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今日、自民党の新たな総裁が選出された。
結果は既報の通りである。
地方票がほぼ互角ながら福田候補が若干麻生候補を上回り、
国会議員票はほぼ2:1の投票結果であった。
宮城県連での党員予備投票においては
得票数に応じたドント方式で持ち票3票が割り振られ、
その結果、ごく僅差ながら麻生票が福田票を上回り、
麻生候補2票、福田候補1票となった。
幹事長が党本部での投票に出席のため、
今日は報道関係のインタビューに答える機会が多かった。
質問内容は大体こんな感じ。答えがそのまま自分自身の感想である。
Q:宮城県内での投票結果についての感想
A:麻生さんが上回ったのは、色んな要因があると思う。
宮城県には選挙や党行事で来られることも多く、なじみもあっただろうし、
演説や課題意識に地方の現状を踏まえたものが多く感じられた。
また、各種の世論調査などでの風もあったと思う。
そのような様々な要素が支持を集めたのではないか。
当初は地方票も福田さんが優勢と伝えられ、党員の方々は年配の方々が
比較的多く、麻生ファンは若い世代が多いこともあり、
福田さんに麻生さんがどこまで迫るか、と見ていたが、
過半数を制した結果については驚きもある。
Q:地方票と国会議員票の得票率の乖離について
A:国会議員と我々のような地方政治家、更には一般党員の方々では
投票行動の基準が必然それぞれ異なるであろう。
国会議員の場合、政策や理念は当然判断材料ではあろうが、
それと同時に直接国政に参画している立場として
我々とは違う判断基準が当然に存在するはずである。
今回のそれは、報道ではしきりに「派閥の論理」と報道されているが、
そうではなく現況の混乱(それも自民党自らが生み出してしまったもの)に際し、
危機感の中、政権の方向性を一旦ニュートラルな状態に戻し(それが所謂安定感)、
そこからの再出発を求めたからではないか、と考える。
派閥、派閥と言われながらも、麻生さんが当初の予想より国会議員票を大きく
伸ばしたことも「派閥の論理」という批判が決して正しいものではないことを表している。
Q:新総裁(新政権)に期待する政策
A:これまで行われてきた構造改革や各種の刷新は、これからの我が国が
国際競争に打ち勝ち、成長を遂げる上で避けて通れなかったものであり、
必要であったことは間違いないし、これからもそれは変わらない。
一方でその過程で陰を生み出し、傷つけられ、 厳しい状況に喘いでいる人々や
地方が数多く生み出しながらも、それらがスポイルされてきたことも事実。
地方政治に携わるものとしては、構造・行財政改革は進めてもらいながらも、
分権の推進と地方自治体の極度の財政危機解消に向けた取り組みを期待したい。
Q:"選挙の顔"としての福田さんをどう評価するか
A:選挙の顔、なんて理由で総裁を選出しては駄目。
選挙の顔は過程を通じて作られるものであり、政策や方向性を裏打ちする
確かな理念や哲学、加えて覚悟が無くてはならない。
それが有権者に理解されて初めて選挙の顔になる。
(良し悪しは別にして)小泉政治などが正にそうだったのではないか。
選挙の勝ち負けや人気取り、或いは安易なポピュリズムに陥ることなく、
"例え下野したとしても、日本の未来のために必要な政策を訴えていく」覚悟で
国政をリードしてもらいたい。
こんなやり取りをした。
私自身は両候補の話を直接聞く機会が2度あり、
最初は21日に党本部での青年局主催公開討論会。
これは地方の立場の意見を直接訴える場を作るべし、ということで
党青年局中央常任委員会議長の尾崎議長(和歌山県議)に相談し(私が副議長)、
当初は実施の予定が無かったものを党本部青年局の国会議員に
骨を折っていただき党選管を口説いてもらい実現した場だ(全てマスコミに公開)。
そして昨日は仙台での街頭演説。大変大勢の人が聴きにきてくれた。
突如の首相の辞意表明後間も無く、福田さん出馬の報道がなされたとき、
実は心の中で"よっしゃ!"と叫んだ一人である。
前述のような、今は状況を一度安定させるべきときであり、
重み、クレバーさ共に一級品だと思われる候補だからだ。
しかし、次第に報道される"派閥の長が皆推薦"、"麻生バッシング"、"チルドレンの動向"etc.
このまま事態が進んでいくことに苛立ちを感じた。
(まあ、一地方議員の身で心配することではないのだが・・・)
一種の危機感すら抱いていた。
前記の青年局主催を要請したのも、無力ではあっても自分自身の立場で
何とか流れに対し楔を打ち込みたい、という思いからだった。
できれば
「青年局所属国会議員は地方青年代表の投票結果に従い全員が投票する!」とか
「今後は例え負けても青年局として総裁候補を擁立する!」とか
してもらいたかったが(候補擁立は実際に動きがあった)、
討論会では党運営や政策の取り扱いについて地方の若手からかなり厳しい意見が出るなど、
開催できた意義はあったと思う(後日自民党HPで配信予定)。
連日の報道、公開討論会、仙台での街頭演説を聞きながら、
私の思いも安定感云々ではなく次第に
「地方の現状や実体を的確に捉えている(認識している)のはどちらなのか?」
という方へシフトしていった。
誰に入れたかは秘密です(バレバレですね)。
ともあれ新体制のスタート、自民党の再出発となる。
「7月はどうだったか、何故負けたのか?」
「政治空白を生んだのが自民自身ではなかったか?」
こういった反省を忘れず、胸に刻みながら、
強い哲学と信念、そして勇気を携えて、これからの政権運営を担当していただきたく思う。
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本日から県議会が開会した。
いよいよ発展税議論が本格化する。
※(注記)なお、私自身は予算総括質疑を行う予定(10月5日)です。
インターネット中継もあるのでご覧になってみてください。
さて、前回は課税概要や対象、納税額(増税分)について示した。
今回は知る範囲内で経済界の意見等を記したい。
まず、私が所属する総務企画委員会で先日参考人からの
意見聴取を行った。
発展税に関する議案は当委員会で議論・採決し、
本会議へと送られるため、今回非常に重要な場となる。
新税(厳密には税制の一部改定)審議ということで、
経済産業団体を代表する三名の方々から意見を頂戴した。
報道にて一部既に取り上げられているが、賛成・反対に止まらず、
観点の共通する部分について比較しやすいように
三者の意見を並列に記載する。
※(注記)私のメモがベースになるのでニュアンスが
若干違うものもあるかもしれません。
参考人は以下の三名。
丸森仲吾氏(宮城県商工会議所連合会会長)
中村孝也氏(仙台経済同友会代表幹事)
佐伯昭雄氏(宮城県中小企業団体中央会会長)
なお、中村氏からは、同友会内の意見が真っ二つのため、
会を代表する立場ではなく、あくまで個人的見解である旨の
発言が冒頭にあった。
【発展税の趣旨について】
【発展税導入による負の影響について】
【新税導入と県の行革等の関係について】
【発展税導入が決定したとする場合に望む重点施策】
【その他の意見】
・地震対策へ総額25億の枠があるが、この程度の予算で十分対応出来るか疑問。
・税増加は大きな問題ではあるが、法人税率を低減すべきであり、
今回の事業税増
額と同一に論じる範囲ではない。
・
今回の発展税提案はネーミング・経済界への事前協議・報道へのレクチャーなど、
打ち出し方が稚拙極まる。一方、これらのことはプロセスや手続きの問題であり、産
業振興や地震対策という面では本質的な問題ではない。
・納税者と県民の一層の誓いを得るために、特に次の3点について分かりやすく説明
することを望む。1県職員の意識改革徹底と県自らの血のにじむような努力(行革
の徹底と時限立法期間中の計画提示・実行)2メリット・デメリットの定量評価(日銀
等公的金融機関による第三者評価など)3県民、特に課税対象企業への説明責任
を果たすこと。
中小企業の技術力を向上させるような指導力を持った施策を望む。 例えば産業技術総合センターの活用や更なる機能強化など。
上記とは別に会派内でも複数回勉強会を行い、
経営者や大学教授の意見を伺った。
ある経営者からは
「新税課税対象者はより多くの割合で納税するのだから、
県としての入札や調達における優遇策を考えてもらってもいいのでは?」
などの意見もいただいた。
次回は議会での議論に当たって、私自身の観点や私見を示したいと思います。
投稿時間 : 02:31 個別ページ表示 | トラックバック (0)
来週19日(水)より9月議会が開かれる。
今議会に提出される「みやぎ発展税」について記していく。
昨日議会各会派に対する議案説明がなされ、
また県内のトップを切って石巻地方において行われた
当該案件に関する説明会も一昨日の仙台会場を以って終了した。
開会日までに複数回に分けて"発展税"の内容と
現状を記していきたい。
ちなみに、この件に関する我々議会側への最初の説明は
実質的にも公式的にも新聞が取り上げた直後である。
つまり、事前の根回しらしい根回しはなかった。
とは言いながらも県庁内のプロジェクトチームは昨年から
検討を進め、会派の勉強会においては検討状況の説明などはあった。
経済界への事前のアナウンスもなかったようであるから、
これも村井流といえば村井流なのだろう。
正面突破の志潔し、ではあるが、振られた議会側も色んな意味で大変だ。
特に私の所属する総務企画委員会が審議の主戦場となるだけに、
その責任も一層感じてくる。
さて、発展税の概要について触れると
1資本金1億円以上(外形的要件)
2法人所得4000万円以上(収益的要件)
のどちらかに該当すれば、法人事業税額の5%を別途徴収する、
というものである。
簡単に言うと、12のどちらか(或いはどちらにも)該当し、
本来の事業税額が100万円の場合、その5%である5万円を
別途納税してください、と言うことである。
(事業税分100万+発展税分5万=105万)
「事業税額が100万円なら、別途105万円納税しろ」と思われている方もいるが
それは誤解なのでご注意を。
なお、「発展税」という新たな税目を設けるわけではなく、
あくまで事業税を対象企業に対し超過課税するものである。
つまり県税条例中の事業税関係条例の改定であって、
発展税という目的税を創設するわけではない。
厳密な意味での新税ではなく、あくまで新規の超過課税であることを付記しておく。
次に対象法人数であるが、昨年度ベースで
県内総事業所数5万304事業所(県外本店1万673社、県内本店3万9631社)中、
8078社(県外本店6978社、県内本店1100社)が対象となる。
対象法人の内訳(H18ベース)で見ると
対象別
地域別
これを見ると分かるのだが、よくこの発展税議論、特に反対意見の中で
「課税対象中、仙台エリアが全体の9割じゃないか」
という意見があるが、県内事業所数に限ってみると
仙台エリアでは7割弱であることに気付く。
このことは"発展税"
を政策目的、という視点で捉えるとき
非常に重要なポイントだと思うので気に留めていただきたい。
次に増税額別の分布であるが、公式資料としては出ていなかったので、
当局に資料での提出を求めたところ以下のような数値である(H18ベース)。
今回はデータ編として、各界の意見などについては次回に。
投稿時間 : 01:12 個別ページ表示 | トラックバック (0)
我が会派に対しての9月議会の議案説明が本日県執行部より為され、
県内各地での県当局の説明会も昨日終了したので
当初、今日からこの欄で2〜3回に分けて
みやぎ発展税について書いていこうと思っていたが、
とんでもないことが起きた。
最初は我が耳を疑った。
会派総会終了後の午後一番、会派控室の片隅から
「安倍総理辞めるんだってよ!」
の声。
冗談か誤報だろうと思ったが、事実であった。
「なぜ?」
「それもなぜ今?」
しばらくは当惑したままだった。
マスコミ数社からコメントを求められたが、
どのような言葉で言い表すべきなのか、
端的な言葉が見つからず、各社ごとに違う話をしたと思う。
今回の辞任劇を政治家の一人としてどう捉えるべきなのか、
「安倍さんが辞めたこと」
ではなく
「一国の宰相がこのような辞め方をしたこと」に対し
少なからぬショックを受けている。
「前代未聞」
「驚天動地」「青天の霹靂」
どの言葉も自分にとっては適切でない。
「無責任の極み」
と言った人もいるが、そんな言葉では済まないものを感じている。
ある種の憤りでもあり、空しさでもある。
それでも一言で言うとすれば
「ありえねー!?」
であろうか?
改造内閣の布陣を見て、これからの展開に大いに期待していた、
ということもある。
首相自らが述べておられた作ってはいけない「政治の空白」が
皮肉にも正に今日を境に出来てしまった。
恐らくこのような経過(選挙大敗⇒続投⇒組閣⇒所信表明)と
タイミングで為政者の座を自ら辞する、というのは
諸外国を含めても古今ほとんど前例がないのではなかろうか。
安倍首相の目指したものは「美しい国」であり、
それは国際的に「普通の国」「当たり前の国」でもあった。
保守本流のそれである。
憲法改正への動き、教育基本法、外交 etc.
後世には評価されるであろう取り組みと実績は多々あったとも思う。
しかし残念ながら「美しい国」という言葉では
国民との意識の共有が結果的に出来なかった。
加えて止め処なく発生する不祥事やスキャンダルに対して
打つ手打つ手が自らを更に辛い立場へと追い込んでもいった。
参院選大敗のタイミングでやめなかった以上、
ボロボロになるまでやり続けるのが政治家としての姿ではなかったか。
夜の報道番組では相当前から肉体的に限界が来ていたような話もある。
既にボロボロになっていたのかもしれない。
しかし自治体であれ国であれ、為政者(トップ)というのは常に孤独であり、
全責任を負わなくてはならない。
同情する部分もある一方、今回の辞め方がどれほどの混乱と不信感を
人々に与えたのか、安倍首相御自身は認識しているのだろうか。
真実、慙愧の念に堪えない、という思いである。
さて世論も含め、既に関心は自民党次期総裁選、首相候補にいっている様である。
現時点で、地方組織(県連)に今後のスケジュールについては
正式に一切いただいていない。
報道によると14日(金)告示のようだがどのような手段で行うのか
全く不明である。
色々と動きが伝えられるなか、1回生の会合が開催され、小泉前首相に
出馬要請をしたが、断られたようだ。当然である。
小泉再登板は確かに選挙向けにはいいだろうし、リーダーシップもある。
しかしそれは禁じ手であり、かつ一番安易な方法である。
我が党には宰相たる人材がまだまだいるはずである。
今回の改造内閣閣僚を見てもそのことは多くの皆さんに伝わっているだろう。
にもかかわらずあのような行動を取るからいつまでも
「チルドレン扱い」をされているのである。
ともあれ、事態は別の局面に移ってきた。
私自身も、国民と意識を共有する新たなリーダー選出へ向けて
与えられた役責の中、可能な範囲でしっかりと果たしていきたい。
それにしても全く残念である。
(発展税については次回からHPに書き込みます)
投稿時間 : 02:20 個別ページ表示 | トラックバック (0)
アクセスしてくれていた人、ごめんなさい。
同期会以降、様々なハプニングや出張が重なって
写真アップするのが遅れに遅れてしまいました。
心からお詫び申し上げますm(__)m
ウェブマスに頼んでUPしてもらいましたのでよろしくお願いいたします。
なお、 今後も当サイトをたまに覗いていただければ幸いです。
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