2017年11月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

カテゴリー

過去記事

サイト内検索


« 2008年02月 | メイン | 2008年04月 »

2008年03月31日
しかく タイムリミット

いよいよ平成19年度もあと一日となった。
過日、県議会は平成20年度予算を賛成多数で可決した。
もちろん道路特定財源込みの予算案である。
県の場合、予算案は6つの分科会にて部局ごとに審査する。
道路特定財源に関係する分科会は、税収部分を扱う総務企画分科会と、
道路事業と補助金が関係する建設企業委員会である。
この両分科会では民主系会派も道路特定財源込みの予算案に賛成した。
もちろん各種質疑を通じて民主系議員は道路特定財源の一般財源化を訴えてきたが、
質疑の中で、短期的には現行制度が継続され、その中で今後の議論を行うべし、との
知事の考え方に理解も示し、また予算的な代償措置がとられないままで
4月1日を境に暫定税率が廃止されれば相当の混乱が発生することを認める発言もしている。

県議会では各種の懸案について意見書を国会や政府に提出するが、
今議会では道路特定財源に関する意見書の提出で自民と民主が対立した。
それぞれ"維持"と"撤廃"が主張であるから折り合うはずは無い。
しかし、前記のような観点も含めて全会一致での意見書を提出することになった。

地方に必要な道路整備の財源確保及び地方行財政運営の混乱回避を求める意見書

である。
つまり、この段階(年度末)において4月1日から暫定税率の撤廃や一般財源化を行えば
実際には地方財政を中心に相当な混乱を発生させるのが民主党も判っているのである。
にもかかわらず、国会においては相も変わらず
「混乱なんか起きるはずがない」
「混乱が起きればそれは政府与党の責任だ」
などとという極めて無責任な主張が展開されている。
地方議会の現場では、自らの主張は主張として、現実的な判断を地方の民主系議員は行った。

地方自治体の首長達や地方議会の多くがなぜ暫定税率と
道路特定財源制度の維持を訴えてきたか。
地方の道路整備がまだまだ遅れているからというのは無論だが、
なによりこの段になって、それも新年度の直前になって地方財政の枠組みを
壊されたのではたまったものではないからだ。
にもかかわらず、歳入欠陥の発生とそれに伴う各事業の廃止や中止の算段に
追い込まれる現実を明日4月1日を以って地方自治体は迎える。
補完する財源の手当てが示されていれば地方側にも考える余地はあった。
しかし、この部分について地方側から再三に亘り説明を求めたのに
未だに民主党からは何も提示されていない。

「はないちもんめ」という遊びがある。
あの子が欲しい あの子じゃわからん 相談しましょ そうしましょ
という誰もが知っている文句だが、報道を通じて我々が知る国会の姿は
相談しましょ そうしましょ
の部分が欠けていた。そういう意味では与野党共に児戯にも劣る所業か。
それでも福田総理は本来の政府与党の主張からはかなり踏み込んだ譲歩が示された。
相手の主張をかなり盛り込んだ形での提案だ。
与党幹事長からも全力でこの発言を支える旨のメッセージが出されている。
非常にわかりやすい形での「相談しましょ」である。
にもかかわらず、未だに「あの子じゃ判らん」ばかりを言い立てる民主党幹部の面々。
混乱をさせること自体が目的で、それを望んでいるとしか思えない。
少なくとも、責任政党を自称する方々としては考えられない態度である。

民主党内でも前原前代表などからは「我が党も譲歩すべきだ」という発言が出されているが、
民主執行部の発言にはこういった考えに耳を貸した経緯は読み取れない。
つまりは執行部の結論ありき、であり党内議論すらせず結論に向かってただ進んでいる。
反発する意見は黙殺するか圧殺する。
これは極めて"非民主的"な国会での民主党の姿の表れとは言えまいか。

地方の声や所属議員の譲歩を求める意見は
(少なくとも国会の)民主党には全く聞こえてなかった、
いや、彼らは聞く耳を持とうとも全くしなかったのである。

投稿時間 : 01:32 個別ページ表示 | トラックバック (0)

2008年03月08日
しかく 祝受賞!

遅ればせながらつい先ほど判ったのだが、
ほぼ一年前に記した

アニメ「鉄コン筋クリート」

がこのたび日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しました!
この他にも海外で各賞を受賞しています!

鉄コン公式HP
http://www.tekkon.net/
(注記)このHP内に受賞一覧も載っています

日本アカデミー賞公式HP
http://www.japan-academy-prize.jp/sokuhou.html

改めて記すと、選挙直前の昨年三月下旬、当作品監督のマイケル・アリアス氏を迎えての
一日限りの上映会が岡田劇場で行われ、私の司会進行でトークライブっぽく
マイケル監督に舞台挨拶をしていただいたが、今回の快挙は大変嬉しい!
(注記)詳細は過去記事を参照下さい。

思い起こせば、去年7月、地元の港まつりの日に町中でマイケル監督とばったり再会、
堅く抱擁を交わした後

「この度は当選おめでとうございます!」

という一言をいただいた(もちろん日本語で!)。
お互いの今後の健闘を誓い合った後、
義母様と一緒に祭りの雑踏に消えていったマイケル監督・・・。
普通に見れば単に観光に来たロン毛のアメリカ人にしか見えません(失礼!)!

巧みに日本語を操る我が国在住の外人アーティストとしては、
マーティー・フリードマン(超有名HMバンドMEGADETHの元ギタリスト)と既に双璧だ!

今回の受賞で名実共にトップクリエイターとしての地位を確立された
マイケル・アリアス監督の更なる活躍をお祈りします!!

投稿時間 : 01:33 個別ページ表示 | トラックバック (0)

2008年03月05日
しかく 県議会開会中(明日は私の出番です)!

県議会も今日までで一般質問が終了し、明日より予算質疑に入る。
私は次週木曜日の予算総括質疑でトップバッターとして質疑を行う。
質疑は明日・明後日と総括質疑が行われ、来週以降が各分科会(委員会)での審議となる。

私は明日からの総括質疑でトップバッターを務める。
我が会派からは私も含め5人が質疑する予定だ。

★県議会はネット中継でご覧になれます! (注記)過去一年分の録画も有り
興味のある方は下記へアクセスして下さい!
なお、私の質疑は3月6日(木)午後1時からです!
http://www.pref.miyagi.jp/kengikai/tyukei/tyukei.htm

今回は答弁も含めて1時間の質疑時間だが、この1時間という長さは意外に短く感じるもので、
予定していた内容を十分消化できないこともある。
「お前は前フリが長いからさっさと質問しろ!(笑)」
という先輩方のありがたいご指導をいただくこともあるが、

なぜこのように考えるのか
なぜこのような提案/指摘をするのか

について、考え方の背景や前提をきちんと提示しないことには
前向きの議論になっていかないと思うので、
良し悪しは別としてスタイルを変えようとは思っていない。
ただし、冗長にはならないようにしないといけないとは思っています・・・。

最重要である当初予算に対する質疑での議会第一会派のトップバッターなので、
色々と総論的なことも質していくことになる。

なお、知事部局に対する事前の通告内容(何を聞くかあらかじめ示すこと)は

1.歳入確保と財政再建
1)財産収入
2)H20年度当初予算の歳入
3)財政再建
4)資産売却と運用
2.歯科医療行政
3.観光施策

としたが、いかんせん時間が限られているのでどこまで質せるか・・・。

いずれにせよ、十分な答弁を引き出せるよう、是々非々の態度で臨むつもりです。m(__)m
それでは暇があったら県議会HPを覗いてみて下さい!

投稿時間 : 23:53 個別ページ表示 | トラックバック (0)

2008年03月02日
しかく 節目

日付が変わって三月。気候も春の入り口を感じさせる。
今日は県内各公立高校で卒業式が行われた。
いつもの年だと、高校の卒業式は議会中の平日に行われることが多いため、
出席の機会は余り無い。
そのような場合でも議会をサボって卒業式に出席する議員がたまにいるので、
"ちゃんと議会に出席してください"と内々周知がなされたりもする(情けなや・・・)。
今年はたまたま土曜日実施なので、

どこの高校の卒業式に出席しようか、母校に行こうかどうしようか

とあれこれ考えたが、ここはやっぱり居住地の学校だろう、と女川高校の卒業式に出席した。

生徒数の減少に悩んできた女川高校だが、校長先生を筆頭に生徒の確保と
特色ある学校づくりに一丸となって取り組んできた。
一時は募集停止=廃校が現実視され、今でも劇的に状況が好転したわけではないが、
今後の行く末には一定の目処がついた感がある。
一昔前まであった"荒れた学校"というイメージを未だ抱いている方々も多いのだが、
十年ほど前から先生方の親身な対応は内外でも好感を得ており、
また先生と生徒達の信頼関係も年を追うごとに醸成され、
その中での生徒達の頑張りは生徒会活動や文化部の成果として県内外に発信されてきた。
今年度はウェイトリフティングでインターハイにまで選手を送り込んでいる。
特に現校長先生、教頭先生が赴任して以降の、地域に根ざし、且つ巻き込んだ取り組みは
地域にとっての学校の存在意義を問い直すと共に、その支援体制を確立させた。
また石巻専修大学や地元のクラブサッカーチームとの連携を目玉とした新機軸は
次年度以降大きく芽吹いていくことになるだろう。

その卒業式であるが、在校生にも頼もしさを感じると共に、
この三年間での経験を通じた生徒の成長とそれを成させた先生方の努力を
大いに感じさせてくれるものであった。
校長先生の式辞、卒業生からの答辞、それぞれが心にストレートに伝わってくるものであった。
思えば三年前に赴任してきた校長先生も今年が定年、生徒と一緒に卒業である。
同じに入って同じに旅立つ、いわば三年間を共に過ごし、時には共に戦ってきた同志である。
素直に、良い卒業式に出させていただいたと思う。
卒業生のこれからの活躍を願わずにはいられない。

女川高校の取り組みと頑張りを見るとき、結局のところは
「変えよう」「困難に立ち向かおう」
という思いと、それを行動に移すことのみが物事を変化させていけるのだとつくづく思わされる。
一人の意思が形と行動になり、それが伝播していくことで大きなうねりとなる。
アクションを起こそうという勇気があれば、変えられないものは無いのかもしれない。

また今日はもう一つ我が母校でも節目があった。
石巻高校定時制課程の閉講式が行われ、こちらにも出席してきた。
石巻地区の定時制課程は現在東松島高校に集約され、この三月をもって
石巻・石巻好文館(旧石巻女子)・矢本(現東松島)の三校の定時制課程が閉講を迎える。
今日は県教委主催の閉講式と同窓会定時制部会の方々が中心になり企画された
閉講記念式典が挙行された。
私は全日制63回生だが、課程や時代の別を問わず鍔陵(石高の別称)の校風は
伝承されているのだなあ、と感じさせられた。
先達のご尽力に心底敬意を表するところです。m(__)m
共学となった我が母校、来年は女子の卒業生も出る。どうなっていくかな〜・・・。

ニュースでは県内の各校の卒業式の様子も伝えられた。
次年度より共学化となる某女子高では、
「結婚披露宴でもそこまでのものは着ないだろう」
というほどの衣装をまとった生徒がたくさん映っていて驚いた。
なんせティアラまで着けているんですからね〜・・・。
彼女達にも幸多からんことを・・・。

ところでニュースといえば、昨日今日のニュースでも国会の様子が映し出されていた。
衆院での委員会採決と本会議採決だ。
例によって"強行採決"として報道されていたようだが、
委員会には審議拒否で野党の委員は欠席しているにもかかわらず、
その傍聴席にはパネルを持って多くの野党議員が居並び(これっておかしくありません?)

「強行採決は横暴だ!横暴だ!横暴だ!(以下繰り返し)」

の雰囲気を醸しだす中、野党議員が委員長に発言させないようマイクを奪いに走り、
与党議員が委員長のマイクを守るために人垣を作る。
最近では見慣れた、予定調和かとさえ思えてしまう国会名物の風景である。
これが近代国家の国権の最高機関の姿かと思うと余りに気分が悪くなったので、
昨日はそのシーンを見た途端にテレビのスイッチを切ってしまった。

県議会からすると極めて違和感のある風景である。
通常、議会での議論や質疑は期限を定めて行われる。
この間の国会の議長斡旋ではないが、期間内に一定の結論を得るのである。
そうしなければ、いたずらに政治的な空転を招き、結果県民生活に影響を与えるからである。
我が会派に限らず、期限ぎりぎりになっても会派内の一致した結論が出ないこともある。
それでも、その時点で会派としてベストの選択を成そうとそれぞれが努力する。
だからこそ、そうならないようにたゆまぬ協議と折衝を繰り返し、
期間内に一定の結論が出せるように議論するのである。

二元代表制の地方政治と議院内閣制の国政とは手法や手続きも異なるし、
同列に見てはいけないのかもしれない。
しかし、議論のうえに結論を導き出すことに変わりは無い。
民主主義とは「どちらが正しいか、ベターなのか」を二者択一で結論を求めることばかりではなく、
可能な限りの合意点を見出そうともする作業(制度)でもある。

「俺らの主張が全面的に認められないんなら、審議(採決)には加わらない。
まあ、所属委員は欠席させて審議・採決拒否するが、
傍聴席にて野次を飛ばす委員会外の議員は大勢出席させるけど」

というのは少々(というか、かなり)乱暴な話ではないか。
期限内に成果品を出す努力がまずなされるべきである。
ましてや修正に応じる気配を政府側が示しているのだからなおさらである。
まずそこへ向けた努力がなされるべきではないのか。

投稿時間 : 02:42 個別ページ表示 | トラックバック (0)

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /