも与党内での反対がある理由の一つだろう。
それはともかく、新聞の大見出しやテレビニュースの大書きのテロップには
1と2と3はほとんど見られない。
自分の印象としても
「2011年には"必ず"消費税は引き上げられる」
という風にしか映らない。


もっと書きたいが眠いのであとは次回に・・・。

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2009年01月08日
しかく 明けました!

新年明けましておめでとうございます!
当地は比較的穏やかな天候で新年を迎えました。
元旦未明に乗った新規就航の金華山航路は、
強めの西風ながらもそれが雲を押し流し、
満天の星の下で女川湾を疾走しました。
同じように、新たな年が私たちの心のモヤモヤを吹き飛ばし、
それぞれの将来に真っ直ぐ進んでいけるような良い年になることを
願っています。

丑年なので、一歩ずつ着実に、ということもありますが、
更に牛に倣えば物事をよく反芻し、よく消化し、出すものは出し(失礼!)、
表層的な見方だけでなく本質をしっかりと捉えながら各種の命題に
対処していかなくてはなりません。
国政をはじめとする政治分野だけでなく、様々なところで
その節々において判断が下される年になるでしょう。
私自身の任期も折り返しを迎えます。
改選時に提示した政策・公約をはじめとする自らが示したもの、
そして課された責任と負託の意味を改めて自問しながら、
それぞれの局面に対処し、成果を残していきたいと思います。

松も取れました。
それぞれが今ある現実と向き合いながら新たなスタートを切ります。
行く先の不透明感は依然続いていますが、
明けない夜はありません!
その夜明けが一日も早くもたらせる一助となるよう、
県政の場で職責を果たしていきます。
新たな年が皆にとって素晴らしいきっかけの年になることを祈っています。
本年もどうぞよろしく!!


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