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2008年01月31日
しかく どこへ向かうのか

国会において税制特例に関する、所謂つなぎ法案が撤回された。
衆参両議長による斡旋で与野党が合意したというもの。
詳細は明日にでも報道されるだろうが、年度内での議論の帰結と採決を望む。

ところで、この件について昨日帰宅後にニュースを見て唖然とした。
衆院議運理事室を野党議員が実力行使により封鎖し、室内の委員は
窓をつたって理事室を脱出したそうな。
(注記)議運(議会運営委員会)で法案の提出が了承されると本会議に議案がかけられるため

一体どこの国の話なのか?
政治に携わるものとして恥ずかしさと憤りで一杯になった。
でもそれは、残念ながら国権の最高機関たる我が国の国会で行われた事実である。
封鎖した側の国対副委員長さんによる封鎖の理由が報道されているが、それによると
「法案は民主主義のルールを破壊するもの」
「国会を死なせないためにも(この行為は)止むを得ない」
だそうだが、

その行為自体が民主主義を破壊し、国会を死なせる

となぜ気付けないのか。
実力行使に出る気持ちとしては分からなくもない部分もある。
自分達の主張が一顧だにされず、数の論理で決まっていいのか?という思いだろう。
世論形成上のパフォーマンスとしての計算もあったのかもしれない。
出来ればこのような手段はとりたくない、というようなことも言っている。
でも尚更、それをやってしまったらお仕舞いなのである。

民主主義とは、議論と対話の積み重ねで意思形成を行い
最大公約数の合意を行う仕組みである。
その最初の前提を自ら捻じ曲げ、
民主政治において一番選択してはならない方法(実力行使)を行うのは
自らにかされた役割と権限を放棄することに他ならない。
議論によって執行権者(政府or与党)に切り込み、場合によっては世論形成も視野に
議論を通じて自らの主張や政策を具現化することが議員(或いは議会)の役割である。
そのことを放棄したのである。

地方議会では国政でいうところの与野党という立場は無いが、一般論的な与野党はある。
我が宮城県議会の場合、どちらの立場でも、また会派の所属議員数が多くても少なくても、
ルールに基づき、またあるときはルールを活用して自らの主張や政策を最大限盛り込むよう
会派を問わずそれぞれに奮闘努力していると私は思っている。
議案採決の場合だって、賛否が割れ、微妙な状態ながらも数から言えば通るとは思っていても、
その瞬間が来るまではかなりの緊張感をいつも感じる。
(下駄を履くまで判らんものです。直前のほんの5分間で局面が変わる事だってあります)
我が県議会がお上品なのか?
或いはそういう環境にいることが稀で幸せなことなのか?
否、議会として当然の姿であるはずである。

このような政局優先のことばかりにあって、「せんたく」など別な動きも出てきた。
これについては私見を次回に記そうと思うが、こういったときだからこそ、
あるべき姿に立ち返った議論と対応を国政には望みたい。

なお、暫定税率について私は基本的には維持されるべきものと考えている。
理由は
1地方財政に対するインパクトが廃止になった場合余りに大きすぎる。
2民主党案における代替財源の説明は余りに抽象的。
特に地方に迷惑をかけないとしている税収減分1兆7000億円のうち、
5000億円は道路事業のコスト見直しと圧縮で対応するとしているが、
資材単価が高騰し、かつ労務単価も著しく低下している昨今の建設業の状況をみるとき
本当にそんなことが可能とは全く考えられず非現実的。これを実施すれば
倒産と失業者をあふれさせることになるだけである。
「政治とは生活である」のスローガンが真逆になるであろう。
3不要な道路整備は無い。あるのは優先度合いが高いか低いかである。
ローカルほど道路整備のニーズは高い。なぜか。必要だからである。
少なくともその現地の人々にとって必要だからである。
だからこそ陳情項目では一番頻度が高く、
県民満足度調査でもニーズの筆頭に道路整備が上がる。
我が県だけ捉えても、道路整備の促進が携わるものにとっての悲願である。
4国で道路予算が余っているという批判と誤解があるが、余っているのではなく
「余らさせられている」のが実態。財政当局による事業費抑制と予算のマイナスシーリングで
事業予算枠が歳入予算を下回っているに過ぎず、この分が一般財源化をされてきた。
等々。

一方で、今後の議論で国のほうで対応してもらいたいのは
110ヵ年で総額59兆円の道路特定財源を基とする中期道路整備計画において、
2兆5000億円分を高速道路5社(旧道路公団)の道路建設起債の償還に突っ込み、
高速料金を低減させる、としているが、地方の道路公社分には一切充てられない。
建設時の由来財源が地方と国では違うから、などの理由もあるが、
地方分にいくらかまわされるべきである。
或いはシーリングによって生まれる余剰歳入分は、道路特定財源の本義どおりには
使われないのだから、この部分については減税すべきである。
それによって幾ばくかでも現在のガソリン等の価格は幾ばくかでも低下することになる。
2軽油引取税等の地方分は自治体によって歳入割合や額はまちまちになる。
自治体によっては無理に道路整備をしなくてもいい環境の自治体も存在するだろう。
こういった自治体と道路整備の必要性が高い自治体間での調整機能を考えるべきである。
それによって、財源があるために道路を作り続ける、などという愚かなことは無くなる。
(まあ、道路整備をしなくていい自治体があるとは思えませんが・・・)
等々。

他にも課題意識はこまごまとはあるが、今日はこの辺で。

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2008年01月23日
しかく 今頃大変恐縮ですが・・・

本当に今更ですが、改めまして

新年明けましておめでとうございます。m(__)m

旧年中は多くの方々に本当にお世話になり、活動の場を与えていただきました。
十二支のはじめの子年、 私も今年は年男です。
スタートに立ち返ったつもりで、 物事を一つ一つ積み上げながら
歩んで行こうと思います。
当日記もなるべく一つ一つ積み上げていこうと思います・・・。

とお詫びしながらご挨拶申し上げたところで、
皆さんはどのような年を迎えられたでしょうか?
昨年は「偽」 に代表されるような年になってしまいました。
振り返る必要も無いほど、 今年に入ってもそれは続いている感があります。
道路特定財源に代表されるように、政治もまた揺れ続けています。
このような状況を乗り越え、 活路を開いていくために何が求められているのか?
行き着きべき場所を模索する本年でしょう。

いつの世でも本来そうなのでしょうが、 昨年がそうであったからこそ
物事の"ネイキッド(裸の、剥き出しな)"な本質
が問われ、 また試される一年になると思っています。

虚飾やオブラート、メッキを剥ぎ、最後に残ったコア(核)が何であるのか。
そこにメッセージはあるのか、 etc

政治の場では尚更であろうと思います。
近視眼的で票を取るための政策ばかりを打つような政治では未来は切り拓けません。
もとより、 選挙は勝たなくては意味がありませんが、
あくまでそれは訴えた政策や理念・哲学に対する負託や評価の結果なのであり、
選挙などの結果を先に求めるものであってはならないはずです。

私自身についても同様です。
偉そうなことを書いてしまいましたが、私自身もその時々で揺れることもあるかもしれません。
それでも、「裸」 でいることの意味を忘れず、自らに言い聞かせ、
郷土宮城がより良きものとなるよう取り組んでいきます。
試される一年です。
本年もよろしくお願い致します。
本年も変わらぬご閲読のほどを・・・。

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